JPS6347975Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、サーペンタイン状に屈曲しながら上
下方向に延在する商品通路を形成して成る自動販
売機の商品収納棚に関する。

(ロ) 従来の技術 従来この種の商品収納棚は、例えば実開昭54−
96697号公報に開示されるように、左右の側板と、
この側板間に配設されたサーペンタイン状に屈曲
してなる搬送レールとで商品通路を区画構成した
商品ラツクにおいて、前記商品通路に沿つてその
全域に亘つて延在敷設される可動サイドレール
と、該可動サイドレールの敷設位置を商品サイズ
に相応して商品通路の幅方向へ調整する如く上部
商品投入端および下部搬出端にて調整可能に設置
したサイドレール取付座を備えた構成が知られて
いる。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 かかる従来技術は、可動サイドレールの上下両
端部に取付座をそれぞれ設け、上部商品投入端の
所定位置に上部の取付座を嵌合係止し、下部の取
付座は下部搬出端に固定ねじにて固定する構成で
あるため、可動サイドレールの移動調整に工具を
必要とし、かつ手間のかかるものであつた。また
上下の取付座はそれぞれ独立して固定されるた
め、上下での取付位置を間違い易いものである。

本考案は上記のようなことから、上下での取付
位置を間違うことなく確実に、かつ簡単に移動調
整可能な装置を提供する。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、サーペンタイン状に屈曲しながら上
下方向に延在する商品通路内に、該商品通路の上
下端間に延在しかつ幅方向に移動して商品通路幅
を変更可能な規制板を設けた自動販売機の商品収
納棚において、前記規制板は上下部の一方にリン
ク部材を設け他方にクランク杆を設けて該クラン
ク杆を回動させることで商品通路幅方向に平行に
進退移動可能と成すとともに、前記クランク杆の
一端に設けた操作部を商品収納棚の前面に延出し
て設け、かつ該クランク杆の操作部を所定の回動
位置に係止して固定する複数の係止部を設けた固
定部材を商品収納棚の前面にて水平移動自在に設
け、この固定部材を水平移動させるとともにクラ
ンク杆を回動させて操作部を所定の係止部に係止
固定する構成である。

(ホ) 作用 本考案は、リンク部材とクランク杆とによつて
規制板を商品通路幅方向に平行に進退移動可能と
成し、クランク杆の操作部を所定の回動位置に係
止して固定する複数の係止部を設けた固定部材を
商品収納棚の前面にて水平移動自在に設け、クラ
ンク杆を回動させて操作部と係止部との係脱を行
ない、固定部材を水平移動させてクランク杆の操
作部を所定の係止部に係止することにより商品通
路幅を変更する。

(ヘ) 実施例 図面は本考案の実施例を示すもので、１は自動
販売機本体内に垂設される商品収納棚であり、左
右一対の側板２，３間に円弧状の走行部材４を前
後に対設しかつ上下方向に連設して、サーペンタ
イン状に屈曲しながら上下方向に延在する商品通
路５，６を形成している。この商品通路５，６は
上端に商品投入口７を開口形成し、下端には商品
送出口８を形成して円柱状の商品を転動可能状態
にて一列に積上げ収納するようにしている。そし
て商品送出口８には商品通路５，６内の商品を係
止し、商品の送出指令が送達される毎に１個ずつ
送出制御する送出装置９をそれぞれ装着してい
る。１０は商品通路５，６の上端の商品投入口７
から下端の送出口８まで直線状に延在するように
設けた規制板であり、対向する走行部材４，４の
突出部４Ａ，４Ａ間隔内を上下方向に延在し、商
品通路５，６内に収納される商品の側端に当接し
て下方への転動を案内するものである。そしてこ
の規制板１０は、上端を側板３に回動自在に取付
けたリンク部材１１の下端を下部に回動自在に装
着し、かつ上部にはクランク状に折曲形成したク
ランク杆１２の一端を回動自在に軸支して、クラ
ンク杆１２の回動により商品通路５，６内方へ平
行に進退移動自在に成されている。即ち、クラン
ク杆１２は一端を規制板１０の上部に回動自在に
装着し、他端の操作部１２Ａを商品収納棚１前面
に延出位置させ、中間部を側板３に回動自在に装
着して操作部１２Ａの回動操作によりリンク部材
１１と共に規制板１０を商品通路５，６内方へ平
行移動し、規制板１０とこの規制板１０に対向す
る側板２との間の商品通路５，６幅を変更可能に
している。１３はクランク杆１２の操作部１２Ａ
に対応して商品収納棚１前面にて水平方向に移動
自在に設けた固定部材であり、クランク杆１２の
操作部１２Ａを係止するＵ字状の複数の係止部１
３Ａ，１３Ｂ，１３Ｃ，１３Ｄを設け、この係止
部１３Ａ，１３Ｂ，１３Ｃ，１３Ｄに操作部１２
Ａを係止することによつてクランク杆１２を所定
の回動位置に固定するとともに、商品通路５，６
幅を所定の通路幅に形成するようにしている。即
ち、固定部材１３は平行に開口形成した長孔１４
Ａ，１４Ｂを通して商品収納棚１前面に固定した
ボルト１５により、左右水平方向に移動自在に取
付けられる。そして操作部１２Ａは、係止部１３
Ａ，１３Ｂ，１３Ｃ，１３Ｄのいずれかに係止し
ているときは、規制板１０の荷重が係止した係止
部に掛つて保持されるようにしている。従つて商
品通路幅を変更する場合は、操作部１２Ａを規制
板１０の荷重に抗して第１図に示す矢印Ａ方向に
回動させて係止部から離脱し、この離脱によつて
水平移動可能となつた固定部材１３を移動して操
作部１２Ａに係止すべき係止部１３Ａ，１３Ｂ，
１３Ｃ，１３Ｄのいずれかを対応位置させ、操作
部１２Ａをその対応位置した係止部に規制板１０
の荷重にて係止する。この操作部１２Ａと係止部
１３Ａ，１３Ｂ，１３Ｃ，１３Ｄとの係合によつ
て操作部１２Ａはその回動位置を保持されるとと
もに、固定部材１３は移動が阻止される状態とな
る。従つて規制板１０は商品通路５，６幅を所定
間隔に規制保持することができる。即ち、商品通
路５，６の通路幅を狭くする場合は操作部１２Ａ
を係止部１３Ａに係止して規制板１０を対向する
側板２方向へ大きく進出させ、また通路幅を広く
する場合は操作部１２Ａを係止部１３Ｂ、あるい
は係止部１３Ｃ、あるいは係止部１３Ｄに係止す
ることにより、通路幅をより広く形成することが
できる。

(ト) 考案の効果 本考案は上記したように、リンク部材とクラン
ク杆とによつて規制板を商品通路幅方向に平行に
進退移動可能と成し、クランク杆を所定の回動位
置に係止して固定する複数の係止部を設けた固定
部材を商品収納棚の前面にて水平移動自在に設
け、クランク杆を回動させて係止部との係脱を行
ない、固定部材を水平移動させてクランク杆を所
定の係止部に係止できるようにしたものであるか
ら、工具等を使用することなく極めて容易に商品
通路幅の変更及び保持操作ができるとともに構成
が簡単である。またクランク杆を固定部材の係止
部に係止して固定することにより規制板を所定位
置に平行移動できるから、規制板の上下位置でズ
レを生じるような操作ミスが生じることがなく、
確実に規制板を所定の位置に移動でき、所定の商
品通路幅を簡単に形成することができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
商品収納棚の一部破断正面図、第２図は要部の斜
視図、第３図は商品収納棚の側断面図である。 １……商品収納棚、５，６……商品通路、１０
……規制板、１１……リンク部材、１２……クラ
ンク杆、１３……固定部材、１３Ａ，１３Ｂ，１
３Ｃ，１３Ｄ……係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サーペンタイン状に屈曲しながら上下方向に延
   在する商品通路内に、該商品通路の上下端間に延
   在しかつ幅方向に移動して商品通路幅を変更可能
   な規制板を設けた自動販売機の商品収納棚におい
   て、前記規制板は上下部の一方にリンク部材を設
   け他方にクランク杆を設けて該クランク杆を回動
   させることで商品通路幅方向に平行に進退移動可
   能と成すとともに、前記クランク杆の一端に設け
   た操作部を商品収納棚の前面に延出して設け、か
   つ該クランク杆の操作部を所定の回動位置に係止
   して固定する複数の係止部を設けた固定部材を商
   品収納棚の前面にて水平移動自在に設け、この固
   定部材を水平移動させるとともにクランク杆を回
   動させて操作部を所定の係止部に係止固定するこ
   とを特徴とする自動販売機の商品収納棚。