JPS6347800Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はルームエアコン室外ユニツト用天井面
吊下げ据え付け架台に関する。

従来のルームエアコン室外ユニツト用天井面吊
下げ据え付け架台は第４図、第５図に示す如く、
吊桿ａ，ａの基部ｂ，ｂにベースｃ，ｃを取り付
け、吊桿ａ，ａの左右前後の頂部に取付片ｄ，
ｄ，ｄ，ｄを設け、該取付片ｄ，ｄ，ｄ，ｄを天
井面にボルト等で固設して全体を吊下げ配設して
いたが、該作業がルームエアコン室外ユニツトを
ベースｃ，ｃに載置固定してから行なわれるの
で、重量がある架台を吊桿ａ，ａの頂部の取付片
ｄ，ｄ，ｄ，ｄを天井面に埋設されたボルトある
いはナツトの個所に合わせて取り付ける作業は難
しく、又、取付作業中落下する危険性もあり、長
年に渡る吊下げ保持にも耐久性に問題が生じてい
た。

本考案は上記従来の諸問題点に鑑み、これを解
決すべく改良、考案したものであつて、その特徴
とするところは、天井面に〓状取付桿をまず取設
し、一方ベースの両端に起倒自在に吊桿を取着
し、ルームエアコン室外ユニツトをベースに載置
固定した後該吊桿の上端を上記〓状取付桿に引掛
け吊下げて配設するように成したことにあり、作
業が行い易く、危険性も緩和出来、頑丈な吊下げ
支持を行い得る便宜なルームエアコン室外ユニツ
ト用天井面吊下げ据え付け架台を提供することを
目的とする。

本考案を図示する実施例に基づき以下説明す
る。

第１図は架台全体を示し、１は天井面に添え当
て固定される〓状取付桿であつて、第２図ａ，ｂ
にも明示するように添え当て水平板部１ｂに前後
に取付長孔１ｃ，１ｃが穿設され、斜め起立片部
１ａにも前後に２個ずつの長孔１ｄ，１ｄ，１
ｄ，１ｄが穿設されている。該〓状取付桿１はま
ず最初に天井面に四ケ所埋設されたナツト部材
（あるいはボルト部材）の個所に取付長孔１ｃ，
１ｃを合わせ、下からボルト部材１１（あるいは
ナツト部材）を螺合して天井面に取り付けられ
る。

図中、３，３，３，３は断面〓状の吊桿であつ
て、第３図ａ，ｂにも明示するように上端部は下
方斜め方向に並設した上下二列の翼部５，６に形
成され上部の翼部６にバーリングタツプ６ａを施
こし、下部の翼部５には取付孔５ａを穿設して、
平部３ａの下端を内側に任意角度起立した係止片
４を形成し、該係止片４によつて左右側端部３
ｂ，３ｃを内側に折曲阻止した形状と成つてい
る。又、該左右側端部３ｂ，３ｃには取付孔３
ｄ，３ｄが穿設されている。

図中、２，２はルームエアコン室外ユニツトを
載置するベースであつて、左右端部が二列の指部
７，７に形成され、該指部７，７には取付孔７
ａ，７ａが穿設されている。ベース２，２の上面
部には左右に円孔付長孔１２，１２，１２，１２
が穿設され、該円孔付長孔１２に絶縁ワツシヤ１
３を嵌め込み、平ワツシヤ１４，１４を介してボ
ルト１５、ナツト１６にてルームエアコン室外ユ
ニツト（図示せず）を該ベース２，２に取付設置
する構成となつている。

上記の如く、形成された断面〓状の吊桿３，
３，３，３とベース２，２を組み立てるには、ベ
ース２の左右端部の二列の指部７，７間に吊桿３
の下端の左右側端部３ｂ，３ｃを嵌め合わせて、
ベース２の指部７，７の一方の取付孔７ａよりボ
ルト部材８を通して吊桿３の左右側端部３ｂ，３
ｃの取付孔３ｄ，３ｄ、ベース２の指部７の他方
の取付孔７ａを貫通して平ワツシヤ１７、スプリ
ングワツシシヤ１８を介してナツト部材９をボル
ト部材８の端部に螺合して、吊桿３，３，３，３
をベース２，２の左右端部にそれぞれ起倒自在に
取設する。

次にルームエアコン室外ユニツト（図示せず）
をベース２，２間に載置して上述したようにして
取設し、ベース２，２を幾人かでルームエアコン
室外ユニツトといつしよに持ち上げ、前もつて天
井面に取り付けられた〓状取付桿１，１の斜め起
立片部１ａ，１ａに、吊桿３，３，３，３をそれ
ぞれ開くようにして該吊桿３，３，３，３の翼部
５，６を引つ掛けて全体を吊り下げ、各長孔１ｄ
部分に斜め下方よりボルト等の締め付金具１０を
挿入し、該ボルト等の締め付金具１０を上部の翼
部６のバーリングタツプ部分６ａに螺合して締め
付け固設して、取付完了する。尚、吊桿３の上部
の翼部６にバーリングタツプを施こさずに孔を穿
設してナツトをボルト等の締め付金具１０に外側
より螺合して該部分を締め付け固設しても良い。

本実施例にあつては、ベース２の上面部に円孔
付長孔１２，１２を穿設したことによりルームエ
アコン室外ユニツトの巾が大小いずれでも載置取
設出来、又、〓状取付桿１，１の斜め起立片部１
ａ，１ａに２個ずつの長孔１ｄ，１ｄを穿設して
あるのでルームエアコン室外ユニツトの長さが長
短いずれでも取設出来る利点があり、一方、〓状
取付桿１，１の水平板部１ｂに取付長孔１ｃ，１
ｃを穿設したことにより、天井面に埋設されたボ
ルト部材（あるいはナツト部材）の間隔に適合し
て〓状取付桿１，１を取り付け出来る利点があ
る。

本考案は叙上の如く、断面〓状の吊桿３の平部
３ａ下端を内側に任意角度起立して係止片４を形
成したことにより、ベース２の二列の指部７，７
間に吊桿３の左右側端部３ｂ，３ｃをボルト部材
８とナツト部材９にて締め付け取設しても吊桿３
の左右側端部３ｂ，３ｃが係止片４によつて側剖
を係止され、締まめ付ける力によつて該左右側端
部３ｂ，３ｃが内側に折れ曲がることがなく、し
たがつてスペーサーを必要としない利点があり、
又、吊桿３の上端部に下方斜め方向に上下二列の
翼部５，６を形成するとともに〓状取付桿１を使
用したことにより、該〓状取付桿１の斜め起立片
部１ａに吊桿３の上記翼部５，６を引つ掛け該部
分をボルト等の締め付金具１０により締め付け固
設するだけで吊下げ取設出来るので、取り付けが
非常に簡単であり、したがつて重量のあるルーム
エアコン室外ユニツトを天井面に取り付ける危険
性のある取付作業にあつて、この危険性を緩和出
来、しかも頑丈な吊下げ支持を行い得る等の有益
な効果を発揮出来るルームエアコン室外ユニツト
用天井面吊下げ据え付け架台を提供出来るもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例及び従来例を示すもの
で、第１図は架台の組立時の斜視図、第２図ａは
〓状取付桿の一部切欠せる拡大平面図、第２図ｂ
はそのＡ−Ａ線断面図、第３図ａは吊桿の拡大側
面図、第３図ｂは吊桿の拡大正面図、第４図、第
５図はそれぞれ従来の架台の斜視図である。 １……〓状取付桿、１ａ……斜め起立片部、２
……ベース、３……断面〓状の吊桿、３ａ……平
部、３ｂ……左側端部、３ｃ……右側端部、３ｄ
……取付孔、４……係止片、５，６……翼部、７
……指部、７ａ……取付孔、８……ボルト部材、
９……ナツト部材材、１０……締め付金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井に添え当て固定する〓状取付桿１，１と、
   ルームエアコン室外ユニツトを載置するベース
   ２，２と、該ベース２，２の左右に取設し上記〓
   状取付桿１，１に引掛けて吊下げ配設する断面〓
   状の吊桿３，３，３，３とから成り、断面〓状の
   吊桿３の平部３ａ下端を内側に任意角度起立して
   係止片４を形成し該係止片４によつて左右側端部
   ３ｂ，３ｃを内側に折曲阻止した形状と成し、該
   断面〓状の吊桿３の上端部は下方斜め方向に並設
   した上下二列の翼部５，６に形成して、上記ベー
   ス２の左右端の二列の指部７，７間に上記断面〓
   状の吊桿３の左右側端部３ｂ，３ｃを嵌め合わせ
   てベース２の二列の指部７，７に設けた取付孔７
   ａ，７ａと吊桿３の左右側端部３ｂ，３ｃの下端
   部分に設けた取付孔３ｄ，３ｄにボルト部材８を
   貫通してナツト部材９を螺合して吊桿３をベース
   ２に対して起倒自在に取設し、一方、吊桿３の上
   端部の二列の翼部５，６の間に前記〓状取付桿１
   の斜め起立片部１ａが嵌め合うようにし、ボルト
   等の締め付け金具１０にて該部分を取着して成る
   ことを特徴とするルームエアコン室外ユニツト用
   天井面吊下げ据え付け架台。