JPH0722462Y2 - 建物内に別の部屋を構築する鴨居の取付構造 - Google Patents

建物内に別の部屋を構築する鴨居の取付構造

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JPH0722462Y2
JPH0722462Y2 JP10864290U JP10864290U JPH0722462Y2 JP H0722462 Y2 JPH0722462 Y2 JP H0722462Y2 JP 10864290 U JP10864290 U JP 10864290U JP 10864290 U JP10864290 U JP 10864290U JP H0722462 Y2 JPH0722462 Y2 JP H0722462Y2
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JP10864290U
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Inventor
栄二 高橋
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ニホンフラッシュ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、建物内に別の部屋を構築する鴨居の取付構
造に関する。
【従来の技術】
最近、住宅における和室の割合が減少している。現在構
築される多くの住宅は、和室が1室に設計されている。
さらに、和室を有効に利用するために、洋室内に和室を
設けた間取りが採用されている。この間取りは、和室と
洋室とを、柱のない引違戸で区画している。柱がないの
で、引違戸を開けると、和室は洋室の一部として使用で
きる。 このことを実現するには、和室の鴨居を、天井躯体から
吊下げて固定する必要がある。通常の和室のように、鴨
居を柱で支持することはできない。 このため、鴨居に1.8メートル以下の間隔で吊束を固定
し、吊束で鴨居を天井躯体に固定している。
【考案が解決しようとする課題】
吊束で鴨居を固定する構造は、施工に著しく手間がかか
り、鴨居を正確に水平に固定するのが難しい欠点があ
る。それは、天井躯体の下面が必ずしも正確に水平面で
ないので、鴨居を水平に支持するために、吊束の長さを
微妙に調整するからである。 さらに、鉄筋コンクリート作りの洋室内に和室を構築す
る建物は、天井躯体に吊束を固定するのが難しい。それ
は、木造建築のように、吊束の上端を梁に連結できない
ことが理由である。 この考案は、これ等の欠点を解決することを目的に開発
されたもので、この考案の重要な目的は、簡単かつ容易
に、しかも正確に鴨居と廻り縁とパネルとを構築できる
建物内に別の部屋を構築する鴨居の取付構造を提供する
にある。
【課題を解決する為の手段】
この考案の建物内に別の部屋を構築する鴨居の取付構造
は、前述の目的を達成するために、下記の構成を備えて
いる。 (a)鴨居6は、一定の間隔で直線状に天井躯体に配設
された吊下連結具20を介して天井躯体8に固定されてい
る。 (b)吊下連結具20は、天井躯体8に固定される固定片
1と、この固定片1にネジ棒2の上端を連結する挟着板
10と、固定片1に垂直に連結されるネジ棒2と、ネジ棒
2の下端に連結される基台3とを備えている。 (c)固定片1は、被挟着片17を有する。 (d)固定片1は、被挟着片17を鴨居6と交差する方向
に延長して天井躯体8に固定されている。 (e)挟着板10は、ネジ棒2の貫通孔16が穿設されてい
る。 (f)ネジ棒2は、上端に、貫通孔16が通過できない外
径の引掛鍔12を有する。 (g)ネジ棒2の上部には、挟着板10を締め止するナッ
ト11がねじ込まれている。 (h)挟着板の10の貫通孔16にネジ棒2が挿通され、ナ
ット11が挟着板10を押圧して、挟着板10が固定片1の被
挟着片17を挟着してナット2が固定片1に連結されてい
る。 (i)基台3は、ネジ棒2をねじ込むナット4を備えて
いる。 (j)基台3は、上部に廻り縁の固着片5を、下部に鴨
居の固着片5を備えている。 (k)固定片1は天井躯体8に固定され、この固定片1
にネジ棒2の上端が連結され、ネジ棒2がナット4にね
じ込まれて基台3が連結され、基台3に廻り縁7と鴨居
6とが固定されている。 (l)鴨居6と廻り縁7との間にパネル15が張設されて
いる。
【作用】
この考案の建物内に別の部屋を構築する吊下連結具は、
下記の状態で鴨居を天井躯体に固定する。 以下、施工状態を判りやすくするために、この考案の好
ましい実施例を示す第1図に基づいて説明する。 アンカーボルト9を使用して、固定片1を天井躯体8
の下面に、直線状に固定する。 固定片1は、第1図と第2図とに示すように、被挟着片
17を鴨居と直交する方向に延長して天井躯体8に固定す
る。 ネジ棒に挟着板10を挿通し、挟着板10を被挟着片17の
上面に引っかける。 ネジ棒2の下端を、基台3のナット4にねじ込んで、
ネジ棒2に基台3を連結する。 このようにして、一定の間隔で吊下連結具を天井躯体
8の下面に直線状に固定する。 基台3を横一列に水平にするために、ネジ棒2を回転
させる。ネジ棒2を回転すると、基台3が上下方向に移
動する。 挟着板10を被挟着片17に沿って摺動して、吊下連結具
20を正確に直線状に並べる。 各吊下連結具の基台3を水平に調整した後、基台3の
下部に鴨居6を、上部に廻り縁7を固定する。 鴨居6と廻り縁7とを連結した後にも、ネジ棒2を回転
して、鴨居6の水平調整をすることができる。 ネジ棒2の上部のナット11を締め付けて、挟着板10で
被挟着片17を挟着して、ネジ棒2を固定片1に固定す
る。
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。但
し、以下に示す実施例は、この考案の技術思想を具体化
する為の建物内に別の部屋を構築する鴨居の取付構造を
例示するものであって、この考案の取付構造は、構成部
品の材質、形状、構造配置を下記の構造に特定するもの
でない。この考案の取付構造は、実用新案登録請求の範
囲に記載の範囲に於て、種々の変更が加えられる。 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲が理解し
易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、
「実用新案登録請求の範囲の欄」、「従来の課題を解決
する為の手段の欄」および「作用の欄」に示される部材
に付記している。ただ、実用新案登録請求の範囲に示さ
れる部材を、実施例の部材に特定するものでは決してな
い。 第1図ないし第3図に示す建物内に別の部屋を構築する
鴨居の取付構造は、鴨居6と、廻り縁7とパネル15と
を、吊下連結具20でもって天井躯体8に吊り下げて固定
している。 吊下連結具20は、天井躯体8に固定される固定片1と、
この固定片1に上端が連結されるネジ棒2と、ネジ棒2
の下端に連結された基台3とを備えている。 固定片1は、リップ溝形鋼、例えば50〜250mmの全長に
切断したもので、両側のリップでもって相対向する被挟
着片17を構成している。この固定片1は、これを貫通す
るアンカーボルト9で天井躯体8に固定される。 ネジ棒2の上端部は、2枚の挟着板10を介して固定片1
に連結されている。ネジ棒2の上端には引掛鍔12が設け
られている。引掛鍔12は、上の挟着板10を引っかけるこ
とができるように、貫通孔16よりも大きな外径に設計さ
れている。第1図と第2図とに示す引掛鍔12は、ナット
をネジ棒2の上端に溶接したものである。 2枚の挟着板10は、固定片1の被挟着片17を挟着して、
ネジ棒2を固定片1に連結する。挟着板10は中心にネジ
棒2を貫通する貫通孔16が穿設されている。被挟着片の
上面を挟着する挟着板10の幅は、対向して設けられた被
挟着片17の上方に挿通できるように、被挟着片17の外幅
よりも狭く加工されている。被挟着片の下面を挟着する
挟着板10は、両側に折曲片が設けられている。折曲片
は、第2図に示すように、この間に固定片1を嵌入し、
挟着板10を位置ずれなく、固定片1に連結する。 第1図と第2図とに示す吊下連結具は、2枚の挟着板で
ネジ棒を固定片に固定しているが、挟着板は必ずしも2
枚使用する必要はない。図示しないが、上方の挟着板
は、引掛鍔と一体化することもできる。 挟着板10の下面に位置するナット11はネジ棒2に固定さ
れず、これを締め付けて、挟着板10を被挟着片17に挟着
して、ネジ棒2を固定片1に連結する。 固定片1は、第1図と第2図とに示すように、固定片1
の被挟着片17を、鴨居6や廻り縁7と直交する方向に延
長して天井躯体8に固定する。この構造で天井躯体8に
連結される吊下連結具は、ナット11を緩めて挟着板10を
固定片1の被挟着片に沿って移動させ、挟着板10の固定
位置を自由に調整できる。このため、固定片1は、必ず
しも正確に直線状に並べて天井躯体8に固定する必要は
ない。 ネジ棒2は、簡単に回転できるように、中間にナット13
を溶接して固定している。 基台3は、ネジ棒2をねじ込むナット4を固定してい
る。ナット4は、基台3上端の中心に固定されている。
基台3は、上部に廻り縁7の固着片5を、下部に鴨居6
の固着片5を備えている。 固着片5は、基台3の上下両端の両側に、垂直に延長し
て設けられている。 固着片5には、角材14を介して鴨居6と廻り縁7とが固
定されている。すなわち、固着片5の内側に、固着片5
を貫通するビスでもって角材14をネジ止し、この角材
に、鴨居6と廻り縁7とが、ネジ止、接着等の方法で固
定される。鴨居6の上面と廻り縁7の下面には溝が設け
られ、この溝に上下端縁を嵌入して、パネル15が張設さ
れている。 基台3は、金属製の角パイプ、あるいは、水平断面がコ
字状の型鋼が使用できる。 固定片1が天井躯体8に固定され、この固定片1にネジ
棒2の上端が連結され、ネジ棒2がナット4にねじ込ま
れる基台3が連結され、基台3に廻り縁7と鴨居6とパ
ネル15とが固定されている。
【考案の効果】
この考案の建物内に別の部屋を構築する鴨居の取付構造
は、鴨居と廻り縁とパネルを簡単かつ容易に施工できる
特長がある。また、天井躯体の水平度に関係なく、鴨居
と廻り縁とを正確に水平に固定できる特長がある。さら
に、固定片を簡単に天井躯体に固定して、鴨居と廻り縁
とを正確な位置に直線状に固定できる特長もある。 これ等の特長は、鴨居と廻り縁とパネルを基台に固定
し、基台の上下をネジ棒を回転して調整し、さらに、固
定片の被挟着片に沿って挟着板を摺動して、横方向の取
付位置を正確に調整できることが理由である。 このため、この考案の建物内に別の部屋を構築する鴨居
の取付構造は、鴨居を正確に水平に固定できて、引違戸
をスムーズに移動できる。 さらにまた、この考案の建物内に別の部屋を構築する鴨
居の取付構造は、鴨居と廻り縁とパネルとを一体として
上下に移動させるので、鴨居を上下しても廻り縁の間隔
が変化しない特長がある。このため、鴨居と廻り縁との
間にパネルを調整する場合、パネルの施工が簡単で、し
かもこの部分を奇麗に仕上げることができる特長も実現
する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示す建物内
に別の部屋を構築する鴨居の取付構造を示す断面図およ
び正面図、第3図は鴨居の取付構造の斜視図である。 1……固定片、2……ネジ棒、3……基台、4……ナッ
ト、5……固着片、6……鴨居、7……廻り縁、8……
天井躯体、9……アンカーボルト、10……挟着板、11…
…ナット、12……引掛鍔、13……ナット、14……角材、
15……パネル、16……貫通孔、17……被挟着片、20……
吊下連結具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の(a)ないし(1)の構成を有する
    建物内に別の部屋を構築する鴨居の取付構造。 (a)鴨居(6)は、一定の間隔で直線状に天井躯体に
    配設された吊下連結具(20)を介して天井躯体(8)に
    固定されている。 (b)吊下連結具(20)は、天井躯体(8)に固定され
    る固定片(1)と、この固定片(1)にネジ棒(2)の
    上端を連結する挟着板(10)と、固定片(1)に垂直に
    連結されるネジ棒(2)と、ネジ棒(2)の下端に連結
    される基台(3)とを備えている。 (c)固定片(1)は、被挟着片(17)を有する。 (d)固定片(1)は、被挟着片(17)を鴨居(6)と
    交差する方向に延長して天井躯体(8)に固定されてい
    る。 (e)挟着板(10)は、ネジ棒(2)の貫通孔(16)が
    穿設されている。 (f)ネジ棒(2)は、上端に、貫通孔(16)が通過で
    きない外径の引掛鍔(12)を有する。 (g)ネジ棒(2)の上部には、挟着板(10)を締め止
    するナット(11)がねじ込まれている。 (h)挟着板の(10)の貫通孔(16)にネジ棒(2)が
    挿通され、ナット(11)が挟着板(10)を押圧して、挟
    着板(10)が固定片(1)の被挟着片(17)を挟着して
    ナット(2)が固定片(1)に連結されている。 (i)基台(3)は、ネジ棒(2)をねじ込むナット
    (4)を備えている。 (j)基台(3)は、上部に廻り縁の固着片(5)を、
    下部に鴨居の固着片(5)を備えている。 (k)固定片(1)は天井躯体(8)に固定され、この
    固定片(1)にネジ棒(2)の上端が連結され、ネジ棒
    (2)がナット(4)にねじ込まれて基台(3)が連結
    され、基台(3)に廻り縁(7)と鴨居(6)とが固定
    されている。 (l)鴨居(6)と廻り縁(7)との間にパネル(15)
    が張設されている。
JP10864290U 1990-10-16 1990-10-16 建物内に別の部屋を構築する鴨居の取付構造 Expired - Lifetime JPH0722462Y2 (ja)

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