JPS6347715Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ガス器具等、設定時刻に於いて自動
的に始動する形式のタイマー式ガス器具に関す
る。

従来、この種ガス器具、例えば、タイマー式の
ガス炊飯器では、設定時刻に於いてタイマーの出
力により、ガス炊飯器の始動用電気回路がONと
なり、この出力により各部が動作して、種火消
火、主バーナ点火が順次進行して炊飯状態とな
る。

ところが、元コツクが閉の状態のままで前記タ
イマー炊飯のセツト操作が行なわれた場合には、
設定時刻に於いて電気系統の動作は進行するが、
ガス回路は元コツクが閉状態にあることから、種
火バーナ、主バーナの点火は行なわれず、器具が
始動しない。このことは、種火用のガス回路に空
気が混入している場合に於いても生じることであ
る。

本考案は、タイマーにより設定時刻に於いて器
具を始動させるための操作、いわゆる、タイマー
始動セツト操作の際、器具の試験動作が行なわれ
るようにして、タイマーによる器具始動時に於け
る器具の始動不良を防止することを目的とする。

上記課題を解決するための本考案の技術手段
は、タイマーを始動させるためのタイマーセツト
スイツチの出力を点火装置及び点火確認装置に入
力させ、該点火確認装置の出力を切替装置に入力
させて該切替装置によりタイマーへの入力あるい
はタイマーからの出力があつた場合には主弁側
に、逆の場合は種火消火装置側に回路を接続する
ように成し、前記切替装置の出力を種火消火装置
及び主ガス回路開閉用の主弁に入力させ、種火消
火装置の出力をタイマーに入力させ、該タイマー
の出力を前記点火確認装置及び種火点火装置に入
力させるようにしたことである。

上記技術手段によれば、タイマーセツトスイツ
チをONにすると、種火点火装置が作動して、ガ
ス器具の種火バーナに点火せしめられ、この点火
の有無を検知するための炎検知装置を含む点火確
認装置が同時にON状態に置かれ、炎が検知され
ると、この点火確認装置の出力が切替装置に入力
され、この出力が種火消火装置を介してタイマー
に入力され、初めてタイマー回路がセツト状態に
置かれる。尚、この時、種火消火装置により、点
火状態にある種火バーナが消火する。

設定時間又は設定時刻になると、タイマーの出
力が再び種火点火装置及び点火確認装置に入力さ
れ、これらが動作状態に置かれる。この時点で切
替装置はタイマーの入・出力があつたことにより
予め主弁側に回路を切替ていることから、種火バ
ーナが点火してこれを点火確認装置が検知する
と、主弁が開となり、種火バーナから主バーナに
火移りし、主バーナの燃焼状態、すなわち、器具
運転状態となる。

上記の場合、タイマーセツト時に、種火点火装
置が一たん適正に動作して種火点火が確実である
ことが確認できた場合にのみ、タイマー出力によ
つて一連の器具始動動作が進行することとなる。
したがつて、元弁の開け忘れ又は配管中への空気
の混入等により、タイマー始動できないような不
都合が未然に防止できる。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

タイマーセツトスイツチ１はこれのONによ
り、タイマーによる器具の始動をセツトするため
のものであり、電源スイツチと併用又は別個に設
けられる。

種火点火装置２は、種火バーナ３へのガス回路
中に挿入したパイロツト弁４、該種火バーナの近
傍に設けた点火プラグ５に放電出力を供給するた
めのイグナイター６を含み、該種火点火装置への
入力により、パイロツト弁４が開となり、イグナ
イター６が作動して種火バーナ３に放電される。
これにより、種火バーナ３からの噴出ガスに点火
される。

点火確認装置９としては、この実施例では、フ
レームロツド７を採用し、種火点火装置２の始動
後一定時間内に種火バーナ３に炎が形成されない
場合にはその時の出力が元弁８に入力されて、該
元弁の閉弁により主ガス回路及び種火用ガス回路
が遮断される。逆に炎が形成された場合には、そ
の時の出力が切替装置１０に入力される。

前記切替装置は、タイマー１１への入力があつ
た場合、あるいは、タイマー１１からの出力によ
つて電気回路を切替えるもので、例えば、タイマ
ー１１の出力接点を利用する方法等が可能であ
る。

切替装置１０の出力は種火消火装置１２と主弁
１３に入力されるが、主弁１３は主バーナ１４へ
のガス回路を開閉するもので、前記入力により主
ガス回路が開放される。他方、種火消火装置１２
はパイロツト弁４を閉弁させる装置であり、これ
により種火バーナ３が消火する。

タイマー１１はこれへの入力があると、該タイ
マーが始動するか又は設定時刻に於いて所定の出
力を発生すべくセツトされる形式のもので、その
出力により、タイマー１１に続く諸装置への回路
がONとなるものである。

尚、ガス回路中に挿入した、元弁８、パイロツ
ト弁４、主弁１３は電磁弁で電気信号の入力によ
り開閉するものである。また、元弁８の上流側に
は手動又は電動式の元コツク１５が挿入される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例のブロツク図、第２図は
そのガス回路説明図であり、図中 １……タイマーセツトスイツチ、２……種火点
火装置、９……点火確認装置、１０……切替装
置、１１……タイマー、１２……種火消火装置、
１３……主弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. タイマーを始動させるためのタイマーセツトス
   イツチの出力を点火装置及び点火確認装置に入力
   させ、該点火確認装置の出力を切替装置に入力さ
   せて該切替装置によりタイマーへの入力あるいは
   タイマーからの出力があつた場合には主弁側に、
   逆の場合は種火消火装置側に回路を接続するよう
   に成し、前記切替装置の出力を種火消火装置及び
   主ガス回路開閉用の主弁に入力させ、種火消火装
   置の出力をタイマーに入力させ、該タイマーの出
   力を前記点火確認装置及び種火点火装置に入力さ
   せるようにしたタイマー式ガス器具。