JPS6347174Y2 - - Google Patents

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JPS6347174Y2
JPS6347174Y2 JP13009783U JP13009783U JPS6347174Y2 JP S6347174 Y2 JPS6347174 Y2 JP S6347174Y2 JP 13009783 U JP13009783 U JP 13009783U JP 13009783 U JP13009783 U JP 13009783U JP S6347174 Y2 JPS6347174 Y2 JP S6347174Y2
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locking
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lock
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の分野 この考案は、折りたたみ式の乳母車の開状態お
よび閉状態の双方をロツクするための機構に関す
るものである。
先行技術の説明 折りたたみ式乳母車では、開状態および閉状態
の双方をロツクできることが望まれ、または必要
である。すなわち、折りたたみ式乳母車の開状態
をロツクすることは、この乳母車を走行操作する
間に、この乳母車が偶発的に閉状態へ移行しない
ようにするための安全上の観点から必要である。
他方、乳母車の閉状態をロツクすることは、乳母
車を閉状態で持ち運ぶときに、偶発的に開状態へ
と移行すれば、持ち運びに際して支障を来たすた
め、これを防止して、携帯に便利な乳母車を提供
するために必要である。
したがつて、折りたたみ式乳母車では、その開
閉両状態をロツクできる構成が望ましい。しかし
ながら、軽量であることが望まれる折りたたみ式
乳母車において、開状態をロツクするための機構
と閉状態をロツクするための機構とが別々に設け
られてるとすれば、乳母車の構成を複雑にするば
かりでなく、軽量化への要望に相反する結果を招
く。そのため、開状態をロツクするための機構と
閉状態をロツクするための機構とが、少なくとも
部分的に共通に用いられるように構成することが
望まれる。
また、開閉両状態をロツクするように構成する
とき、開状態から閉状態への動作の終端において
と、逆の閉状態から開状態への動作の終端におい
て、いずれも自動的にロツクがかかるように構成
されることが操作性の上で好ましい。また、開状
態から閉状態へ、逆に閉状態から開状態へ乳母車
を移行させることが望まれる場合には、積極的に
何らかの操作を行なつた上でロツク状態が解除さ
れるようにすることが、安全性の上で好ましい。
考案の目的 それゆえに、この考案の目的は、上述したよう
な要望を満たし得る乳母車の開閉両状態ロツク機
構を提供することである。
考案の概要 この考案は、1対の前脚と、1対の後脚と、1
対の押棒と、各後脚と各押棒とを両端において回
動自在に連結する1対の連結棒とを備える折りた
たみ式の乳母車に適用される。ここで、各押棒と
これに対応の各連結棒とが直線状態にされて固定
されたとき乳母車の開状態がロツクされ、各押棒
とこれに対応の各連結棒とが屈曲状態にされて固
定されたとき、乳母車の閉状態がロツクされる、
そのような乳母車の開閉両状態をロツクするため
の機構である。
より特定的には、前記連結棒の一方端付近に
は、前記押棒を回動自在に連結する第1の枢支点
が位置され、連結棒のこの第1の枢支点側の端部
には、開状態ロツク用係合部とガイド部とが設け
られ、この連結棒の側部には閉状態ロツク用係合
部が設けられる。
また、前記押棒の前記第1の枢支点より上の位
置には、ロツク用スライダが押棒上でスライド可
能に設けられる。このロツク用スライダには、乳
母車の開状態において前記開状態ロツク用係合部
に対して係合可能であり、この係合により直線状
態になつている前記連結棒と前記押棒とが第1の
枢支点を中心に回動することを禁止するととも
に、乳母車の閉状態において前記閉状態ロツク用
係合部に対して係合可能であり、この係合により
屈曲状態になつている前記連結棒と前記押棒とが
第1の枢支点を中心に回動することを禁止する、
開閉両状態ロツク用係合部が設けられる。
また、前記ロツク用スライダより下方の位置で
第2の枢支点を中心に前記押棒に対して回動可能
にロツク解除操作部材が設けられる。このロツク
解除操作部材の一方端と前記ロツク用スライダと
の間には、引張りばねが連結される。また、ロツ
ク解除操作部材の他方端には、ロツク解除用突出
部が設けられる。他方、前記ロツク用スライダの
下面には、前記引張りばねの弾性に抗してロツク
用スライダが前記押棒上を上方へスライドしたと
きに前記ロツク解除用突出部が係合するロツク解
除用凹部が設けられる。
また、前記連結棒と前記押棒とが、前記直線状
態と前記屈曲状態との間で、前記第1の枢支点を
中心に回動するとき、前記連結棒のガイド部が当
接しながら前記ロツク用スライダを押し上げ前記
ロツク解除用突出部の前記ロツク解除用凹部への
係合を解除する被当接部が、ロツク用スライダに
設けられる。
考案の効果 この考案によれば、乳母車の開状態においては
連結棒の開状態ロツク用係合部が、そして閉状態
においては閉状態ロツク用係合部が、それぞれロ
ツク用スライダの開閉両状態ロツク用係合部に係
合して、各状態におけるロツクが達成される。こ
こで、ロツク用スライダの開閉両状態ロツク用係
合部は、開状態のロツクと閉状態のロツクの双方
において作用することになる。また、これら開閉
両状態のいずれのロツクを解除する場合であつて
も、ロツク解除操作部材が有効に働くことにな
る。すなわち、ロツク解除操作部材を回動させ
て、ロツク用スライダを押棒上で上方へスライド
させ、ロツク解除用突出部をロツク解除用凹部に
係合させれば、その状態が保持され、乳母車の開
状態においては開状態ロツク用係合部が、また閉
状態においては閉状態ロツク用係合部が、それぞ
れ、開閉両状態ロツク用係合部から外れ、連結棒
と押棒とが第1の枢支点を中心に回動することが
可能となる。すなわち、開状態から閉状態へ、ま
た、閉状態から開状態へ移行することが可能とな
る。ここにおいても、ロツク解除操作部材は、乳
母車の開状態のロツクを解除する場合にも、閉状
態のロツクを解除する場合にも作用することにな
る。また、上述のようにロツク解除用突出部とロ
ツク解除用凹部とが係合して、ロツク用スライダ
がロツク解除操作部材により押し上げられた状態
にされているとき、開状態から閉状態への移行の
途中においても、閉状態から開状態への移行の途
中においても、ロツク解除用突出部とロツク解除
用凹部との係合は、連結棒の動きによつて解除さ
れ、次にくる閉状態または開状態においては、自
動的に、閉状態ロツク用係合部または開状態ロツ
ク用係合部が開閉両状態ロツク用係合部に係合す
ることができる。すなわち、乳母車を、閉状態か
ら開状態にする場合においても、開状態から閉状
態にする場合においても、これらの過程の各終端
において、各状態におけるロツクが自動的にかか
り、ロツクをかけるための特別な操作は必要でな
い。
実施例の説明 第1図はこの考案の一実施例が採用された乳母
車の開状態における斜視図である。第2図は第1
図の乳母車の閉状態における右側面図である。
この考案の一実施例としての乳母車の開閉両状
態ロツク機構は、第1図に示すような乳母車の開
状態および閉状態の双方をロツクするために取付
けられている。その取付場所は、第1図および第
2図においてAで示されている。このようなロツ
ク機構を理解するためには、まず乳母車本体側の
構成の理解が先決となるので、以下には、まず乳
母車の全体的な構成について説明する。
この乳母車では、1対の前脚1と、1対の後脚
2と、1対の押棒3と、1対の連結棒4とを備え
ている。1対の連結棒4は、各後脚2と各押棒3
とを両端において回動自在に連結するものであ
る。
図示された乳母車のさらに他の構成について説
明すると、1対の前脚1間には、折り曲げ可能な
前脚連結部材5が、その両端において各前脚1に
対して回動可能に連結される。また、1対の後脚
2間には、折り曲げ可能な後脚連結部材6が、そ
の両端において各後脚2に対して回動可能に連結
される。後脚2は、その上端部において、前脚1
に対して回動可能に連結される。前脚1の上端部
には、手摺7の前方端が回動可能に連結され、手
摺7の後方端は、押棒3に回動可能に連結され
る。1対の手摺7間には、折り曲げ可能な胴ガー
ド8が、その両端において各手摺7に対して回動
可能に連結される。1対の押棒3の上端間には、
折り曲げ可能な握り部9が、その両端において各
押棒3に対して回動可能に連結される。前脚1に
は、前後方向連結部材10の前方端が回動可能に
連結され、この前後方向連結部材10の後方端
は、連結棒4に対して回動可能に連結される。1
対の前後方向連結部材10間には、折り曲げ可能
な座部支え部材11が、その両端において各前後
方向連結部材10に回動可能に連結される。前脚
連結部材5と前後方向連結部材10との間には、
連動ロツド12が連結され、折りたたみ動作にお
いて、前後方向連結部材10の動きと前脚連結部
材5の折り曲げとが連動するように構成される。
また、後脚連結部材6と座部支え部材11との間
には、連動ロツド13が連結され、これによつ
て、折りたたみ動作において、後脚連結部材6の
折り曲げと座部支え部材11の折り曲げとが連動
するように構成される。
なお、図示されないが、この乳母車の座席の座
部は、1対の前後方向連結部材10の間に形成さ
れ、座部支え部材11によつて支えられる。座席
の背もたれ部は、背もたれ保持部材14によつて
保持される。
このような折りたたみ式乳母車において、第1
図に示す開状態から第2図に示す閉状態にされる
ときには、前脚連結部材5、後脚連結部材6、胴
ガード8、握り部9、および座部支え部材11な
どの折り曲げを伴い、乳母車の幅方向の寸法が縮
められるとともに、第2図に示されるように、前
脚1、後脚2および押棒3などがほぼ平行な状態
に並ぶ。このような折りたたみ動作において、A
部分の動きに注目すれば、まず、開状態において
は、各押棒3と各連結棒4とが直線状に整列して
いる。そして、閉状態においては、この直線状態
は崩れ、各押棒3と各連結棒4とは、たとえばV
字状に屈曲された状態となつている。
言い換えれば、乳母車が開状態から閉状態へさ
れるときには、少なくとも、押棒3と連結棒4と
の直線状態が崩される必要がある。さらに言い換
えれば、このような押棒3と連結棒4との直線状
態が維持される限り、乳母車は閉状態へと移行し
得ないことになる。また、乳母車が閉状態から開
状態へされるときには、少なくとも、押棒3と連
結棒4との屈曲状態を延ばす必要がある。さらに
言い換えれば、このような押棒3と連結棒4との
屈曲状態が維持される限り、乳母車は開状態へと
移行し得ないことになる。
このように原理に基づいて、この考案の実施例
では、乳母車の開状態において、押棒3と連結棒
4との直線状態に対してロツクがかかるととも
に、閉状態においては、押棒3と連結棒4との屈
曲状態に対してロツクがかかる、そのようなロツ
ク機構が提供される。
以下、このロツク機構の詳細について、第3図
ないし第10図を参照して説明する。
第1図および第2図に示す押棒3や連結棒4の
姿勢から明らかなように、それらは乳母車の折り
たたみ動作に応じて姿勢が変化することになる。
しかしながら、ここで説明するロツク機構は、押
棒3と連結棒4との相対的な位置関係が問題とな
るものであり、このような相対的な位置関係を明
確に把握できるようにするため、第3図等の図面
においては、押棒3の姿勢を垂直方向に延びるよ
うに固定し、このような押棒3との関連で連結棒
4が図示されている。
第3図は、押棒3と連結棒4との連結状態を示
す外観図であり、乳母車の開状態に対応してい
る。連結棒4の両端には、それぞれ、後脚2を回
動自在に連結する枢支ピン15と、押棒3を回動
自在に連結する枢支ピン16とが位置される。第
3図の線−に沿う断面図である第4図によく
示されるように、連結棒4は、押棒3に対してそ
の両側にそれぞれ位置する2枚重ねのプレート構
造とされる。したがつて、第5図では、第3図と
同じく乳母車の開状態に対応する状態が示されて
いるが、連結棒4を構成する手前側のプレートが
除去された状態で示されている。なお、第6図な
いし第10図においても、連結棒4の手前側のプ
レートが除去されて示されている。
第3図ないし第5図を参照して、連結棒4の枢
支ピン16側の端部には、開状態ロツク用係合部
17が形成され、その横に並んでガイド部18が
形成される。これが、「ガイド部」という名称を
付され、その名称のとおり、ガイドする部分とし
て作用することは、後で述べる動作の説明から明
らかになる。2枚重ねのプレート構造とされた連
結棒4の各プレートには、膨出部19が形成さ
れ、それによつて、連結棒4の側部には、閉状態
ロツク用係合部20が設けられる。
押棒3の前記枢支ピン16より上の位置には、
ロツク用スライダ21が、押棒3上でスライド可
能に設けられる。ロツク用スライダ21の側面に
は段差が形成され、この段差をもつて高くされた
部分が、開閉両状態ロツク用係合部22とされ
る。前述の連結部4の枢支ピン16側の端部に設
けられた開状態ロツク用係合部17およびガイド
部18は、ロツク用スライダ21の各側面の段差
をもつて低くされた部分上に載るように配置され
る。したがつて、第3図および第5図に示す乳母
車の開状態においては、開閉両状態ロツク用係合
部22が、開状態ロツク用係合部17に対して係
合しており、この係合により直線状態になつてい
る連結棒4と押棒3とが枢支ピン16を中心に回
動することが禁止されている。すなわち、この係
合によつて、乳母車の開状態がロツクされてい
る。なお、開閉両状態ロツク用係合部22は、上
述のような開状態をロツクするばかりでなく、閉
状態をもロツクするときに作用する。後で説明す
るように、乳母車の閉状態においては、この開閉
両状態ロツク用係合部22は、連結棒4の閉状態
ロツク用係合部20に係合することになる。
前述のロツク用スライダ21より下方の位置
で、枢支ピン16を中心に押棒3に対して回動可
能にロツク解除操作部材23が設けられる。ロツ
ク解除操作部材23は、第4図によく示されてい
るように、押棒3を取り囲むような形状とされ、
第3図および第5図に点線で示すような肉厚を有
しており、押棒3を受入れた状態で所定の範囲だ
け回動するように取付けられている。また、この
ロツク解除操作部材23の側部の肉厚は、前述の
連結棒4を押棒3から浮いた状態で保持するスペ
ーサとしても機能し、それによつて、連結棒4の
開状態ロツク用係合部17やガイド部18は、ロ
ツク用スライダ21の側面に形成された段差を境
界とする低い側の部分を障害なく乗り越えること
ができる。
ロツク解除操作部材23の一方端は、操作部2
4とされ、この一方端とロツク用スライダ21と
の間には、引張りばね25が連結される。ロツク
解除操作部材23は、前述の肉厚の関係から、第
3図および第5図の状態よりさらに枢支ピン16
を中心として反時計方向には回動し得ず(第7
図)、したがつて、引張りばね25の作用で、ロ
ツク用スライダ21は常に下方へスライドするよ
うに付勢される。
ロツク解除操作部材23の他方端には、ロツク
解除用突出部26が設けられる。このロツク解除
用突出部26に対応して、ロツク用スライダ21
の下面には、ロツク解除用突出部26が係合する
ロツク解除用凹部27が設けられる。これによつ
て、ロツク用スライダ21が押棒3上を上方へ引
張りばね25の弾性に抗してスライドしたとき
(第6図)、ロツク解除用突出部26がロツク解除
用凹部27に係合して、ロツク用スライダ21の
上方へのスライド後の位置を保持する。
次に、以上述べた構成によつて得られるロツク
機構の操作方法および動作について説明する。
第3図および第5図に示す乳母車の開状態にお
いて、連結棒4の開状態ロツク用係合部17が、
ロツク用スライダ21の開閉両状態ロツク用係合
部22に係合して、それによつて、直線状態にな
つている連結棒4と押棒3とは、枢支ピン16を
中心に回動できず、したがつて、開状態における
ロツク状態が達成されている。
上述のような開状態におけるロツク状態を解除
するためには、第6図に示すように、ロツク解除
操作部材23が時計方向に回動するように操作さ
れる。なお、この、操作は、手で行なつても、足
で行なつてもよい。この操作に応じて、引張りば
ね25の弾性に抗して、ロツク用スライダ21が
ロツク解除操作部材23の回動によつて押されて
押棒3上を上方へスライドする。そして、ロツク
解除用突出部26がロツク解除用凹部27に係合
したとき、ロツク用スライダ21は、引張りばね
25の弾性にもかかわらず、ロツク解除操作部材
23により突張られて、その位置で維持される。
この状態では、連結棒4の開状態ロツク用係合部
17は、既に、ロツク用スライダ21の開閉両状
態ロツク用係合部22から外れており、連結棒4
は、枢支ピン16を中心として押棒3に対して相
対的に回動し得る状態となつている。
第6図の状態から、枢支ピン16を中心として
連結棒4が時計方向に回動することによつて、乳
母車は閉状態へと移行する。この連結棒4の回動
におけるガイド部18の位置に着目すれば、この
ガイド部18は、ロツク用スライダ21の一部に
当接する状態が得られる。すなわち、28で示さ
れた被当接部に対して、ガイド部18が当接す
る。この当接に応じて、ロツク用スライダ21は
わずかに上方へ変位され、これによつて、ロツク
解除用突出部26がロツク解除用凹部27から脱
出する。そのため、第7図に示すように、ロツク
解除操作部材23は、引張りばね25の作用で、
直ちに水平状態に戻る。他方、ロツク用スライダ
21は、ガイド部18が被当接部28に当接して
いる間、引張りばね25により下方へスライドす
るように付勢されているが、ガイド部18の形状
に追従して、押棒3上をスライドする。
連結棒4がさらに時計方向に回動して、閉状態
ロツク用係合部20が、ロツク用スライダ21の
真下に達したとき、第8図に示すように、ロツク
用スライダ21は下方へスライドして、開閉両状
態ロツク用係合部22は、閉状態ロツク用係合部
20に係合する。第8図に示す状態が、乳母車の
閉状態に対応しており、上述の係合により屈曲状
態になつている連結棒4と押棒3とが枢支ピン1
6を中心に回動することは禁止される。すなわ
ち、閉状態におけるロツク状態が達成されたわけ
である。
次に、第8図に示すような閉状態におけるロツ
ク状態を解除するためには、再びロツク解除操作
部材23を前述と同様に操作すればよい。これに
応じて、第9図に示すように、ロツク解除用突出
部26がロツク解除用凹部27に係合した状態が
得られ、この状態で、ロツク用スライダ21は上
方へ変位した状態に維持される。そのため、開閉
両状態ロツク用係合部22は、閉状態ロツク用係
合部20から脱出し、連結棒4は、枢支ピン16
を中心に押棒3に対して相対的に反時計方向に回
動し得る状態となる。このような連結棒4の反時
計方向の回動は、乳母車の閉状態から開状態への
移行において生じるものである。
上述の連結棒4の反時計方向の回動において、
ガイド部18の動きに注目すれば、前述の場合と
同様に、ガイド部18は再び被当接部28に当接
する状態が得られる。第10図は、ガイド部18
が被当接部28に当接する寸前の状態を示してお
り、この状態から連結棒4がさらに反時計方向に
回動したとき、ガイド部18が被当接部28に当
接し、ロツク用スライダ21をわずかに上方へ変
位させる。これに応じて、ロツク解除用突出部2
6とロツク解除用凹部27との係合が解除され、
ロツク解除操作部材23は、引張りばね25の作
用で直ちに水平状態に戻る。このようにして得ら
れた状態は、前述の第7図に示す状態と全く同一
である。したがつて、次に第7図を参照して、連
結棒4がさらに反時計方向に回動された場合の動
作について説明する。
第7図の状態において、ガイド部18は被当接
部28に当接していて、引張りばね25の作用に
もかかわらず、ロツク用スライダ21は比較的上
方の位置に保たれている。この状態から、連結棒
4が枢支ピン16を中心にさらに反時計方向に回
動すれば、被当接部28がガイド部18に追従す
る状態で、ロツク用スライダ21は押棒3上をス
ライドする。そして、連結棒4が押棒3と直線状
態に整列するまで回動されたとき、開状態ロツク
用係合部17の真上に開閉両状態ロツク用係合部
22が位置し、引張りばね25の作用で、ロツク
用スライダ21が下方へスライドし、第3図およ
び第5図に示すような開状態ロツク用係合部17
と開閉両状態ロツク用係合部22との係合状態が
得られる。このようにして、再び、乳母車の開状
態におけるロツク状態が達成される。
以上、この考案を、図示された実施例に関連し
て説明したが、他の変形例も可能である。
たとえば、枢支ピン16は、押棒3と連結棒4
とを回動自在に連結する枢支点を構成しながら、
ロツク解除操作部材23を押棒3に対して回動可
能に取付ける枢支点をも兼ねたが、これら両枢支
点は、互いに別の場所に存在していてもよく、そ
のため、別々の枢支ピンによつて連結棒4とロツ
ク解除操作部材23とを押棒3に対してそれぞれ
取付けてもよい。
また、連結棒4は、2枚重ねのプレート構造と
されたが、単なる1本の棒によつて構成してもよ
い。
さらに、この考案が適用されるのは、第1図お
よび第2図に示したような乳母車には限らない。
たとえば、ここで例示された乳母車のように、開
状態から閉状態になる過程において、幅方向の寸
法が縮まらないものであつても、この考案を適用
することができる。要するに、この考案は、1対
の前脚と、1対の後脚と、1対の押棒と、各後脚
と各押棒とを両端において回動自在に連結する1
対の連結棒とを備える折りたたみ式の乳母車であ
れば、どのような形式の乳母車に対しても適用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例が採用される乳母
車の開状態における斜視図である。第2図は第1
図の乳母車の閉状態における右側面図である。第
3図は第1図のA部分を示し、押棒3と連結棒4
との連結部分が示され、乳母車の開状態に対応し
ている。第4図は第3図の線−に沿う断面図
である。第5図は第3図と同様の状態を示し、連
結棒4の手前側のプレート部分が除去されて示さ
れている。第6図、第7図および第8図は、乳母
車の開状態から閉状態への移行の過程を順次示
し、特に第8図は乳母車の閉状態に対応してい
る。第9図および第10図は、乳母車の閉状態か
ら開状態への移行の過程を示している。 図において、1は前脚、2は後脚、3は押棒、
4は連結棒、15は枢支ピン、16は第1および
第2の枢支点を兼ねる枢支ピン、17は開状態ロ
ツク用係合部、18はガイド部、19は膨出部、
20は閉状態ロツク用係合部、21はロツク用ス
ライダ、22は開閉両状態ロツク用係合部、23
はロツク解除操作部材、25は引張りばね、26
はロツク解除用突出部、27はロツク解除用凹
部、28は被当接部である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 1対の前脚と、1対の後脚と、1対の押棒
    と、各後脚と各押棒とを両端において回動自在
    に連結する1対の連結棒とを備える折りたたみ
    式の乳母車であつて、前記各押棒とこれに対応
    の前記各連結棒とが直線状態にされて固定され
    たとき乳母車の開状態がロツクされ、前記各押
    棒とこれに対応の前記各連結棒とが屈曲状態に
    されて固定されたとき乳母車の閉状態がロツク
    される、そのような乳母車の開閉両状態をロツ
    クするための機構において、 前記連結棒の一方端付近には、前記押棒を回
    動自在に連結する第1の枢支点が位置され、 前記連結棒の前記第1の枢支点側の端部に
    は、開状態ロツク用係合部とガイド部とが設け
    られ、前記連結棒の側部には閉状態ロツク用係
    合部が設けられ、 前記押棒の前記第1の枢支点より上の位置に
    は、ロツク用スライダが押棒上でスライド可能
    に設けられ、 前記ロツク用スライダには、乳母車の開状態
    において前記開状態ロツク用係合部に対して係
    合可能であり、この係合により直線状態になつ
    ている前記連結棒と前記押棒とが第1の枢支点
    を中心に回動することを禁止するとともに、前
    記乳母車の閉状態において前記閉状態ロツク用
    係合部に対して係合可能であり、この係合によ
    り屈曲状態になつている前記連結棒と前記押棒
    とが第1の枢支点を中心に回動することを禁止
    する、開閉両状態ロツク用係合部が設けられ、 前記ロツク用スライダより下方の位置で第2
    の枢支点を中心に前記押棒に対して回動可能に
    ロツク解除操作部材が設けられ、 前記ロツク解除操作部材の一方端と前記ロツ
    ク用スライダとの間には、引張りばねが連結さ
    れ、 前記ロツク解除操作部材の他方端には、ロツ
    ク解除用突出部が設けられ、前記ロツク用スラ
    イダの下面には、前記引張りばねの弾性に抗し
    てロツク用スライダが前記押棒上を上方へスラ
    イドしたときに前記ロツク解除用突出部が係合
    するロツク解除凹部が設けられ、 前記連結棒と前記押棒とが、前記直線状態と
    前記屈曲状態との間で、前記第1の枢支点を中
    心に回動するとき、前記連結棒のガイド部が当
    接しながら前記ロツク用スライダを押し上げ前
    記ロツク解除用突出部の前記ロツク解除用凹部
    への係合を解除する被当接部が前記ロツク用ス
    ライダに設けられたことを特徴とする、乳母車
    の開閉両状態ロツク機構。 (2) 前記連結棒は、1個の押棒に対してその両側
    にそれぞれ位置する2枚重ねのプレート構造と
    され、 前記閉状態ロツク用係合部は、前記各プレー
    トに膨出部を形成することによつて設けられ
    る、実用新案登録請求の範囲第1項記載の乳母
    車の開閉両状態ロツク機構。 (3) 前記ロツク用スライダに設けられる開閉両状
    態ロツク用係合部は、当該ロツク用スライダに
    段差をもつて形成される、実用新案登録請求の
    範囲第1項または第2項記載の乳母車の開閉両
    状態ロツク機構。 (4) 前記第1の枢支点と前記第2の枢支点とは、
    同一位置に位置され、共通の枢支ピンによつて
    実現される。実用新案登録請求の範囲第1項な
    いし第3項のいずれかに記載の乳母車の開閉両
    状態ロツク機構。
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