JPS6347161A - サ−マルヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野〕 本発明はシリアル型のサーマル式記録装置に使用する記
録ヘッドに関し、特に、複数列の電気熱変換体アレイを
有するサーマルヘッドに関する。

〔従来の技術〕

プリンタやファクシミリなどの記録装置として、記録ヘ
ッドをプラテンに沿って往復動可能に支持し、該プラテ
ンにハックアップされたシート（用８１シやプラスチッ
ク薄板などの記録媒体）を前記記録ヘッドで走査しなが
ら記録していくシリアル型のものが広く使用されている
。

また、記録方式にはインクジェット式、ワイヤドツト式
あるいはザーマル式など種々の方式が採用されている。

さらに、サーマル式記録装置には、普通シートを使用し
インクリボンを介して圧接した記録ヘッドを駆動するこ
とによりインクを溶融付着させて記録する熱転写式と、
感タハシートを使用し記録ヘッドを直接シートに圧接し
て加熱発色させることにより記録する感熱式とがある。

本発明は゛、シリアル型のサーマル式記録装置に使用す
る記録ヘッド、すなわち前記熱転写式および感かト式な
どのサーマルヘッドを適用対象とする。

コノ種のサーマルヘソ１ことしては、通常、縦に並んだ
複数（例えば２４または３２＋１ｌｉｌ）の電気熱変換
体のアレイ列を一列だけ設けた単列型のものが使用され
る。

また、サーマルヘッドにおいては、連続的にヒートパル
スが印加されると、電気熱変換体が過熱し耐久性が低下
するとともに印字品位が大きく低下するので、各駆動イ
ンターバルの間に冷却時間を設けたりあるいは記録速度
を抑えるなどして加熱防止が図られている。

したがって、１列の電気熱変換体のアレイ列でドツト形
成手段を構成した単列型のサーマルヘッドでは、過熱防
止のためおのずと駆動（ヒート）間隔が制約され、記録
速度の向上が難しいという問題があった。

そこで、記録速度の向上を図るのに有利な構造として、
走査方向に所定間隔をおいて複数列の電気熱変換体のア
レイ列を配置した複数列型のサーマルヘッドが提供され
ている。

例えば２列の電気熱変換体のアレイ列を設けた場合、こ
れらのアレイ列を同時に駆動すれば１つのヘッド位置（
走査位置）で２倍のドツト面積を形成することができ、
したがって、単列型の約２倍の記録速度を実現すること
ができる。

第５図は従来の２列型の号−マルヘッドの正面を、第６
図は第５図のサーマルヘッドを記録装置に装着したとき
の横断面を示す。

第５図および第６図において、セラミンク板等の絶縁板
材の基板ｌの表面には走査方向（矢印Ｐ方向）所定間隔
をおいて２箇所に耐熱ガラス質のグレーズ層２．２が形
成され、各グレーズ層の上に複数個の発熱抵抗体等の電
気熱変換体３が配列されている。また、基板１の表面に
は各電気熱変換体３を個別に選択的に駆動するための共
通電極４および個別電極５が配置されている。

ところで、この従来のサーマルヘッドにあっては、電気
熱変換体のアレイ列が基板１の中央部分に配置されてお
り、したがって、第６図に示すごとくインクリボン６が
各アレイ列で加熱されプラテン８にバックアップされた
シート７に記録した後該シートから剥ぎ取られるまでの
距離Ｗ１、Ｗ２が大きく、インクがシート７に熔融した
後インクリボン６が該シートから離反するまでに時間が
かかるため、一旦熔融したインクが再凝固しインク切れ
が悪化する現象が生じていた。

このため、第７図に示すような適正な記録状態に比べ、
第８図に示すような尾引きが生じ記録品質が低下すると
いう問題があった。

〔目的〕

本発明の目的は、このような従来技術の問題を解決でき
、記録品質に優れかつ高速記録が可能な複数列型のサー
マルヘッドを提供することである。

〔目的達成のための手段〕

本発明は、縦に並んだ複数の電気熱変換体のアレイ列を
走査方向に複数列設けたサーマルヘッドにおいて、これ
らのアレイ列を走査方向後方へずらせて配置することに
より、上記目的を達成するものである。

上記構成において、走査方向後側のアレイ列の個別電極
のパターンを基板の裏面へ迂回させて配置すれば、各ア
レイ列を最後方位置までずらすことができ、最も有利な
構成を得ることができる。

〔実施例〕

以下、第１図〜第４図を参照して本発明を具体的に説明
する。

第４図は本発明によるサーマルヘッドを備えたサーマル
式記録装置を例示する。

第４図において、プラテン１１にバンクアップされたシ
ート１２に対し、キャリジ１３に搭載されたサーマルヘ
ッド１４で記録していくよう構成されている。なお、図
示のプラテン１１はローラ状をしており、シート送りロ
ーラを兼ねている。

キャリジ１３はプラテン１１に平行に設置されたガイド
シャフト１５に沿って移動可能に装着され、ステンピン
グモータ１６、駆動プーリ１７、従動ローラ１８および
これらのプーリに巻回されかつキャリジ１３に結合され
たタイミングヘルド１９から成る駆動系によって往復駆
動される。

サーマルヘッド１４は、シート１２に圧接するダウン位
置および離反するアンプ位置間で揺動駆動されるよう装
着されている。

キャリジ１３上には、サーマルヘッド１４の前面すなわ
ちドツト形成手段を有する印字面にインクリボンを送給
するためのリボンカセット２０が着脱自在に装着されて
いる。

リボフカセント２０内のインクリボンは、記録時、キャ
リジ１３に設けたリボン駆動軸（図示せず）によりサー
マルヘッド１４の動き（主走査）に同期して巻取り駆動
される。

第１図は本発明によるサーマルヘッド１４の正面を示し
、第２図は第１図のサーマルヘッド１４の裏面を示す。

第１図および第２図において、セラミック等の平板から
成る基板３１の表面に、矢印Ｐで示す走査方向に所定間
隔りをおいて、複数（図示の例では２個）の電気熱変換
体のアレイ列３２Ａ、３２Ｂが設けられている。

前記アレイ列３２Ａ、３２Ｂのそれぞれは、基板３１の
表面に縦方向（シート送り方向〉に長く形成された耐熱
性のガラス質のグレーズ層３３Ａ、３３Ｂの上に配列さ
れており、それぞれ複数個（例えば２４または３２個）
の発熱抵抗体等の電気熱変換体３４で構成されている。

然して、前記電気熱変換体のアレイ列３２Ａ、３２Ｂは
矢印Ｐで示す走査方向（記録進行方向）に対して後方へ
ずらせて配置されている。図示の例ではこれらのアレイ
列はほぼ最後方へ寄せて配置されており、走査方向後側
のアレイ列３２Ｂは基板３１の後端縁に沿って形成され
ている。

各アレイ列３２Ａ、３２Ｂを構成する電気熱変換体３４
のそれぞれは、これらアレイ列の間から引き出される共
通電極３５およびこれらアレイ列の外側から引き出され
る個別電極３６Ａ、３６Ｂが接続されている。

これらの共通電極３５および個別電極３６Ａ、３６　Ｂ
ば基板３１上に薄膜パターンを成して形成されている。

然して、前記後側のアレイ列３２Ｂの個別電極３６Ｂの
パターンは、第１図および第２図双方に示すごとく、一
旦基板３１の端面３７および裏面３８を利用し該裏面へ
迂回させた後表面へ戻して配置されている。

第１図および第２図において、個別電極３６Ｂのうちの
パターン３６Ｂ−１はアレイ列３２Ｂの最上端の電気熱
変換体３４を駆動する電極を示し、パターン３６Ｂ−Ｎ
はアレイ列３２Ｂの最下端の電気熱変換体３４を駆動す
る電極を示す。

なお、各アレイ列３２Ａ、３２Ｂの電気熱変換体３４の
発熱状態を制御するドライバー（図示せず）あるいはリ
ード線であるフレキシブルケーブル（図示せず）は、基
板３１の表面側の片面において個別電極３６Ａ、３６Ｂ
の各パターンに接続されている。したがって、基板３１
上でドライバーやフレキシブルケーブルをワイヤボンデ
ングやハンダ付は等で接続する作業は基板３１の方向か
ら（表側から）行なうことができる。

第３図は本発明によるサーマルヘッド１４を記録装置に
装着した時の平面を示し、プラテン１１にバックアップ
されたシート１２に対し、インクリボン４０を介してサ
ーマルヘッド１４が圧接され、該サーマルヘッドを矢印
Ｐ方向へ走査移動させながらこれに同期して電気熱変換
体のアレイ列３２Ａ、３２Ｂをデータ信号に基いて駆動
することにより記録が行なわれる。

然して、以上説明した実施例構造のサーマルヘッド１４
によれば、走査方向に所定間隔りで配列される電気熱変
換体３４のアレイ列３２Ａ、３２Ｂを走査方向後方へず
らし基板３１の後側端縁近くへ寄せて配置したので、各
アレイ列３２Ａ、３２１３の電気熱変換体で記録した後
インクリボン４０がシート１２から剥がされるまでの距
離Ｙｌ、Ｙ２ずなわちインク溶融転写後インクリボン４
０が剥ぎ取られるまで時間を、第６図に示した従来の距
１ｉ１１ｔ　（時間）Ｗｌ、Ｗ２より大巾に短縮するこ
とができる。

したがって、電気熱変換体３４の加熱で一旦熔融された
インクが再凝固される前に、インクリボン４０をシート
１２から剥ぎ取ることができ、第８図のようなインク切
れ不良による記録品質の低下を防止し、第７図に示すよ
うな記録品質の高い画像を得ることができた。

なお、本発明を実施するに際しては、走査方向ｎｉＩ方
のアレイ列３２Ａの加熱位置からインクリボン４０の剥
がれ位置までの距％ＩＩｔＹ２もインクが再凝固する距
離より小さく設定することが好ましく、そのためにはア
レイ列３２Ａ、３２Ｂ間の距離りも一定値以下に選定す
ることが好ましい。

以上本発明を２判型サーマルヘッドに適用する場合を例
示して説明したが、本発明は３列以上のアレイ列を有す
るサーマルヘッドに対しても同様に適用することができ
る。

また、以上の実施例では電極３５．３６Ａ、３６Ｂのパ
ターンを一層の薄膜形成で構成する場合を説明したが、
電極のパターンを多層の薄膜形成で構成する場合は、個
別の駆動用電極のパターンを基板３１の裏面に迂回させ
なくても表面のみで配置することも可能である。

〔効果〕

以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、電気
熱変換体のアレイ列を複数判官するサーマルヘッドにお
いて、これらのアレイ列を走査方向後方へずらせて配置
したので、インクリボンのインクを熔融して記録した後
付着インクが再凝固する前に該インクリボンを剥ぎ取る
ことが可能になり、記録品質の向上を図りうる複数列型
のサーマルヘッドが提供される。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明によるサーマルへ・ノドの一実施例の正
面図、第２図は第１図のサーマルへ・ノドの裏面の斜視
図、第３図は第１図のサーマルへ・ノドを記録装置に装
着した状態の平面図、第４図はサーマル式記録装置の模
式的斜視図、第５図は従来の複数列型のサーマルへ・ノ
ドの正面図、第６図は第５図のサーマルヘッドを記録装
置に装着した状態の平面図、第７図は高品質の記録文字
を例示する説明図、第８図は低品質の記録文字を例示す
る説明図である。 ］　４−−−−−−−−サーマルヘッド、３１−−−−
−−−−一基板、３２Ａ、３２１３−−−−−−−−ア
レイ列、３４−−−−−−−−−−電気熱変換体、３５
−−−−−−−−−一共通電極のパターン、３６Ａ、３
６　Ｂ−−−−−−個別電極のパターン、３８−−−−
−一基板の裏面、Ｐ−−−−−−−−走査方向、Ｄ−−
−−−−−−アレイ列間の間隔。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）縦に並んだ複数の電気熱変換体のアレイ列を走査
   方向に複数列設けたサーマルヘッドにおいて、これらの
   アレイ列を走査方向後方へずらせて配置することを特徴
   とするサーマルヘッド。
2. （２）走査方向後側のアレイ列の個別電極のパターンを
   基板の裏面へ迂回させて配置することを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載のサーマルヘッド。