JPS6346974Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は低温区域例えば冷蔵庫等の庫内で使用
される低温用螢光灯に関する。

(ロ) 従来技術 以下、第１図及び第２図に基づいて説明する。
１は低温用螢光灯で、両端に口金２及び端子３を
有した螢光ランプ４と、前記口金２及び端子３を
受け入れると共にリード線５が配線され嵌合凹所
６が形成された例えば樹脂製のソケツト本体７
と、このソケツト本体７の外周との間に挿入部８
が形成されるように前記ソケツト本体７に固定さ
れ弾性を有したゴムにより形成された円筒体ソケ
ツト９と、前記挿入部８に端部が挿入嵌合され螢
光ランプ４を保温用空間１０を存して被覆した例
えばポリカーボ製の透明円筒体１１とにより構成
されている。従つて、螢光ランプ４からの放熱が
保温用空間１０に蓄積され透明円筒体１１の温度
が上昇した際には透明円筒体１１は伸び円筒体ソ
ケツト９は外側へ押されると共に、ソケツト本体
７は円筒体ソケツト７により外側へ引かれ、螢光
ランプ４の端子３とソケツト本体７との間に接触
不良が発生し、ソケツト本体７の焼損の原因とな
つていた。又、第２図に示した様に、透明円筒体
１１の伸縮を考慮して両円筒体ソケツト９、を外
すと共に、透明円筒体１１の径を両ソケツト本体
７，７の径より大きく形成し透明円筒体１１の両
端内壁と両ソケツト本体７，７の外壁との間に間
隙１２，１２が形成される様に構成した低温用螢
光灯１′においては、透明円筒体１１内の熱が前
記間隙１２，１２を通り外部へ多量に漏れるた
め、間隙１２，１２の温度及び螢光ランプ４の管
壁温度は低下し、螢光ランプ４にちらつきが発生
する等の欠点が発生する。又、低温用螢光灯１′
を縦に取付けた際には、低温用螢光灯１′の上部
に形成された間隙は透明円筒体１１が下方へ移動
するため大きくなり、透明円筒体１１内の熱は低
温用螢光灯１′の上部から外部へ一層多量に漏れ、
一層螢光ランプ４にちらつきが発生しやすくな
り、例えば低温用螢光灯１′を冷蔵シヨーケース
等に設けた際には商品の展示効果を著しく低下さ
せる。

(ハ) 考案の目的 本考案は低温用螢光灯において、螢光ランプと
ソケツトとの接触不良を防止すると共に、前記低
温用螢光灯の保温効果の向上を図ることを目的と
する。

(ニ) 考案の構成 本考案は螢光ランプの両端をソケツトに挿入す
ると共に、前記螢光ランプを透明円筒体により被
覆した低温用螢光灯において、前記両ソケツトの
周縁部には相対向して延在部が形成され、前記透
明円筒体の全長は該延在部の両端間隔より長く且
つ前記螢光ランプの全長より短く形成され該透明
円筒体の径は該延在部の内径より小さく且つ該螢
光ランプの外径より大きく形成し、前記透明円筒
体の両端は該螢光ランプと該延在部との間に遊嵌
され両端には二重の空気層を形成して螢光ランプ
の保温効果を向上させ、螢光ランプを常に安定し
て点灯させると共に、前記螢光ランプとソケツト
との間に接触不良等が発生することを防止するも
のである。

(ホ) 実施例 以下、一実施例を第３図及び第４図に基づいて
説明する。尚、第１図及び第２図と同符号のもの
は同様なものとして詳細な説明は省略する。

第３図に示した１Ａは本考案の一実施例として
示した低温用螢光灯で、螢光ランプ４の両端には
本案ソケツト本体１３，１３が取り付けられてい
る。両本案ソケツト本体１３，１３の基部１３
Ａ，１３Ａの周縁部には螢光ランプ４の管壁との
間に透明円筒体１１の両端が間隙を存して挿入さ
れる挿入空間１４…を形成する相対向した環状の
延在部１５，１５が形成されている。前記透明円
筒体１１の径は延在部１５，１５の内径より小さ
く且つ螢光ランプ４の外径より大きく、透明円筒
体１１の両端下部は延在部１５，１５の下部に当
接し、挿入空間１４…上部には透明円筒体１１の
両端外壁と延在部１５，１５の内壁との間に一端
を開口した空間１６，１６が形成されている。
又、前記透明円筒体１１の全長は延在部１５，１
５の間隔より長く螢光ランプ４の全長すなわち一
方の口金２の端面から他方の口金２の端面までの
長さより短く透明円筒体１１の熱による伸びを考
慮して形成され、本案ソケツト本体１３，１３の
基部１３Ａ，１３Ａと透明円筒体１１の両端面と
の間には間隙１７，１７が形成されている。ここ
で透明円筒体１１両端は挿入空間１４，１４へ遊
嵌状態にて挿入され、透明円筒体１１の内壁と螢
光ランプ４の管壁との間には保温用空間１０が形
成されている。

従つて、ソケツト本体１３，１３にて螢光ラン
プ１４及び透明円筒体１１を取付けることに伴な
い延在部１５，１５にて囲まれる挿入空間１４…
には二重の空気層が形成されることになり、この
結果、螢光ランプ４からの放熱は前記保温用空間
１０に蓄えられ、低温用螢光灯１Ａの両端には保
温用空間の外側にさらに空間１６，１６が形成さ
れ、保温用空間１０の熱が外部へ漏れる経路は長
くなり、熱は空間１６，１６を含む挿入空間１
４，１４に滞留するため、低温用螢光灯１Ａの両
端から外部へ漏れる熱を第２図に示した低温用螢
光灯１′と比較して大幅に減少することができ、
透明円筒体１１による保温効果を向上させること
ができ、螢光ランプ４の管壁温度の低下を防止で
き、螢光ランプ４の照度低下及び螢光ランプ４に
ちらつきが発生することを防止できる。尚、延在
部１５，１５による保温状態により例えば延在部
１５，１５の下部に僅かな切り込みを形成しても
同様な効果を得ることができる。又、螢光ランプ
４からの放熱により透明円筒体１１の温度が上昇
した際には、透明円筒体１１は自由に伸び、低温
螢光灯４両端の間隙１７，１７が狭くなることに
より透明円筒体１１の伸びは収まり、透明円筒体
１１の両端面が両本考案ソケツト１３，１３に当
接して双方のソケツト１３，１３を外側へ押圧
し、螢光ランプ４と双方のソケツト１３，１３と
の接触が悪くなり、ソケツト１３，１３が焼損す
ることを確実に防止できる。

尚、第４図に示した様に低温用螢光灯１Ａを縦
に例えば冷蔵シヨーケース庫内に設置した際に
は、透明円筒体１１の下端面は下部の本考案ソケ
ツト１３に当接し、下部からの熱の漏れは略んど
なくなり、又上部本考案ソケツト１３の空間１４
には透明円筒体１１の上部が空間１８及び間隙１
９を存して挿入されているため、透明円筒体１１
の熱による伸びは前記間隙１９内に収まり、本考
案ソケツト１３，１３に焼損が発生することを防
止でき、又、透明円筒体１１の上部外壁の外側に
は第２空間２０が形成され、保温用空間１０の熱
が外部へ流れる経路は長くなり、第２空間２０の
下端に開口が形成され保温用空間１０の熱は空間
１８及び第２空間２０に滞留するため、低温用螢
光灯１Ａの上部から外部から漏れる熱を大幅に減
少でき、保温効果を向上させることができる。

(ヘ) 考案の効果 上述した本考案によれば、次に列挙する効果が
生じる。

前記透明円筒体が前記螢光ランプの放熱によ
り膨張した際には、この膨張による伸びは前記
ソケツトと前記透明円筒体端面との間隙内に収
まり、該透明円筒体の伸びにより前記ソケツト
が外側へ押圧され、該ソケツトに接触不良が発
生し、該ソケツトが焼損してしまうことを防止
できる。

ソケツトの延在部内側に形成された空間は前
記透明円筒体により複数の空間に分割され、前
記螢光ランプ管壁と透明円筒体との間の保温用
空間内の熱が外部へ漏れる経路は長くなり、外
部へ漏れる熱を減少させることができ、前記透
明円筒体の保温効果を向上させ、前記螢光ラン
プの管壁温度低下を防止でき、該螢光ランプの
照度低下、ちらつきの発生を確実に防止でき
る。

透明円筒体がソケツト内に遊嵌される関係
上、ソケツトと透明円筒体との接続作業が頗る
簡単となる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来の低温用螢光灯の図、
第３図及び第４図は本考案の一実施例として示し
た低温用螢光灯の図を示し、第１図乃至第４図は
低温用螢光灯の縦断面図である。 １Ａ……低温用螢光灯、４……螢光ランプ、１
０……保温用空間、１１……透明円筒体、１３，
１３……本案ソケツト、１４，１４……挿入空
間、１５……延在片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 螢光ランプの両端を相対向するソケツトに挿入
   すると共に、前記螢光ランプを透明円筒体にて被
   覆した低温用螢光灯において、前記両ソケツトの
   周縁部に相対向して形成され、前記螢光ランプ及
   び透明円筒体の外径よりも大きい内径を有する延
   在部と、全長が前記螢光ランプの全長より短か
   く、内径が前記螢光ランプの外径よりも大きく形
   成され、前記延在部内に遊嵌された透明円筒体と
   を備え、この透明円筒体の端面及び外壁と前記ソ
   ケツトの内壁及び延在部との間に放熱排出用の空
   間を形成してなる低温用螢光灯。