JPS634679B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は使用済核燃料棒あるいは棒束を切断す
るための遠隔操作形シヤーに関する。

核燃料棒束がマガジンを介して液圧駆動形の圧
搾および切断装置に間欠的に供給されるような装
置は西ドイツ特許出願公開第2161534号公報で知
られている。核燃料棒束は圧搾および切断によつ
て個々の棒状部片に細かく切断され、これらの棒
状部片はその装置に接続されている短管を介して
別の処理装置に送られる。西ドイツ特許出願公開
第1815867号公報特にその第９図には、各々の棒
あるいは管も短かい部片に裁断できるような類似
の装置が示されている。

これらの周知の装置の場合、点検特に摩耗部品
を交換する際には遠隔操作であるために困難と時
間的な遅延が生ずる。というのは点検不要な構造
部品および点検必要な構造部品のいずれも分解
し、再調整し、機能的に正確に組み立てねばなら
ないからである。この作業によつて必要とされる
停止時間はこの種のシヤーの全出力をかなり害す
ることになる。

本発明の目的は、特許請求の範囲第１項の上意
概念の部分に記載の遠隔操作形シヤーを、遠隔操
作による点検特にカツターセツトおよび駆動装置
の交換のために必要な取扱い操作が著しく単純化
され、それによつて停止時間の短縮が図れるよう
に形成することにある。

本発明によればこの目的は、特許請求の範囲第
１項の特徴部分に記載の手段によつて達成でき、
またそれに従属する特許請求の範囲に記載の手段
は、その有利な実施形態を提供する。

本発明によれば最少の取扱い操作で、すなわち
シヤーブロツク部分をただ相互に引き離すだけ
で、カツターセツトおよび駆動装置は開かれる。
従つてこれらの装置はそれらの位置から自由に取
り出すことができ、新たな部品と交換することが
できる。その場合、遠隔操作を特に困難にしたり
時間を消費するような特別な調整作業や結合要素
の分解および結合作業は不必要である。

特許請求の範囲第２項に記載の手段によれば特
に、駆動装置はシヤーカツターと機械的に接続す
る必要がなくなり、このことはこれらの部品の交
換を容易にすることになる。同様にこのことによ
つてラムのかじりやシヤーカツターの焼付きが有
効に防止され、また各々のストロークがひとつの
作業ストロークであるので、切断能力が高くな
る。

特許請求の範囲第３項の記載に基づけば、シヤ
ーブロツクはただ中実の２個の部分から成つてい
るので、摩耗部品に近づけるようにするためには
上側部分を持ち上げるだけで良い。

特許請求の範囲第４項の記載に基づいて、シヤ
ーカツターの厚さは切断すべき部片の長さと同じ
に決められている。というのは棒あるいは棒束
が、カツターブツシユのカツター案内部分の底板
に突き当るまで案内装置に挿入されるからであ
る。各ストローク後において切断部片は、カツタ
ー案内部分にある出口開口およびそれに続くシヤ
ーブロツクにある開口を通つて落下する。

以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。

図面はシヤーを概略的に断面図で示している。
シヤーブロツクは下側部分１と上側部分２とから
成り、この両部分１，２間の分割接合面（破線
３）は段状に形成されている。この接合面３は、
水平方向には互に係止されるが、垂直方向には上
側部分２が下側部分１から自由に持ち上がれるよ
うに形成されている。下側部分１の凹部４の中に
は、シヤーブツシユ（ダイス）５，６とこれらの
シヤーブツシユ５，６の中に水平方向に摺動可能
なシヤーカツター（ポンチ）７とから成るカツタ
ーセツトが設けられている。上下両部分１，２に
ある別の凹所８，９，１０は、それぞれ保持フラ
ンジを備え液圧的に駆動される２個のストローク
装置（パワーシリンダ）１１，１２および切断す
べき棒材あるいは棒束の案内装置１３を収納する
ために用いられる。その各ピストンラム１４，１
５は互に相対向して位置し、それらの端部はシヤ
ーカツター７の自由端面に当接している。案内装
置１３は漏斗状入口付きの管１８，１９を有し、
棒材はこれらの管１８，１９を通してカツターセ
ツト５，６，７に供給される。カツターブツシユ
５，６は、断面Ｕ字状のカツター案内部分５とこ
の上に取り付けられたカツター板６とから成つて
いる。カツター板６は切断開口２０，２１を有
し、これらの開口２０，２１は管１８，１９と一
直線に並び、その開口断面積は切断すべき棒材に
合わされている。一方シヤーカツター７は、切断
すべき棒材よりも大きな開口断面積の開口２２を
有している。開口２０，２１の縁並びに開口２２
の縁は切断縁として形成されている。

図面から更に理解できるように、カツター案内
部分５の底板は前記切断開口２０，２１に対して
軸方向にずらされた出口開口２３を有しているの
で、シヤーカツター７に近接して位置する底板面
は同時に棒材に対するストツパを形成している。
出口開口２３にはシヤーブロツクの下側部分１に
ある別の開口２４が続いている。

切断すべき棒材は管１８，１９の中に供給され
（垂直供給の場合にはたとえばその自重によつて）
切断開口２０，２１と通して間欠的に送られ、そ
れからカツターの位置に応じて開口２２を通つて
カツター案内部分５の底板のストツパ面にまで送
られる。

カツター板６もシヤーカツター７に当接してい
るので、シヤーカツターの厚さが切断すべき棒材
部片の長さを決定する。ストローク装置１１に圧
力媒体２５が供給されると、シヤーカツター７は
左から右へ移動し、その場合供給された棒材から
切断部片を切断し、出口開口２３に運び、続く行
程において管１９から棒材部片を収納する。同じ
ようにして圧力媒体２６をストローク装置１２に
供給して復動ストロークが行なわれるので、無負
荷工程は生じない。

点検するためにシヤーブロツクの上側部分２が
下側部分１から持ち上げられ、従つて付加的な連
結要素を直接その支持箇所から取り外すことなし
に、ストローク装置１１，１２およびカツターセ
ツト５，６，７に自由に近寄ることができ、また
新たな構造部品と交換できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に基づくシヤーの概略断面図であ
る。 １，２……シヤーブロツク、３……分割接合
面、４……凹部、５，６……シヤーブツシユ（ダ
イス）、７……シヤーカツター（ポンチ）、８，
９，１０……凹部、１１，１２……ストローク装
置（パワーシリンダ）、１３……案内装置、１４，
１５……ピストンラム、２０，２１……切断開
口、２２……開口、２３……出口開口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (a) 核燃料棒あるいは核燃料棒束の軸心に対
   して横に移動できるシヤーカツター、 (b) シヤーカツターを摺動自在に支持して収納す
   るカツターブツシユ、 (c) 核燃料棒ないし核燃料棒束の形に適合しかつ
   前記カツターブツシユにある切断開口と一直線
   に並んでいる収納孔をもつた核燃料棒あるいは
   核燃料棒束の案内装置、 (d) 前記切断開口に対向して位置する切断部片の
   出口開口、および (e) シヤーカツターを駆動する駆動装置、 をもつた使用済核燃料棒あるいは棒束を切断する
   ための遠隔操作形シヤーにおいて、 (A) 分割可能な中実の凹部８，９，１０付きのシ
   ヤーブロツク１，２を有し、前記凹部８，９，
   １０の中にカツターブツシユ５，６、駆動装置
   １１，１２および供給装置１３がかみ合い接続
   で不動に設置され、 (B) 前記シヤーブロツクが互に分離可能でかつか
   み合い接続で互に係止される部分１，２から成
   つている、 ことを特徴とする使用済核燃料棒あるいは棒束を
   切断するための遠隔操作形シヤー。 ２ 駆動装置が液圧的に駆動される少くとも２つ
   のストローク装置１１，１２から成り、それらの
   ピストンラム１４，１５がシヤーカツター７の両
   側自由端面１６，１７にそれぞれ当接し、シヤー
   カツター７が少くともひとつの開口２２を有し、
   該開口２２の横断面積が切断すべき棒あるいは棒
   束の横断面積よりも大きく、前記開口２２の縁が
   切断縁として形成されていることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の遠隔操作形シヤー。 ３ シヤーブロツクが２個の部分１，２から成
   り、両部分１，２間の分割接合面３が段状に形成
   されていることを特徴とする特許請求の範囲第２
   項記載の遠隔操作形シヤー。 ４ カツターブツシユが切断開口２０，２１をも
   つた固定カツター板６と断面Ｕ字状カツター案内
   部分５とから成り、その棒あるいは棒束に対する
   ストツパとして使用する底板がシヤーカツター７
   に当接し、該底板が切断開口２０，２１に対して
   軸方向にずれているひとつあるいは複数の出口開
   口２３を有していることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項ないし第３項のいずれかに記載の遠隔
   操作形シヤー。