JPS6346715Y2 - - Google Patents

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JPS6346715Y2
JPS6346715Y2 JP1981170079U JP17007981U JPS6346715Y2 JP S6346715 Y2 JPS6346715 Y2 JP S6346715Y2 JP 1981170079 U JP1981170079 U JP 1981170079U JP 17007981 U JP17007981 U JP 17007981U JP S6346715 Y2 JPS6346715 Y2 JP S6346715Y2
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rotor
vane
magnetic
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cylinder block
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JP1981170079U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスライドベーン型圧縮機において、同
圧縮機の動力伝達機構及び同圧縮機と共通の動力
伝達機構により駆動する補機類の損傷を防止すべ
く同圧縮機に組込まれる回転異常の検出機構に関
する。
〔従来の技術〕
近来車両空調用の圧縮機はウオーターポンプ、
オルタネータ、冷却フアン等の補機類と同一の動
力伝達機構によつて駆動される傾向にあるが、こ
の様に圧縮機の動力伝達機構が上記補機類と共通
である場合において、焼付きあるいは液圧縮等に
起因して圧縮機が回転不能の状態に陥つた場合
は、同圧縮機における抵抗により例えばベルトが
切れる等動力伝達機構に損傷を来すのみならず、
補機類の損傷を招来し、更には動力伝達機構及び
補機類の損傷に起因してエンジンのオーバーヒー
トを招来する等の不具合を生ずることとなる。
従来上記の様な圧縮機の回転異常を検出する方
法の一つとして、例えば駆動軸、斜板等の回転側
に磁性部分と非磁性部分より成る被検出部を設け
る一方、同回転側の回転軌跡と相対応して永久磁
石、鉄心等の磁性体と同磁性体に巻回するコイル
により形成される検出部を設け、回転側の磁性部
分が検出部と相対面する状態において両者間に磁
束を生ずる作用と、回転側の非磁性部分が検出部
と相対面する状態において上記磁束が消失する作
用を連続的に繰返し得ることにより、検出部の磁
性体部分に生ずる磁束密度に変化を生じさせ、同
磁束密度の変化を介してコイル部分に発生する電
磁誘導起電力に起因する電圧パルスを介して回転
異常を検出するとともに同パルスの信号処理を介
して電磁クラツチを切り放し、圧縮機を自動的に
停止させる方法が提案されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかして上記の従来方法にあつては、例えば検
出部の近くに高レベルのノイズが発生した場合に
はこのノイズによりパルス信号が打消されて信号
処理に誤差動を生ずる危険性を有する等高レベル
のパルス信号を得ることが出来る状態に至つてい
ないのが実情である。
本考案は上記問題点を解決する為にその改良を
試みたものであつて、本考案の課題は回転異常の
検出能力を高める事ことにある。即ち、本考案は
ローター若しくはベーンを電磁クラツチの励磁作
用を介して磁化させた状態にて被検出部として機
能させることにより、高レベルのパルス信号を得
ることが出来る様にした事を特徴とするものであ
つて、この具体的手段と作用は次の通りである。
〔課題を解決するための手段〕
シリンダーブロツクと、同シリンダーブロツク
の前後開口部を遮蔽するフロント及びリヤの両サ
イドプレートと、両サイドプレート間に回転可能
に横架し電磁クラツチを介して動力を断続可能な
駆動軸と、同駆動軸に固着するローターと、同ロ
ーター外周壁とシリンダーブロツク内周壁面間に
形成する圧縮室と、ローターに刻設するベーン溝
内に圧縮室に向けて突出可能に嵌挿するベーンに
より構成されるスライドベーン型圧縮機におい
て、 ローター、或いはローターとベーンを磁性材
料にて形成し、この磁性材料に電磁クラツチ接
続時の励磁作用によつて生起する磁力線を駆動
軸を経て伝導し、磁化可能に設ける。
磁性体と同磁性体に巻回するコイルより成る
検出部を、前記両サイドプレートの何れか一方
のサイドプレートにおけるローター若しくはベ
ーンとの摺接面と相対応する位置に固設させ
る。
〔作用〕 正常運転時 ローター若しくはベーンが磁化された状態に
て回転し、検出部と対面する部分を磁化部分
(ローター若しくはベーン)と非磁化部分(ベ
ーン溝若しくはベーン)が交互に通過する事に
より、検出部において大きな磁束の変化を検出
する事が出来る。即ち、高レベルのパルス信号
を発生させる事が出来る。
異常発生時 ローターの回転が停止し、検出部においてパ
ルス信号の発生が得られなくなる事により、圧
縮機の異常を検知する事が出来る。
〔実施例〕
以下に本考案の具体的な実施例を例示の図面に
ついて説明する。
第1図及び第2図は第1の実施例を表わす図面
であつて、1は圧縮機の外殻を構成するハウジン
グを示す。同ハウジング1はフロントハウジング
1Fとリヤハウジング1Rにより形成され、同フ
ロントハウジング1Fにはシリンダーブロツク2
が、又同シリンダーブロツク2を間に挾んでその
両側にはフロントサイドプレート3Fとリヤサイ
ドプレート3Rが夫々内嵌される。シリンダーブ
ロツク2は前後両端部に開口部を存して中空円筒
状に形成され、同中空部の内壁面はシリンダーブ
ロツク2の外周面と同心円の円筒状に形成され
る。同シリンダーブロツク2の前後両開口部は上
記両サイドプレート3F,3Rによつて遮蔽さ
れ、両サイドプレート3F,3R間に亘つて駆動
軸(磁性材たとえば鉄系材料で形成される。)4
が横架される。同駆動軸4はシリンダーブロツク
2に対してその中心線を偏寄させて設けられ、同
駆動軸4にはローター(同じく磁性材たとえば鉄
系材料で形成される。)5が一体的に固着される。
同ローター5はシリンダーブロツク2の内壁面
に対してその外周壁の一部が摺接可能な如く設け
られ、同ローター5の外周壁とシリンダーブロツ
ク2の内壁面間には圧縮室6が形成される。又ロ
ーター5にはベーン溝7…が刻設され、各ベーン
溝7…にはベーン8…が出没自在に嵌挿される。
各ベーン8…は非磁性素材を用いて形成される。
一方駆動軸4のフロントサイドプレート3F側の
一端には電磁クラツチ9が設けられる。10はク
ラツチコイルを示す。
フロントハウジング1Fとフロントサイドプレ
ート3F間には吸入室11が設けられる。同吸入
室11にはフロントハウジング1F側に吸入管路
(図示省略)に接続する吸入口11′が設けられ、
フロントサイドプレート3F側には圧縮室6の一
端、即ちローター5の回転方向に沿う始端部と相
対応して吸入孔12が開口される。又圧縮室6の
他端、即つローター5の回転方向に沿う終端部と
相対応する位置にはシリンダーブロツク2の一部
を切欠いてフロントハウジング1Fの内壁面との
間に吐出室13が形成され、同吐出室13と圧縮
室6の終端部間は吐出孔14によつて連通され
る。15は同吐出孔14を覆う吐出弁、16は同
吐出弁15の開き角度を規制するリテーナーを示
す。
リヤハウジング1Rにはリヤサイドプレート3
Rとの間に潤滑油の分離室17が形成される。同
分離室17はリヤサイドプレート3Rに開口する
通孔18を介して上記吐出室13と連通する如く
設けられる。そして又同分離室17にはリヤハウ
ジング1R側に吐出管路(図示省略)に接続する
吐出口17′が設けられる。又図示省略してある
が通孔18の開口部にはフイルターが設けられ、
分離室17には同フイルターによつて分離される
潤滑油の溜り部が設けられる。
一方リヤサイドプレート3Rの内側面、即ちロ
ーター5との摺接面にはベーン溝7と相対応して
加圧溝19が環状に刻設される。同加圧溝19は
図示省略してあるが上記溜り部と連通する如く設
けられる。又同リヤサイドプレート3Rには検出
部20がローター5の後端面と相対面する如く、
同ローター5の外周面寄りに位置して設けられ
る。同検出部20は有底円筒状に形成するケース
21、磁性体22、コイル23より成り、磁性体
22は永久磁石22aと同永久磁石22aと一体
の鉄心22bより形成される。同磁性体22は鉄
心22bの一端がローター5の後端面に臨む如く
ケース21内に嵌合され、同鉄心22bにはコイ
ル23が巻回される。24はコイル23より延出
するリード線であつて、同リード線24には図示
省略してあるが、増幅器、パルス有無検出器、電
磁クラツチ9の開放装置が接続される。尚上記永
久磁石22aは鉄心22b側にN極が位置する様
に設けられ、被検出部となるローター5はクラツ
チ9のコイル10によりS極に励磁される。又検
出部20は可及的にローター5の外周面寄りに設
けることが望ましい。
第3図は第2の実施例を表わす図面であつて、
ベーン8…は非磁性素材を用いて形成される一
方、ローター5及びリヤサイドプレート3Rは磁
性素材を用いて形成される。
又検出部20において磁性体22を構成する永
久磁石22aはリヤサイドプレート3Rに対して
近接することが可能な如く鉄心22bに対して90
度の角度を存して連設される。
第4図は第3の実施例を表わす図面であつて、
シリンダーブロツク2、フロントサイドプレート
3F、リヤサイドプレート3Rは非磁性素材を用
いて形成される一方、ローター5及びベーン8…
は磁性素材を用いて形成される。
又検出部20はフロントサイドプレート3F側
に固設され、同検出部20は圧縮室6の中間部
(第2図において符号20aとして示す。)に位置
して、同圧縮室6内に突出するベーン8…と相対
面することが可能な如く設けられる。
第5図は第4の実施例を表わす図面であつて、
ローター5及びベーン8…は磁性素材を用いて形
成されること、検出部20はフロントサイドプレ
ート3F側に設けられること、圧縮室6内に突出
するベーン8…に対して相対面可能な如く圧縮室
6の中間部に位置して設けられることは第3の実
施例と同じであつて、磁性体22を構成する永久
磁石22aの一端がクラツチコイル10に近接す
る如く設けられる。尚検出部20に永久磁石22
aを設けることは必ずしも必要ではなく鉄心22
bのみによつても磁束を発生させることが可能で
ある。上記第3,4の両実施例においてシリンダ
ーブロツク2、フロントサイドプレート3F、リ
ヤサイドプレート3Rは非磁性素材を用いること
は必ずしも必要ではない。
尚上記各実施例において検出部20を構成する
磁性体22は永久磁石22aと、同永久磁石22
aより一体に延出する鉄心22bにより形成され
るが、鉄心22bにかえて感温フエライト(熱セ
ンサー)を用いることも可能である。鉄心22b
にかえて感温フエライトを用いた場合検出部20
は吐出側(第2図において符号20bとして示
す)に位置して設けられる。
次にその作用について説明する。
第1図及び第2図に示す第1の実施例におい
て、電磁クラツチ9の接続操作を介して駆動軸4
にエンジンの駆動力を伝達することにより、ロー
ター5が回転する状態が得られるとともに同ロー
ター5の回転を介して各ベーン溝7…内に嵌挿さ
れる各ベーン8…が圧縮室6内を吸入側より吐出
側に向けて回転する状態が得られる。同ベーン8
…の回転を介してエバポレータ(図示省略)より
吸入管路を経て吸入室11内に送り込まれた冷媒
ガスは吸入孔12を経て圧縮室6内に吸引され
る。圧縮室6内に吸引された冷媒ガスはベーン8
…の回転作用を介して圧縮室6内を始端部より終
端部方向に向けて送られる間に次第に圧縮され
る。そして圧縮室6内をその終端位置迄送られた
冷媒ガスは吐出孔14、吐出室13、通孔18、
分離室17を経て吐出口17′より吐出管路内を
コンデンサー(図示省略)方向に向けて送り出さ
れる。即ち冷媒ガスの圧縮作用が得られる。
しかして上記の様に電磁クラツチ9が接続され
た状態においては同電磁クラツチ9は励磁状態に
あり、同励磁作用によつて生起する磁力線は駆動
軸4を経てローター5に伝えられ、ローター5が
磁化された状態を得ることが出来る。この様にし
て磁化された状態にてローター5が回転すること
により、同ローター5の後端面が検出部20に対
して相対面する状態にある間は、検出部20側の
永久磁石22aとローター5の後端面間に鉄心2
2bを磁路として磁束が発生する状態が得られ
る。
そしてローター5の回転を介してベーン溝7…
に嵌挿するベーン8…が検出部20と相対面する
状態が得られたとき、ベーン溝7…は磁化状態に
ないこと、又ベーン8…は非磁性素材を用いて形
成されることにより、これ迄永久磁石22aとロ
ーター5の後端面間に生じていた磁束が変化する
状態が得られる。即ち検出部20がローター5の
後端面と相対面する状態において永久磁石22a
とローター5の後端面間に発生していた磁束が、
検出部20がベーン溝7及びベーン8…と相対面
する状態において変化する作用が、ローター5の
回転作用を介して連続的に繰返されることにより
コイル23に誘導起電力に起因して電圧パルスの
発生作用が得られる。同パルスの発生作用はロー
ター5の1回転に対してベーン溝7…及びベーン
8…の数と同数回得ることが出来る。そして同パ
ルスは増幅器において増幅された後、パルス有無
検出器に入力され、同検出器において信号処理さ
れる。
しかして圧縮機が正常に回転している場合に
は、パルスが周期的に発生する状態が得られる。
パルスが周期的に発生する状態においては電磁ク
ラツチ9は接続状態に保持される。
一方圧縮機が回転不能の状態に落ち入つた場合
には、ローター5の回転が停止することにより、
検出部20がローター5の後端面と相対面する状
態と、検出部20がベーン溝7…若しくはベーン
8…と相対面する状態が連続的に繰返される作用
が得られないことの当然の結果として、磁束密度
の変化は得られなくなる。従つてパルスの発生作
用も得られない。一定時間に亘つてパルスが発生
しない状態はパルス有無検出器において検出さ
れ、同検出器における信号処理を介して電磁クラ
ツチ9を切り放す作用が得られる。即ち圧縮機の
駆動力が自動的に断たれる作用が得られる。
尚鉄心22bにかえて感温フエライトを用いた
場合の作用は下記の通りである。圧縮機内に送り
込まれる冷媒ガスの不足に伴ない圧縮機の各摺動
部に供給されるべき潤滑油が不充分となり、各摺
動部における摩擦発熱量が増大し、且つ冷媒ガス
の不足により同摩擦発熱量の増大を抑えることが
出来なくなつた場合においては、その当然の結果
として圧縮機内の温度は上昇し、その温度の上昇
は感温フエライトに伝えられる。同感温フエライ
トの温度が上昇し、その温度がキユリー温度を越
えたとき、同感温フエライトの磁性が失われる。
感温フエライトの磁性が失われた状態においては
検出部20がローター5の後端面と相対面する状
態においても永久磁石22aとローター5の後端
面間にはほとんど磁束が生じない。従つて検出部
20がローター5の後端面と相対面する状態と、
検出部20がベーン溝7…若しくはベーン8…と
相対面する状態との間にはほとんど磁束密度に変
化を生じない。即ち上記の様に感温フエライトが
キユリー温度を越え磁性が失われた状態において
はパルスの発生作用は得られない。パルスの発生
しない状態はパルス有無検出器において検出さ
れ、同検出器における信号処理を介して電磁クラ
ツチ9が切り放されることは前記と同じである。
なお上記検出器は、吸入行程側に設けてもよく、
この場合は感温フエライトは吸入冷媒温度の上昇
を検知することになる。
第3図に示す第2の実施例において、永久磁石
22aは、リヤサイドプレート3Rに近接させて
設けてあることにより、永久磁石22a、鉄心2
2b、ローター5、リヤサイドプレート3R、永
久磁石22a間に亘つてループ状の磁路が形成さ
れる。
従つて検出部20がローター5の後端面と相対
面する状態においては、上記磁路に沿つて磁束を
生ずる状態が得られる。又検出部20がベーン溝
7…若しくはベーン8…と相対面する状態におい
ては、同ベーン溝7…若しくはベーン8…によつ
て上記磁路が途切れ、磁束を生じない状態が得ら
れる。
そして上記の様に磁石22a、鉄心22b、ロ
ーター5、リヤサイドプレート3R間に亘つて形
成される磁路に沿つて磁束が生ずる状態と、同磁
束が生じない状態が連続的に繰返されることによ
り、鉄心22b部分を流れる磁束密度に変化を生
じ、同磁束密度の変化を介してパルスの発生作用
が得られる。なお、この実施例においては、磁路
が磁力線の自然な形とほぼ一致したような形状と
なつているため、磁束をうまく集束させる形とな
つて、より強力なパルスを得るのに貢献する。
第4図に示す第3の実施例においてベーン8…
は電磁クラツチ9の励磁作用を介して磁化された
状態にあり、又検出部20は各ベーン8…が圧縮
室6内に突出した状態における回転軌跡と相対応
して設けられていることにより、ローター5の回
転を介して検出部20がベーン8と相対面する状
態において永久磁石22aとベーン8間に磁束が
発生する。又検出部20がベーン8と相対面しな
い状態、即ち特定のベーン8が検出部20と相対
面する状態より離れて後続のベーン8が検出部2
0に近接する迄の間は永久磁石22aとベーン8
…間にはほとんど磁束が発生しない。
そしてこの様に検出部20がベーン8と相対面
する状態にあつて永久磁石22aとベーン8間に
磁束が発生する状態と、検出部20が前後に位置
するベーン8,8間にあつて永久磁石22aとベ
ーン8…間にほとんど磁束が発生しない状態が連
続的に繰返されることにより、鉄心22b部分を
流れる磁束の密度に変化を生じ、同磁束密度の変
化を介してコイル23にパルスが発生する作用が
得られる。
しかして圧縮機が正常に運転されている状態に
おいては上記パルスが周期的に発生し、電磁クラ
ツチ9の接続状態が保持される。一方圧縮機が回
転不能となつた状態においては、検出部20に磁
束密度の変化が得られないことにより、パルスは
発生しない。一定期間に亘つてパルスが発生しな
い状態はパルス有無検出器において異常と判断さ
れ、同検出器における信号処理を介して電磁クラ
ツチ9を切り放す作用が得られる。この実施例
は、被検出部の速度が比較的速いため、パルスの
レベルが高い。
第5図に示す第4の実施例において、永久磁石
22aはクラツチコイル10に近接させて設けて
あることにより、永久磁石22a、クラツチコイ
ル10、及び電磁クラツチ9を構成するクラツチ
ローター、摩擦板、ハブの各部、駆動軸4、ロー
ター5、ベーン8…、鉄心22b、永久磁石22
a間に亘つてループ状に磁路が形成される。
従つて検出部20がベーン8…と相対面する状
態においては、上記磁路に沿つて磁束を生ずる状
態が得られる。又検出部20がベーン8…と相対
面する位置より外れた状態においては鉄心22b
とベーン8…間において磁路が途切れる結果、磁
束が減少する。
そして上記の様に検出部20がベーン8…と相
対面する状態において、上記磁路に沿つて磁束が
生ずる作用と、検出部20がベーン8…より外れ
て磁束が減少する作用がローター5の回転を介し
て連続的に繰返されることにより、鉄心22b部
分において磁束密度に変化を生じ、同磁束密度の
変化を介してパルスの発生作用が得られる。
第3及び第4の実施例においては上記の様にベ
ーン8…の端面を介して磁束が発生する状態を得
るとともに各ベーン8…間の間隔を介して磁束が
発生しない状態を得る様にしたことにより、同磁
束が発生しない状態を大きくとることが出来る。
そしてこの様に磁束の発生しない状態を大きくと
ることが出来ることにより、第1図及び第2の実
施例と比較してより大きな磁束密度の変化を得る
ことが出来る。
第2乃至第4の各実施例において鉄心22bに
かえて感温フエライトを用いた場合の作用は第1
の実施例と同じである。
〔考案の効果〕
本考案は以上の様に構成されるものであつて、
上記の様にローター若しくはベーン端面と相対応
して検出部を設け、ローター若しくはベーン端面
を被検出部として機能させることによつて、ロー
ターの1回転に対してベーン溝及びベーンの数と
同数回のパルスを発生させ、同パルスの発生頻度
を高める様にしたこと、及びローター若しくはベ
ーンの端面は電磁クラツチの励磁作用を介して磁
化された状態にて被検出部として機能させる様に
したことにより、高レベルのパルス信号を得るこ
とが出来、その結果その検出能力を高めることが
出来るに至つた。
又本考案にあつては上記の様にローター及びベ
ーン端面と相対応させて検出部を設け、ローター
及びベーン端面を被検出部として機能させる様に
したことにより、同ローター及びベーンに対して
何等の加工を施すことなく既成形状のままの状態
にて利用することが出来る一方、検出部はサイド
プレートあるいはシリンダーブロツクを利用して
取付けることが可能となり、その取付けの容易性
及び取付け位置の自由性を著しく増大させること
が出来るに至つた。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は第1の実施例を表わす図面
であつて、第1図は圧縮機の縦断面図、第2図は
同側断面図を示す。第3図は第2の実施例を表わ
す圧縮機の縦断面図、第4図は第3の実施例を表
わす圧縮機の縦断面図、第4図は第3の実施例を
表わす圧縮機の縦断面図、第5図は第4の実施例
を表わす圧縮機の縦断面図である。 1……ハウジング、1F……フロントハウジン
グ、1R……リヤハウジング、2……シリンダー
ブロツク、3F……フロントサイドプレート、3
R……リヤサイドプレート、4……駆動軸、5…
…ローター、6……圧縮室、7……ベーン溝、8
……ベーン、9……電磁クラツチ、10……クラ
ツチコイル、11……吸入室、11′……吸入口、
12……吸入孔、13……吐出室、14……吐出
孔、15……吐出弁、16……リテーナー、17
……分離室、17′……吐出口、18……通孔、
19……加圧溝、20……検出部、21……ケー
ス、22……磁性体、22a……永久磁石、22
b……鉄心、23……コイル、24……リード
線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダーブロツクと、同シリンダーブロツク
    の前後開口部を遮蔽するフロント及びリヤの両サ
    イドプレートと、両サイドプレート間に回転可能
    に横架し電磁クラツチを介して動力を断続可能な
    駆動軸と、同駆動軸に固着するローターと、同ロ
    ーター外周壁とシリンダーブロツク内周壁面間に
    形成する圧縮室と、ローターに刻設するベーン溝
    内に圧縮室に向けて突出可能に嵌挿するベーンに
    より構成されるスライドベーン型圧縮機におい
    て、ローター、或いはローターとベーンを磁性材
    料にて形成し、この磁性材料に電磁クラツチ接続
    時の励磁作用によつて生起する磁力線を駆動軸を
    経て伝導し、磁化可能に設ける一方、磁性体と同
    磁性体に巻回するコイルより成る検出部を、前記
    両サイドプレートの何れか一方のサイドプレート
    におけるローター若しくはベーンとの摺接面と相
    対応する位置に固設させて成るスライドベーン型
    圧縮機における異常検出機構。
JP17007981U 1981-11-14 1981-11-14 スライドベ−ン型圧縮機における異常検出機構 Granted JPS5873991U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17007981U JPS5873991U (ja) 1981-11-14 1981-11-14 スライドベ−ン型圧縮機における異常検出機構

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JP17007981U JPS5873991U (ja) 1981-11-14 1981-11-14 スライドベ−ン型圧縮機における異常検出機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5873991U JPS5873991U (ja) 1983-05-19
JPS6346715Y2 true JPS6346715Y2 (ja) 1988-12-02

Family

ID=29962045

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JP17007981U Granted JPS5873991U (ja) 1981-11-14 1981-11-14 スライドベ−ン型圧縮機における異常検出機構

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JP (1) JPS5873991U (ja)

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JPS5873991U (ja) 1983-05-19

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