JPS6346139Y2 - - Google Patents

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JPS6346139Y2
JPS6346139Y2 JP2522983U JP2522983U JPS6346139Y2 JP S6346139 Y2 JPS6346139 Y2 JP S6346139Y2 JP 2522983 U JP2522983 U JP 2522983U JP 2522983 U JP2522983 U JP 2522983U JP S6346139 Y2 JPS6346139 Y2 JP S6346139Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は静電塗油装置に係り、特に鋼板、アル
ミ板、銅板等の板状体物品の表面に薄油膜を形成
する静電霧化式の静電塗油装置に関する。これら
物品は一般に成形最終工程において、防錆、機械
加工性の向上或いは輸送中の傷発生の防止等の目
的でその表面に油質の粒子を施して薄油膜が形成
される。
このような塗油処理のためには近年静電霧化式
の静電塗油装置が用いられるようになつてきてい
るが、これはロールコータ等を用いる従前の塗油
装置に比較してより少量の油量で均一な薄油膜を
形成することができ、したがつて例えば二次加工
の前処理の脱脂工程での負荷を軽減し得ると共
に、空気噴霧式の静電塗油装置に比較しても霧滴
の周囲への無駄な飛散が少なく環境汚染の対策上
等からも有効であるためである。
このように、静電霧化式の静電塗油装置を用い
ればより少ない油量でムラのない均一な薄油膜を
被処理物品の表面に効果的に形成することができ
るが、このためには静電霧化の際にその霧化縁部
に供給される塗油材を均一な所定の薄い液膜に形
成することが必要となる。
したがつて、板状体への塗油処理のためにはそ
の板幅方向に亘つて均一な間隙を有する塗油噴出
機構の噴出スリツトから塗油材を噴出させる方式
が従来から採用されている。
しかし、この種の静電塗油装置により搬送され
る板状体の表面に0.05〜2g/m2程度の薄い塗油
膜を形成するためには噴出スリツトの間隙を数十
ミクロン程度にしなければならず、このような極
く狭いスリツトでは使用中にしばしば塗油材中の
異物等のために目詰りが生じやすく保守作業が非
常に煩雑になるという欠点あつた。
ところでまた静電霧化式の静電塗油装置として
は、このようなスリツト噴出方式のほかに塗油噴
出機構に供給される塗油材を霧化縁部に向けて傾
斜板上をその重力で流下させることによつて搬送
される板状体の幅方向に対応する薄油膜を均一に
形成するように成された所謂ブレード式静電塗油
装置が提案されている。
しかし、該装置によれば前記の如き目詰り及び
それに伴う保守作業の問題は全く解消されるが、
塗油材を単に重力で自然流下させて均一な薄油膜
とするには一定の限界があることが判明した。
即ち、傾斜板に対する塗油材の供給量が比較的
多い場合には傾斜板上を流下する塗油材の膜厚は
略均一に維持されるが、塗油材の量が或程度以下
に減少するとその流れに途切れや偏りが生じやす
くなり、このような状態で静電霧化を行うと板状
体表面に形成される塗油膜の厚さが不均一になつ
たり、塗布ムラが生ずるという欠点がある。
また、傾斜板上を流下する塗油材の膜厚を均一
にするには傾斜板を厳密な精度をもつて水平に設
置しなければならないが、その水平バランスを保
つことは至難であつた。
加えて、近年絶縁性の防錆油に代わるものとし
て脱脂等の後処理の点で著しく改善された導電性
の水溶性防錆油が開発され、より少量の油量でも
効果的な薄油膜を形成することが可能となつた
が、このような塗油材を静電塗油に用いる場合に
は前記の如き問題が一層顕著になる。
更に、このような重力による自然流下方式は塗
油材を搬送される板状体の下面に対して下方から
噴出させて静電塗油するような態様の装置には適
用できないという問題があつた。
そこで、本考案者等は上述の諸問題を一挙に解
消するために、前記従来のスリツト噴出方式の静
電塗油装置について見直しを行い、種々実験、研
究の結果、塗油材を常に均一に噴出させるスリツ
トを有し而も目詰り等による保守作業の煩雑さを
著しく軽減することのできる塗油噴出機構を備え
た静電塗油装置を完成し、これを提供せんとする
ものである。
即ち、本考案は搬送される板状体の幅方向に対
応して均一な間隙寸法で形成された噴出スリツト
を有する塗油噴出機構と、前記噴出スリツトから
圧力下に噴出される塗油材を静電霧化させて前記
板状体の表面に付着させる高電圧印加機構とを備
えた静電塗油装置において、前記塗油噴出機構が
薄板状のスペーサを介して互いに係脱可能に液密
に緊締される一対の噴出ヘツド部材を備え、前記
スペーサは前記噴出スリツトの間隙寸法に対応す
る均一な板厚を有し且つ前記板状体の表面に対向
する側で前記幅方向に対応して切欠された形状に
形成されていることを特徴とする。
以下、本考案を図面に示す好適な実施例に基づ
いて説明する。
第1図は本考案装置の一例を示す断面図であ
り、図示の装置においては塗油室内を水平方向に
搬送される板状体としての金属ストリツプの上下
面に導電性の水溶性防錆油が静電塗油される。こ
の装置では導電性の水溶性油材を使用しているた
めに塗油噴出機構と荷電電極(高電圧印加機構)
とを別体として互いに隔離して設置してあるが、
その他の基本的構成及び動作それ自体は既に広く
知られているので詳細説明は省略し、以下その概
略のみをまず簡単に説明する。
塗油室1に対して搬入出口3,4を通して案内
ロール5,6によつて水平方向に搬入、搬出され
る金属ストリツプ2の上面及び下面に対応してそ
れぞれ塗油噴出機構7U,7Dが配設されてお
り、塗油噴出機構7U及び7Dにはそれぞれ適宜
な距離だけ離間させて荷電電極8U及び8Dが配
設されている。
また、塗油噴出機構7Dには塗油材供給源9か
らの塗油材(水溶性防錆油)がポンプ10によつ
て配管11を介して圧力下に供給され、噴出ヘツ
ド12の先端縁部13位置で金属ストリツプ2の
幅方向に亘つて均一な間隙寸法で形成された噴出
スリツト14から圧力下に噴出される。
一方、荷電電極8Dには高電圧発生器18から
の正又は負の40〜120KVの高電圧が高電圧ケー
ブル19を介して印加されており、これによつて
高圧電界が発生されて噴出ヘツド12の先端縁部
13の噴出スリツト14から噴出される塗油材を
静電霧化して金属ストリツプ2の下面に付着させ
薄油膜を形成させる。
なお、金属ストリツプ2の塗油室1内における
搬送速度は例えばタコジエネレータによつて検出
され、その検出信号はレシオバイアス設定器等に
より回転速度制御指令信号に変換されてポンプ1
0に伝送され、その回転値を金属ストリツプ2の
搬送速度に正比例して最適に制御するように成さ
れている。
以上、塗油室1内を水平方向に搬送される金属
ストリツプ2の下面に対して塗油材を静電塗油す
る場合について説明したが、金属ストリツプ2の
上面に対しても塗油噴出機構7U及び荷電電極8
U等により同様に塗油材が静電霧化されて均一な
薄油膜が形成される。
斯く構成された本考案装置においては、前記塗
油噴出機構7U及び7Dの各噴出ヘツド12が第
2図に示す如く互いに組合わされた際にその内部
に液密な塗油圧注室15を形成するように成され
た一対のヘツド部材12a及び12bから構成さ
れており、これらヘツド部材12a,12bは対
向する係合縁部でスペーサ16を介してボルト・
ナツト等の適宜な締付具によつて係脱可能に緊締
されている。
そしてスペーサ16は、噴出ヘツド12の先端
部に形成される噴出スリツト14を所望の間隙寸
法例えば約50μに設定するための均一な厚さを有
し且つ前記ヘツド部材12a,12bが金属スト
リツプ2の表面に対応する部分で切欠された形状
に成された薄板状に形成されている。
なお、スペーサ16はヘツド部材12a,12
bの間に挟装される際に変形しない程度の充分な
剛性並びに耐蝕性を有し且つ均一な厚みの薄板に
容易に加工できる金属又は合金であれば良く、こ
れにはステンレス鋼、銅、黄銅及びアルミニウム
材等が適している。
第3図はこのような噴出ヘツド12の分解斜視
図を示し、スペーサ16をその切欠部が噴出ヘツ
ド12の先端縁部13に対応する状態でヘツド部
材12a,12bの対向する係合面間に介在させ
て両ヘツド部材12a,12bをボルト・ナツト
によつて互いに緊締すると、それら係合周縁部に
沿つて液密に係合されて内部に塗油圧注室15を
有し且つスペーサ16が切欠された先端縁部13
位置に噴出スリツト14が開口せられた噴出ヘツ
ド12が形成される。
この噴出スリツト14はスペーサ16の切欠状
態によつて金属ストリツプ2の幅方向に亘つて開
口し且つスペーサ16の厚みの介在によつて生ず
る所望の均一な間隙寸法例えば50μを有するもの
となる。
そして、塗油処理時には配管11に接続されて
いる塗油圧注口17を介して噴出ヘツド12内の
塗油圧注室15に塗油材が圧注され、これがスペ
ーサ16によつて所望の均一な間隙寸法に規制さ
れた噴出スリツト14から均一な厚さの液膜とな
つて先端縁部13位置で噴出され、荷電電極8U
又は8Dに印加された高電圧によつて生ずる電界
の作用下で静電霧化されて金属ストリツプ2の表
面に均一な塗油膜が付着形成されることとなる。
ここで、噴出ヘツド12は一対のヘツド部材1
2a及び12bをスペーサ16を介してボルト・
ナツトによつて係脱可能に緊締して構成されてい
るから、塗油材に混入する異物等により使用中に
その噴出スリツト14部分に目詰りを生じてもボ
ルト・ナツトを緩めてヘツド部材12a,12b
を分解し、清浄後再び組立てるだけで容易に目詰
りを除去することができ保守作業が極めて簡易に
なる。
また、噴出スリツト14は一対のヘツド部材1
2a,12bがスペーサ16を介して係合するこ
とによつて該スペーサ16の任意に選定された板
厚に対応する間隙寸法で形成されるから、この噴
出スリツト14の間隙寸法を高精度で得ることが
容易になる。
即ち、約50μ程度の極細スリツトを例えば直接
ヘツド部材に切刻して幅方向に均一に形成するこ
とは極めて困難であるのに対し、本考案では単に
所望の噴出スリツト14の間隙寸法に応じてその
寸法に対応する厚みに形成されたスペーサ16を
用意して、これを一対のヘツド部材12a,12
b間に介在させて緊締することのみによつて高精
度の間隙寸法が極めて容易に得られる。
また、塗油材は噴出ヘツド12内の塗油圧注室
15から圧力下に噴出スリツト14に押し出され
るので、この供給圧を適宜に設定すれば塗油量が
極く少量の場合にも塗油材を噴出スリツト14全
域に亘つて強制的に押し出して常に均一な厚さの
液膜として噴出させることができる。
更に、噴出ヘツド12の取り付けを行う場合に
前述のブレード方式の如き厳密な水平バランスは
要求されず、多少のズレがあつても塗油材は圧力
下に強制噴出されるから液膜の均一な形成には何
等支障がない。
また更に、使用するスペーサ16の厚さを適宜
変更することによつて噴出スリツト14の間隙寸
法を自由に選定することができる。
なお、上述の実施例においては本考案を導電性
の水溶性防錆油を用いて塗油噴出機構と荷電電極
とを分離して配設した形式の静電塗油装置に適用
した場合について説明したが、これに限らず本考
案は塗油材を噴出スリツトから圧力下に噴出させ
る方式の装置であればその他の任意の静電塗油装
置に適用することができる。
その一例として、第4図は塗油材として絶縁性
防錆油を用い塗油噴出機構7の噴出ヘツド12自
体を荷電電極に形成してこれに直接高電圧を印加
する場合を示し、この場合も前記と同様の効果が
得られる。
以上述べたように、本考案によれば塗油材を常
に均一な膜厚で噴出させる噴出スリツトを容易に
得ることができ、而も該スリツトの目詰りによる
保守作業を著しく軽減することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例の概要を示す縦
断面図、第2図及び第3図は本考案に係る塗油噴
出機構の一例を示す断面図及び分解斜視図、第4
図は本考案装置の他の例を示す部分断面図であ
る。 符号の説明、1……塗油室、2……金属ストリ
ツプ(板状体)、7U,7D……塗油噴出機構、
8U,8D……荷電電極、12……噴出ヘツド、
12a,12b……ヘツド部材、14……噴出ス
リツト、16……スペーサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 搬送される板状体の幅方向に対応して均一な間
    隙寸法で形成された噴出スリツトを有する塗油噴
    出機構と、前記噴出スリツトから圧力下に噴出さ
    れる塗油材を静電霧化させて前記板状体の表面に
    付着させる高電圧印加機構とを備えた静電塗油装
    置において、前記塗油噴出機構が薄板状のスペー
    サを介して互いに係脱可能に液密に緊締される一
    対の噴出ヘツド部材を備え、前記スペーサは前記
    噴出スリツトの間隙寸法に対応する均一な板厚を
    有し且つ前記板状体の表面に対向する側で前記幅
    方向に対応して切欠された形状に形成されている
    ことを特徴とする静電塗油装置。
JP2522983U 1983-02-22 1983-02-22 静電塗油装置 Granted JPS59131259U (ja)

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JP2522983U JPS59131259U (ja) 1983-02-22 1983-02-22 静電塗油装置

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JPS59131259U JPS59131259U (ja) 1984-09-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007516071A (ja) * 2003-11-12 2007-06-21 ユニバシテ デ シオンス エ テクノロジ ド リール カリグラフィー用ペン形式の平面エレクトロスプレー・ソース及びその製造

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