JP4638096B2 - 長尺シートの塗布装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺状のシート表面に液体を連続的に塗布することができる長尺シートの塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、発泡シート等のシート表面に、例えば、帯電防止を目的として帯電防止剤を塗布することが行われている。このような液体塗布装置としては、例えば、特開昭58−98160号公報に、帯電防止剤等の溶液を収納し、上記溶液中にエアー噴射管を挿入してなる泡立部材へ、エアー噴射にて発生する泡をその内部へ導入できる塗布部材を接続してなり、上記塗布部材には、発泡シート等の被処理品との対向側に、上記導入した泡を噴出できる適数の孔を形成してなる帯電防止剤等の塗布装置が提案されている。
【0003】
しかしながら、上記帯電防止剤等の塗布装置では液体を泡状とし、この泡状の液体を塗布部材の孔から噴出させ、この噴出させた泡状の液体を発泡シート等の被処理品の表面に塗布していることから、被処理品の表面に泡状の液体を点在した状態にしか塗布することができず、発泡シート等の被処理品の表面に液体を均一に塗布することができないといった問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、発泡シート等の長尺状のシート表面に帯電防止剤等の液体を連続的に且つ均一に塗布することができる長尺シートの塗布装置を提供する。
【0005】
請求項1に記載の長尺シートの塗布装置は、管壁の一部に該管壁の長さ方向に指向した塗布液噴霧スリットを設けている塗布管を、塗布処理すべき長尺シートの幅方向に向けて配設すると共にこの塗布管の一端部内に塗布液噴射ノズルを臨ませて該ノズルから噴射する塗布液を塗布管内から上記噴霧スリットを通じて該噴霧スリット上を走行する長尺シート面に連続的に塗布し、
上記塗布管は、一端部から他端部に向かって下方に緩傾斜していると共に他端部に上記塗布管内の余剰の塗布液の排出口を設けてあり、この排出口に戻り管を介して塗布液貯留槽を連結、連通させている一方、上記噴射ノズルのエゼクト作用によって上記貯留槽内の塗布液を上記供給管を通じて吸引して塗布管内に噴霧させると共に上記貯留槽内を減圧状態として上記余剰の塗布液を上記貯留槽内に強制的に引き戻すように構成していることを特徴とする。
【0006】
又、請求項2に記載の長尺シートの塗布装置は、請求項1に記載の長尺シートの塗布装置において、塗布管の前後両側に、長尺シートを掛け渡した状態に支持しながら走行させる一対のガイドロールを配設していることを特徴とする。
【0009】
【作用】
本発明の長尺シートの塗布装置では、その塗布管の一端部内に臨ませた塗布液噴射ノズルから塗布管内に液体を霧状に噴射し、この塗布管内に均一に霧状に拡がった液体を塗布液噴霧スリットを通じて該噴霧スリット上を走行する長尺シート面に連続的に塗布させており、液体を長尺シート面に隙間なく均一に且つ連続的に塗布することができる。
【0010】
又、塗布管内の霧状の液体を塗布管の長さ方向に長い噴霧スリットを通じて長尺シート面に向かって噴霧させており、噴霧スリットが塗布液によって目づまりするといったこともない。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の液体塗布装置の一例について図面を参照しつつ説明する。液体塗布装置Aは、図1に示したように、上端が全面的に開口してなる筐体1内に、一端部内に塗布液噴射ノズル21を臨ませた塗布管2と、前後ガイドロール3、4とを配設してなる。
【0012】
詳しくは、上記筐体1は、図1乃至図3に示したように、平面横長長方形状の底面部11の前後端縁の夫々から一対の前後壁部12、13を、両側端縁の夫々から一対の両側壁部14、15を四角枠状に突設してなり、その上端部は全面的に開口してなる。そして、上記両側周壁部14、15は、上記前後周壁部12、13よりも若干高く形成されている一方、両側周壁部14、15の対向面間の間隔が液体液を塗布しようとする長尺シートSの横幅に略合致した寸法となるように構成されている。
【0013】
そして、上記筐体1の上端開口部内における前後方向の中央部には、塗布管2がその長さ方向を上記筐体1の長さ方向に合致させ且つ一端部から他端部に向かって下方に僅かに緩傾斜させた状態に配設されている。又、上記塗布管2の両端部は、上記筐体1の両側周壁部14、15に水密的に外方に向かって貫通、突出させた状態とされている。
【0014】
上記筐体1内にある塗布管2の管壁上周部には、該塗布管2の長さ方向に指向する一定の前後幅を有する一条の塗布液噴霧スリット20が塗布管2の略全長に亘って内外面間に貫通した状態に貫設されている。
【0015】
又、上記筐体1の一側周壁部14から突出した塗布管2の一端部は、キャップ体22によって閉止されており、このキャップ体22の天面部221 中央には、塗布液噴射ノズル21が貫通、支持されてあり、この塗布液噴射ノズル21の噴射孔211 を塗布管2の一端部内において、該塗布管2の他端部に向けて配設している。
【0016】
一方、上記筐体1外には塗布液貯留槽5が配設されており、この塗布液貯留槽5に供給管6の一端を連結、連通させると共に供給管6の他端を上記塗布液噴射ノズル21に連結させることによって、上記塗布液貯留槽5内に貯留された塗布液Lを上記供給管6を通じて上記塗布液噴射ノズル21に供給可能に構成している。
【0017】
更に、上記塗布液噴射ノズル21には、この塗布液噴射ノズル21に圧縮空気を供給するための送給管212 が連結、連通されており、この送給管212 から塗布液噴射ノズル21に圧送される圧縮空気によるエゼクト作用によって上記塗布液貯留槽5内の塗布液Lを吸引し、この吸引した塗布液Lを上記塗布液噴射ノズル21の噴射孔211 から霧状にして塗布管2の他端部に届く噴射力でもって塗布管2の軸芯方向に噴射するように構成されている。
【0018】
そして、上記塗布液噴射ノズル21の噴射孔211 から噴射される塗布液の平均粒径が10〜100μmとなるように調整されており、塗布管2の上記噴霧スリット20から噴出する霧状の塗布液Lは長尺シートSの表面に緻密に且つ長尺シートS表面に跳ね返されることなく塗布される。
【0019】
なお、上記送給管212 には、後述する長尺シートSの有無を検知するシート検知部からの信号を受けて上記送給管212 を開閉自在に閉止する電磁弁212aが介装されていると共に、送給管212 内を流通する空気量を調整するための開閉バルブ212bが介装されている。
【0020】
一方、上記塗布管2における上記筐体1から外方に突出させた他端部は下方(筐体1の開口部と反対方向)に向かって屈曲されていると共に閉止板25によって閉止され、この塗布管2の屈曲部内を塗布管2内の余剰の塗布液Lを一時的に貯留するための第一貯留部23に形成している。
【0021】
そして、上記塗布管2の閉止板25の中央部には内外面間に亘って貫通する第一排出口25a が開設され、この排出口25a の外側開口部には戻り管7の一端が連結、連通されている一方、上記戻り管7の他端は上記塗布液貯留槽5に連結、連通されており、上記塗布管2の貯留部23内の塗布液Lを上記戻り管7を通じて上記塗布液貯留槽5に戻すように構成している。
【0022】
更に、上記塗布管2の一端部下周面には、管壁を下方に向かって膨出させることによって第二貯留部24が形成され、この第二貯留部24の下端部には第二排出口24a が内外面間に亘って貫通した状態に貫設されている。
【0023】
そして、上記第二排出口24の外側開口部には排出管8の一端部が連結、連通されていると共に、排出管8の他端部は上記戻り管7に連結、連通した状態となっており、上記塗布管2の第二貯留部24に一時的に貯留された塗布液Lを上記排出管8及び上記戻り管7を通じて上記塗布液貯留槽5に戻すように構成している。
【0024】
一方、上記筐体1の上端開口部における上記塗布管2の前後両側には、一対の前後ガイドロール3、4がその長さ方向を上記塗布管2の噴霧スリット20の長さ方向に合致させ且つ上周面を上記筐体1の前後壁部12、13の上端から上方に突出させた状態に回転自在に配設されており、そして、上記塗布管2の上周面は、上記前後ガイドロール3、4の上端面よりも下方に没入した状態となっている。なお、上記塗布管2及びガイドロール3、4は互いに平行な状態に配設されている。
【0025】
そして、上記前後ガイドロール3、4の上周面間に長尺シートSを掛け渡した状態、即ち、架設状態に支持させながら前方に向かって連続的に走行させつつ、塗布管2の噴霧スリット20に対向する長尺シートS表面(図においては下面)に噴霧スリット20から噴霧された霧状の塗布液を吹き付けて均一に塗布する。
【0026】
ここで、長尺シートSが上記前後ガイドロール3、4間に掛け渡された状態においては、塗布管2の噴霧スリット20とこれに対向する長尺シートS表面との間の間隔は常に一定間隔に保持され、よって、長尺シートSの表面には常に一定量の塗布液Lが均一に塗布される。
【0027】
又、上記の如く構成された長尺シートの塗布装置Aの後方側には、長尺シートSを連続的に押出す押出機Bが配設されている一方、上記塗布装置Aの前方側には、この塗布装置Aによって一面に塗布液が塗布された長尺シートSの巻き取りロールCが配設されている。なお、上記押出機Bの代わりに長尺シートSを連続的に巻き出す巻き出しロールであってもよく、又、上記巻き取りロールCの代わりに長尺シートSを所望形状に連続的に成形する成形機であってもよい。
【0028】
更に、上記押出機Bと上記塗布装置Aとの間には後側誘導ロールDが配設されており、上記長尺シートSは、後側誘導ロールDによって、常に後側ガイドロール4の上端面に該後側ガイドロール4の後方における斜め下方から供給される一方、上記巻き取りロールCと上記塗布装置Aとの間には前側誘導ロールEが配設されており、上記塗布装置Aで塗布液を塗布された長尺シートSは、前側ガイドロール3の上端面から該前側ガイドロール3の前方における斜め下方に向かって送り出され、上記長尺シートSは、常に上記塗布装置Aの前後ガイドロール3、4間に掛け渡された状態で塗布管2の噴霧スリット20から塗布液Lの噴霧を一定量だけ均一に受けるように構成されている。
【0029】
次に、上記長尺シートの塗布装置Aの使用要領について説明する。ここで、この長尺シートの塗布装置Aに適用される長尺シートSとしては、特に限定されず、一定幅寸法を有する発泡シートや合成樹脂シート等が挙げられ、又、塗布液も、特に限定されず、帯電防止剤等が挙げられる。
【0030】
先ず、図3及び図4に示したように、押出機Bから長尺シートSを連続的に押出し、この押出した長尺シートSを後側誘導ロールDの下周面を通して上記塗布装置Aの後側ガイドロール4の上端面に連続的に供給し、この供給した長尺シートSを前側ガイドロール3の上端面に連続的に供給して前後ガイドロール3、4間に掛け渡しながら通過させた後、この長尺シートSが前側ガイドロール3から前側誘導ロールEの下周面を通して巻き取りロールCに連続的に巻き取られるように配設する。
【0031】
一方、塗布管2における塗布液噴射ノズル21の噴射孔211 からは霧状に塗布液Lが噴射され、塗布管2内には、その全長に亘って霧状の塗布液Lが均一に分散した状態に充満しており、この均一に分散した塗布液Lが塗布管2の噴霧スリット20から該噴霧スリット20の全長に亘って均一な量でもって上方に向かって吹き出ている。
【0032】
しかして、図3に示したように、上記塗布装置Aの前後ガイドロール3、4間に掛け渡された状態で連続的に通過させられた長尺シートSは、前後ガイドロール3、4間を走行、通過中に、その表面に塗布管2の噴霧スリット20から霧状に噴出している塗布液Lが噴霧される。
【0033】
即ち、上記長尺シートSは、後側ガイドロール4の後方における斜め下方から後側ガイドロール4に連続的に送り込まれると共に、前側ガイドロール3の前方における斜め下方に向かって前側ガイドロール3から連続的に送り出される時に、上記長尺シートSは、塗布装置Aの前後ガイドロール3、4の上端面間に支持された掛け渡し状態を常時、確実に維持し、塗布管2とこれに対向する長尺シートSの表面との間の間隔は常に一定に保持され、よって、長尺シートSの表面には常に塗布管2の噴霧スリット20から一定量の霧状の塗布液Lが均一に噴霧、塗布される。
【0034】
そして、上記長尺シートSは、その一面に塗布された塗布液Lが後側ガイドロール3の外周面によってより均一に塗り広げられた後、上記塗布装置Aから排出され、巻き取りロールCに連続的に巻き取られる。
【0035】
一方、上記塗布管2内では、その一端部内に臨ませた塗布液噴射ノズル21の噴射孔211 から噴射させた塗布液Lの一部は上述の通り長尺シートSの表面に吹き付け塗布されるが、その残余の塗布液Lは、塗布管2の内面を伝う等して塗布管2の下端内面上に溜まる。
【0036】
しかるに、上記塗布管2は、その一端部から他端部に向かって下方に緩傾斜しているので、該塗布管2内に溜まった余剰の塗布液Lは、塗布管2内を円滑に一側から他側方向に向かって円滑に流動し、塗布管2の第一、第二貯留部23、24に流入し、これら貯留部23、24に一時的に貯留される。
【0037】
そして、上記塗布装置Aの外部に配設された塗布液貯留槽5内は、塗布管2の塗布液噴射ノズル21によるエゼクト作用によって減圧状態とされていることから、上記第一、第二貯留部23、24に貯留している塗布液Lは、戻り管7及び排出管8を通じて塗布液貯留槽5内に強制的に引き戻される。
【0038】
このようにして塗布液貯留槽5内に戻された塗布液Lは、塗布管2の塗布液噴射ノズル21のエゼクト作用により吸引され、塗布液噴射ノズル21によって塗布管2内に再度、霧状にして噴射される。
【0039】
又、塗布装置Aの前方側には、塗布装置Aから排出された長尺シートSの有無を検知するシート検知部(図示せず)が配設され、このシート検知部によって塗布装置Aの前方側における長尺シートSの有無を常時、検知しており、長尺シートSが何らかの原因で切れた場合のように長尺シートSがなくなった場合には、上記シート検知部は上記電磁弁212aに信号を送って電磁弁212aを閉止させて塗布管2の塗布液噴射ノズル21への圧縮空気の送給を停止させ、塗布液噴射ノズル21の噴射孔211 からの塗布液の噴射を停止させるように構成している。
【0040】
上記シート検知部の代わりに、塗布装置Aから排出された長尺シートSの長さ方向の張力を検知する張力検知部(図示せず)を配設し、この張力検知部によって長尺シートSの長さ方向の張力を常時、測定し、張力検知部によって検出した長尺シートSの張力が所定範囲を下回ったり或いは上回ったりした場合には、上記張力検知部が上記電磁弁212aに信号を送って電磁弁212aを閉止させて塗布管2の塗布液噴射ノズル21への圧縮空気の送給を停止させ、塗布液噴射ノズル21の噴射孔211 からの塗布液の噴射を停止させるように構成しておいてもよい。
【0041】
なお、上記では、塗布装置Aにおける筐体1の両側壁部14、15の対向面間の間隔に略合致した横幅寸法を有する長尺シートSの下面に塗布液を塗布する場合について説明したが、上記塗布装置Aにおける筐体1の両側壁部14、15の対向面間の間隔よりも狭い横幅寸法を有する長尺シートSであってもよく、かかる場合には、長尺シートSの両端縁とこれに対向する筐体1の両側壁部14、15間における上記筐体1の上端開口部をカバー部材によって閉止し、塗布管2の噴霧スリット20から噴霧させた塗布液が筐体1外に拡散しないようにしておけばよい。
【0042】
上記では、長尺シートSの下面に塗布液を連続的に塗布する場合に用いられる塗布装置Aについて説明したが、次に、図5に示したように、長尺シートSの上面に塗布液を連続的に塗布する場合に用いられる塗布装置A’について説明する。なお、上記塗布装置Aと同様の構造部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0043】
図5に示した塗布装置A’は、その塗布管2の塗布液噴霧スリット20の形成位置及び第一、第二貯留部23、24の形成位置が異なる他は、図1乃至図4に示した塗布装置Aを上下反転させた構造を採っている。
【0044】
即ち、上記塗布管2の下周面における最下端から僅かに上方に位置する前側ガイドロール3側の管壁に塗布液噴霧スリット20’を斜め下方に向けた状態で塗布管2の略全長に亘って貫設している。
【0045】
又、上記塗布管2における上記筐体1から外方に突出させた他端部は下方(筐体1の開口部方向)に向かって屈曲されていると共に閉止板25によって閉止され、この塗布管2の屈曲部内を塗布管2内の余剰の塗布液を一時的に貯留するための第一貯留部23に形成している。
【0046】
更に、上記塗布管2の一端部下面には、管壁を下方(筐体1の開口部方向)に向かって膨出させることによって塗布管2内の余剰の塗布液を一時的に貯留するための第二貯留部24が形成されている。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に記載の長尺シートの塗布装置は、管壁の一部に該管壁の長さ方向に指向した塗布液噴霧スリットを設けている塗布管を、塗布処理すべき長尺シートの幅方向に向けて配設すると共にこの塗布管の一端部内に塗布液噴射ノズルを臨ませて該ノズルから噴射する塗布液を塗布管内から上記噴霧スリットを通じて該噴霧スリット上を走行する長尺シート面に連続的に塗布するように構成し、塗布液を塗布管内に均一に霧状に分散させ、この霧状の塗布液を塗布管の塗布液噴霧スリットを通じて噴霧スリット上を走行する長尺シート面に塗布させており、長尺シートの表面に塗布液を均一に且つ連続的に塗布することができる。さらに、請求項1に記載の塗布装置では、塗布管は、一端部から他端部に向かって下方に緩傾斜していると共に他端部に塗布管内の余剰の塗布液の排出口を設けてあり、この排出口に戻り管を介して塗布液貯留槽を連結、連通させている一方、噴射ノズルのエゼクト作用によって上記貯留槽内の塗布液を供給管を通じて塗布管内に噴霧させるように構成していることを特徴とするので、塗布液噴射ノズルから塗布管内に噴射された余剰の塗布液は、塗布管の内面を一端部から他端部に向かって円滑に流動して排出口に流入し、この排出口から戻り管を介して塗布液貯留槽に戻り、よって、塗布液を循環使用することができ、最小限の塗布液量でもって長尺シートの表面に塗布液を均一に且つ確実にしかも連続的に塗布することができる。
【0048】
又、請求項2に記載の長尺シートの塗布装置は、請求項1に記載の塗布装置において、塗布管の前後両側に、長尺シートを掛け渡した状態に支持しながら走行させる一対のガイドロールを配設していることを特徴とするので、前後ガイドロール間を掛け渡し状態に走行する長尺シートと塗布管の塗布液噴霧スリットとの間隔を常時一定に保持することができ、よって、塗布管の塗布液噴霧スリットから噴霧される塗布液を一定の塗布密度でもって長尺シートの表面に吹き掛け、塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の長尺シートの塗布装置を示した斜視図である。
【図2】図1の長尺シートの塗布装置の縦断面図である。
【図3】図1の長尺シートの塗布装置の縦断面図である。
【図4】図1の長尺シートの塗布装置の使用状態を示した模式側面図である。
【図5】本発明の長尺シートの塗布装置の他の例を示した縦断面図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 塗布管
20 塗布液噴霧スリット
21 塗布液噴射ノズル
25a 排出口
3 前側ガイドロール
4 後側ガイドロール
5 塗布液貯留槽
6 供給管
7 戻り管
A、A’長尺シートの塗布装置
S 長尺シート
Claims (2)
- 管壁の一部に該管壁の長さ方向に指向した塗布液噴霧スリットを設けている塗布管を、塗布処理すべき長尺シートの幅方向に向けて配設すると共にこの塗布管の一端部内に塗布液噴射ノズルを臨ませて該ノズルから噴射する塗布液を塗布管内から上記噴霧スリットを通じて該噴霧スリット上を走行する長尺シート面に連続的に塗布し、
上記塗布管は、一端部から他端部に向かって下方に緩傾斜していると共に他端部に上記塗布管内の余剰の塗布液の排出口を設けてあり、この排出口に戻り管を介して塗布液貯留槽を連結、連通させている一方、上記噴射ノズルのエゼクト作用によって上記貯留槽内の塗布液を供給管を通じて吸引して上記塗布管内に噴霧させると共に上記貯留槽内を減圧状態として上記余剰の塗布液を上記貯留槽内に強制的に引き戻すように構成していることを特徴とする長尺シートの塗布装置。 - 塗布管の前後両側に、長尺シートを掛け渡した状態に支持しながら走行させる一対のガイドロールを配設していることを特徴とする請求項1に記載の長尺シートの塗布装置。
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JP2003093933A (ja) | 2003-04-02 |
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