JPS6345908Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は市販可能なそば寿司に関するものであ
る。

そばはその風味と共に健康によい食物として古
くから食されており、また近時そばの含有する栄
養成分中特にパントテン酸に強精作用が、またル
チンに血圧降下作用があることを科学的に実証さ
れたことから飛躍的にその需要が増大している。

しかしそば麺は一旦茹くと、経時的に麺がのび
るばかりか、風味や栄養成分も損われていくこと
から、一般には、飲食店において直ちに食せられ
るかけそばやざるそばが殆んどである。また一部
の料理店において箸洗としてそば寿司が供されて
いるが、市販用としては不向きであつた。

本考案者等は永年そばを研究した結果、独特の
合せ酢を用いることにより、そばの持つ風味や栄
養成分を比較的長く保有しうるそば寿司を完成し
たものである。

即ち本考案は、砂糖（600〜800ｇ）、米酢１Kg、
塩（120〜160ｇ）から成る合せ酢をしみ込ませた
そば麺を巻海苔上に並べて適当なかやくを芯にし
て巻いたことを特徴とするもので、市販可能であ
り、冷蔵庫に保存すれば、２〜３日間は十分そば
の風味や栄養成分を失わずに食せられるようにし
たそば寿司を提供することを目的とする。

ところで、本考案に用いるそば麺は、そば粉と
小麦粉を７：３の割合で混合し、これにアルカリ
−イオン製水器で処理した水を適量加えて十分に
こね、これを打ち板の上において打ち粉をふり、
麺棒で所要の厚さに延ばして、適当な長さ及び太
さに切断したものである。

以下、本考案の実施例につき説明する。

図においてＡはそば寿司で、このそば寿司Ａ
は、巻海苔１上に合せ酢をしみ込ませたそば麺２
を並べて適当なかやく３を芯にして巻いたもので
ある。

次にその製造手順につき説明すると、まず、前
述のそば麺を４〜５分間茹で水洗いした後、布
（例えばふきん等）に包んで表面の水気を切る。
上記そば麺を合せ酢内に20分間浸漬して、麺に合
せ酢をしみ込ませた後取り出して、表面の余分な
合せ酢を上記布で以て包んで除いて所望のそば麺
を作る。

ところで、上記合せ酢は米酢１Kg内に砂糖600
〜800ｇ、塩120〜160ｇを入れて沸騰寸前に火を
切り、化学調味料を少量加えた後、冷やしたもの
である。

そして、前記そば麺２を巻簀に敷いた巻海苔１
上に並べて、芯としてかやく３（例えばたまご
焼、椎茸、凍豆腐、甘瓢、蒲鉾、三つ葉等）を入
れて巻いて所望のそば寿司を完成する。

本考案による時は、合せ酢をそば麺にしみ込ま
せているので、合せ酢の砂糖、酢の作用により、
そば麺が経時的にのびるのを防止できると共に、
風味、栄養成分を損わない市販用の食品にしての
そば寿司を提供しうる等の利点を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面はそば寿司の端面図である。 Ａ……そば寿司、１……巻海苔、２……合せ酢
をしみ込ませたそば麺、３……かやく。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 砂糖（600〜800ｇ）、米酢（１Kg）、塩（120〜
   160ｇ）から成る合せ酢をしみ込ませたそば麺を
   巻海苔上に並べて、適当なかやくを芯にして巻い
   たことを特徴とするそば寿司。