JPS6345200Y2 - - Google Patents

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JPS6345200Y2
JPS6345200Y2 JP1983163876U JP16387683U JPS6345200Y2 JP S6345200 Y2 JPS6345200 Y2 JP S6345200Y2 JP 1983163876 U JP1983163876 U JP 1983163876U JP 16387683 U JP16387683 U JP 16387683U JP S6345200 Y2 JPS6345200 Y2 JP S6345200Y2
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JP
Japan
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water
container
heat
amount
instant noodles
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JP1983163876U
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JPS6072193U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本案は加熱容器付即席麺に関する。
従来より、たとえば、カツプ状容器などの容器
に入つた即席麺は容器内に熱湯を注加し、その復
元を待つて喫食するものとして広く市場に供され
ている。
いうまでもなく、この種の容器付即席麺の復元
調理には熱湯が必要であり、この熱湯の調達には
湯沸かし、鍋などの調理器具を用い、ガスコン
ロ、電熱器、その他の加熱加温手段によつて水を
沸かすことによりおこなつていた。
したがつて、電気、ガス、灯油、石炭、木炭、
アルコールなどの燃料がない場合、たとえば、ピ
クニツクなど野外においては魔法瓶などの保温器
に湯を入れて持参する他なかつた。
しかしながら、この魔法瓶などの保温器は嵩張
り、また、重いなどの煩わしさがあるばかりでは
なく、その中に入れた熱湯の温度も時間の経過と
ともに著しく低下し、即席麺の復元に供し得ない
ぬるま湯になることが多かつた。
ちなみに、98℃の熱湯を小型携帯用の魔法瓶に
入れておくと、6時間後には70℃前後に下がるの
で、この種即席麺の復元用の湯として使用に供し
得ないものとなる。
本案は上述の点に鑑み考案されたものであつ
て、あらかじめ熱湯の用意がなくとも復元調理に
足りるだけの量の水さえ確実に調達できれば、こ
の種容器付即席麺の復元調理をなし得、喫食に供
することのできる加熱容器付即席麺を提供しよう
というものである。
以下、本案の構成について述べる。
すなわち、本案の構成要旨とするところは、 断熱性容器内に、軸方向に通孔または凹部を有
する麺塊を収納し、 前記通孔または凹部内に、熱伝導性が良好で耐
熱性、耐水性、非通気性、非反応性に優れた素材
よりなる筒状容器内に水との接触により発熱する
発熱剤を装填し、その上に外力により破孔可能な
水を封入した水槽を内蔵した液体加熱器を挿入支
持し、 前記断熱性容器の口部を閉蓋したことにある。
つぎに、本案の実施例を添付図面により説明す
る。
図面は本案加熱容器付即席麺の断面図である。
この図面において、符号1はカツプ状等の容器
本体、2は容器本体1内に収容された軸方向に通
孔を有する麺塊、3は前記麺塊の通孔に挿入支持
された液体加熱器、4は容器本体の口部を閉蓋す
る蓋体、5は麺塊復元用の湯とするために注加さ
れた水である。
ここで、液体加熱器であるが、これは筒状容器
6内に水と接触して発熱する発熱剤7が装填され
るとともにその軸方向に中心部あるいは中心部と
内周壁に添い、ほぼ全長にわたつて棒状に巻かれ
たろ紙その他水をすみやかに吸収し浸透させうる
液体誘導部材8が埋設され、その上に上向きに突
起9を有し孔11が穿設された穿孔板10が配装
され、所定量の水が封入された水槽12の上に該
水槽を押し上げることのできる押し下げ部材13
が配装されてなる。14は液体加熱器を容器本体
に垂直に安定に支持するための係止部材であつ
て、容器の内周壁に当接支持している。
なお、筒状容器の構成素材としては熱伝導性が
良好で耐熱性、耐水性、非通気性、非反応性に優
れたものならば、別段、その材質を問わないが、
酸化カルシウムなどの発熱剤と水との反応により
生成する水酸化カルシウムの熱による体積膨脹に
より亀裂等が入つて破損せず塑性変形するものが
好ましく、たとえば、アルミニウム単体あるいは
アルミニウム箔とプラスチツクと厚手の紙との積
層材などが適する。筒状容器の横断面形状につい
ては円筒状、楕円筒状、角筒状など他別段、その
形状は問わないが、麺塊の通孔に挿入したときに
筒状容器と麺塊との間にある程度の隙間を生じる
ようにすれば、前記体積膨脹により復元中の麺塊
が破壊されることがないので好ましい。つぎに、
発熱剤としては水との接触により発熱するもので
あつて、食品衛生上、有害なガスを発生しないも
のならば、別段、その種類を問わないが、発熱
量、価格面ならびに衛生面からみて酸化カルシウ
ム(CaO)が実際的である。また、水槽内に封入
され、発熱剤と反応する水の量については発熱剤
として酸化カルシウムを用いる場合を例にとつて
説明すると、水と酸化カルシウムとはCaO+
H2O→Ca(OH)2+15.2kcalで示される化学反応
をするので、CaO1モルに対して理論的には1モ
ルの水(H2O)が過不足なく反応するので、
CaO56グラムに対して水18グラムを加えるとよい
から、結局、酸化カルシウムの約1/3倍量の水を
注加するようにすればよいが、筒状容器内に装填
される酸化カルシウムの見掛け容量や見掛け密度
などの関係を考慮してやや少なめかやや多めとそ
の量を適宜加減する。
そしてまた、筒状容器内への発熱剤の装填量は
加熱すべき水などの液体の温度により若干、変動
はあるが、理論的には、たとえば、市販のカツプ
状容器入りの即席麺を復元するために必要な湯の
量は320c.c.であるが、この320c.c.の水を湯にするた
めには28.8kcalの熱量が必要であるので、たとえ
ば、発熱剤としてCaOを使用する場合を例にとれ
ば、28.8kcalの熱量を得るために必要な熱量を得
るために必要なCaOの量は前述化学反応式から算
出するに106グラムとなる。したがつて、発熱剤
の装填量は容器付即席麺の復元調理に必要な湯と
するための水の量を考慮することにより決定され
るが、熱量損失などを考慮するとやや多めにする
のが実際的である。
さらに、筒状容器の容積は所定反応により生成
するCa(OH)2の体積に応じて決定されるが、上
記のCaOの量を106グラムとした場合を例にとれ
ば、水との反応により140グラムのCa(OH)2が生
成することになり、このCa(OH)2の生成量は体
積に換算して62.5cm3となるので、これを収容する
ための筒状容器の容積は少なくとも62.5cm3以上は
必要となる。
したがつて、筒状容器の容積は所定反応により
生成するCa(OH)2の量を考慮して決定するとよ
いが、実際的にはやや、大きめにするのがよい。
さらに、容器本体の口縁部を閉蓋するための蓋
体は非通気性を具備する素材、たとえば、紙にポ
リオレフインを介してアルミニウム箔などを積層
した複合シートを用いる。
容器本体内に収容する麺塊は図示する実施例の
ように必ずしも軸方向に通孔を有するものでなく
ても、底部が麺で覆われ、凹部となつたものでも
差支えない。
また、押し下げ部材は図示のように上向きにバ
ネで付勢された押しボタン式に、たとえば、ネジ
式に水槽を押しさげるものでも差支えない。
本案は以上のように構成されており、その使用
の一態様、つまり、喫食の仕方はつぎのようであ
る。
まず、蓋4を半ばめくつて、液体加熱器3を露
出させる。ついで、容器本体1の中に麺塊2の復
元に必要な水を入れる。液体加熱器3の押し下げ
部材13を押し下げて水槽12を押し下げ、穿孔
板10の突起9により該水槽12を破孔せしめ
る。これにより、水槽12内の水は筒状容器6内
の下方へ流下し、液体誘導部材8に吸収浸透さ
れ、発熱剤3とすみやかに反応を開始する。と同
時に容器本体1の口縁部に再び、閉蓋して熱効率
の向上をはかる。数分間経過後、容器本体1内の
麺塊2が充分に復元してから、蓋体4を完全にめ
くつて、前記液体加熱器3を取り出すと、あたた
かい即席麺の出来上りである。
以上のように構成され使用される本案の加熱容
器付即席麺はつぎのような作用効果を奏する。
(1) 本案加熱容器付即席麺は水との反応により発
熱する発熱剤(CaOなど)が充填された液体加
熱器を容器本体内に収容された即席麺塊の通孔
に挿入支持した簡単な構造であつて、容器本体
内に即席麺の復元調理に足りる量の水を入れる
だけで容器本体内の即席麺塊が喫食可能に復元
するので、熱湯を沸かすためのガスコンロや電
熱器などの加熱手段がなくてもこの種容器付即
席麺を喫食できる。
(2) したがつて、本案の加熱容器付即席麺は水さ
え調達できれば、復元調理可能であるので、特
に、キヤンプ、ピクニツクなど野外でも涌き水
や川の水などを利用してでも喫食可能であるの
で、手軽でスピーデイに喫食できることを目的
とするこの種容器付即席麺としてはその目的に
適いきわめて合理的である。
(3) また、本案において使用する液体加熱器はそ
の発熱剤として水との反応により発熱し、しか
も衛生面からも無害なCaOなどの発熱剤を使用
しており、しかも引火性などもないので火事な
どを誘発するおそれもなく、その使用がきわめ
て安全であり、誰にでも安心して復元調理でき
る。
(4) そして、この液体加熱器はその内部に発熱剤
を完全に反応せしめるだけの計量された水が内
蔵されているので、本発明の容器付即席麺を復
元調理時に、発熱剤と反応させるための水を計
量し、これを筒状容器内へ注加するなどの手間
もない。
(5) さらに、本案において使用する液体加熱器の
発熱メカニズムはたとえば、CaO+H2O→Ca
(OH)2+15.2kcalのごとき不可逆反応で反応が
進み、かつろ紙などの液体誘導部材の存在によ
り水槽から流出する水は筒状容器の底部まです
みやかに浸透するので未反応のCaOを残すこと
なく反応が完遂されることになり、所期すると
ころの発熱量はほぼ100%得られ、エネルギー
利用の点からみてもきわめて優れている。
このように、本案の加熱容器付即席麺は即席麺
塊の復元調理に必要な水を容器内に入れるだけ
で、あとは容器内の麺塊の通孔に挿入支持されて
いる液体加熱器の押し下げ部材を押し下げるだけ
で水と発熱剤の発熱反応が始まり、水が沸かされ
ると同時に麺塊の復元がなされるので、いつ、ど
こででも誰にでも手軽にスピーデイに復元調理で
きるものであり、喫食後には屑カゴにそのまま捨
てても廃棄公害のおそれもないなどきわめて実用
的な考案である。
【図面の簡単な説明】
図面は本案加熱容器付即席麺の断面図である。 1……容器本体、2……麺塊、3……液体加熱
器、4……蓋体、5……水、6……筒状容器、7
……発熱剤、8……液体誘導部材、9……突起、
10……孔、11……穿孔板、12……水槽、1
3……押し下げ部材、14……係止部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 断熱性容器内に、軸方向に通孔または凹部を有
    する麺塊を収納し、 前記通孔または凹部内に、熱伝導性が良好で耐
    熱性、耐水性、非通気性、非反応性に優れた素材
    よりなる筒状容器内に水との接触により発熱する
    発熱材を装填し、その上に外力により破孔可能な
    水を封入した水槽を内蔵した液体加熱器を挿入支
    持し、 前記断熱性容器内の口部を閉蓋したことを特徴
    とする加熱容器付即席麺。
JP1983163876U 1983-10-21 1983-10-21 加熱容器付即席麺 Granted JPS6072193U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1983163876U JPS6072193U (ja) 1983-10-21 1983-10-21 加熱容器付即席麺

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1983163876U JPS6072193U (ja) 1983-10-21 1983-10-21 加熱容器付即席麺

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6072193U JPS6072193U (ja) 1985-05-21
JPS6345200Y2 true JPS6345200Y2 (ja) 1988-11-24

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ID=30359433

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1983163876U Granted JPS6072193U (ja) 1983-10-21 1983-10-21 加熱容器付即席麺

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JPH0425990Y2 (ja) * 1986-09-03 1992-06-23

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JPS6072193U (ja) 1985-05-21

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