JPS6344554B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、印刷紙にフアンホールド紙を使用し
たプリンタ付電卓に関する。

従来よりプリンタ付電卓には、印刷紙としてロ
ール紙を使用しているが、薄型プリンタ付電卓で
はロール紙の径が電卓の全体の厚さを決めてしま
い、プリンタが小型、薄型化してもロール紙を使
用したプリンタ付電卓では、厚さが薄くならない
という欠点がある。そこで印刷紙にフアンホール
ド紙を使用すればより薄型のプリンタ付電卓が得
られる。第１図ａにフアンホールド紙を使用した
例を示す。第１図ａは電卓の側断面図であり、１
は上蓋でキーボード部例えばキーボード７、表示
部８、電子部品例えばLSI等の電子部品６等を有
する。２は電卓のケースでプリンタ部例えばプリ
ンタ３、フアンホールド紙収納部には、フアンホ
ールド紙４がセツトされている。５はプリンタ３
が有する紙送りローラである。図に示すように電
卓の厚さはほぼプリンタ３の厚さで決まる為、プ
リンタ３の厚さが薄くなれば電卓も薄型化するこ
とができる。しかし電卓が薄型化するとフアンホ
ールド紙４の上部の隙間９が狭くなる為紙送り時
にフアンホールド紙４は、第１図ｂのように座屈
を起こす場合がある。この座屈の原因は、最上紙
４ａと次の用紙４ｂとの折目部分４abに働く力
Ｆが上部の隙間９が狭いため次の紙４ｂの座屈を
起こす方向に働くためである。更に紙送りが続け
られると第１図ｃに示すように、用紙４ｂ，４ｃ
が最上紙４ａと同時に送られてしまい、プリンタ
３に数枚の用紙が供給され紙送り負荷の増大、紙
づまり等を起こす欠点がある。

本発明は、フアンホールド紙を使用して、電卓
の厚さを薄くし、紙送り負荷の増大、紙づまりを
起こさない紙送りの信頼性の高いプリンタ付電卓
を提供することを目的とする。

本発明の一実施例を第２図を用いて説明する。
第２図は電卓の側断面図であり、１は上蓋でキー
ボード７、表示部８、LSI等の電子部品６を有す
る。２は電卓のケースでプリンタ３、フアンホー
ルド紙４は、プリンタ部とを区分けする位置に電
子部品部の反対側の面より内側に突出して、フア
ンホールド紙の紙崩れを防止する紙押え部９で整
列されてセツトされている。フアンホールド紙４
のフアンホールド紙収納部１０のケース２はフア
ンホールド紙４が湾曲するようにケースに設けら
れた紙押上げ部２ａがケースの２ｂ部より高くな
つている。このようにフアンホールド紙４のプリ
ンタ３の反対側の端を中央部より高くなるように
湾曲させると最上紙４ａと次の用紙４ｂとの折目
部分４abに働く力ｐは、用紙４ｂを座屈させる
方向には働かなくなり、フアンホールド紙４は一
枚ずつ確実にプリンタ３に供給される。つまり紙
送り負荷の増大、紙づまりが起こらない。

以上説明したように本発明によれば、印刷紙に
フアンホールド紙を使用し、フアンホールド紙を
湾曲させて電卓のケース内に収納するという簡単
な方法で、電卓の厚さを薄くでき、更には極めて
小さな力で紙送り可能となり紙送りの信頼性の高
いプリンタ付電卓が得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂ，ｃはフアンホールド紙を用いた
従来の電卓の側断面図、第２図は本発明の一実施
例を示す電卓の側断面図である。 １……上蓋、２……ケース、３……プリンタ、
４……フアンホールド紙。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電卓ケースの外部に、表示部とキーボード部
   とを有し且つ内部にプリンタ部と電子部品部とフ
   アンホールド紙収納部とを有するプリンタ付電卓
   において、 前記プリンタ部は、前記フアンホールド紙収納
   部のフアンホールド紙の紙送り方向に隣接して配
   設されてなるとともに、前記フアンホールド紙収
   納部から前記フアンホールド紙を紙送りする手段
   を有してなり、 前記電子部品部は、前記キーボード部と相対す
   る内側に配設されてなり、 前記フアンホールド紙収納部は、前記電子部品
   部の下部に配設され、前記プリンタ部とを区分け
   する位置に、前記電子部品部の反対側の面より突
   出した紙崩れ防止用の紙押え部と、前記紙押え部
   より紙送り方向の反対側に前記フアンホールド紙
   を前記電子部品部側に湾曲させる紙押上げ部とを
   有してなることを特徴とするプリンタ付電卓。