JPS6343829A - 電子制御自動変速機の発進ギヤ切換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は電子制御自動変速機の発進ギヤ切換装置に係り
、特に発進時のギヤ選択を改善したものに関する。

［従来の技術］ 従来、トラック等の車両に搭載した電子制御自動変速機
において、発進ギヤを走行レンジの切換えにより選択で
きるようにすることは、たとえば特願昭６０−２４１８
６６号明細書に開示されている。そして、ここで開示さ
れている走行レンジの切換えは、例えば下表の通りであ
る。

〈表〉走行レンジの切換により選択されるギヤ及びモー
ド ところで、平坦路発進時には、２速発進は１→２速へ切
り換える変速タイムラグが無いため非常にスムーズに行
なわれて有効であるが、過積載時や急登板路発進時は、
クラッチの滑りゃ摩耗を誘発するため、２速発進ではな
く１速発進に切り換える必要がある。

ところが、」二記した従来のものでは、その切換えは運
転者による走行レンジの選択に委ねられているため、も
し過積載状態での、あるいは長い急登板路の発進・停止
を、２またはＤ５レンジを選択したまま繰り返すと、ク
ラッチが温度上昇して、滑り、摩耗等の不具合を発生す
る虞れがあった。

［発明が解決しようとする問題点コ 上記したように、走行レンジの切換えにより発進ギヤを
選択できるようにした従来のものでは、その切換えは運
転者による走行レンジの選択に委ねられているため、運
転状態によっては適切な発進ギヤの選択が行なわれず、
２速発進の繰り返しによるクラッチの滑り、摩耗等が生
じるという虞れがある。

したがって、本発明の目的は、上記従来の問題点を解消
して、過積載時や急登板路発進時に不適当な走行レンジ
の選択を行なっても、クラッチを有効に保護することが
可能な電子制御自動変速機の発進ギヤ切換装置を提供す
ることである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の電子制御自動変速機の発進ギレ切換装置は、走
行レンジ選択手段の走行レンジの切換えにより発進ギヤ
を１速又は２速に選択する制御手段と、クラッチハウジ
ングの温度を検出する温度センサと、この温度センサの
検出温度が設定値を超えたとき、制御手段により２速に
選択されている発進ギヤを１速に切り換える切換手段と
を備えて成るものである。

［作　用］ 走行レンジ選択手段の走行レンジの切換えにより、制御
手段が発進ギＶを２速に選択した状態で車両が過積載の
まま、あるいは長い急登板路の発進・停止を繰り返ずと
、クラッチハウジング温度が急に−り昇しはじめる。

しかして、このクラッチハウジング温度は温度センサに
より検出され、クラッチハウジング温度が設定値を超え
ると、切換手段が作動して制御手段によって２速に選択
されている発進ギヤが１速に切換えられることになる。

したがって、発進ギヤが２速に選択されたままで発進・
停止が繰り返されることが無くなる。

［実施例］ 本発明の実施例を第１図〜第６図に基づいて説明すれば
以下の通りである。

第１図は本発明の電子制御自動変速機の発進ギヤの切換
装置例を示す。

１０は走行レンジ選択手段であって、中立位置Ｎ、後退
位置Ｒ及び複数の走行レンジの各レンジ位置１，２．Ｄ
３、Ｄ４．Ｄ５をチェーンレバー５の操作により選択す
るようになっている。Ｄ３゜Ｄ４．Ｄ５のレンジ位置の
いずれかが選択されると、制御回路２０に導かれた選択
情報と、車速センサ３０により検出された車速とに基づ
き、レンジ位置により予め設定された選択ギヤ範囲（例
えば前）ホした表）内において、運転状態に応じて選択
されるべき最適なギヤが演算により求められる。

演算結果であるギヤ選択指令を制御回路２０からトラン
スミッション（Ｔ／Ｍ用）アクチコエータ４０に加え、
アクチュエータ４０がクラッチ５０を操作しつつＴ　／
　Ｍ　６０を作動してギヤを自動的に切り換えるように
なっている。

なお、１，２のレンジ位置及び中立位置Ｎ１後退位置Ｒ
については１対１に対応するギヤ選択指令に基づいたギ
ヤの切換えが行なわれる。

以上、上記した制御回路２０．Ｔ／Ｍ用アクチュエータ
４０等により本発明の制御手段が構成される。

また制御回路２０から表示装置７０に表示指令が加えら
れて、走行レンジ選択手段１０により選択されたレンジ
と、実際に切り換えられているギヤ位置とをそれぞ表示
装＠７０に表示するようになっている。

このような構成の自動変速システムにおいて、クラッチ
ハウジング５１にこれの温度を検出する温度センサ８０
が取り付けられている。温度センサとしては設定値Ｔ２
以上になるとＯＮする図示例のごとき温度スイッチ８１
、又は温度上昇を連続的に検出するザーミスタが適当で
ある。

また温度センサ８０の検出温度が設定値を超えたとき、
制御手段により２速に選択されている発進ギヤを１速に
切り換える切換手段が設けられている。この切換手段２
１は制御回路２０の外部に設けることもできるが、図示
例にように制御回路２０内の演算装置２２を利用するの
が適当である。

なお、２３はＡ／Ｄコンバータ、２４は■／○ボート、
２５は駆動回路であり、また９０はエンジンである。

このように、既存の自動変速システムに温度スイッチ８
１及び切換手段２１を付加して本発進ギヤ切換装置は構
成されている。

上記制御回路２０は第２図のフローチャートに示す諸機
能を有している。すなわち、車速か所定値＄１よりも大
きいか否かを判断し、大きいときは本制御を行なう必要
がないとして直ちにフローの外へ出るが、否のときは本
制御が必要な発進時であるとして本フローに入り、走行
レンジがＤ５゜２か又はＤ４．Ｄ３．１かの判断を加え
る。Ｄ４゜Ｄ３．１のときは発進ギヤを１速にシフトす
るギヤ選択指令を出力すると共に、ギヤ位置表示を“１
″とする表示指令を出力する。

Ｄ５．２のときは更にクラッチハウジングの温度スイッ
チ８１の０Ｎ１０ＦＦを判断し、ＯＮのときは発進ギヤ
を２速から１速にシフトすべきであるとして、走行レン
ジがＤ４．Ｄ３．１のときに採ったのと同じステップで
ある１速シフトに進む。逆にＯＦＦのときは２速となっ
ている発進ギヤに変更を加えることなく、２速のギヤ選
択指令を出力すると共に、ギヤ位置表示を“２″とする
表示指令を出力する。

ここで、クラッチハウジング温度を判断する場合、温度
スイッチではなく、サーミスタを使用するとぎは、設定
値Ｔ２を超える手前のある温度ＴＯから設定値直前まで
の温度ＴＯ〜Ｔ２が検出されたとき、運転者に１速発進
を選択するように促すため、表示装置７０のレンジ表示
のうちＤ４゜Ｄ３．１を点滅させる点滅指令を出力する
。

ところで、車両のうちでも特にトラックの場合、定積状
態で２速登板路発進を長時間繰り返すと、クラッチフェ
ーシング温度が急激に上昇し、それに伴なってクラッチ
ハウジング５１の温度も上昇することが知られている。

第３図は、第４図に示すような発進−停止サイクルを長
時間繰り返したときのクラッチフェーシング及びクラッ
チハウジングの温度上昇を示したものであり、平坦路と
比較して大きく異なるのが分かる。

したがって、クラッチハウジング５１に第５図に示すよ
うになスイッチング特性を持った温度スイッチを取り付
け、クラッチフェーシング温度が上昇し、滑り、摩耗を
惹き起こすような、クラッチハウジング温度を設定値Ｔ
２として設定しておけば、温度スイッチがＯＮしたとき
は、それ以上２速発進を繰り返すとクラッチにダメージ
を与えるという限界が検出できることになる。

さて、上記したような構成における発進ギヤの切換えを
第６図の場合に沿って説明すると次のとおりである。当
初３速以上のギヤで走行中、車速が低下し、Ｓ２に達す
ると、制御回路２０はＴ／Ｍ用アクチュエータ４０を制
御してＴ／Ｍ６０を２速にシフトダウンする。更に車速
が８１まで降下した時点で、クラッチハウジングの温度
スイッチ８１がＯＮの場合（温度が丁２以上）は、２速
に保持するのではなく、１速にシフトダウンするので、
発進時のクラッチ温度上昇が阻止される。

温度スイッチ８１がＯＦＦの場合は、Ｄ４゜Ｄ３．１の
レンジは勿論、Ｄ５．２レンジであっても平常の発進ギ
Ｖを選択する。

上記したように、本実施例では、設定値をＴ２に設定し
た温度スイッチ８１をクラッチハウジング５１に取り付
けると共に、イの温度スイッチ８１の０Ｎ１０ＦＦに応
じて発進ギヤの切換手段を作動させ、温度スイッチ８１
がＯＮのとき、すなわクラッチハウジング温度が設定値
を超えたとき、２またはＤ５レンジに限り、発進ギヤを
２速から１速に切換えるようにしたので、過積載時や急
登板路発進時運転者による走行レンジの選択を誤って、
長い急登板路の発進・停止を２またはＤ５レンジのまま
繰り返しても、クラッチの温度上昇により滑り、摩耗等
のクラッチにとって致命的な不具合を発生する虞れが無
くなる。したがって、例えば精根ターンバイクやイロハ
坂等の長い急登板路での渋滞走行時であってもクラッチ
の滑りや摩耗を有効に防止することができる。

また、特に温度スイッチの代りにサーミスタを使用して
、上昇温度が設定値に近付いた時は、表示装置のレンジ
表示のＤ４．Ｄ３．１を点滅させるようにした場合には
、運転者に不具合を未然に察知させ１速発進を選択する
ように促すことができるため、クラッチの滑り、摩耗を
更に効果的に防止できる。

［発明の効果］ 以上要するに本発明によれば、クラッチハウジング温度
が設定値を超えたとき２速に選択されている発進ギヤを
１速に切り換えるように構成したことにより、過積載状
態で、あるいは急登板路で発進・停止を繰り返すような
場合であっても、発進ギＶを２速にしたままで運転する
ことがなくなり、したがってクラッチの滑りや摩耗を有
効に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る電子制御自動変速機の
発進ギ）７切換装置の構成図、第２図は第１図に示す制
御回路の諸機能を説明する７０−ヂヤート、第３図は発
進・停止を繰り返したときに現われるタラッヂケーシン
グ及びクラッチハウジングの、登板路と平坦路をパラメ
ータどした温度特性図、第４図は第３図に示す特性の条
件となる発進・停止リイクルの説明図、第５図は第１図
に示す温度スイッチのスイッヂング特性図、第６図は第
２図に示すフローチャー１〜によってギＶが切換えられ
ていく過程を示す説明図である。 図中、１０は走行レンジ選択手段、２０は制御回路、２
１は切換Ｔｍ、５１はクラッチハウジング、６０は１〜
ランスミツシヨン、７０は表示装置、８０は温度センサ
である。 特許出願人　　いすず自動車株式会社 代理人弁理士　絹　　谷　　信　　雄 第５図 第６図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）走行レンジの切換えにより発進ギヤを１速又は２
   速に選択する制御手段と、クラッチハウジングの温度を
   検出する温度センサと、検出温度が設定値を超えたとき
   制御手段により２速に選択されている発進ギヤを１速に
   切り換える切換手段とを備えた電子制御自動変速機の発
   進ギヤ切換装置。
2. （２）上記制御手段が、切り換えられた走行レンジを表
   示する表示手段を有し、この表示手段の表示を検出温度
   が設定値を超える前に点滅させるように構成されている
   特許請求の範囲第１項記載の発進ギヤ切換装置。