JPS6343709A - 走間切断機の切断長さ制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば冷間圧延薄鋼板（以五冷延綱板と記す
）の製造ラインにおいて用いられ、切断毎にシャー刃を
起動２停止させるようるこした走間切断機において、被
切断材の切断長さを目標切断長さに制御するための切断
長さ制御装置に関し、特にその制御精度の向上に関する
。

〔従来の技術〕

一般に、冷延鋼板の製造においては、該鋼板を所定長さ
に切断する装置として、鋼板の搬送中に切断する走間切
断機（フライングシャー）が採用されている。この走間
切断機は、１回の切断毎にシャー刃を起動、停止させて
切断するように構成されており、切断開始信号によりシ
ャー刃を起動して所定速度で移動させるようにしている
。従って起動時にシャー刃が所定の定位置く原点）に待
機している場合は目標切断長さに切断できることとなる
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、現実にはシャー刃は必ずしも原点に待機
しているわけではなく、ここからある距離ずれた位置に
待機している場合がある。シャー刃がずれている場合は
この待機位置の原点に対するずれが切断長さの誤差、ば
らつきの原因になる。

そこで従来、シャー刃を正確に原点に待機させるよう待
機位置の修正制御を行うようにした切断長さ制御装置も
ある。しかしこの場合、待機位置の修正に時間を要する
ことから、切断タイミングによっては修正中に切断開始
信号が出力され、起動失敗になったり、又はずれを残し
たまま起動することとなり、結局この待機位置を修正す
る方法では、切断長さの制御精度はそれほど向上されて
いない。

そこで本発明の目的は上記従来の問題点を解決し、シャ
ー刃の原点からのずれ距離の切断長さに対する影響を吸
収することができ、切断長さの制御精度を大きく向上で
きる走間切断機の切断長さ制御装置を提供する点にある
。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者は、上記従来のシャー刃の待機位置のずれ距離
が小さくなるよう制御するという考えに対し、発想の転
換を行い、このずれ距離そのものばそのままにして、こ
れの切断長さに対する影響量を求め、この量を修正する
ことによって切断長さの制御精度を向上できる点に想到
したものである。

そこで本願の第１発明は、シャー刃を起動、停止させて
搬送中の被切断材を切断する走間切断機において、切断
長さを目標切断長さに制御するための切断長さ制御装置
であって、ずれ距離演算手段によりシャー刃の目標待機
位置に対する誤差であるずれ距離を求め、補正量演算手
段によりずれ距離の切断長さに相当する切断長さ補正量
を求め、補正切断長さ演算手段により、目標切断長さを
上記切断長さ補正量で補正した補正切断長さを求め、切
断開始信号作成手段により、上記補正切断長さを実現す
るためのシャー刃起動時期を求めるとともに、該時期に
なったとき切断開始信号を出力し、切断開始信号が入力
されたときシャー刃起動制御手段によりシャー刃を起動
させるようにしたことを特徴としている。

また、本願の第２発明番よ、補正量演算手段によりずれ
距離のシャー刃移動時間に相当するシャー刃起動時間補
正量を求め、切断開始信号作成手段により、シャー刃起
動時期演算手段からのシャー刃起動時期を補正量演算手
段からのシャー刃起動時間補正量によって補正した補正
起動時期を求め、該時期になったとき切断開始信号を出
力することを特徴としている。

〔作用〕

本発明に係る走間切断機の切断長さ制御装置では、シャ
ー刃の待機位置の原点に対するずれ距離を修正するので
はなく、ずれ距離の目標切断長さへの影響量、又は起動
時期への影響量を求め、これにより□目標切断長さ又は
シャー刃の起動時期を修正するようにしたので、従来の
シャー刃待機位置を修正する場合のような修正時間は不
要であり、起動失敗が生じることもないから切断長さの
制御精度を確実向上できる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図について説明する。

第１図は本願の第１発明の一実施例による走間切断機の
切断長さ制御装置を説明するためのブロック構成図であ
る。図において、１は被切断材である冷延鋼板１，２は
回転ドラム型シャー、３は該シャー２を回転駆動する駆
動モータ、５はメジャリング４からの回転速度により冷
延鋼板１の搬送速度■１及び搬送距離ｒ−１を求める搬
送状態検出器、６は目標切断長さｐ。及び搬送状態検出
器５からの搬送距離ｒ−１が入力され、該目標切断長さ
１０を実現するためのシャー刃起動時期を、例えば予め
実験等によって求めて記憶されている切断長さ一起動時
期マツブから読み出し、該時期になったとき切断開始信
号Ｐ。を出力する切断開始信号作成器である。ここで該
信号作成器６は後述の切断長さ補正量ｌ、が入力された
ときは、該補正量１１により目標切断長さＩ２ｏを補正
した補正切断長さβ２に対応する起動時期を読み出す。

８は」１記シャー刃の速度を検出するシャー刃速度検出
器、９はシャー刃の移動距離を求めるシャー刃移動距離
検出器であり、７は」二記切断開始信号作成器６からの
切断開始信号Ｐ。、シャー刃速度検出器８からのシャー
刃速度■。、シャー刃移動距離検出器９からのシャー刃
移動距＃ＬＯ、搬送状態検出器５からの搬送速度■１が
入力されるシャー刃起勅、停止制御器である。この制御
器７は切断開始信号Ｐ０が入力されたとき、上記駆動モ
ータ３に起動信号Ｐ、を出力し、シャー刃移動距離Ｌ０
が所定長さになったときシャー刃が原点位置にきたもの
として停止信号Ｐ２を出力する。

１０は上記シャー刃移動距離検出器９からのシャー刃移
動距離り。により原点と実際の待機位置との誤差である
ずれ距離Ｓを求めるずれ距離演算器、１１は該ずれ距離
演算器１０からのずれ距離Ｓ、シャー刃速度検出器８か
らのシャー刃速度■。及び搬送状態検出器５からの冷延
鋼板搬送速度■１が入力され、これらからずれ距離Ｓの
切断長さに相当する切断長さ補正量１１を求める補正量
演算器である。

次に本実施例の作用効果について説明する。

まず、本実施例装置による概略動作について説明する。

シャー刃の原点からのずれ距＃Ｓをシャー刃が移動する
時間も。は、 ｊ　ｏ　”’　Ｓ／　Ｖｏ　　　　　　　　　　　　（
１１である。

また、ずれ距離Ｓの切断長さに相当する切断長さ補正Ｎ
７！、は、 ｊ！＋　＝■＋　　・ｔｏ　−Ｖ＋　／Ｖｏ　　・Ｓ　
　　ｆ２１である。従って、目標切断長さｌ。をずれ距
離Ｓに相当する切断長さ補正ｉｔ　Ｉ！＋で補正した補
正切断長さβ２は、一般にＶ。〉■、であるから、Ｅ２
＝（ｌｏ　　−１１＋　　　　　　　　　　　　（３１
である。従って本実施例ではβ２を目標切断長さｌｏに
置き換えてシャー刃の起動、停止を制御するものである
。

次に本実施例装置の動作を詳述する。

操業中において、所定タイミング毎に目標切断長さｐｏ
及び搬送状態検出器５からの冷延鋼板１の搬送距離Ｌ　
、が切断開始信号作成器６に入力される。一方、シャー
刃移動距離検出器９からのシャー刃移動距１％１１Ｌ０
がずれ距離演算器１０に入力されると、該演算器１０が
シャー刃の原点から一回転して原点まで移動した場合の
目標移動距離と実際の移動距離Ｌ０との差からずれ距ｌ
１ｉＩＳを求める。該ずれ距離Ｓは補正量演算器１１に
入力され、該演算器１１はシャー刃速度検出器８からの
シャー刃速度■。及びずれ距離Ｓから上記式（１，１に
よりシャー刃がずれ距ＭＳを移動するのに要する時間ｔ
０を求め、該時間ｔ０と冷延鋼板搬送速度Ｖ１から上記
式（２）によりずれ距離Ｓの切断長さに相当する切断長
さ補正量７！１を求める。

ここで、第２図はシャー刃の速度ｖ０と移動時間との関
係を示し、図中領域へが待機位置のずれによる切断長さ
の誤差に相当する。

上記補正量ｆ、は切断開始信号作成器６に入力され、該
切断開始信号作成器６は上記式（３）により、目標切断
長さ１０を切断長さ補正量１１で補正した補正切断長さ
７！２を求め、該補正切断長さβ２を実現するためのシ
ャー刃起動時期を上述のマツプからマツプ演算し、さら
に該起動時期になったとき切断開始信号Ｐ。をシャー刃
起動、停工り制御器７に出力する。該起動、停止制御器
７は切断開始信号Ｐ０が入力されたとき、駆動モータ３
に起動信号Ｐ＋を出力する。するとこれにより該モータ
３が回転ドラム型シャー２を回転駆動し、シャー刃はず
れ距離Ｓに応じた補正量１１により目標切断長さ１０を
補正してなる補正切断長さ１２を目標とするタイミング
で起動され、その結果、冷延鋼板１は上記目標切断長さ
ｐ。でもって切断されることとなる。また該起動、停止
制御器７はシャー刃移動距離検出器９からのシャー刃移
動距離Ｉ７゜が目標移動距離になったとき、シャー刃が
原点位置に来たものとしてシャー刃停止信号Ｐ２を出力
し、これによりシャー刃は原点の近傍に停止することと
なり、これにより切断作業の１サイクルが終了する。

このように本実施例では、シャー刃のずれ距離Ｓの切断
長さに相当する補正量６．により目標切断長さ１０を補
正し、この補正切断長さ７！２によりシャー刃を起動す
るようにしたので、シャー刃が原点位置からずれた位置
に停止している場合でも、このずれ距離Ｓを切断長さへ
の影９Ｎでもって修正することができ、冷延鋼板１を目
標切断長さ７！ｏに正確に切断できる。そしてこの場合
、従来のシャー刃を原点位置に修正するために必要とし
ていた長い修正時間は不要であるので、起動失敗の問題
が生じることもない。

ここで、上記実施例では、目標切断長さＩＶｏを補正す
ることにより切断長さを制御するようにしたが、切断長
さの制御精度を向上するには、シャー刃のずれ距離Ｓに
応じてシャー刃の起動時期を補正するようにしてもよい
。

本願の第２発明はこの起動時期の補正により切断長さを
制御するようにしたものであり、第３図はこの場合の実
施例を説明するためのブロック構成図である。

図において、第１図と同一符号は同−又は相当部分を示
し、２０はずれ距離Ｓのシャー刃移動時間に相当するシ
ャー刃起動時間補正量ｔを求める補正量演算器、２１は
目標切断長さ１０を実現するためのシャー刃起動時期Ｔ
０を求めるシャー刃起動時期演算器、２２は上記シャー
刃起動時期演算器２１からのシャー刃起動時’ＩＪｊ　
Ｔｏを上記補正量演算器２０からのシャー刃起動時間補
正量ｔにより補正して補正起動時期ＴＩを求め、該時期
Ｔ、になったとき切断開始信号Ｐ０を出力する切断開始
信号作成器である。

本実施例では、補正量演算器２０がシャー刃のずれ距離
Ｓからシャー刃起動時間補正量ｔを求め、切断開始信号
作成器２２が該補正ｉ１ｔによりシャー刃起動時期演算
器２１からのシャー刃起動時期Ｔ０を補正して補正起動
時期Ｔ、を求め、該時期Ｔ、に切断開始信号Ｐ。を出力
する。

このようにして本実施例では、シャー刃のずれ距離Ｓを
シャー刃起動時期への影響量に換算し、これによりシャ
ー刃起動時期を修正するようにしたので、冷延鋼板１を
目標切断長さに正確に切断できる。

なお、上記各実施例では、各機能達成手段をハード回路
で構成した場合について説明したが、本願の第１．第２
発明の各機能は勿論マイクロコンピュータによっても実
現できる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明に係る走間切断機の切断長さ制御装
置によれば、シャー刃のずれ距離により目標切断長さ又
はシャー刃起動時期を補正するようにしたので、シャー
刃の待機位置を修正制御する場合のような長い修正時間
を要することはなく、切断長さの制御精度を向上できる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本願の第１発明の一実施例による走間切断機の
切断長さ制御装置を示すブロック構成図、第２図はその
動作を説明するための特性図、第３図は本願の第２発明
の一実施例を示すブロック構成図である。 図において、１は冷延鋼板（被切断材）、２は回転ドラ
ム型シャー（走間切断機）、６は切断開始信号作成器、
補正切断長さ演算手段、７はシャー刃起動、停止制御器
、１０はずれ距離演算器、１１は切断長さ補正量演算器
、２０はシャー刃起動時間補正量演算器、２１はシャー
刃起動時期演算器、２２は切断開始信号作成器である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）切断開始信号により、待機中のシャー刃を移動さ
   せて、所定速度で搬送中の被切断材を切断するようにし
   た走間切断機において、被切断材の切断長さを目標切断
   長さに制御するための切断長さ制御装置であって、シャ
   ー刃の実際の待機位置と目標待機位置との誤差であるず
   れ距離を求めるずれ距離演算手段と、該ずれ距離の切断
   長さに相当する切断長さ補正量を求める補正量演算手段
   と、目標切断長さを上記切断長さ補正量で補正した補正
   切断長さを求める補正切断長さ演算手段と、該補正切断
   長さを実現するためのシャー刃起動時期を求め、該時期
   になったとき切断開始信号を出力する切断開始信号作成
   手段と、該切断開始信号が入力されたときシャー刃を起
   動させるシャー刃起動制御手段とを備えたことを特徴と
   する走間切断機の切断長さ制御装置。
2. （２）切断開始信号により、待機中のシャー刃を移動さ
   せて、所定速度で搬送中の被切断材を切断するようにし
   た走間切断機において、被切断材の切断長さを目標切断
   長さに制御するための切断長さ制御装置であって、シャ
   ー刃の実際の待機位置と目標待機位置との誤差であるず
   れ距離を求めるずれ距離演算手段と、該ずれ距離のシャ
   ー刃移動時間に相当するシャー刃起動時間補正量を求め
   る補正量演算手段と、目標切断長さを実現するためのシ
   ャー刃起動時期を求めるシャー刃起動時期演算手段と、
   上記求められたシャー刃起動時期を上記シャー刃起動時
   間補正量によって補正した補正起動時期を求め、該補正
   起動時期になったとき切断開始信号を出力する切断開始
   信号作成手段と、該切断開始信号が入力されたときシャ
   ー刃を起動させるシャー刃起動制御手段とを備えたこと
   を特徴とする走間切断機の切断長さ制御装置。