JPS6343329B2 - - Google Patents
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- JPS6343329B2 JPS6343329B2 JP55158042A JP15804280A JPS6343329B2 JP S6343329 B2 JPS6343329 B2 JP S6343329B2 JP 55158042 A JP55158042 A JP 55158042A JP 15804280 A JP15804280 A JP 15804280A JP S6343329 B2 JPS6343329 B2 JP S6343329B2
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- JP
- Japan
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- glass
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- liquidus
- cao
- ppm
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/083—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound
- C03C3/085—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal
-
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- C03C3/087—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal containing calcium oxide, e.g. common sheet or container glass
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
本発明はガラス組成物、さらに詳しくは金属モ
リブデン封止用ガラス組成物に関する。 米国特許第3496401号には、タングステン―ハ
ロゲン白熱ランプの作動の基礎をなす基本機構が
特にタングステン―沃素白熱ランプについて述べ
られている。この特許はタングステン―ハロゲン
白熱ランプの外被に適したアルカリ土類金属アル
ミノ珪酸塩ガラス組成物を提供するものであり、
そのガラス組成物は酸化物に基づいた重量%で10
乃至25%のアルカリ土類金属酸化物、13乃至25%
のAl2O3、55乃至70%のSiO2、0乃至10%の
B2O3および0.1%よりも少量のアルカリ土類金属
酸化物からなる。 米国特許第3978362号には、上記米国特許第
3496401号のガラス組成物をタングステン―臭素
白熱ランプの外被に特に適するように改良したガ
ラス組成物が開示されている。このガラスは700
℃よりも高いひずみ点、約48×10-7/℃乃至55×
10-7/℃の熱膨脹率(0―300℃)、250ppm以下
の硬化点(set point)における金属モリブデン
との不整合(mismatch)、1550℃以下の溶融温
度、少なくとも100000ポアズの液相線における粘
度、および1200℃よりも低い液相線温度を示す。
これらの特性を示すガラスは酸化物に基づいた重
量%でおよそ14乃至21%のCaO、0乃至5%の
MgO、0乃至7%のBaO、13乃至16%のAl2O3、
0乃至10%のSrOあるいはLa2O3あるいはSrO+
La2O3および58乃至63%のSiO2からなり、ここで
CaO+MgO+BaOは少なくとも19%である。 米国特許第4060423号には、タングステン―ハ
ロゲン白熱ランプの外被に特に適した別のガラス
組成物が開示されている。このガラスは1250℃以
下の液相線温度、少なくとも725℃のひずみ点、
および約42×10-7乃至48×10-7/℃の熱膨脹率
(0―300℃)を示すことを特徴とする。このガラ
スは酸化物に基づいた重量%で55乃至68%の
SiO2、15乃至18%のAl2O3、6乃至13%のCaOお
よび6乃至16%のBaOからなり、ここで重量比
Al2O3:CaO+BaOは約0.6:1乃至1:1であ
る。 下記の2つの理由から、タングステン―ハロゲ
ン白熱ランプの外被に用いられるガラスの熱耐久
性および最大安全使用温度を相当に高めることが
望まれるようになつた。第1には、2つのフイラ
メントの使用によつてランプへのエネルギー入力
が増加し、このために外被の使用温度が高くなつ
たためである。第2には、いかなるエネルギー入
力についても、温度性能の高いガラスを使用する
ことによつて外被の直径を小さくすることがで
き、その結果ランプ全体の寸法を小さくすること
ができるからである。 高エネルギータングステン―ハロゲン白熱ラン
プの外被に適したガラスは外被の標準的な商業生
産方法に適した良好な溶融および成形特性を与え
るような物理的性質の組合わせを有していなけれ
ばならない。そのような良好な溶融および成形特
性は限られた範囲のガラス組成のみに見出され
る。例えば、ガラスはベロ法(Vello process)
によるチユーブ成形が可能であるような液相線―
粘度関係を示さなければならない。すなわち、ガ
ラスは液相線において少なくとも40000ポアズの
粘度を示さなければならない。また、液相線温度
は1200℃以下でなければならない。外被に要求さ
れる高い温度性能とは少なくとも730℃のひずみ
点であり、このひずみ点はより高いのが好まし
い。金属モリブデン導線を外被中に封止すること
によつて室温においてガラスに軸方向圧縮応力が
生じるが、この圧縮応力による不整合は350ppm
以下でなければならず、300ppmよりも小さいの
が好ましい。 ガラス―ワイヤシールにおいて生じる半径方向
接線応力はたいした問題ではないが、軸方向応力
は考慮すべき重要な問題であることが判明した。
実験室においてモリブデンワイヤといくつかのガ
ラスとの間に円柱状ビードシールを形成し、その
後シールの光弾性を温度の関数として測定した。
すなわち、まずシールを応力によるリターデイシ
ヨンが0となる温度よりもわずかに高い温度まで
加熱した。この温度はガラスの徐冷点よりも約50
℃高い温度である。次に冷却速度を制御し、中程
度の冷却速度(約300℃/時)でシールをガラス
のひずみ点よりも少なくとも100℃低い温度まで
冷却し、その後冷却速度の制御をやめてシールの
冷却を速めた。この冷却の間にワイヤ軸に垂直な
光路を用いてガラス―ワイヤ界面におけるリター
デイシヨンを測定した。第1図乃至第4図に示さ
れるような曲線を描くために、任意に選択した充
分な数の温度について上記リターデイシヨンの測
定を行なつた。測定したリターデイシヨンデータ
を用いて各温度における膨脹差(不整合)を計算
した。用いた試験方法はASTM規格F14「ガラス
―金属ビードシールの作製および試験基準」の変
法であり、試験体の温度を上げるのに炉を用い
た。 第1図乃至第4図から明らかなように、シール
を冷却すると最初シール中に引張応力が生じる。
しかしながら、冷却を続けると引張応力は小さく
なり、交差点に到達すると圧縮応力が生じる。タ
ングステン―ハロゲン白熱ランプの口金の温度は
ランプ作動の間にほぼ500℃となるので、交差点
はできるだけ高い温度にあるのが望ましい。とに
かく、ガラスに軸方向引張応力が生じていること
を意味する500℃におけるマイナスの不整合は約
150ppm以下でなければならず、約100ppm以下で
あるのが好ましい。約730乃至750℃のひずみ点を
有するガラスについては、このシール条件は48×
10-7/℃よりも小さいが一般に43×10-7/℃より
も大きな熱膨脹率(0―300℃)を意味する。 本発明のガラスは酸化物に基づいた重量%で61
乃至65%のSiO2、14乃至17%のAl2O3、8乃至15
%のCaOおよび6乃至9%のSrOからなり、好ま
しい範囲のガラスは62乃至64%のSiO2、14乃至
16%のAl2O3、10乃至13%のCaOおよび7乃至9
%のSrOからなる。 上記従来のガラスと同様に、アルカリ金属酸化
物の存在は避けられるべきである。5%よりも少
量のMgOおよびBaOは許容されるが、最も好ま
しい特性はSiO2、Al2O3、CaOおよびSrOの4成
分のみからなるガラスに見られる。MgOおよび
BaOはガラスの溶融および成形特性を向上させ
るが、同時にガラスのひずみ点を低下させ、従つ
てガラスの高い温度性能を低下させる傾向があ
る。さらに、MgOはガラスの液相線温度を著し
く高める。 下記第1表は酸化物に基づいた重量部で表わし
たいくつかのガラス組成を示すものであり、本発
明のパラメーターを説明するものである。実際の
バツチ原料は酸化物であつてもよいし、あるいは
共に溶融される時適当な割合で望みの酸化物に変
えられる酸化物以外の化合物であつてもよい。例
えば、CaOの原料としてCaCO3を、またSrOの原
料としてSrCO3を用いることができる。各成分の
合計量はほぼ100となるので、実際には各成分は
重量%で表わされるていると見なしてよい。 均質な溶融物を得るのを助けるために各バツチ
原料をボールミルで混合し、白金ルツボに入れ
た。ルツボを約1650℃の炉に移し、炉中に約16時
間保つた。その後ルツボを炉から取り出し、溶融
物をスチール金型中にそそいで約6インチ×6イ
ンチ×1/2インチのガラス板を作り、ガラス板
を直ちに約800℃の徐冷器中に移した。第1表の
各組成の溶融は実験室規模で行なつたが、勿論必
要に応じて商業生産用ポツトあるいは連続溶融装
置中で大規模な溶融を行なうこともできる。 また第1表には、コーニング社(Corning
Glass Works、Corning、New York)から市販
されているタングステン―ハロゲン白熱ランプ外
被用コーニングコード1720およびコーニングコー
ド1776ガラスのおよその分析値、およびゼネラル
エレクトリツク社(General Electric、
Schenectady、New York)から市販されている
タングステン―ハロゲン白熱ランプ外被用ゼネラ
ルエレクトリツク180ガラスのおよその分析値も
示されている。
リブデン封止用ガラス組成物に関する。 米国特許第3496401号には、タングステン―ハ
ロゲン白熱ランプの作動の基礎をなす基本機構が
特にタングステン―沃素白熱ランプについて述べ
られている。この特許はタングステン―ハロゲン
白熱ランプの外被に適したアルカリ土類金属アル
ミノ珪酸塩ガラス組成物を提供するものであり、
そのガラス組成物は酸化物に基づいた重量%で10
乃至25%のアルカリ土類金属酸化物、13乃至25%
のAl2O3、55乃至70%のSiO2、0乃至10%の
B2O3および0.1%よりも少量のアルカリ土類金属
酸化物からなる。 米国特許第3978362号には、上記米国特許第
3496401号のガラス組成物をタングステン―臭素
白熱ランプの外被に特に適するように改良したガ
ラス組成物が開示されている。このガラスは700
℃よりも高いひずみ点、約48×10-7/℃乃至55×
10-7/℃の熱膨脹率(0―300℃)、250ppm以下
の硬化点(set point)における金属モリブデン
との不整合(mismatch)、1550℃以下の溶融温
度、少なくとも100000ポアズの液相線における粘
度、および1200℃よりも低い液相線温度を示す。
これらの特性を示すガラスは酸化物に基づいた重
量%でおよそ14乃至21%のCaO、0乃至5%の
MgO、0乃至7%のBaO、13乃至16%のAl2O3、
0乃至10%のSrOあるいはLa2O3あるいはSrO+
La2O3および58乃至63%のSiO2からなり、ここで
CaO+MgO+BaOは少なくとも19%である。 米国特許第4060423号には、タングステン―ハ
ロゲン白熱ランプの外被に特に適した別のガラス
組成物が開示されている。このガラスは1250℃以
下の液相線温度、少なくとも725℃のひずみ点、
および約42×10-7乃至48×10-7/℃の熱膨脹率
(0―300℃)を示すことを特徴とする。このガラ
スは酸化物に基づいた重量%で55乃至68%の
SiO2、15乃至18%のAl2O3、6乃至13%のCaOお
よび6乃至16%のBaOからなり、ここで重量比
Al2O3:CaO+BaOは約0.6:1乃至1:1であ
る。 下記の2つの理由から、タングステン―ハロゲ
ン白熱ランプの外被に用いられるガラスの熱耐久
性および最大安全使用温度を相当に高めることが
望まれるようになつた。第1には、2つのフイラ
メントの使用によつてランプへのエネルギー入力
が増加し、このために外被の使用温度が高くなつ
たためである。第2には、いかなるエネルギー入
力についても、温度性能の高いガラスを使用する
ことによつて外被の直径を小さくすることがで
き、その結果ランプ全体の寸法を小さくすること
ができるからである。 高エネルギータングステン―ハロゲン白熱ラン
プの外被に適したガラスは外被の標準的な商業生
産方法に適した良好な溶融および成形特性を与え
るような物理的性質の組合わせを有していなけれ
ばならない。そのような良好な溶融および成形特
性は限られた範囲のガラス組成のみに見出され
る。例えば、ガラスはベロ法(Vello process)
によるチユーブ成形が可能であるような液相線―
粘度関係を示さなければならない。すなわち、ガ
ラスは液相線において少なくとも40000ポアズの
粘度を示さなければならない。また、液相線温度
は1200℃以下でなければならない。外被に要求さ
れる高い温度性能とは少なくとも730℃のひずみ
点であり、このひずみ点はより高いのが好まし
い。金属モリブデン導線を外被中に封止すること
によつて室温においてガラスに軸方向圧縮応力が
生じるが、この圧縮応力による不整合は350ppm
以下でなければならず、300ppmよりも小さいの
が好ましい。 ガラス―ワイヤシールにおいて生じる半径方向
接線応力はたいした問題ではないが、軸方向応力
は考慮すべき重要な問題であることが判明した。
実験室においてモリブデンワイヤといくつかのガ
ラスとの間に円柱状ビードシールを形成し、その
後シールの光弾性を温度の関数として測定した。
すなわち、まずシールを応力によるリターデイシ
ヨンが0となる温度よりもわずかに高い温度まで
加熱した。この温度はガラスの徐冷点よりも約50
℃高い温度である。次に冷却速度を制御し、中程
度の冷却速度(約300℃/時)でシールをガラス
のひずみ点よりも少なくとも100℃低い温度まで
冷却し、その後冷却速度の制御をやめてシールの
冷却を速めた。この冷却の間にワイヤ軸に垂直な
光路を用いてガラス―ワイヤ界面におけるリター
デイシヨンを測定した。第1図乃至第4図に示さ
れるような曲線を描くために、任意に選択した充
分な数の温度について上記リターデイシヨンの測
定を行なつた。測定したリターデイシヨンデータ
を用いて各温度における膨脹差(不整合)を計算
した。用いた試験方法はASTM規格F14「ガラス
―金属ビードシールの作製および試験基準」の変
法であり、試験体の温度を上げるのに炉を用い
た。 第1図乃至第4図から明らかなように、シール
を冷却すると最初シール中に引張応力が生じる。
しかしながら、冷却を続けると引張応力は小さく
なり、交差点に到達すると圧縮応力が生じる。タ
ングステン―ハロゲン白熱ランプの口金の温度は
ランプ作動の間にほぼ500℃となるので、交差点
はできるだけ高い温度にあるのが望ましい。とに
かく、ガラスに軸方向引張応力が生じていること
を意味する500℃におけるマイナスの不整合は約
150ppm以下でなければならず、約100ppm以下で
あるのが好ましい。約730乃至750℃のひずみ点を
有するガラスについては、このシール条件は48×
10-7/℃よりも小さいが一般に43×10-7/℃より
も大きな熱膨脹率(0―300℃)を意味する。 本発明のガラスは酸化物に基づいた重量%で61
乃至65%のSiO2、14乃至17%のAl2O3、8乃至15
%のCaOおよび6乃至9%のSrOからなり、好ま
しい範囲のガラスは62乃至64%のSiO2、14乃至
16%のAl2O3、10乃至13%のCaOおよび7乃至9
%のSrOからなる。 上記従来のガラスと同様に、アルカリ金属酸化
物の存在は避けられるべきである。5%よりも少
量のMgOおよびBaOは許容されるが、最も好ま
しい特性はSiO2、Al2O3、CaOおよびSrOの4成
分のみからなるガラスに見られる。MgOおよび
BaOはガラスの溶融および成形特性を向上させ
るが、同時にガラスのひずみ点を低下させ、従つ
てガラスの高い温度性能を低下させる傾向があ
る。さらに、MgOはガラスの液相線温度を著し
く高める。 下記第1表は酸化物に基づいた重量部で表わし
たいくつかのガラス組成を示すものであり、本発
明のパラメーターを説明するものである。実際の
バツチ原料は酸化物であつてもよいし、あるいは
共に溶融される時適当な割合で望みの酸化物に変
えられる酸化物以外の化合物であつてもよい。例
えば、CaOの原料としてCaCO3を、またSrOの原
料としてSrCO3を用いることができる。各成分の
合計量はほぼ100となるので、実際には各成分は
重量%で表わされるていると見なしてよい。 均質な溶融物を得るのを助けるために各バツチ
原料をボールミルで混合し、白金ルツボに入れ
た。ルツボを約1650℃の炉に移し、炉中に約16時
間保つた。その後ルツボを炉から取り出し、溶融
物をスチール金型中にそそいで約6インチ×6イ
ンチ×1/2インチのガラス板を作り、ガラス板
を直ちに約800℃の徐冷器中に移した。第1表の
各組成の溶融は実験室規模で行なつたが、勿論必
要に応じて商業生産用ポツトあるいは連続溶融装
置中で大規模な溶融を行なうこともできる。 また第1表には、コーニング社(Corning
Glass Works、Corning、New York)から市販
されているタングステン―ハロゲン白熱ランプ外
被用コーニングコード1720およびコーニングコー
ド1776ガラスのおよその分析値、およびゼネラル
エレクトリツク社(General Electric、
Schenectady、New York)から市販されている
タングステン―ハロゲン白熱ランプ外被用ゼネラ
ルエレクトリツク180ガラスのおよその分析値も
示されている。
【表】
下記第2表はガラス技術分野において一般に用
いられている方法を用いて測定した上記第1表の
各ガラスの種々の物理的特性を示すものである。
熱膨脹率は0乃至300℃の温度範囲に亘つて測定
され、×10-7/℃で表わされている。徐冷点、ひ
ずみ点および液相線温度は℃で表わされており、
また液相線における粘度はポアズで表わされてい
る。室温(〜20℃)および500℃における金属モ
リブデンとの膨脹不整合は、各ガラスとモリブデ
ンワイヤを用いて作つたシールの上記光弾性の測
定から得たリターデイシヨンデータより求めた曲
線から読取つたものである。その結果はppmで表
わされており、+は圧縮応力を示し、−は引張応力
を示す。
いられている方法を用いて測定した上記第1表の
各ガラスの種々の物理的特性を示すものである。
熱膨脹率は0乃至300℃の温度範囲に亘つて測定
され、×10-7/℃で表わされている。徐冷点、ひ
ずみ点および液相線温度は℃で表わされており、
また液相線における粘度はポアズで表わされてい
る。室温(〜20℃)および500℃における金属モ
リブデンとの膨脹不整合は、各ガラスとモリブデ
ンワイヤを用いて作つたシールの上記光弾性の測
定から得たリターデイシヨンデータより求めた曲
線から読取つたものである。その結果はppmで表
わされており、+は圧縮応力を示し、−は引張応力
を示す。
【表】
上記第2表から明らかなように、本発明のガラ
ス組成物である実施例3のガラスはいずれの物理
的特性条件をも満たす。すなわち、実施例3のガ
ラスは730℃以上のひずみ点、48×10-7/℃より
も小さな熱膨脹率、1200℃よりも低い液相線温
度、4×104ポアズよりも大きな液相線における
粘度、350ppmよりも小さな室温におけるモリブ
デンワイヤとの不整合、および150ppmよりも小
さな500℃におけるモリブデンワイヤとの不整合
を示す。 これに対して、実施例1および2のガラス並び
にゼネラルエレクトリツク180ガラスの液相線温
度は高すぎ、またコーニングコード1720および
1776ガラス並びにゼネラルエレクトリツク180ガ
ラスの不整合は大きすぎる。第1図乃至第4図は
それぞれコーニングコード1720ガラス、コーニン
グコード1776ガラス、ゼネラルエレクトリツク
180ガラスおよび実施例3のガラスについて測定
されたリターデイシヨンデータより求められた曲
線である。
ス組成物である実施例3のガラスはいずれの物理
的特性条件をも満たす。すなわち、実施例3のガ
ラスは730℃以上のひずみ点、48×10-7/℃より
も小さな熱膨脹率、1200℃よりも低い液相線温
度、4×104ポアズよりも大きな液相線における
粘度、350ppmよりも小さな室温におけるモリブ
デンワイヤとの不整合、および150ppmよりも小
さな500℃におけるモリブデンワイヤとの不整合
を示す。 これに対して、実施例1および2のガラス並び
にゼネラルエレクトリツク180ガラスの液相線温
度は高すぎ、またコーニングコード1720および
1776ガラス並びにゼネラルエレクトリツク180ガ
ラスの不整合は大きすぎる。第1図乃至第4図は
それぞれコーニングコード1720ガラス、コーニン
グコード1776ガラス、ゼネラルエレクトリツク
180ガラスおよび実施例3のガラスについて測定
されたリターデイシヨンデータより求められた曲
線である。
第1図はコーニングコード1720ガラスについて
の温度とモリブデンワイヤ封止における不整合と
の関係を示すグラフである。第2図はコーニング
コード1776ガラスについての温度とモリブデンワ
イヤ封止における不整合との関係を示すグラフで
ある。第3図はゼネラルエレクトリツク180ガラ
スについての温度とモリブデンワイヤ封止におけ
る不整合との関係を示すグラフである。第4図は
本発明のガラスについての温度とモリブデンワイ
ヤ封止における不整合との関係を示すグラフであ
る。
の温度とモリブデンワイヤ封止における不整合と
の関係を示すグラフである。第2図はコーニング
コード1776ガラスについての温度とモリブデンワ
イヤ封止における不整合との関係を示すグラフで
ある。第3図はゼネラルエレクトリツク180ガラ
スについての温度とモリブデンワイヤ封止におけ
る不整合との関係を示すグラフである。第4図は
本発明のガラスについての温度とモリブデンワイ
ヤ封止における不整合との関係を示すグラフであ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 酸化物に基づいた重量%で61乃至65%の
SiO2、14乃至17%のAl2O3、8乃至15%のCaOお
よび6乃至9%のSrOからなり、730℃以上のひ
ずみ点、1200℃よりも低い液相線温度、少なくと
も40000ポアズの液相線における粘度、および48
×10-7/℃よりも小さいが43×10-7/℃よりも大
きな熱膨脹率(0―300℃)を示し、金属モリブ
デンを封止する時、室温において350ppm以下の
軸方向圧縮応力による不整合および500℃におい
て150ppm以下の軸方向圧縮応力あるいは軸方向
引張応力による不整合を示すことを特徴とする金
属モリブデン封止用ガラス組成物。 2 62乃至64%のSiO2、14乃至16%のAl2O3、10
乃至13%のCaOおよび7乃至9%のSrOからなる
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のガ
ラス組成物。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US06/092,698 US4255198A (en) | 1979-11-09 | 1979-11-09 | Glass for sealing to molybdenum metal |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5684336A JPS5684336A (en) | 1981-07-09 |
JPS6343329B2 true JPS6343329B2 (ja) | 1988-08-30 |
Family
ID=22234625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15804280A Granted JPS5684336A (en) | 1979-11-09 | 1980-11-10 | Glass composition for sealing metal molybdenum |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4255198A (ja) |
JP (1) | JPS5684336A (ja) |
DE (1) | DE3039928A1 (ja) |
FR (1) | FR2469386B1 (ja) |
GB (1) | GB2063245B (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US4394453A (en) * | 1981-09-08 | 1983-07-19 | Corning Glass Works | Envelopes for tungsten-halogen lamps |
US4441051A (en) * | 1982-02-22 | 1984-04-03 | General Electric Company | Lamp seal glass |
US4409337A (en) * | 1982-11-12 | 1983-10-11 | Corning Glass Works | Glass envelopes for tungsten-halogen lamps |
US4693987A (en) * | 1986-09-08 | 1987-09-15 | Corning Glass Works | Molybdenum sealing glasses |
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US5489558A (en) * | 1994-03-14 | 1996-02-06 | Corning Incorporated | Glasses for flat panel display |
US5741746A (en) * | 1995-03-02 | 1998-04-21 | Kohli; Jeffrey T. | Glasses for display panels |
US6060168A (en) | 1996-12-17 | 2000-05-09 | Corning Incorporated | Glasses for display panels and photovoltaic devices |
CN1316555C (zh) * | 1997-09-12 | 2007-05-16 | 奥斯兰姆施尔凡尼亚公司 | 长寿命卤素循环白炽灯和玻璃封壳组合物 |
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-
1979
- 1979-11-09 US US06/092,698 patent/US4255198A/en not_active Expired - Lifetime
-
1980
- 1980-10-23 DE DE19803039928 patent/DE3039928A1/de active Granted
- 1980-11-07 FR FR8023854A patent/FR2469386B1/fr not_active Expired
- 1980-11-07 GB GB8035866A patent/GB2063245B/en not_active Expired
- 1980-11-10 JP JP15804280A patent/JPS5684336A/ja active Granted
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Publication number | Publication date |
---|---|
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DE3039928C2 (ja) | 1990-06-28 |
GB2063245B (en) | 1983-03-30 |
US4255198A (en) | 1981-03-10 |
FR2469386B1 (fr) | 1985-08-23 |
JPS5684336A (en) | 1981-07-09 |
GB2063245A (en) | 1981-06-03 |
DE3039928A1 (de) | 1981-05-21 |
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