JPS6343202A - 自動車の主照明−すれちがい照明用の前照灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、すれちがい照明と主照明との両方の機能を営
なむようにした自動車の前照灯に関する。

本発明は、より詳細には互に高さ方向にわずかにオフセ
ットされた２つの半水平面によって規定されたカットオ
フよりも少し上方にすれちがい光束フィラメントを位置
させた前照灯に関する。

［背景技術］ 特にフランス特許節２，０８７，３１７号に記載されて
いるこの形式のカットオフは、例えば米国について課せ
られ、規格５ＡＥＪ５７９Ｃにより規定されているすれ
ちがい光束に特に適合されている。

この規格を満たすために、カットオフの輪郭は、前照灯
の軸線の両側に位置された２つの水平半直線によって、
規格化投影スクリーン上に、近似的に規定され、そのう
ち右側の半直線は、地平線の高さに、左側の半直線は、
地平線の下方に約１．５％それぞれオフセットされてい
る。特に照明が最大となる領域（光斑）は、前照灯の軸
線に対して右にオフセットさせる必要がある。

主照明用の光束については、この光束は、道路の軸線上
に、はぼ芯出しされた光斑を有しているべきである。

従来の技術において、この形式の主照明−すれちがい照
明用の前照灯は、多くの場合に、前照灯の軸線と直交す
る２方向に、即ち横方向および垂直方向に、互に対して
オフセットされると共に、前照灯の軸線に対して横方向
に配向された、２つの水平フィラメントを備えたランプ
（ランプ本体）を備えている。

このランプに組合された反射器についての通常の解決策
は、２つのフィラメントと直角に、また垂直方向におい
てその中間に焦点を有する、回転放物面の形状の反射器
を用いることである。これにより、すれちがい機能につ
いては水平カットオフの主に下方に位置された光束が得
られ、その光斑は、道路の軸線のほぼ中央部に形成され
る。

特に、垂直偏向用の条痕を大きな厚みの前面ガラスに形
成することをさけるためにも、前面ガラスを通過する前
の光束に与えることが望ましく、焦点距離の比較的大き
な放物面反射器が利用されるようになった。しかし輪郭
の定まった反射器についてその焦点距離を大きくすると
、フィラメントによって送出される光束の回収が著しく
減少し、即ち、光の利用率が低下する。

［発明の開示］ 本発明の目的は、従来の技術のこれらの欠点を解消し、
前面ガラスによる光線の垂直方向の偏向がほとんど行な
われないか、又は、全く行なわれないようにして、得ら
れた光束が、特に米国において要求される光度条件を満
たしうるようにすることにある。

本発明の別の目的は、前照灯の光の利用率を際立って減
少させることなく、前面ガラスを通過する前の光束の巾
を比較的小さな値とすることにある。

本発明は、この目的のために、水平横向きのすれちがい
光束フィラメントおよび主光束フィラメントを備えたラ
ンプを有し、これらのフィラメントは、前照灯の軸線と
直交する２方向に互に対してオフセットされ、そのほか
に、軸線Ｏｘが該フィラメントの間を通る反射器と、す
れちがい光束と主光束とを横方向に偏向させるための偏
向要素を含む前面ガラスとを有し、この前面ガラスは、
すれちがい光束が一般的な水平配向カットオフの下方に
含まれるように配置されている形式の、自動車の主照明
−すれちがい照明用の前照灯であって、反射器の表面が
、すれちがい光束フィラメント及び主光束フィラメント
のわずかな高さの像を形成する不連続のない面であり、
すれちがい光束フィラメントの全ての像は、水平配向カ
ットオフ（Ｉｌｈ）の下方に含まれることを特徴とする
主照明−すれちがい照明用の前照灯を提供する。

次に本発明の好ましい実施例を示した図面を参照して一
層詳細に説明する。

［実施例コ 第１図は、特に米国において育効な規則に従った主光束
とすれちがい光束とを選択的に供給するようにした、従
来の技術による主光束前照灯を表わしている。この前照
灯は水平に、また前照灯の軸線Ｏｘに対して横向に水平
に配された２個のフィラメントｌａ、１ｂを備えたラン
プを備えている。

すれちがい光束フィラメント１ａは、軸ＯＫに対して上
向きに距離ｈ／２オフセットされ、また左側の自由端が
軸Ｏｘを通る垂直面ＸＯＺから距Ｍ　ｄ／２にあるよう
に、横向きにオフセットされている。各々のフィラメン
トｌａ、ｌｂは、長さが２１に等しく、また直径はそれ
ぞれφ　、φ５に等しい。主光束フィラメント１ｂは、
軸Ｏｘ上にある焦点Ｆに関して、フィラメント１ａと対
称に配されている。

フィラメントｌａ、ｌｂはどちらも同一の垂直横断面内
に配置されている。

基準ＨＢＩの下に知られている規格化されたランプにお
いて、以上に述べたパラメーターの実際の値は、 ｈ＝２４ｍｍ、ｄ−２，４＋ｌＩｍ、２１−５．０１１
１１％φ　−１，２ｍｍ、　　φｂ−１，４ｍ＋＊であ
る。

従来の技術による前照灯は、特に、反射器（２）を備え
ており、この反射器は、焦点Ｆが図示の位置を占めてい
る回転放物面によって形成される。

また前照灯は、図示していない前面ガラスも備えている
。

第２図には、無限遠までの２系列の等光度曲線Ｃａ、Ｃ
ｂが図示されている。これらの照明は、すれちがい光束
フィラメントと主光束フィラメントとを別々に点灯した
場合に供給されるもので、前面ガラスを取外した状態で
ｒｌＦ＋定される。

図かられかるように、すれちがい光束の光斑Ｔａは、カ
ットオフｈ’　Ｈｈの下方に正確に位置され、（右側走
行の場合には）道路の軸線に関して右方に横向きに偏よ
せられている。しかし特に垂直線ｖ’　Ｉｌｖのところ
では、直線１１ｈに水平方向の半カットオフの上方では
すれちがい光束が大きくはみ出している。実際に、それ
によって、大きな厚さのプリズム又は条痕を光線を下向
きに曲げるために前面ガラスに形成することが必要とな
る。しかし、これらの厚さの大きな条痕がないと、寄生
光の形の不整な光が前照灯から上向きに送出され、対向
車のドライバーの目をくらませることがあるため、非常
に不具合である。

また、大部分がカットオフの上方にある主光束も、特に
横向きの分布を得るために、前面ガラスによって「処理
」される必要があり、また主光束の光斑は、水平線ｈ’
　ｌｌｈの比較的上方にあるため、やはり下向きに光路
を曲げることが必要となる。

第３−５図に示した本発明による主照明−すれちがい照
明用の前照灯は、図示しないランプを有し、このランプ
は前記と同様の相対位置の２個のフィラメント（ＬＯａ
）　、（１０ｂ）と、頂点０１軸線ＯＸの反射器（２０
）と、投光器を形成する前面ガラス（３０）とを備えて
いる（即ちこのランプは、現用されているＢＨＩＧＨＢ
１ランプと同一のものである）。

図かられかるように、フィラメント（ｌｏａ）、（１０
ｂ）はもはや反射器（２０）の軸線Ｏｘに対して対称の
位置にはなく、ランプは、垂直方向にオフセットされ、
すれちがい光束フィラメント（１０ａ）は、軸線Ｏｘの
上方の距離ｈａにあり、フィラメント（ｆｏｂ）の軸線
は、軸線Ｏｘの下方の距離ｈｂにある（ｈａ＜ｈｂ）。

前述したランプＨＢＩを使用する場合に好ましくはｈａ
−０，９ｍｍ、ｈｂ＝１．４ｍ＋ｓに選定する。ｈａ　
＋ｈｂ　−ｈ＝２．３　ｚｍの関係が保たれるようにす
る。横方向のランプの位置は不変とする。

フィラメント（１０ａ）　、（１０ｂ）は、軸線Ｏｘ上
の１点Ｆ　に垂直に位置されるように、垂直面内に配置
される。反射器の頂点○から点Ｆ　まての距離はｆ　で
ある。フィラメント（１０ａ）　、（１０ｂ）′の位置
は、本発明の範囲内において、前記の条件に対して変更
することができる。

反射器（２０）の表面は、前照灯の軸線を通る水平カッ
トオフ（第６図のｈ’　１ｌｈ）の下方に全ての点が含
まれるすれちがいフィラメント（１０ａ）の像を形成す
るように選定された、不連続性のない表面である。好ま
しくは、全ての像は、このカットオフ上に、又はその非
常に近くに、その最も高い点を宵している。

反射器（２０）の面積は、主光束の光度が特に高さ方向
において満足な値となるように定められる（中心部に集
中された光束の横向きの偏りは実際には大きな問題はひ
き起こさない）。

前記の「不連続性のない」とは、第−義的には、反射器
の表面の全ての点で、第二義的には、曲線の非常に目立
たない切断によって表わされる後述する２つの欠陥を除
いた該表面の全ての点で保証される連続性を意味してい
る。なお、第二義的な連続性とは、該表面上の任意の全
ての点において接面があることを意味している。これは
実際には表面上に切れ目がないことを意味している。

この構成によれば、型打ち又は射出成形によって、理論
的な表面との非常に良好な合致を示す実際の表面を得る
ことが可能となる。

理論的な計算によると、次式 （式において ｒ−すれちがい光束フィラメントの半径、Ω−すれちが
い光束フィラメントの長さの１／２　、 ｆ　−両方のフィラメントの中心と面ＸＯＺとの間の距
離又は点Ｆ　の横圧標の値） によって規定された、第３−５図に示すような正規直交
座標（０，ｘ、ｙ、ｚ）おける表面は、前記の性状を備
えている。

特に、すれちがい光束フィラメントの半径ｒが非常に小
さいと考えると、前式（１）は、次の第１次的な近似式
によって表わすことができる。

この式によって規定された表面は、やはり前記の性状を
備えているが、得られた結果の近似度はこれよりも少し
高くなっている。

これらの表面は、面ｘｏｙに焦点距Ｍｆｏの放物線を示
し、後に詳述するように、フィラメントの像を「加工」
する。

特に、以上のように数学的に規定された表面は、連続性
が第１次的に保証されていない垂直面ｘｏｙ内の２つの
局部的な欠陥を除いて、第２次的に連続している。これ
らの領域には、非常にわずかな屈折が形成されるが、こ
れらの屈折は、実際には、反射器の製造工程に通常含ま
れる研磨工程によって除去することがでさ−る。特に、
これらの局部的な欠陥は、取得される光束において実際
上いかなる不゛整もひき起こさない。

反射器（２０）の特定の形状によって非常に適切なすれ
ちがい光束（１０ａ）の像の分布が得られることは証明
できる。特に、明らかなように、このフィラメントの全
ての像の最も上方の点は、半直線計上に整列されている
か又はその近傍にあり、それにより高品質でもって対応
した半カットオフを規定し、特に一般的に垂直方向に大
きな高さまで延長しているすれちがい光束のいかなる像
も存在せしめない。より正確には、すれちがい光束フィ
ラメントの像は、これらの像が（それを送り返す反射器
の部分に従って）垂直線の方向に水平中心の回りに回動
するにつれて長さが漸進的に減少することを証明するこ
とができる。即ち、取得光束は、前面ガラスを通過する
前に、成るわずかな巾をもち、有利となる。各々の像の
最も上方の点はカットオフｈｂ’　の非常に近くにある
だけでなく、各々の像の最も下方の点は、このカットオ
フよりも特に大きくは、下方に延長しない。そのため自
動車に非常に近い路面への照明がさけられる（この照明
は、第１図の前照灯の放物面反射器によって作成される
非常に大きな垂直像の形成に寄与する）。

フィラメント像の形成及びその配置については、同日付
の特許願「フォグランプ」　（フランス特許願８８１１
２Ｇ３号、出願日、１９８６年８月４日）を参照された
い。

第６図には、内方から外方に向って減少する値の２系列
の等光度曲線Ｃ’ａＳＣ’ｂによって、すれちがい光フ
ィラメント（１０ａ）及び主光束フィラメント（１ｏｂ
）との共働によって反射器（２０）により供給される照
明が示されている。特にこの図には、すれちがい光束の
水平方向のシャープな半カットオフ、この光束の厚さの
減少、すれちがい光束の光斑Ｔ’　ａの右方向へのわず
かなオフセット、並びに、前照灯の軸線上の主光束の光
斑Ｔ’　ｂの適切な芯出しが示されている（点Ｈはこの
軸線の投影を表わしている）。

前面ガラスは、横向きのわずかな広がりを与えるように
考えられている。特にすれちがい光束の光斑を横向きに
左方に偏よらせるための偏光要素（プリズム又は条痕）
は、このすれちがい光束の下向きに偏よらせた左側半カ
ットオフを規定するように（Ｉ■成されている。主光束
も大きな幅を与えるように横方向に分散される。しかし
、どんな場合にも成る程度の分散は反射器自身の性質と
して与えられているため、前面ガラスのプリズム又は条
痕の厚さを特に大きくする必要はない。そのためガラス
製のものでもプラスチック製のものでも、前面ガラスの
成形は、非常に容易となり、これらのプリズムのない個
所から寄生的な上向きの光が発生することがさけられる
。

本発明は、前述した実施例以外にもいろいろ変更して実
施できるので、前述した特定の構成は、単なる例にすぎ
ず、本発明を限定するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の技術による２フイラメント型のすれち
がい一主照明用前照灯を前面ガスラは除去して示す概略
斜視図、第２図は、第１図の前面ガラスを除去した前照
灯によって供給されるすれちがい照明と主照明とを、無
限遠に至る２組の等光度曲線によって、示した線図、第
３図は、本発明によるすれちがい照明−主照明用前照灯
を示す概略的な水平断面図、第４図は、第３図に示した
前照灯の垂直断面図、第５図は、第３．４図に示した前
照灯を前面ガラスは除去して示した正面図、第６図は、
第３−５図の前面ガラスを除去した前照灯によって供給
されるすれちがい照明と主照明とを、無限遠に至る２組
の等光度曲線によって示した線図である。 １０ａ・・・すれちがい光束フィラメント、１０ｂ・・
・主光束フィラメント、２０・・・反射器、３０・・・
前面ガラス、０Ｘ・・・軸線、肺・・・水平配向カット
オフ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）水平横向きのすれちがい光束フィラメントおよび主
   光束フィラメント（１０ａ、１０ｂ）を備えたランプを
   有し、これらのフィラメント（１０ａ、１０ｂ）は、前
   照灯の軸線と直交する２方向に互に対してオフセットさ
   れ、そのほかに、軸線Ｏｘがフィラメント（１０ａ、１
   ０ｂ）の間を通る反射器（２０）と、すれちがい光束と
   主光束とを横方向に偏向させるための偏向要素を含む前
   面ガラス（３０）とを有し、この前面ガラスは、すれち
   がい光束が一般的な水平配向カットオフ（Ｈｈ）の下方
   に含まれるように配置されている形式の、自動車の主照
   明−すれちがい照明用の前照灯であって、反射器の表面
   が、すれちがい光束フィラメント及び主光束フィラメン
   トのわずかな高さの像を形成する不連続のない面であり
   、すれちがい光束フィラメントの全ての像が、水平配向
   カットオフ（Ｈｈ）の下方に含まれることを特徴とする
   主照明−すれちがい照明用の前照灯。 ２）反射器（２０）によって形成されるすれちがい光束
   フィラメント（１０ａ）の像の最も上方の全ての点が、
   該水平配向カットオフ（Ｈｈ）に整列されたことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の主照明−すれちがい
   照明用の前照灯。 ３）主光束フィラメント（１０ｂ）が反射器の軸（Ｏｘ
   ）よりも下方にオフセットされる距離（ｈｂ）よりも小
   さな距離（ｈａ）上方にすれちがい光束フィラメントを
   上方にオフセットさせたことを特徴とする特許請求の範
   囲第２項記載の主照明−すれちがい照明用の前照灯。 ４）反射器（２０）の面が式 ▲数式、化学式、表等があります▼（１） （式において ｘ、ｙ、ｚ＝直角座標軸ただし軸Ｏｘは前照灯の軸線、 ｌ＝すれちがい光束フィラメント（１０ａ）の長さの１
   ／２、 ｒ＝すれちがい光束フィラメント（１０ａ）の半径、ｆ
   ＿Ｏ＝すれちがい光束フィラメントと面ｙＯｚとの水平
   距離） によって表わされることを特徴とする特許請求の範囲第
   ３項記載の主照明−すれちがい照明用の前照灯。 ５）反射器（２０）の面が式 ▲数式、化学式、表等があります▼（２） （式において ｘ、ｙ、ｚ＝直角座標軸、ただし軸Ｏｘは前照灯の軸線
   、 ｌ＝すれちがい光束フィラメント（１０ａ）の長さの１
   ／２、 ｆ＿Ｏ＝すれちがい光束フィラメント（１０ａ）と面ｘ
   Ｏｚとの間の水平距離） によって表わされることを特徴とする特許請求の範囲第
   ３項記載の主照明−すれちがい照明用の前照灯。 ６）フォグランプがＨＢＩ規格ランプであることを特徴
   とする特許請求の範囲第４−５項のいずれか１項記載の
   主照明−すれちがい照明用の前照灯。 ７）すれちがい光束フィラメント（１０ａ）の軸線と反
   射器の軸（Ｏｘ）との間の垂直距離（ｈａ）を０．９ｍ
   ｍのオーダーとし、主光束フィラメント（１０ｂ）と反
   射器の軸線（Ｏｘ）との間の垂直距離（ｈｂ）を１．４
   ｍｍのオーダーとしたことを特徴とする特許請求の範囲
   第６項記載の主照明−すれちがい照明用の前照灯。