JPS6343081B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は条片材料の二つの切断された部分が異
なる物体間に解放可能なフアスナを与えるように
解放可能に係合する頭部のついた突起をもつた条
片材料に関する。

米国特許出願第869132号は可撓性ポリマの接合
層；各々この接合層に埋め込まれた中央湾曲部、
この湾曲部から延び、かつ一般にこの接合層の面
に垂直に突出する二つの心棒部、及びこの心棒部
の末端にある大きな、一般に円形の頭を含む多数
の可撓性で弾性のある一般にＵ字形をしたポリマ
材料の単繊維を含む条片材料が記述されている。
この頭の各々は条片材料の異なる部分に沿う頭の
カム面と係合してその心棒部をそらせ、かつ心棒
部上の頭を互に通過して動かしてその部分と解放
可能に係合するようにされた外部カム面を有し、
かつこのカム面に対向した掛金面を有し、その掛
金面が一般に平らで、その支持心棒部から一般に
直角に半径方向に展がり、かつこれらの部分が係
合されたとき他の部分の頭の同様な掛金面と係合
するようにされている。

米国特許出願第869132号に記述された条片材料
から切り取られた二つの部分からなるフアスナは
他の公知のフアスナより多くの用途に対し多くの
利点を備えるが、これらの部分がそれらの整合さ
れた頭付突起の列と係合させられたとき、また力
がその後この二つのフアスナ部分にそれらの裏う
ち層に平行、かつその列に整合された方向に加え
られたとき、問題が出てきている。これらの条件
の下で、一つの部分の頭付突起の列が他の部分の
頭付突起の列の間を滑ることができ、それでこれ
らの部分を部分的または全体的に係合を解くよう
にする。米国特許出願第869132号は、(1)条片の長
手方向に延びる列に沿つた心棒の間隔を変えて少
なくともそのように変つた間隔をもつた二つの物
品の列が互に直角に係合させられたとき大きな分
離及びせん断強度が生ずるようにすること、また
は(2)使用者がこの条片から作られた二つの物品を
それらの縁を揃えて係合させるとき（彼が通常そ
うすることを期待されるように）この物品上の繊
維の列が互に交叉してこのフアスナに引張り及び
せん断の両方で最大強度を生ずるようにＵ字形繊
維の列をそれらの心棒が条片の縁に垂直または平
行に整列されないように配置すること、または(3)
連続する列の心棒が整列されずそれによつて条片
の長手方向のせん断を許さないようにＵ字形繊維
の連続する列を条片を横切る方向にわずかにずら
すことによつてこの問題を軽減することを教えて
いる。

これらの手法は問題を軽減することを助けはす
るがこれらの列のあらゆる可能な方向に対しこれ
らの列の間の滑りを排除しはしない。さらに、上
述の第２及び特に第３の手法を達成するための機
構はこの条片材料が作られる装置を他の方法に望
まれるより複雑にする。

本発明によれば各々一般に上述の型式である二
つの異つた条片材料が提供され、その各々の一部
分は共に使われた場合係合されたときその部分が
くつつけられた方向に関係なく力がその部分の裏
うち層に平行な方向に加えられたときの滑りを制
限する。

この条片材料は、米国特許出願第869132号に記
述された条片材料同様、各々ポリマーの接合層；
並びに各々この接合層に埋め込まれた中央湾曲
部、この湾曲部の両端から延び且つ一般に接合層
の露出された主面に垂直に突出する二つの心棒
部、及びこの心棒部の湾曲部と反対の端にある大
きな、一般に円形の頭を含む多数の可撓性で弾性
のある一般にＵ字形をした単繊維を含み、その頭
の各々はその支持心棒部と対向したカム面を有
し、且つこのカム面と対向した掛金面を有し、Ｕ
字形単繊維の湾曲部は矩形列に配置されている。

しかし自分自身と係合するように設計された条
片材料とは違つて、本発明はそのような条片材料
を二つ使用し、その各々が各方向にほゞ等間隔に
離れた心棒部を有して各方向におけるその接合層
の面に沿つた単位長さ当りの心棒部の数が他の条
片材料のどの方向の単位長さ当りの心棒部の数と
は異なり、かつその倍数またはそれによつて割り
切れる数ではない値を与える（例えば、一つの条
片材料について各方向にcm当り約7.9の心棒部で、
他の条片材料については一方向にcm当り約4.7の
心棒部、他方向にcm当り約5.5の心棒部）。この構
成で、二つの条片材料の部分が列を整合させて係
合させられたとき、心棒部のいくらかは常に互に
干渉してそれらの接合層に平行な方向の条片材料
のこれらの部分の間の相対運動を妨げる。

さて、図面を参照すると、本発明による二つの
異なつた長い条片材料１２及び１４から切断され
た部分が示されていて、条片材料１２及び１４の
それらの部分は次に感圧接着剤の層２０ａ及び２
０ｂを介して異なつた物体１６及び１８の表明に
取付けられ且つ物体１６及び１８を一しよに結合
するため第１図に示すように互に係合されてもよ
い。

一般にこれらの部分が切断される条片材料１２
及び１４はその心棒部の間隔を除いて同じ構造で
あるので、それらを表すのに同じ参照番号を使
い、条片材料１２を指すのに接尾語“ａ”を使
い、条片材料１４を指すのに接尾語“ｂ”を使
う。

この条片材料１２及び１４は各々複数の可撓性
の、弾性のある、一般にＵ字形の単繊維２４ａま
たは２４ｂが埋められている接合層２２ａまたは
２２ｂを含む。これらの単繊維２４ａまたは２４
ｂは接合層２２ａまたは２２ｂの主面２８ａまた
は２８ｂから突出る心棒部２６ａまたは２６ｂを
有し、かつその末端に頭３０ａまたは３０ｂを有
する。接合層２２ａまたは２２ｂ及びこの接合層
２２ａ又は２２ｂに単繊維２４ａまたは２４ｂが
埋められる方法はその内容をこゝに参考までに編
入した米国特許出願第869132号に詳述されてい
る。また、条片材料１２及び１４は各々低密度フ
オームの層３２ａまたは３２ｂ及び軟く粘る感圧
接着剤である感圧接着剤層２０ａまたは２０ｂを
含み、それらの層３２ａ，３２ｂ，２０ａ及び２
０ｂは、その内容もこゝに参考までに編入する米
国特許第4216257号に詳細に記述されているよう
に条片材料１２又は１４を物体にしつかりくつつ
ける助けをする。フオームの層３２ａまたは３２
ｂは接合層２２ａまたは２２ｂの表面２８ａまた
は２８ｂと反対の面に接着剤の層２０ａまたは２
０ｂと同じ材料でもよい接着剤層３３ａまたは３
３ｂによつて接着される。

Ｕ字形単繊維２４ａまたは２４ｂが埋め込まれ
ている接合層２２ａまたは２２ｂはこのＵ字形単
繊維２４ａ又は２４ｂの中間部３６ａ又は３６ｂ
を受けるに適した所定の厚さを有する均一な非繊
維性の、無方向性ポリマ材料でできている。Ｕ字
形単繊維は長手方向に向いたポリマ材料でできて
いる。各単繊維２４ａまたは２４ｂの心棒部２６
ａまたは２６ｂは本質的に同じ長さで、接合層２
２ａ又は２２ｂの面２８ａまたは２８ｂから一般
に直角に突出し、かつ単繊維２４ａまたは２４ｂ
の埋め込まれた中間部３６ａまたは３６ｂの端か
ら延びる。頭３０ａまたは３０ｂは接合層２２ａ
又は２２ｂと反対側に弧状の、一般に半球形のカ
ム面３８ａまたは３８ｂを有し、条片材料１２か
ら切断された部分上の頭３０ａのカム面３８ａが
条片材料１４から切断された部分の頭３０ｂのカ
ム面３８ｂと係合し、接合層２２ａ及び２２ｂを
一般に平行にして頭３０ａ又は３０ｂを互の方向
に動かすとき頭３０ａ及び３０ｂが通過するよう
に心棒部２６ａ及び２６ｂの必要な横たわみを生
じて条片材料１２及び１４を第１図に示す方法で
係合させる。また、各条片材料１２または１４上
の頭３０ａまたは３０ｂは各々その支持心棒部２
６ａまたは２６ｂの半径方向に外に拡がる一般に
平らな掛金面４０ａまたは４０ｂを有し、その掛
金面４０ａ又は４０ｂは、頭３０ａ又は３０ｂを
分離するために所定の力を加えるまでそれらを係
合したまゝ保持するため、他の条片材料１２又は
１４の一つ又はそれ以上の頭３０ａ又は３０ｂ上
の掛金面４０ａまたは４０ｂと係合するようにさ
れている。

単繊維２４ａ又は２４ｂはそれらの湾曲部３６
ａ又は３６ｂを矩形に整列し、かつ互い及び接合
層２２ａまたは２２ｂの平行縁４２ａまたは４２
ｂに平行にして接合層２２ａまたは２２ｂの中に
接合される。単繊維２４ａ又は２４ｂのグループ
の湾曲部３６ａ又は３６ｂは並べて配置されて一
般に平行な列の組を作り、単繊維２４ａ又は２４
ｂの各列は縁４２ａまたは４２ｂに一般に垂直に
配置された、整列された心棒部２６ａ又は２６ｂ
及び頭３０ａ又は３０ｂの二つの対応する列をつ
くる。各Ｕ字形単繊維２４ａ又は２４ｂの心棒部
２６ａ又は２６ｂとこの列に沿つて隣接するＵ字
形単繊維２４ａ又は２４ｂの隣接する心棒部２６
ａ又は２６ｂ（即ち、湾曲部３６ａ又は３６ｂの
長さに平行及び直角の両方向に）条片材料１２又
は１４上で両方向にほゞ等間隔に離れている。条
片材料１４上の頭３０ｂは条片材料１２上の単繊
維２４ａの頭３０ａが心棒部２６ｂを実質的に拡
げることなくそれらの間に置かれるように両方向
に離れた間隔を有する。これらの隣接する心棒部
２６ｂ上の頭３０ｂは、しかし、条片材料１２上
の頭３０ａが心棒部２６ｂの弾性たわみによつて
頭３０ｂを分離したときのみそれらの間を動ける
ように、頭３０ａの直径より少い距離だけ離れた
間隔を置く。この間隔は、条片材料１２及び１４
の接合層２２ａ又は２２ｂを一般に互に平行に維
持し且つＵ字形単繊維２４ａ又は２４ｂの列がど
の相対角度方向でも、条片材料１２及び１４の各
各上の頭３０ａ及び３０ｂが動けるのに十分であ
るように実験的に決められる。しかし、この間隔
はフアスナ部１２及び１４上の頭３０ａ又は３０
ｂに対し最大係合力を与えるようにそのような係
合に要するより一般にあまり大きくない。

第２及び３図に最も良く見られるように、各条
片材料１２又は１４上の心棒部２６ａ又は２６ｂ
は各方向に（即ち、条片材料の縁４２ａ又は４２
ｂに垂直及び平行に）ほゞ等間隔であつて、各条
片材料１２又は１４上の心棒部２６ａ又は２６ｂ
はどの方向にも他の条片材料１２又は１４上の単
位長さ当りの心棒部２６ａ又は２６ｂの数とは異
なり、かつそれの倍数でなく又はそれによつて割
り切れない単位長さ当りの心棒部２６ａ又は２６
ｂの数を与える。これは、条片材料１２及び１４
の部分がそれらの列を整列されて互に係合させら
れるとき、心棒部２６ａ及び２６ｂのあるものが
常に互に干渉してそれらの接合層２２ａ及び２２
ｂに平行な方向のそれらの部分の間の相対運動を
妨げることを保証する。

特定の非限定的例として、条片材料１４が直径
約0.381mmで約1.225mm突出した心棒部２６ｂ、及
び直径約0.813mmの頭３０ｂを有し、かつ両方向
にcm当り約7.9の一般に等間隔に離れた心棒部２
４ｂを有し、そして条片材料１２が同じ直径で約
1.016mm突出する心棒部２６ａ、及び直径約0.889
mmの頭３０ａを有し、かつ一方向にcm当り約4.7
の等間隔に離れた心棒部２４ａ及び他方向にcm当
り約5.5の等間隔に離れた心棒部２４ａを有する
とき、条片材料１２及び１４の部分は互にしつか
りと噛み合い、かつそれらの接合層２２ａ及び２
２ｂと平行な方向に滑らない。条片材料１２が一
方向にcm当り約5.1のそのような等間隔に離れた
心棒部２４ａ及び他方向にcm当り約5.5のそのよ
うな等間隔に離れた心棒部２４ａを有するとき、
それも又非常にしつかりと係合し、かつこの節に
記述した条片材料１４上を滑らないだろうが、係
合、離脱を繰返すと心棒部２６ａ及び２６ｂを変
形しそれらの間に過度の干渉を示すようになる。
一般に、条片材料１２が各方向にcm当り5.9未満
のそのような等間隔に離れた心棒部２６ａを有す
るとき、それはこの節に述べた条片材料１４と満
足できるように噛み合うだろうが、もし無数の係
合及び離脱が予期されるならこの節に述べた第一
の条片材料１２が好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による二つの条片材料が互に係
合したのを示す破断側面図である。第２図は第１
図に示す下条片材料の部分断面による破断縮小平
面図である。第３図は第１図に示す上条片材料の
部分断面による破断縮小平面図である。 図において、１２……条片材料、１４……条片
材料、２２ａ，ｂ……接合層、２４ａ，ｂ……単
繊維、２６ａ，ｂ……心棒部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 特定の長さを切り取ることができ、かつ互に
   係合してフアスナを形成する二つの条片材料であ
   つて、該条片材料の各々がポリマの接合層；並び
   に各々この接合層に埋め込まれた中央湾曲部、該
   湾曲部の両端から延び、かつ一般に接合層の露出
   された主面に垂直に突出する二つの心棒部、及び
   該心棒部の該湾曲部と反対の端にある大きな、一
   般に円形の頭を含む多数の可撓性で弾性のある一
   般にＵ字形をした単繊維を含み、その頭の各々が
   それが支えられている心棒部の反対にあるカム面
   でそれが他の条片材料の頭のカム面と係合してそ
   の心棒部をそらせ、かつ心棒部の頭が互に通過し
   て動けるようにされているカム面を有し、且つ該
   カム面と対向する掛金面で他の頭の同様な掛金面
   と係合するようにされた掛金面を有し、該Ｕ字形
   単繊維の湾曲部が矩形列に配置され、かつ心棒部
   上の頭が互に通過し離脱可能に係合するように動
   けるような間隔を置く条片材料において、各条片
   材料１２及び１４上の心棒部２４ａ及び２４ｂが
   各方向にほゞ等間隔に離れていて一つの条片材料
   １２又は１４上の単位長さ当りの心棒部２６ａ又
   は２６ｂの数がどちらの方向にも他の条片材料１
   ２又は１４上の単位長さ当りの心棒部２６ａ又は
   ２６ｂの数とは異なり、かつその倍数またはそれ
   によつて割り切れる数でなくて、条片材料１２及
   び１４の部分が整合された列と係合させられたと
   き、心棒部２６ａ及び２６ｂのいくらかが常に互
   に干渉して条片材料１２及び１４のそれらの部分
   の間のそれらの接合層２２ａ及び２２ｂに平行な
   方向の相対運動を制限することを特徴とする条片
   材料。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の二つの条片材
   料において、さらに一つの条片材料１４上の各方
   向にcm当り約7.9の心棒部２６ｂがあり、かつ他
   の条片材料１２上の一方向にcm当り約4.7の心棒
   部２６ａ、他方向にcm当り約5.5の心棒部２６ａ
   があることを特徴とする条片材料。 ３ 特許請求の範囲第１項に記載の二つの条片材
   料において、さらに一つ条片材料１４上の各方向
   にcm当り約7.9の心棒部２６ｂがあり、かつ他の
   条片材料１２上の各方向にcm当り5.9未満の心棒
   部２６ａがあることを特徴とする条片材料。