JPS6342043B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6342043B2
JPS6342043B2 JP21208081A JP21208081A JPS6342043B2 JP S6342043 B2 JPS6342043 B2 JP S6342043B2 JP 21208081 A JP21208081 A JP 21208081A JP 21208081 A JP21208081 A JP 21208081A JP S6342043 B2 JPS6342043 B2 JP S6342043B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
flow path
injection
outer tube
discharge port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP21208081A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58117124A (ja
Inventor
Shunsuke Shimada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyokado Engineering Co Ltd
Original Assignee
Kyokado Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyokado Engineering Co Ltd filed Critical Kyokado Engineering Co Ltd
Priority to JP21208081A priority Critical patent/JPS58117124A/ja
Publication of JPS58117124A publication Critical patent/JPS58117124A/ja
Publication of JPS6342043B2 publication Critical patent/JPS6342043B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D3/00Improving or preserving soil or rock, e.g. preserving permafrost soil
    • E02D3/12Consolidating by placing solidifying or pore-filling substances in the soil

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Soil Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Paleontology (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は複数の流路を内在し、この流路変換を
自由になし得る注入管の流路変換方法に関する。 近年、複数の流路の内在した注入管を用いて地
盤中に複数の流体を送液してこれらを合流して固
化し、これによつて地盤を固結する地盤注入工法
が広く採用されている。 この方法は一例を示せば、複数の流路の内在し
た注入管を用い、まず、前記注入管にボーリング
水を送液して地盤中に注入孔を穿設し、次いで前
記注入管の複数の流路を通じて別々に複数の注入
材を送液し、これらを合流して注入管側壁吐出口
から瞬結性グラウトとして地盤中に注入し、ある
いはこれらを注入管外で合流し得るように注入管
吐出口から別々に地盤中に注入し、その後、注入
管下部吐出口から浸透性グラウトを注入する、い
わゆる複合注入工法であるが、この工法を実施す
るにあたり、前記注入管は流路の変換機能を有す
ることが必要である。 従来、前記注入管における流路変換はバネの弾
発によるバルブの操作で行つていたが、この流路
変換ではバネにゲル化物が固着してバルブの作動
が不能になるという欠点を有していた。 本発明者は前述の公知技術の欠点を改良すべく
鋭意研究の結果注入管の内管吐出口に伸縮性袋を
装着し、この伸縮性袋の流体圧変化による膨脹な
いしは収縮作用を応用して前述の公知技術に存す
る欠点を改良し、本発明を開発するに至つた。 本発明の目的はゲル化物によつて固着されずに
自由に流路変換を行ない得る注入管の流路変換方
法を提供することにある。 前述の目的を達成するため、本発明によれば、
内管および外管を備え、前記内管が伸縮性袋によ
つて閉塞された吐出口を有し、前記外管が前記伸
縮性袋の膨張された状態でこの袋と接触する位置
またはこれによりの下方の位置に下部吐出口、お
よびこれよりも上方の位置に上部吐出口を有する
地盤注入用注入管を用い、流体を前記伸縮性袋の
装着された内管に送入して前記伸縮性袋を膨張さ
せて前記外管の内壁と接解させ、これにより前記
外管の流路を前記袋によつてしや閉し、このとき
外管管路内の流体は上部吐出口を通つて注入管外
に吐出され、また前記内管への流体を送入を中止
して前記しや閉を解き、このとき外管管路内の流
体は下部吐出口を通つて注入管外に吐出され、こ
の結果、外管の上部吐出口への流路を下部吐出口
への流路に、あるいはこれとは逆に変換して注入
管流路を自由に変換することを特徴とする。 以下、本発明を添付図面を用いて詳述する。 第1図〜第10図はいずれも本発明にかかる注
入管の一具体例である。 まず、第1図について説明すると、1は内管、
1aは内管1の流路であり、2は外管、2aは外
管2の流路である。この例の注入管は内管1と外
管2から構成され、内管1の吐出口3には伸縮性
袋4、例えばゴム製袋がこの吐出口3を閉塞する
ように装着されている。さらに内管1は前述の吐
出口3のほかに他の吐出口7を有し、この吐出口
7はゴム製のスリーブ8で覆われている。また、
外管2は伸縮性袋4よりも下方の先端部に下部吐
出口5を有し、かつ伸縮性袋4よりも上方の位置
に上部吐出口6を有してなり、この上部吐出口6
には第1図aのA―A断面図、すなわち、第1図
cに示すように逆止弁9が、相対する吐出口6の
ものとバネ10で連結することによつて装着され
ている。なお、第1図において、11はゴム製の
かさ状逆止弁であり、12はメタルクラウンであ
る。 このようにして構成される注入管は施工に際し
て、第1図aに示すように外管2の流路2aから
掘削水を送水して地盤を削孔する。 次に外管2の流路2aから水ガラス水溶液また
は水ガラスと反応剤の混合液を送液し、かつ、内
管1の流路1から反応剤水溶液を送液すると内管
1の流体圧力により袋4が膨脹して外管2の流路
2aをしや閉し、かつ反応剤水溶液は内管1の吐
出口7よりゴムスリーブ8を押し拡げて流路2a
に噴出して水ガラス水溶液または水ガラスと反応
剤の混合液と混合し、その混合液は外管上部吐出
口6から、逆止弁9を外方に吐出圧力により押し
拡げて外管2の外部に噴出し、地盤中に注入され
る。(第1図b)。すなわち、流路2aを通過する
流体は流路を下部吐出口5から上部吐出口6の方
向に変換される。 第1図を用いて、さらに別の施工例を示す。す
なわち、外管2の流路2aより水ガラスと反応剤
を混合してなるゲル化時間の長い配合液を送液
し、かつ内管1の管路1aより急結剤を送液す
る。これら両液は前述と同様に外管2の管路2a
内で混合されてゲル化時間の短い配合液となり、
この配合液は前述と同様、外管2の上部吐出口6
から逆止弁9を押し拡げて地盤中に注入され、こ
れが注入管まわりの空隙を填充すると共に周辺の
粗い部分あるいは弱い部分を填充する。次いで、
内管1からの急結剤の送液を中止すると伸縮性袋
4の膨脹による流路2aのしや閉が解かれ、この
ため流路2aに送入されるゲル化時間の長い配合
液は外管2の上部吐出口6から下部吐出口5に流
路変換され、下部吐出口5から地盤中に注入され
る。注入されたゲル化時間の長い配合液は、すで
に空隙、粗い部分あるいは弱い部分にゲル化時間
の短い配合液が充填固結されているから地表面に
逸脱することなく、周辺に土粒子間浸透して均質
に地盤を固結する。 第2図は内管1を流れる流体が直接外管2の外
へ噴出される注入管の例を示す。操作は第1図の
注入管と同じである。この場合、内管1の吐出口
7から反応剤が噴出され、外管2の吐出口6から
水ガラスまたは水ガラスと反応剤の混合液が噴出
され、両液は注入管の外側で合流されるので、合
流液のゲル化時間が非常に短かくても管内でゲル
がつまる心配がない。この注入管においてもやは
り第1図のものと同様外管2に流れる流体の流路
を自由に変換することができる。すなわち、第2
図aでは外管2に流れる流体は下部吐出口5の方
向に流れるが、内管1に流体を送入して伸縮性袋
4を膨脹させ、流路2aをこの袋4によりしや閉
することにより外管2の流路を上部吐出口6の方
向に変換することができる。(第2図b)。また、
さらに、内管1への流体1の送入を中止すること
により、流路を再度第2図aの状態に容易に変換
できる。なお、内管1の吐出口7は第2図aのA
―A断面図、すなわち、第2図cに示すように、
内管1から分岐された枝管が外管2の外側に開放
されるように構成され、かつこの吐出口7には逆
止弁8aが対向に位置する逆止弁8aとバネ10
aで連結して装着されている。 第3図は基本的には第1図の注入管と同じであ
るが、外管2の先端の下部吐出口5のほかに下部
側壁にも下部吐出口5a,5bが備えられ、さら
にこれらの下部吐出口5a,5bには逆止弁9
a,9bが装着され、かつ伸縮性袋4が下部吐出
口5a,5bよりも上方の位置に装着され、伸縮
性袋4の下部の外管内に空間が形成された点で第
1図の注入管と異なる。 この種の注入管の施工工程の一例を示せば次の
とおりである。 まず第3図aに示すように流路2aより水を送
入して地盤をボーリングし、所定の深度に注入管
を挿入する。水は下部吐出口5から噴出され、こ
の水圧により地盤が掘削される。 次に、送水を中止して、流路2aの中にボール
バルブ13を落下し、このボールバルブ13によ
り下部吐出口5を閉鎖する。(第3図b)。 次いで、流路1aから反応剤を含む流体を送入
し、かつ流路2aから水ガラスと反応剤を含む流
体を送入すると、まず、伸縮性袋4は流圧により
膨脹して外管2の流路2aをしや閉し、このしや
閉により下部吐出口5,5a,5bの群と上部吐
出口6とが分離されるとともに流路1aからの流
体は内管吐出口7からゴムスリーブ8を押し拡げ
て外管2の流路2aに流入され、ここで流路2a
からの水ガラスと反応剤を含む流体と、内管吐出
口7より噴出した反応剤とが混合し、この混合液
は外管の上部吐出口6より逆止弁9を押し開けて
注入管外部に吐出して地盤中に注入され、注入管
まわりの空隙やその周辺地盤を固結する。(第3
図c)。 次に流路1aから反応剤を含む流体の送入を中
止するとともに流路2aから水ガラスと反応剤を
含むゲル化時間の長い配合液を送入すると、この
配合液は外管2の下部吐出口5a,5bより地盤
中に注入される。(第3図d)。このとき上方の地
盤領域は上部吐出口6から注入された混合液によ
りすでに固結されているので、前記配合液は上方
に逸脱することなく土粒子間に均質に浸透固結す
る。なお、第3図において外管の上部吐出口6の
逆止弁9は第3図aのA―A断面図、すなわち、
第3図eに示すように逆止弁9にバネ10bを介
して止め片32をつなぎ、この止め片32を外管
の内壁に掛止して装着され、流路2a内の流圧の
上昇により上部吐出口6を開口するようになつて
いる。 なお、第3図の注入管において、ボールバルブ
13の投入を省略し、ゲル化時間の長いグラウト
が下部吐出口5,5a,5bのいずれからも地盤
中に注入されるようにすることもできる。このこ
とは後述のボールバルブを用いる第4図、第5図
および第6図の例でも同じである。 上述の第3図における注入管では前述のとお
り、流路を下部吐出口5から上部吐出口6へ、あ
るいは上部吐出口6から下部吐出口5a,5b
(あるいは5)へ、単に伸縮性袋4を膨脹したり
収縮したりする操作のみで容易に、かつ自由に変
換することができる。 第4図は内管1の流路1aを流れる流体が直
接、内管吐出口7から逆止弁8aを押し開けて外
管1の外に噴出され、外管2の流体と外管の外側
で混合される例であり、その他は全く第3図と同
様である。 第5図は伸縮性袋4の位置を下部吐出口5a,
5bとほゞ同じ高さに装着し、これが膨脹したと
きに下部吐出口5a,5bのみならず、下部吐出
口5をも閉塞し、伸縮性袋4の下部に空間を形成
しないように構成したことを除いて第3図と同じ
である。 この種の注入管の施工に際して、まず、流路2
aから水を送入し、この水を下部吐出口5から噴
射して地盤をボーリングし、注入管を所定の深度
に挿入する。(第5図a)。 次に水の送入をやめ、注入管上部より流路2a
内にボールバルブ13を落下せしめると、このボ
ールバルブ13は外管末端部の吐出口5を閉塞す
る。(第5図b)。 さらに、流路1aに反応剤からなる流体を送入
すると、前記流体が伸縮性袋4を膨脹して、外管
2の下部吐出口5a,5bから下部吐出口5まで
の空間全体を閉塞するとともに内管吐出口7から
前記内管内の流体が外管内に吐出する。同時に流
路2aから水ガラスまたは水ガラスと反応剤を含
む流体を送入すると、この流体は内管吐出口7よ
り噴出した反応剤と流路2a内で混合し、その混
合液は外管の上部吐出口6より注入管外部に吐出
して(流路変換して)地盤中に注入され、注入管
まわりの空隙やその周辺地盤を固結する。(第5
図c)。 次に流路1aからの反応剤を含む流体の送入を
中止し、流路2aから水ガラスと反応剤を含む配
合液のみを送液すると、伸縮性袋4は収縮し、し
たがつて前記配合液は流路変換されて外管下部吐
出口5a,5bより周辺地盤へ注入される。(第
5図d)。 次に注入管を引き上げてステージを上方へ移向
してこの工程をくり返す。なお、第3図の注入管
では第3図cの工程で流路2aの下部に配合液が
溜まるが、第5図の注入管では流路2aの下部の
水ガラスと反応剤からなる配合液は伸縮性袋4の
膨脹によつて完全に下部吐出口5より外管の外に
おし出されるため、第5図cの工程において充分
時間をかけて上部吐出口6より注入しても外管下
部にて配合液がゲル化してしまつてその後第5図
dの工程で流路2aからの水ガラスと反応剤の混
合液が下部吐出口5から吐出されるのを阻害され
る現象は全く生じない。 第6図は内管1の流路1aに流れる流体が直接
外管1の外に噴出されることを除いて第5図と同
じであるので説明を省略する。 第7図は内管1と外管2とを備えた注入管であ
つて、内管1は先端で外管2の先端に結合される
とともに先端が開放されて内管吐出口3aを形成
し、かつ伸縮性袋4によつて閉塞された吐出口3
を有し、さらに他の内管吐出口7を有し、この吐
出口7はバネ10aと連結された逆止弁8aを装
着し、内管1内の流圧の変化によつて開閉する。
外管2は伸縮性袋4と同じ高さの側壁に下部吐出
口5,5…5を有し、さらに伸縮性袋4の上方に
上部吐出口6を有する。この上部吐出口6はスラ
イド弁14の上下の変位により開閉される。スラ
イド弁14は中央部分に孔15,15…15を有
し、内管1の周辺にすき間をあけて固定された金
属リング19の前記すき間にスライド弁14の一
端14aを嵌挿し、スプリング16を介して固定
片17および18の間に載置することによつて、
外管2の流路2a内に外管2の内壁および内管1
の外壁に上下に摺動自在に設置される。なお、伸
縮性袋4の上端4cは金属リング19に固着され
る。 この種の注入管は施工にあたり、まず、流路1
aから水を送入し、この水を内管吐出口3aから
噴出して地盤をボーリングし、注入管を所定の深
度に挿入する。(第7図a)。 次に前記水の送入をやめ、注入管の内管1aの
上部より流路1aにボールバルブ13を落下し、
このボールバルブ13により内管の吐出口3aを
閉塞する。(第7図b)。 さらに流路1aに急結用反応剤液を送入する
と、この液体の流圧により伸縮性袋4が膨脹して
外管2の下部吐出口5,5…5を閉塞するととも
に内管吐出口7から前記内管内の急結用反応剤液
が逆止弁8aを押し開けて外管流路2a内に吐出
され、さらに伸縮性袋4内の流体圧によりスライ
ド弁14が上方にスライドされて上部吐出口6が
開放される。同時に流路2aから水ガラスまたは
水ガラスと反応剤の混合液を送入すると、この混
合液は内管吐出口7より噴出した急結用反応剤と
流路2a内で混合し、その混合液は上部吐出口6
より注入管外部に吐出して地盤中に注入され、注
入管まわりの空隙やその周辺地盤を固結する。
(第7図c)。 次に流路1aからの急結用反応剤液の送入を中
止すると伸縮性袋4は収縮し、スライド弁14が
下方にスライドして上部吐出口6を閉塞する。こ
のような状態で流路2aから水ガラスと反応剤の
混合液を送液すると外管の流路2aは上部吐出口
6から下部吐出口5,5…5の方向に変換され、
ここから周辺地盤へ注入される。(第7図d)。 第8図は内管1の先端の吐出口3に伸縮性袋4
を装着し、さらに伸縮性袋4の先端にスリーブ8
で覆われた他の内管吐出口7を設けたことを除い
て第1図の注入管とほゞ同じである。 この注入管の施工にあたり、まず、流路2aに
より水を送入し、この水を下部吐出口5から噴出
して地盤をボーリングし、所定の深度に注入管を
挿入する。(第8図a)。 次に送水を中止して流路1aに水ガラスと反応
剤からなる流体を送入し、この流体圧によつて伸
縮性袋4を膨脹せしめて流路2aをしや閉すると
ともに内管吐出口7よりスリーブ8を押し開いて
前記流体を下部吐出口5から地盤中に注入する。
(第8図b)。 あるいはさらに流路2aに反応剤からなる流
体、または水ガラスと反応剤からなる流体、ある
いは水ガラスからなる流体を送入し、この流体を
上部吐出口6より逆止弁9を押し開いて地盤中に
注入する工程を前記の第8図bに示す工程に併用
してもよい。(第8図c)。 前述の第8図の注入管において、流路2aの流
体は伸縮性袋4の膨脹あるいは収縮により流路2
aを下部吐出口5から上部吐出口6に変換したり
あるいはこの逆方向に変換したり等の変換が容易
かつ自由である。 なお、第8図cにおいて、ゲル化時間の長い水
ガラスグラウトを内管1の吐出口7から外管2の
下部吐出口5を経て地盤中に注入しながら上部吐
出口6から急結用反応剤を地盤中に注入すると、
注入管に沿つて下部から上昇して来たゲル化時間
の長いグラウトを急結用反応剤により急結せしめ
ることができる。 第9図は内管1と外管2とを備え、内管1の先
端吐出口3には伸縮性袋4が装着され、かつこの
伸縮性袋4の腹部にはスリーブ8で覆われた吐出
口7が装着され、また、外管2の先端には下部吐
出口5、および内管の吐出口7と合致する位置の
外管側壁には下部吐出口5aが備えられた注入管
である。 この注入管の施工にあたり、まず流路2aより
水を送入してボーリングし、所定の深度に注入管
を挿入する。(第9図a)。 次に送水を中止し、流路2aより水ガラスから
なる流体または水ガラスと反応剤からなる流体を
送液し、一方流路1aより反応剤を含む流体を送
入してその流体圧により伸縮性袋4を膨脹せしめ
て流路2aをしや閉するとともに吐出口7を下部
吐出口5aに追い込む。上部吐出口6から流路2
aの流体、および下部吐出口5aから流路1aの
流体をそれぞれ地盤中に注入する。(第9図b)。 このような注入管において、流路2aの流体は
前記第8図の注入管と同様変換が容易かつ自由で
ある。 第10図は三重管からなる注入管の例であり、
内管1、内管20、および外管2から構成され
る。孔21には逆止弁23、孔22には逆止弁2
4が装着されている。なお20aは内管20の流
路を示す。この種の注入管は三重管であることを
除いて基本的には第8図の注入管とほゞ同じ構造
である。 第10図aはボーリングの状況を示し、前述と
同様である。第10図bは内管1aを通じて下部
吐出口5からゲル化時間の長いグラウトを地盤中
に注入しながら、同時に上部吐出口6からゲル化
時間の短いグラウトを注入して注入管まわりやそ
の周辺を固結する状況を示す。流路の変換は前述
と同様、自由かつ容易である。 本発明における合流して固化する流体は例え
ば、以下のように分類することができる。 A:水ガラス水溶液 B:水ガラスと反応剤の混合液 (ミキサー中で混合した液でもよいし、水
ガラス水溶液と反応剤水溶液を任意の時点ま
たは地点で合流した液でもよい) B′:水ガラスと酸を混合して、その混合液のPH
値が酸性〜中性領域にある混合液。 C:セメント懸濁液 D:反応剤水溶液 E:炭酸ガス これらの流体を合流して固化する組合せはA―
C、A―D、A―E、B―C、B―D、B―E、
C―D 等があり、特にB′の場合はB′―C、B′―D(アル
カリ性水溶液)、B′―A、B′―C、B′―(CとD
の混合物)B′―B(混合液のPHがアルカリ領域に
ある時)等を挙げる事ができる。 上記において、特に炭酸ガスは気体であるため
AまたはBに混入して水ガラス濃度を変える事な
くゲル化せしめる事が出来、高強度で短い時間で
ゲル化せしめる点ならびに施工性の簡便性におい
てきわめてすぐれている。 また本発明における伸縮性袋の膨脹を行わしめ
るのにも適している。 本発明における反応剤とは下記の例に示すよう
に、酸(無機酸、有機酸等)、塩(無機塩、有機
塩、塩基性塩、中性塩、酸性塩等)エステル類、
アルデヒド類、アミド類、アルコール類、石灰の
ようなアルカリ類、セメント類等、任意のものを
用いる事が出来るが、以下の例は一例を示すもの
であり、これらに限定されるものではない。ま
た、水ガラスとしてはモル比(SiO2/M2O):1.5
〜5.0液状水ガラス、無水水ガラス、和水水ガラ
ス、結晶性水ガラス等を含めた任意のモル比の珪
酸のアルカリ金属塩、或は珪酸のアルカリ金属塩
と珪酸の混合物をいう。 〔反応剤〕 エステル類: 酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル、酢酸ア
ミル類のような1価アルコールの脂肪酸エステ
ル。エチレングリコールジ酢酸エステル、グリセ
リントリ酢酸エステル、コハク酸ジエステルのよ
うな多価アルコールの脂肪酸エステル。(全エス
テル)δ―ブチロラクトン、ε―カプロラクトン
のような分子内エステル。(環状エステル:ラク
トン類)エチレングリコールモノギ酸エステル、
エチレングリコールモノ酢酸エステル、エチレン
グリコールモノプロピオン酸エステル、グリセリ
ンモノギ酸エステル、グリセリンモノ酢酸エステ
ル、グリセリンモノプロピオン酸エステル、グリ
セリンジギ酸エステル、グリセリンジ酢酸エステ
ル、ソルビトールモノギ酸エステル、ソルビトー
ルモノ酢酸エステル、グリコール酸モノ酢酸エス
テル、低重合度部分ケン価酢酸ビニル等のような
多価アルコール部分エステル。ジアセトオキシエ
チレン
【式】のような不飽和脂肪酸 エステル。炭酸エチレン(エチレンカーボネー
ト)、炭酸プロピレン(プロピレンカーボネー
ト)、、グリセリルカーボネート等の環状カーボネ
ートのようなカーボネート類。 アルデヒド類: グリオキザール、コハク酸ジアルデヒド、マロ
ンジアルデヒド、スクシンアルデヒド、グルタル
ジアルデヒド、フルフラールジアルデヒド等のジ
アルデヒド類。 アミド類: ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、アセト
アミド、ジメチルアセトアミド、プロピオンアミ
ド、ブチルアミド、アクリルアミド、マロンジア
ミド、ピロリドン、カプロラクタム等。 アルコール類: エチルアルコール、メチルアルコール、アミル
アルコール、グリセリン、ポリビニルアルコール
等、1価、多価のアルコール、あるいは合成高分
子アルコール。 酸 類: 硫酸、塩酸、リン酸等の無機酸、ギ酸、酢酸、
マロン酸、コハク酸、マレイン酸、酒石酸等の有
機酸。 無機塩:(酸性塩、中性塩、塩基性塩など) 塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネ
シウム、塩化カリ、塩化アルミニウムなどの塩化
物、硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸アル
ミニウムなどの硫酸塩、アルミン酸ソーダ、アル
ミン酸カリウムなどのアルミン酸塩、塩化アンモ
ニウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウムなどの塩酸
塩、塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、過塩素
酸ナトリウム、過塩素酸カリウムなどの塩素酸
塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、アンモニウ
ム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸
アンモニウムなどの炭酸塩、重硫酸ナトリウム、
重硫酸カリウム、重硫酸アンモニウムなどの重硫
酸塩、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウム、
重亜硫酸アンモニウムなどの重亜硫酸塩、ケイフ
ツ化ナトリウム、ケイフツ化カリウムなどのケイ
フツ酸塩、珪酸のアルカリ金属塩、アルカリ土金
属塩、アルミニウム塩等の珪酸塩、ホウ酸ナトリ
ウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウムなど
のホウ酸塩、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素
カリウム、リン酸水素アンモニウムなどのリン酸
水素塩、ピロ硫酸ナトリウム、ピロ硫酸カリウ
ム、ピロ硫酸アンモニウムなどのピロ硫酸塩、ピ
ロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、ピロ
リン酸アンモニウムなどのピロリン酸塩、重クロ
ム酸ナトリウム、重クロム酸カリウム、重クロム
酸アンモニウムなどの重クロム酸塩、過マンガン
酸カリ、過マンガン酸ナトリウムなどの過マンガ
ン酸塩等。 生石灰、アルミナ、酸化鉄、酸化マグネシウ
ム、等の金属酸化物、スラグ、フライアツシユ、
カルシウムシリケート、セメント、粘土等のCa,
Al,Mg塩。 有機塩: 酢酸ソーダ、コハク酸ソーダ、ギ酸カリ、ギ酸
ソーダ、その他炭酸ガス、炭酸水等。 実施例 1 表層から10m間迄上から砂レキ層、細砂層、シ
ルト粘土層の互層からなる地盤において第3図に
示す注入管を用いて試験注入を行つた。 注入液の構成は以下の通りである。 A:100当り 3号水ガラス 30 リン酸 1.0 水 残り ゲル化時間 25分 B:炭酸ガス 注入管を110mの深さに挿入して外管末端吐出
口を閉束してのち、外管よりA液を10/minで
送液し、かつ内管よりBを9気圧の噴射圧力で噴
出してステージを下から上にとつて注入した。注
入ステージは50cm毎とし、A液の注入量は1ステ
ージ毎に100とした。 最下部のシルト粘土層、ならびに最上部の砂レ
キ層はA:B合流液の注入のみとし、中間の細砂
層は各ステージ毎にA:B合流液を50注入後B
の合流を中止し、A液のみを50注入した。 A:B合流液のゲル化時間は5秒だつた。 掘削調査したところシルト粘土層はこまかく脈
状に浸透して固結していた。また細砂層は注入管
まわりを中心にして瞬結性のゲルが填充されてお
り全体的にはA液によつて均質に固結していた。
また砂レキ層は瞬結性のゲルが全体を固結してい
た。 実施例 2 砂レキ地盤で第5図に示す注入管を用いて試験
注入を行つた。 注入液の構成は以下の通りである。 A:100当り 3号水ガラス 50 水 50 B:100当り ポルトランドセメント 50Kg 水 残り C:炭酸ガス 注入管を10mの深さに挿入して外管末端吐出口
を閉束してのち外管上端部にとりつけたY字管よ
りA液:B液を等量づつ合流して合流液を15/
minで外管より送液し、かつ内管よりBを8気圧
の噴射圧力で噴出してステージを下から上にとつ
て注入した。注入ステージは50cm毎とし、ステー
ジ当りの流入量は100でA:B合流液(これに
炭酸ガスが吸きこまれている)を50注入した時
点で炭酸ガスの噴出を中断してA:B合流液のみ
を50注入した。 A:B合流液のゲル化時間は1分、これに炭酸
ガスを噴出させた場合のゲル化時間は4秒であつ
た。 掘削調査の結果、砂礫層全体が強固に固結し、
注入範囲外への逸脱はみられなかつた。比較のた
めに炭酸ガスを噴出しないでA:B合流液のみ同
量注入して調査した。この結果、注入液は周辺や
注入管にそつて地表面に逸脱して全体的な密実な
固結はみられなかつた。 また、A:B合流液のゲル化時間は1分でかつ
1ステージ当りの注入時間はほゞ6分であつたに
もかかわらず注入管内におけるゲルつまりの現象
は生じなかつた。 実施例 3 シルト混り細砂地盤において、第1図に示す注
入管を用いて試験注入を行つた。 注入液の構成は以下の通りである。 A:硫酸に水ガラスを加えてPHを1に調整した配
合液、ゲル化時間10時間。 B:硫酸に水ガラスを加えてPHを3に調整した配
合液、ゲル化時間2時間 C:水ガラス水溶液 注入管を10mの深さに挿入してのち、注入ステ
ージを50cm毎にとり1ステージ当り外管よりA液
を10/minで送液し、かつ内管よりC液を10
/minで送液しA:C合流液を50注入後A:
C合流液の注入を中断し、外管よりB液を10/
minで注入した。 A:C合流液のゲル化時間は7秒だつた。 掘削調査したところ注入地盤全体が均質に固結
していた。 B液のゲル化時間が長いにも拘わらず注入液の
逸脱はみられなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第8図におけるa,b,c、
第3図および第7図におけるa〜d、第4図、第
5図、第6図におけるa〜d、第9図、第10図
におけるa,bはいずれも本発明にかかる注入管
の一具体例と本発明方法の一具体的工程図を示
す。 1……内管、1a……内管流路、2……外管、
2a……外管流路、3,3a,3b,7……内管
吐出口、4,4a,4b……伸縮性袋、5,5
a,5b……外管下部吐出口、6……外管上部吐
出口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内管および外管を備え、前記内管が伸縮性袋
    によつて閉塞された吐出口を有し、前記外管が前
    記伸縮性袋の膨張された状態でこの袋と接触する
    位置またはこれよりの下方の位置に下部吐出口、
    およびこれよりも上方の位置に上部吐出口を有す
    る地盤注入用注入管を用い、流体を前記伸縮性袋
    の装着された内管に装入して前記伸縮性袋を膨張
    させて前記外管の内壁と接触させ、これにより前
    記外管の流路を前記袋によつてしや閉し、このと
    き外管管路内の流体は上部吐出口を通つて注入管
    外に吐出され、また前記内管への流体の送入を中
    止して前記しや閉を解き、このとき外管管路内の
    液体は下部吐出口を通つて注入管外に吐出され、
    この結果、外管の上部吐出口への流路を下部吐出
    口への流路に、あるいはこれとは逆に変換して注
    入管流路を自由に変換することを特徴とする注入
    管の流路変換方法。 2 特許請求の範囲第1項に記載の方法におい
    て、前記内管は伸縮性袋によつて閉塞された吐出
    口のほかに他の吐出口を有してなり、流体を前記
    内管に送入して前記伸縮性袋を膨張し、これによ
    つて前記外管の流路をしや閉するとともに前記内
    管の流体を前記内管の他の吐出口から内管の外に
    吐出するようにした方法。
JP21208081A 1981-12-31 1981-12-31 注入管の流路変換方法 Granted JPS58117124A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21208081A JPS58117124A (ja) 1981-12-31 1981-12-31 注入管の流路変換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21208081A JPS58117124A (ja) 1981-12-31 1981-12-31 注入管の流路変換方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58117124A JPS58117124A (ja) 1983-07-12
JPS6342043B2 true JPS6342043B2 (ja) 1988-08-19

Family

ID=16616531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21208081A Granted JPS58117124A (ja) 1981-12-31 1981-12-31 注入管の流路変換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58117124A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5186149B2 (ja) * 2007-08-02 2013-04-17 三信建設工業株式会社 地盤改良用モニター、地盤改良用装置及びその地盤改良用モニターを用いた地盤改良工法
JP5695898B2 (ja) * 2010-12-24 2015-04-08 株式会社大林組 多重管の先端から高圧流体を噴射して地盤を改良する地盤改良装置
JP5677831B2 (ja) * 2010-12-24 2015-02-25 株式会社大林組 多重管の先端から高圧流体を噴射して地盤を改良する地盤改良装置
JP5695897B2 (ja) * 2010-12-24 2015-04-08 株式会社大林組 多重管の先端から高圧流体を噴射して地盤を改良する地盤改良装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58117124A (ja) 1983-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4056937A (en) Method of consolidating soils
CN105114030B (zh) 一种瓦斯抽采钻孔非凝固恒压浆液封孔方法
US4043830A (en) Method of consolidating poor quality soils
JP2000257057A (ja) 地盤注入装置及び方法
CN101245600B (zh) 用高压双液旋喷技术生成水平加固体的施工方法
CN101245599B (zh) 用高压喷射双液浆生成水平旋喷加固体的施工设备
KR102158606B1 (ko) 초기경화를 지연시킨 조강 그라우트재 및 이를 이용한 그라우팅 공법
JPS6342043B2 (ja)
JPS625955B2 (ja)
KR20090002833A (ko) 에이치빔 인발과 동시에 모래를 분사하여 지반공극을채워주는 시공장치
JPS5939007B2 (ja) 複合グラウト工法
KR100855306B1 (ko) 실리카졸 자동제조장치를 이용한 지반 가압주입 보강방법
KR870000167B1 (ko) 복합 그라우트(grout)공법
JPS5824568B2 (ja) 複合注入工法およびこれに用いる注入管
JPS6364567B2 (ja)
JP3889408B2 (ja) 地盤注入工法および注入管装置
CN215804475U (zh) 一种袖阀管注浆构件及用于富水岩溶的封孔组件
JPS58127825A (ja) 地盤注入工法
JPS61159484A (ja) 地盤注入工法
JPS5927020A (ja) 地盤注入装置
JPS6354843B2 (ja)
JPH0649974B2 (ja) 地盤注入工法
JPS6364569B2 (ja)
JPS58135220A (ja) 複合注入用注入管
JPH044412B2 (ja)