JPS6341870Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は堀取るべき植木に対する機械のセツ
テイングが容易な堀取機の掘削ブレードに関する
ものである。

植木等の堀取作業に際して、半円弧状の堀削ブ
レードを機体の先端に装着し、この堀削ブレード
を高速微小振動させつつ回動させ、根元の土壌を
半円球状に切取る堀取機が開発され、実用に供さ
れている。ところがこの従来の堀削ブレードは、
そのブレードの直径方向の軸線が機体の前後方向
に沿つた軸線に対して平行した状態で設けられて
いたため、堀取るべき位置（植木が半円弧状の堀
削ブレードのほぼ中心に位置すること）に機体を
セツテイングする場合、何回か機体を前後、左右
に移動させなければならず、また、この操作は相
当の熟練を要し短時間にはなし得なかつた。

そこで、この考案は堀削ブレードを、そのブレ
ードの直径方向の軸線が、機体の前後方向に沿つ
た軸線と直交するように設けることで、単に前進
移動のみによつて機体のセツテイングを行ない得
る堀取機の堀削ブレードを提供したものである。

以下、この考案の具体的な実施例を図面を参照
して説明する。

第１図はこの考案に係る堀削ブレードを装着し
た堀取機の側面図、第２図はその駆動系統を示す
断面図、第３図は堀取機の要部平面図であるが、
Ａは堀削機本体であつて、この堀削機本体Ａは前
輪１および方向変換機能を有する後輪２を備えた
機台３、この機台３に搭載されたエンジン４、操
作ハンドル５、駆動伝導機構６を介して駆動され
る堀削機構部Ｂ等によつて構成されている。

堀削軸７はバイブレーシヨン的高速縦振動を与
えられつつ一方向へ回転駆動され、したがつて、
この堀削軸７に回着される堀削ブレード８も同様
な作用をするのであるが、それは以下のような機
構による。

すなわち、二つの偏心子９，１０の反対方向駆
動によつて生ずる高速縦振動（回転方向振動）を
起振装置１１として、この振動を堀削軸７に与え
るとともに、堀削軸７には他の動力によつて一方
向の回転力を与え、内蔵する一方向回転力吸収装
置１２で、回転方向と反対方向の高速微小振動を
吸収せしめて、所定の一方向回転運動を得るもの
である。

ところで、この考案は、機体の前後方向に沿つ
た軸線に対し、これと平行して設けられた回転す
る堀削軸７の前側軸端に、この堀削軸７から、ベ
ル機構１３により方向変更された変更堀削軸１４
を介し、そのフランジ１４ａに、半円弧状の堀削
ブレード８を、その直径方向の軸線を基準にし
て、上記機体の前後方向に沿う軸線と直交するよ
うに位置させて設け、この堀削ブレード８の回転
駆動によつて土壌を半円球状に堀削するようにし
たものである。

また、変更堀削軸１４延長上において、堀削ブ
レード８の前記変更堀削軸１４の反対側を、アー
ム１５を介して機体に支持される支持機構１６に
よつて支持した場合は、堀削ブレード８が強固に
両持ち状態で支持されることになる。

この考案は前記のような構成からなるもので、
以下のような効果が期待できる。

まず、従来の構造のものであれば、前記したよ
うに機体のセツテイングに熟練と時間を要するの
であるが、この考案の堀削ブレード８はその直径
方向の軸線を基準にして、機体の前後方向に沿つ
た軸線と直交するように設けられており、このた
め堀削ブレード８の円弧面を機体側に向け、目標
とすべき木に対してそのまま機を前進すればよい
のであるから、セツテイングが非常に容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は堀取機の側面図、第２図は駆動系統を示す断面
図、第３図は堀取機の要部平面図である。 符号、７……堀削軸、８……堀削ブレード、１
４……堀削軸、１５……アーム、１６……支持機
構。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 機体の前後方向に沿つた軸線に対し、これと
   平行して設けられた回転する掘削軸７の前側軸
   端に、この掘削軸７から方向変更された変更掘
   削軸１４を介し、半円弧状の掘削ブレード８
   を、その直径方向の軸線を基準として、上記機
   体の前後方向に沿う軸線と直交するように位置
   させて設け、この掘削ブレード８の回転駆動に
   よつて土壌を半円球状に掘削するようにしたこ
   とを特徴とする堀取機の掘削ブレード。 ２ 変更掘削軸１４延長上において、掘削ブレー
   ド８の前記変更掘削軸１４の反対側を、アーム
   １５を介して機体に支持される支持機構１６に
   よつて支持したことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の掘取機の掘削ブレー
   ド。