JPH076763Y2 - 掘取機の揺動回転力伝達構造 - Google Patents

掘取機の揺動回転力伝達構造

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JPH076763Y2
JPH076763Y2 JP3962990U JP3962990U JPH076763Y2 JP H076763 Y2 JPH076763 Y2 JP H076763Y2 JP 3962990 U JP3962990 U JP 3962990U JP 3962990 U JP3962990 U JP 3962990U JP H076763 Y2 JPH076763 Y2 JP H076763Y2
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JP
Japan
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swinging
spring
oscillating
motion
transmission structure
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JP3962990U
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JPH042252U (ja
Inventor
弘 椋代
Original Assignee
セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は,掘取機の揺動回転力伝達構造に関するもの
である。
〔従来の技術〕
主軸に揺動運動と等速回転とを合成した揺動回転力を与
え,主軸に装着された半円状の掘取刃で樹木の根の土塊
を半球状に切り取る掘取機は,例えば,特公昭58-14164
号等で知られている。
ところで,この先行例における揺動運動と等速回転との
合成は,正逆方向に揺動運動する揺動運動体に正方向に
等速回転する駆動体を揺動運動体の一方向の揺動運動を
吸収するためのスプリングを有する伝達機構を介するこ
とで行っていた。
〔考案が解決しようとする課題〕 したがって,このスプリングは揺動運動体の一方向の揺
動運動にしか作用せず,このため,正逆方向の揺動運動
を吸収するためにはこのスプリングを最低二個必要とし
ていた。しかしながら,スペース的な制約もあって,ス
プリングの数をむやみに増やすこともできず,結局,大
きな容量のスプリングを二個用いて正逆それぞれの方向
の揺動運動を吸収していた。よって,スプリングを支持
している部材に荷重が集中し,破壊等につながってい
た。
この考案は,このような課題を解決するものであって,
一つのスプリングに正逆それぞれの方向の揺動運動を吸
収させるようにしてスプリングの効率的な使用を可能に
したものである。
〔課題を解決するための手段〕
以上の課題を解決するため,この考案は次のような手段
を講じた。
.正逆方向に揺動運動する主軸に設けられる揺動運動
体に揺動回転力を付与するために正方向に等速回転する
駆動体を前記揺動運動体の正方向の揺動運動を吸収する
スプリングと逆方向の揺動運動を吸収するスプリングを
それぞれ備えた伝達機構を介して行う掘取機の揺動回転
力伝達構造において,前記伝達機構のスプリングを単独
で前記揺動運動体のそれぞれ正逆方向の揺動運動を吸収
すべく,このスプリングの両端を前記揺動運動体および
前記駆動体双方にまたがって当接させてなる掘取機の揺
動回転力伝達構造。
.前記した伝達機構のスプリングが揺動運動体に四個
等配置されるものである掘取機の揺動回転力伝達構造。
〔作用〕
以上の手段をとることにより,すなわち,伝達機構のス
プリングの両端は揺動運動体と駆動体の双方にまたがっ
て当接しているものであるから,揺動運動体の揺動運動
に基づく両者の位相差に対してはどちらの方向のものに
も作用することになる。
〔実施例〕
以下,この考案の実施例を図面を参照して説明する。
第4図は掘取機の側面図,第5図は同じく平面図である
が,掘取機は自走車両1の前部に油圧シリンダ2等で俯
仰可能な前処理部3を有するものである。前処理部3の
先端には主軸4が進行方向に向いて突出しており,この
主軸4と前処理部3の一側から前延して設けられる支持
アーム5とで半円状の掘取刃6を支持し,主軸4の揺動
回転運動で掘取刃6が回転方向に振動しながら樹木の根
の土塊等を半球状に切り取るのである。
ところで,この主軸4に揺動回転運動を与えるのは揺動
運動発生装置7と等速回転発生装置8およびこの両者を
接続する伝達機構9とによる。
第1図はこれらを示す前処理部の平面断面図,第2図は
第1図のII-II断面図,第3図は同じくIII-III断面図で
あるが,揺動運動発生装置7は主軸4の外周にこれと一
体化されたケース10を取り付け,このケース10内の主軸
4の両側対称位置に軸架された軸11に偏心体12を固嵌
し,この偏心体12を回転させることでケース10,すなわ
ち,主軸4に揺動運動を発生させるものである。このた
めの駆動系として,軸11にギア13を取り付け,このギア
13を主軸4に遊嵌された駆動ギア14でアイドルギア15を
経て駆動する。したがって,偏心体12が回転すれば,そ
の偏心荷重によってケース10に揺動運動が発生する。な
お,左右の偏心体12の偏心方向は反対向きになってお
り,回転による偏心荷重は同一方向に加重されて発生す
るようになっている。さらに,この揺動運動は比較的高
速に設定されている。
等速回転発生装置8は主軸4にウォームホイル16等を遊
嵌し,このウォームホイル16を油圧モータ17等を駆動源
とするウォーム18で一定方向(正方向)に回転させるも
のである。
以上のウォームホイル16の正方向等速回転を主軸4に伝
達するのが伝達機構9であるが,この伝達機構9は主軸
4に固設される揺動運動体19とウォームホイル16に取り
付けられる駆動体20および両者の間に介設されるスプリ
ング21等からなる。すなわち,揺動運動体19の外周に駆
動体20を遊嵌状態に嵌合するとともに,この両者にまた
がって凹陥部22を形成し,この凹陥部22にコイルに巻い
たスプリング21をその両端がそれぞれ揺動運動体19,駆
動体20双方にまたがって当接するようにして嵌め込むの
である。なお,凹陥部22には揺動運動体19から駆動体20
にかけて挿通するガイドピン23を通しておく他,このガ
イドピン23に揺動運動体19と駆動体20にそのフランジが
当接する二つのガイドブッシュ24を挿通し,このガイド
ブッシュ24間にスプリング21を間装する。また,この凹
陥部2とスプリング21の組は揺動運動体19上四ケ所等分
に設けるのが好ましい。ところで,以上の等速回転発生
装置8および伝達機構9はケース25に収容し,このケー
ス25は前処理部3に固定しておく。
以上により,揺動運動する揺動運動体19と等速回転する
駆動体20とは回転方向,速度に違いが生ずるが,この違
いをスプリング21が縮むことで吸収し,結果的に揺動運
動体19,すなわち,主軸4は揺動運動をしながら駆動体2
0の回転方向に回転することになるのである。なお,主
軸4にこのような揺動回転力を付与し,掘取刃6を振動
させながら回動させるのは,このようにすることで掘削
性能がより向上するからである。
〔考案の効果〕
以上,この考案は前記したものであるから,次のような
効果が期待できる。
i) スプリング21は揺動運動体19のどちらの方向の揺
動運動に対しても各々機能するものであるから,その使
い方が効率的であって無駄がない。したがって,結果的
にスプリング21の数を従来のものより増やしたことにな
り,揺動運動体19や駆動体20といった支持部材の荷重集
中を防止できる。
ii) このことは一個当たりのスプリング21へかかる荷
重が軽減し,その容量も小さくてよいことになるから,
スペース的にスプリング21の数を四個と従来のものに比
べて大幅に増やすことも可能になるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は掘取機の前処理部の平面断面図,第2図は第1
図のII-II断面図,第3図は同じくIII-III断面図,第4
図は掘取機の側面図,第5図は平面図である。 (符号) 4……主軸 9……伝達機構 19……揺動運動体 20……駆動体 21……スプリング

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】正逆方向に揺動運動する主軸(4)に設け
    られる揺動運動体(19)に揺動回転力を付与するために
    正方向に等速回転する駆動体(20)を前記揺動運動体
    (19)の正方向の揺動運動を吸収するスプリングと逆方
    向の揺動運動を吸収するスプリングをそれぞれ備えた伝
    達機構(9)を介して行う掘取機の揺動回転力伝達構造
    において,前記伝達機構(9)のスプリング(21)を単
    独で前記揺動運動体(19)のそれぞれ正逆方向の揺動運
    動を吸収すべく,このスプリング(21)の両端を前記揺
    動運動体(19)および前記駆動体(20)双方にまたがっ
    て当接させてなる掘取機の揺動回転力伝達構造。
  2. 【請求項2】請求項記載の伝達機構(9)のスプリン
    グ(21)が揺動運動体(19)に四個等配置されるもので
    ある掘取機の揺動回転力伝達構造。
JP3962990U 1990-04-14 1990-04-14 掘取機の揺動回転力伝達構造 Expired - Lifetime JPH076763Y2 (ja)

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JPH042252U JPH042252U (ja) 1992-01-09
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