JPS6341370B2 - - Google Patents

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JPS6341370B2
JPS6341370B2 JP21310981A JP21310981A JPS6341370B2 JP S6341370 B2 JPS6341370 B2 JP S6341370B2 JP 21310981 A JP21310981 A JP 21310981A JP 21310981 A JP21310981 A JP 21310981A JP S6341370 B2 JPS6341370 B2 JP S6341370B2
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JP
Japan
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dihydroxyvitamin
calcium
lactone
serum
present
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JP21310981A
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English (en)
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JPS58118516A (ja
Inventor
Seiichi Ishizuka
Yoritsugu Kubo
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Priority to CH7617/82A priority patent/CH652929A5/de
Priority to US06/454,309 priority patent/US4511564A/en
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
26,23−ラクトンを活性成分として含有するカル
シユウム調節剤に関する。 更に詳細には本発明は血清中のカルシユウム含
有量が高いことに起因する病態、例えば高カルシ
ユウム血症等の病気の治療に効果的な1α,25−
ジヒドロキシビタミンD3−26,23−ラクトンを
活性成分として含有するカルシユウム調節剤に関
する。 従来、骨粗鬆症,骨軟化症等の治療に有用であ
る化合物として、例えば1α,25−ジヒドロキシ
コレカルシフエロール,1α−ヒドロキシコレカ
ルシフエロール,1α,24−ジヒドロキシコレカ
ルシフエロールが知られている。しかしながらこ
れらの化合物はその投与量が多くなると高カルシ
ユウム血症,高カルシユウム尿症等の副作用を発
現する可能性がある。 高カルシユウム血症等の治療薬としてカルシト
ニンが知られているが、カルシトニンは経口投与
ができないという欠点を有している。 一方、最近において、1α−ヒドロキシビタミ
ンD3または1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
新規な代謝産物としてラツトの血清中より1α,
25−ジヒドロキシビタミンD3−26,23−ラクト
ンが単離同定された(Arch.Biochem.Biophs.
204,387〜391(1980):FEBS LETTERS,134
207〜211(1981))。 しかしながら、かかる1α,25−ジヒドロキシ
ビタミンD3−26,23−ラクトンの生理活性につ
いては未だ知られていない。 本発明者は、かかる1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD3−26,23−ラクトンの生理活性につい
て詳細に検討したところ、1α,25−ジヒドロキ
シビタミンD3−26,23−ラクトンをビタミンD
欠のラツトに投与し、その血清中のカルシユウム
濃度を測定すると、意外にもカルシユウムレベル
が著しく低下していることを認めた。本発明はか
かる知見に基いて達成されたものである。すなわ
ち1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−26,23−
ラクトンは、血清中のカルシユウムレベルを低下
せしめ、従つてかかる化合物が上述した如く1α,
25−ジヒドロキシビタミンD3等の投与に起因す
る高カルシユウム血症等の治療に有用であること
を見出し本発明に到達したものである。 すなわち本発明は1α,25−ジヒドロキシビタ
ミンD3−26,23−ラクトンを活性成分として含
有するカルシユウム調節剤である。 本発明の薬剤に用いられる1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD3−26,23−ラクトンは式 で表わされる化合物である。該化合物は1α−ヒ
ドロキシビタミンD3又は1α,25−ジヒドロキシ
ビタミンD3をラツト又は犬に、例えば経口,静
注,筋注などの通常の手段で、毒性的に許容し得
る範囲内の量を投与し、投与後約2時間〜約50時
間経過後に、投与した1α−ヒドロキシビタミン
D3又は1α,25−ジヒドロキシビタミンD3の代謝
産物として、ラツト又は犬の血清中より単離精製
されるものである(Arch.Biochem.Biophs.204
387〜391(1980))。 また1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−26,
23−ラクトンは、ラツト等の腎臓のホモジエネー
トと25−ヒドロキシビタミンD3−26,23−ラク
トン(Biochemistry,18,4775〜4780(1979):
Tetrahedron Lett.21,4667〜4670(1980))とを
インキユベーシヨンすることによつても得ること
ができる(FEBS LETTERS.134,207〜211
(1981))。 1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−26,23−
ラクトンは、その25位,23位に不斉炭素原子を有
するが、本発明においては、25位、23位はそれぞ
れR−配位,S−配位いずれでもよく、またR−
配位,S−配位の任意の割合の混合物であつても
よい。なかでも特に天然体である23(S)25(R)
−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−26,23−
ラクトンが好ましい生理活性を有する点で好適で
ある。 本発明の1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
26,23−ラクトンは上記した如く、血清中のカル
シユウム濃度を下げる作用を有し、それ故血清中
のカルシユウムレベルが高くなることに起因する
病気、例えばビタミンD類縁体投与による高カル
シユウム血症,悪性腫瘍による高カルシユウム血
症,高カルシユウム尿症,副甲状腺機能亢進症,
ベーチエツト病等の治療に有用である。 1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−26,23−
ラクトンの投与は経口,非経口のいずれでもよ
く、非経口投与は筋肉内,皮下,静脈内,直腸投
与を含む。なかでも経口投与が好ましい。本化合
物を活性成分とするカルシユウム調節剤は、錠
剤,散剤,顆粒剤,坐剤,カプセル剤,アルコー
ル溶液剤,油性溶液剤,水性懸濁剤などの投与形
態で用いられる。油性溶液の溶媒としては植物
油、たとえばトウモロコシ油,棉実油,ココナツ
ツ油,アーモンド油,落花生油,魚肝油,油状エ
ステルなどを使用することができる。その他の成
分として乳糖,でんぷん,タルク,ステアリン酸
マグネシウム,糖,生理食塩水,界面活性剤,酸
化防止剤等が挙げられる。また本化合物の保存寿
命を延長するために、製剤中に、抗酸化剤、例え
ばアスコルピン酸,ブチル化ヒドロキシアニソー
ル,ヒドロキノンなどを混入することもできる。 1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−26,23−
ラクトンの投与量は0.0001〜10μg/Kg/日、好
ましくは0.001〜1μg/Kg/日の割合で投与され
る。 以下本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。 実施例 1 (i) 雄性ビーグル犬(体重10Kg)に0.2%
TritonX−100溶液20mlに1α−ヒドロキシビタ
ミンD32mgを溶解し経口投与した。投与後8時
間にネンブタール麻酔し頚動脈より採血した。
該血液より得られる血清600mlを同量の水で希
釈した後、2倍量のクロロホルム/メタノール
(1/1)で抽出した。得られる抽出物をセフ
アデツクスLH−20カラム(1.5×25cm)で展開
溶媒としてクロロホルム/n−ヘキサン/メタ
ノール(75/23/2)を用いてクロマトグラフ
イーに付した。次いで1α,24,25−トリヒド
ロキシビタミンD3が溶出する画分を更に展開
溶媒として3.5%メタノールを含むジクロルメ
タンを用い流速1ml/minでゾルバツクスSil
カラムを用いた高速液体クロマトグラフイーに
付した。1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
26,23−ラクトンが溶出する画分を更に同一の
条件で高速液体クロマトグラフイーに付した。
次いで得られる1α,25−ジヒドロキシビタミ
ンD3−26,23−ラクトンをゾルバツクスSilカ
ラムを用い展開溶媒として18%イソプロパノー
ルを含むn−ヘキサンを用い流速1ml/minで
高速液体クロマトグラフイーにかけ精製した。 (ii) かくして得られる23(S)25(R)−1α,25−
ジヒドロキシビタミンD3−26,23−ラクトン
を用いて、腸管からのカルシユウム吸収能およ
び血清中のカルシユウム濃度を測定した。 離乳したウイスター(Wistar)系雄性ラツト
をビタミンD3欠乏,低カルシユウム食で6週間
飼育した。6週間後、体重約100gの5匹のラツ
トに、0.2%のTritonX−100の溶液0.2mlに溶解し
た125ngの1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
26,23−ラクトン,125ngの1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD3をそれぞれ静脈内投与した。投
与後ラツトを殺し、腸管からのカルシユウム吸収
能および血清中のカルシユウム濃度を測定した。
腸管からのカルシユウム吸収能は、デ・ルーカ5
の方法(Am.J.Physiol.216,1351〜1359(1969))
により、血清中のカルシユウム濃度はOCPC法
(Am.J.Clin.Pathol.45,290−296(1966))により
測定した。 腸管からのカルシユウム吸収能の結果は第1図
に、血清中のカルシユウム濃度の結果は第2図に
示した通りである。 第1図から、1α,25−ジヒドロキシビタミン
D3−26,23−ラクトンは腸管からのカルシユウ
ム吸収能をわずかに亢進することが判る。 第2図より1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
−26,23−ラクトンは投与後24時間においてカル
シユウムレベルを下げることが判る。 ウイスター(Wistar)系雄性ラツト8周令
(一群6匹)に、1α,25−ジヒドロキシビタミン
D3−26,23−ラクトン50μg/Kg,5μg/Kg及び
0.5μg/Kg(1日/1回静注)を2週間連投し亜
急性毒性試験を実施した。その結果、いずれの投
与量においても副作用は認められなかつた。 実施例 2 1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−26,23−
ラクトンを脂肪油に溶解し7μg/mlの濃度の油
性溶液を得た。ゼラチン100重量部,グリセリン
20重量部,パラオキシ安息香酸エチル0.2重量部,
パラオキシ安息香酸プロピル0.2重量部,1−パ
ラ−スルホフエニルアゾ−2−ナフトール−6−
スルホン酸ジナトリウム塩0.5重量部および精製
水80重量部から成る剤皮組成分を加温溶解して被
覆剤とし、1カプセルにつき1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD3−26,23−ラクトンが1μg含有
するように連続式軟カプセル製造機を用いて剤皮
を施して軟カプセルを製造した。
【図面の簡単な説明】
第1図は1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
26,23−ラクトンの腸管からのカルシユウム吸収
能の結果を、第2図は血清中のカルシユウム濃度
の結果を表わしたものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−26,23
    −ラクトンを活性成分として含有するカルシユウ
    ム調節剤。 2 1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−26,23
    −ラクトンが23(S)25(R)−1α,25−ジヒドロ
    キシビタミンD3−26,23−ラクトンである特許
    請求の範囲第1項記載のカルシユウム調節剤。 3 血清中のカルシユウム含有量を低下せしめる
    ための特許請求の範囲第1項又は第2項記載のカ
    ルシユウム調節剤。 4 高カルシユウム血症のための特許請求の範囲
    第1項〜第3項のいずれか1項記載のカルシユウ
    ム調節剤。 5 経口剤形態にある特許請求の範囲第1項〜第
    4項のいずれか1項記載のカルシユウム調節剤。
JP21310981A 1981-12-29 1981-12-29 1α,25−ジヒドロキシビタミンD↓3−26,23−ラクトンを含有するカルシユウム調節剤 Granted JPS58118516A (ja)

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JP21310981A JPS58118516A (ja) 1981-12-29 1981-12-29 1α,25−ジヒドロキシビタミンD↓3−26,23−ラクトンを含有するカルシユウム調節剤
DE19823247836 DE3247836A1 (de) 1981-12-29 1982-12-23 Arzneimittel und verwendung derselben zur steuerung der serumcalciumkonzentration bei warmbluetern
FR8222038A FR2518881B1 (fr) 1981-12-29 1982-12-29 Medicaments a base de 26,23-lactones de la 25-hydroxyvitamine d3, utiles notamment pour agir sur la concentration en calcium du serum
CH7617/82A CH652929A5 (de) 1981-12-29 1982-12-29 Pharmazeutisches praeparat zur regulierung der konzentration an calcium im serum von menschen und warmbluetigen tieren und peroxylactone.
US06/454,309 US4511564A (en) 1981-12-29 1982-12-29 Methods of controlling the concentration of calcium in the serum of warm-blooded animals and pharmaceutical compositions to be used therefor

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JPS58118516A JPS58118516A (ja) 1983-07-14
JPS6341370B2 true JPS6341370B2 (ja) 1988-08-17

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6045516A (ja) * 1983-08-02 1985-03-12 Kureha Chem Ind Co Ltd 1α―ヒドロキシビタミンD3類を含有することを特徴とする抗炎症解熱鎮痛剤
CA2114830C (en) * 1993-02-05 2000-06-06 Masayasu Tabe Lactone compound and process of production thereof
EP0854138B1 (en) 1994-06-07 2001-05-23 Teijin Limited Vitamin D3 derivative and production process thereof

Also Published As

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JPS58118516A (ja) 1983-07-14

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