JPS6341311Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、主としてびん類等の円筒物を箱内に
収納するのに好適な仕切に関する。

従来の技術及び考案が解決しようとする課題 従来、この種の仕切は、一方の四辺形板に下向
き切込みを設けると共に他方の四辺形板に上向き
切込みとを設けて、下向きの切込みを設けた四辺
形板に上向きの切込みを設けた四辺形板を差込ん
で組合せて箱に挿入し、箱内に仕切つていたが、
下向き切込みの四辺形板とこれに差込んだ上向き
切込みの四辺形板とがそれぞれ互に直交状態に交
わらないことが多く、その都度、直交状態に修正
する必要が生じた。従つて、前記仕切を箱に挿入
したり、前記仕切内に物品を収納したりする工程
の機械化が非常に困難であつた。

本考案は一方の四辺形板の切込みに他方の四辺
形板の切込みを差込めば、直ちに両四辺形板が互
に直交状態に組合せられる仕切を提供するもので
ある。

課題を解決するための手段 すなわち、本考案仕切は、下向きの切込みを設
けた四辺形板と上向きの切込みを設けた四辺形板
とを組合せてなる仕切において、一方の四辺形板
の切込みにこれを横切るＵ字状の切目を設けると
共に、この切目の両終端を結ぶ水平方向、かつ、
切込みと交叉しない折線を設けて舌片を形成し、
他方の四辺形板の切込みを終端近くから曲げたも
のである。

本考案において、いずれの四辺形板の切込みも
複数個設けてもよく、また、各四辺形板は複数枚
あつてもよく、この場合の本考案仕切は第５図、
第６図に示すように組立てられる。

なお、他方の四辺形板の切込みの曲げられた切
込部分の長さは、一方の四辺形板の切込み終端と
折線との距離にほぼ一致するものである。

実施例 本考案の実施例が、第１図乃至第４図に示され
ている。

四辺形板１は、段ボール製で、下辺１０１の中
央部から中心に向けて切込んだ下向きの切込み１
１が設けられ、次いで、この切込み１１の終端１
１０近くで横切るＵ字状の切目１２が設けられ、
この切目１２の両終端１２０，１２０で水平方
向、かつ、切込み１１と交叉しない折線１２１が
設けられ、切目１２と折線１２１で囲まれた部分
に舌片１３が形成される。

四辺形板２は、段ボール製で、上辺２０１の中
央部から中心に向けて切込んだ上向きの切込み２
１が設けられ、この切込み２１は、その終端２１
０近くで約45゜の角度で曲げられた切込み部分２
１１を設けている。

作用及び考案の効果 従つて、本考案仕切においては、実施例に示す
ように、四辺形板１の舌片１３に切り込まれた下
向き切込み１１の切込み部分１１１が、四辺形板
２の切込み２１の曲げられた切込み部分２１１に
差し込まれると、第３図乃至第６図に示されるよ
うに、舌片１３が折線１２１の位置から折り曲げ
られるので、両四辺形板１及び２が直交状態とな
り、これが崩れることはない。

本考案仕切は、組立て前は、各四辺形板１及び
２を重ねて運搬することができることは勿論で、
更に各四辺形板１及び２の下向きの切込み１１と
上向きの切込み２１とを途中まで差込んだ状態に
して各四辺形板１及び２を重ねて運搬することも
でき、この場合は、使用時に両切込み１１，２１
を深く差込むだけで迅速に組立てることができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図及
び第２図は各四辺形板の平面図、第３図は使用状
態を示した斜視図、第４図は使用状態を示した平
面図、第５図及び第６図はそれぞれ本考案の別の
実施例の使用状態を示す平面図である。 １，２……四辺形板、１１，２１……切込み、
２１１……切込み部分、１１０，２１０……切込
み終端、１２……切目、１２０……切目終端、１
２１……折線、１３……舌片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下向きの切込みを設けた四辺形板と上向きの切
   込みを設けた四辺形板とを組合せてなる仕切にお
   いて、一方の四辺形板の切込みにこれを横切るＵ
   字状の切目を設けると共に、この切目の両終端を
   結ぶ水平方向、かつ、切込みと交叉しない折線を
   設けて舌片を形成し、他方の四辺形板の切込みを
   終端近くから曲げたことを特徴とした仕切。