JPS6341154A - 液体噴射記録方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、記録液（インク）を液滴（ドロップレット）
の形で吐出、飛翔させ、これを紙などの被記録材に付着
させて文字、画像等の記録を行なう液体噴射記録方法（
インクジェット記録方法）に関し、中でも被記録材に付
着した記録液の形成する記録ドツトの付着位置のズレに
起因した４度ムラやスジ等の記録品質の劣化を防止した
新規な液体噴射記録方法に関するものである。

［従来の技術］ 従来より、記録液を種々の作用原理で液滴として吐出さ
せ、これを被記録材に付着させて記録を行なう液体噴射
記録方法が知られている。

このような液体噴射記録方法では、一般には。

液滴吐出用の複数のノズルを存する液体噴射記録ヘッド
を用い、該ヘッドを被記録材の全面を例えば左むあるい
は上下に走査、所謂シリアル走査して液滴を吐出させ、
これを被記録材に付着させて該記録材上に形成した記録
ドツトのマトリックスにより文字や画像の記録を行なっ
ている。

ところで、このような液体噴射記録方法では、良質の記
録を行なうためには、記録ドツトが位置ズレを生じるこ
となく被記録材上に形成されることが必要である。しか
しながら、従来ともすれば記録ヘッドにゴミ等が付着す
るなどして記録ドットの位置ズレを生しることがあった
。このような位置ズレは、文字を記録する印字記録の際
の印字品位を犬きく損なうことはないものの、画像記録
の画質品位を大きく劣化させる原因となっている。

すなわち、印字記録では、形成すべき文字全体の占める
面積に対して１つ１つの記録ドツトの個々が占めるドツ
ト面積が小さいために、記録ドツトの位置ズレが多少生
じたにしてもそれが目立たず、印字品位を大きく損なう
ことがない。しかしながら、画像記録にあっては、所謂
ベタ記録が多く、このような記録ドツトの位置ズレはた
だちに画質の低下となってあられれ、特にこのような位
置ズレが規則正しい周期性を有する場合には、目視され
る画像が一様な濃度として観察されず、濃度ムラやスジ
等を有する画質の劣化したものとして観察されるのであ
る。

また、このような濃度ムラやスジ等を発生しないまでも
、液体噴射記録方法における文字や画像などの記録像は
、ドツト形成によって行なわれるため、目視される記録
像が全体的にザラつぃた硬質のものとなる欠点かあった
。

そしてこのようなザラっき感は、例えば特開昭５８−３
３７４　号公報に開示されであるような文字や記号等の
高精細画像部と、１階調画像を中心とする画像部とを併
有するような記録形態の場合、階調部において特に著し
かった。

［発明が解決しようとする問題点コ 本発明は、上記従来例の問題点に鑑みてなされたもので
、上記のような記録ドツトの位置ズレに起因した濃度ム
ラやスジ等の記録品位の劣化を解消し、高品位の記録を
行ない得る新規な液体噴射記録方法を提供することを目
的とする。

また、本発明は、目視される記録像がザラっき感のない
、滑らかな良質の記録を行ない得る新規な液体噴射記録
方法を提供することも目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の上記目的は、以下の本発明によって達成される
。

記録液を液滴の形で吐出させ、こわを被記録材上に付着
させて記録を行なう液体噴射記録方法において、前記被
記録材に前記記録液を付着させた後、該記録液を溶融す
る溶融液を該被記録材上の記録液に重ねて付着させるこ
とを特徴とする液体噴射記録方法。

本発明では、被記録材上の記録液に該記録液を溶融する
溶融液を重ねて付着させる。このため、例えば後述する
第２図に示す如くに被記録材上に記録液の記録ドツトが
位置ズレを生じて形成されたとしても、この上に重ねて
付着される溶融液によって記録液が溶融されるため、位
置ズレを生じて重なった記録液が溶融されて平滑化し、
また溶融した記録液が空白部に滲み出してドツト面積を
拡大して記録ドツトをぼかすので、目視される記録像は
全体が滑らかで、濃度ムラやスジ等のないな高品位なも
のとなる。更に、このような平滑化や記録ドツト周辺部
のぼかしによって、ザラつき感のない、滑らかな良質の
記録像が形成されるのである。また、溶融液を選択的に
付着させることにより、例えば高精細画像部には溶融液
を付着させず、ｌ＠調両画像部みに溶融液を付着させる
等の溶融液の選択的付着により、階調画像部におけるサ
ラつき感や粒状性をなくしたなめらかな階調表現を行な
うこともできるのである。

本発明における溶融液としては、記録液を溶融し得るも
のであれば特に限定はなく、例えば記録液として水性イ
ンクを用いるのであれば水、木瓜外の溶剤、例えばアル
コール等を使用した記録液を用いるのであればその溶剤
を溶融液として用いるのが簡易である。

このような溶融液は被記録材上に記録液を付着させた後
に膣液に徂ねて付着させればよく、例えば被記録材上に
記録ドツトを形成しつつ、形成ドツト上に引き続き随時
溶融液を重ねていってもよいし、全ドツト形成後に該ド
ツトを含む被記録材の全面をスプレー塗１５するなどし
て付着させる等、記録液の付着後に溶融液を付着させる
のであれば、その時期は特に限定されない。しかしなが
ら、記録液は一般には比較的乾燥し易いので、記緑液の
付着後、ただちに溶融液を付着させるのが好ましいもの
である。また、溶融液は、被記録材トの記録液の付着部
分のみに付着させてもよいし、記録液の付着部分以外の
被記録材に付着させてもよい。しかし、記録液の使用量
の点からは、記録液の付着部分に溶融液を付着させるの
が、溶融液の使用量を少なくする点で有利である。

付着方法としては、特に限定されるものではなく、例え
ばスプレー塗布や後述する第１図に示すような記録液吐
出用の液体噴射記録ヘッドと同様の記録ヘッドを用いる
方法などが具体的なものとして挙げられる。

以下、必要に応じて図面を参照しつつ本発明を説明する
が２本発明が以下の例に限定されるものでないことは言
うまでもない。

第１図に１本発明の方法を具現化するに好適な液体噴射
記録装置の一例としてのシリアルプリンタの外観を示す
。このプリンタは、白黒ハーフトーンの画像を形成する
に好適なものであるが、本発明はこのようなシリアルタ
イプのもののみに限定されるものではなく、フルライン
タイプのものにももちろん適用し得るものである。

本例の液体噴射記録装置は、被記ｓｊ材１１としての記
録用紙と７行に配した２本のレール２１上を可動可能な
キャリッジ１７上に、記２Ｊ液を吐出して液滴を形成す
る液吐出用の複数のノズルを有する周知の液体噴射記録
ヘッド１４と、記録液の代りに本発明に言うところの溶
融液を吐出液とする以外は該ヘッド１４と同構成の溶融
液吐出用の液体噴射記録ヘッド１５とを配し、該記録用
ヘッドＩ４および溶融液用ヘッド１５をキャリッジ１７
を移動させつつ動作させて該ヘッド１４および１５から
３己録液と溶融液とをそれぞれ別個に吐出させ、これを
被記録材１１に付着させることによって記録を行なうも
のである。尚、図中に符合１６で示されるものは、記録
用ヘッド１４および溶融液用ヘッド１５を所望の記録バ
ターに応じてそわぞれ動作させるための記録信号を送る
信号線、１８は記録用ヘッド１４および溶融液用ヘット
１５を！５　ａしたキャリッジ！７を固定したベルトＩ
９を駆動して、該ヘッド１４および１５を被記録材１１
の前面を左右に走査するためのヘッド移動用モータ、２
０は被記録材１１を移動させるための被記録材移動用モ
ータであり、１２および１３はそれぞれ液供給チューブ
２２および２３を通じて記録用へラド１４および溶融液
用ヘッド１５に送る記録液と溶融液とを別個に貯蔵する
液貯蔵容器であり、１２が記録液用、１３が溶融液用で
ある。

このような記録装置を用い、記録は例えば以下のように
行なわれる。すなわち、被記録材！１の前面に位置する
キャリッジ１７をヘッド移動用モータ１８を駆動して、
例えば左から右へと走査しつつ、記録用ヘッド１４から
記録液を液滴として吐出させて記録を行なうのである。

溶融液の付着は、記録用ヘット１４から記録液が吐出さ
れた後、記録用ヘッド１４が記録液を吐出させた位置、
すなわち溶融液用ヘッド１５が記録用ヘッド１４と溶融
液用ヘッド１５の間隔分だけ移動した時点で溶融液を吐
出させることによって行なう。こうして既に被記録材１
１上に付着形成された記録液の記録ドツトに溶融液を連
続的に重ね、キャリッジ１７が右端に達した時点で１回
の記録走査を終了し、キャリッジ１７を左端に戻して次
回の記録走査を行なう。この縁り返しにより被記録材ｌ
ｌ上に所望の記録像を形成するのである。

［作用］ この記録の際、記録ヘッド１４にゴミ等が付着している
と、例えば第２図に示す如き記録ドツト３０の位置ズレ
を生じることになる。第２図は、このような記録ドツト
の位置ズレを説明するための模式図で、図中に符合３１
で示すものが記録ヘッドのノズル部を模式化したもので
あり、図中の四角の１つ１つが個々のノズルに対応した
５本のノズルからなるマルチノズルタイプの記録ヘッド
によるベタ画像形成時の場合が例示されている。

この例では、５本のノズルのうちの中央から吐出される
記録液が下方に片寄り、それが周期的に繰り返された記
録ドツト３０の位置ズレ状態が示されている。このよう
な位置ズレな生じた画像を目視すると、位置ズレを生じ
て重なった部分３３の記録液が濃く、空白部分３２が薄
く見えるので、［１視画像は濃度ムラやスジの入った低
品位のものとなる。しかしながら、本発明では、面述し
た如くに被記録材上の記録液が溶融液によって溶融され
るため、被記録材上の記録液が該溶融によって平滑化さ
れ、また記録ドツト周辺部が溶融した記録液によフてぼ
かされるので、濃度ムラやスジが目視されることのない
高品位の記録像が被記録材上に形成されることになる。

第３図に上記の如き溶融液を記録ドツトの形成部分にの
み付着させる場合に好適な液体噴射記録装置の電気的制
御方法の一例を示す。

第３図において、３０１は符合１４にて示した第１図の
記録用ヘッドに相当する記録用ヘッド、３０２は符合１
５にて示した溶融液用ヘッドに相当する溶融液用ヘッド
であり、３０８および３０６はそれぞれ該ヘッド３０１
および３０２のドライバー回路である。３０３．３０４
　、３０５はシフトレジスタで、シフトレジスタ３０３
はプリンタ外に設けられる画像メモリ（形成する記録像
をドツトパターンとして記憶している）に記憶している
記録用ヘッド３０１のマルチノズルの１ライン分のデー
タ（ブロックデータ）を格納し、図示されないゲート信
号によりドライバー回路３０８にパラレルに信号を伝達
して記録用ヘット３０１から記録液を吐出させる。この
伝達後、記録用ヘッド３０１を動作させるための２番目
の１ライン分のデータが画像メモリ３０７よりシフトレ
ジスタ３０３に送られ、この時シフトレジスタ３０３に
人っていた１番目のブロックデータがシフトパルスに同
期してシフトレジスタ３０４にシフトする。そこで記録
用ヘッド３０１を搭載したキャリッジがモータ１８によ
り１ドツト分だけ左から右に移動する。次に、３番目の
プロ・ンクデータが画像メモリ３０７から取出され、シ
フトレジスタ３０３に格納される。この時、１番目のブ
ロックデータがシフトレジスタ３０５に入り、２番目の
ブロックデータがシフトレジスタ３０４に入る。この状
態で図示されていないシフトレジスタ３０３および３０
５のゲートを開け、シフトレジスタ３０３および３０５
に入っているブロックデータをそれぞれドライバー回路
３０８および３０６を通じて、記録用ヘッド３０１およ
び溶融液用ヘッド３０２に供給し、該ヘッド３０１およ
び３０２から記録液および溶融液をそれぞれ吐出させる
。これにより、１番目のブロックデータで記録された位
置の記録ドツトに対する溶融液の付着が達成され、この
ような繰り返しによって、順次、２番目、３番目、・・
・　　・・・　のブロックデータに対応した被記録材上
の記録液に溶融液が付着されることになる。このように
して記録液に付着した溶融液が、該付着部分の記録液を
溶融するため、被記録材上には該溶融によって平滑化さ
れ、また記録ドツト周辺部がぼかされた濃度ムラやスジ
等のない高品位の記録像が形成されるのである。

次に、第４図に溶融液を選択的に付着させ、階調表現を
行なう場合に好適な液体噴射記録装置の電気的制御方法
の一例を示す。

第４図において、４０１は人力装置、４０２および４０
３は画像メモリである。４０４は画像メモリから送られ
てくる信号が高鯖細画像部もしくは階調画像部の何れで
あるかを判定するためのブロックメそりである。判定は
例えば前述の特開昭５８−３３７４に準拠して行なえば
よい。

ここで、入力装置からの原画像データは４１１の閾値パ
ターンと比較され、４０６の２値化回路により２値化デ
ータに変換される。そして、判定回路４０５により画像
領域を判別したデータにより溶融液用ヘッド４１０が駆
動される。また、２値化された画像データは記録用ヘッ
ド４０９と溶融液用へラド４１０との間隔分だけ遅延さ
れ、このデータに基づいて記録用ヘット４０９により３
己録が行なわ、れる。こうして、高蹟細画像域には溶融
液の付着によるボカシはなく、一方、中間調画像域では
溶融液の付着によるボカシが生じてなめらかな階調表現
が可能となる。

尚、上記においては特に説明しなかったが、本発明は上
記第１図に例示の如きマルチノズルタイプのものを用い
る場合にのみ限定されるものではなく、シングルノズル
の液体噴射記録装置を用いる場合にも適用されるもので
ある。また、第１図では、記ｊｉ液と溶融液とを別々の
ヘッドを用いて吐出させているが、ヘッド内で記録液と
溶融液との供給経路を別にする等により、必ずしも記録
液用のヘッドと溶融液用のヘッドを別にする必要はない
。更に、本発明は黒白記録ばかりでなく、カラー画像の
形成にももちろん適用できるものである。

［実施例コ 以下に本発明の実施例を示す。

実施例 第１図に例示の液体噴射記録装置を用い、記録液を市販
の水性黒色インク、溶融液を水として、ベタ画像記録を
行なった。尚、記録は、ノズルの１つに予めゴミを付着
させ、記録ドツトに位置ズレを生じる状態で行なった。

形成された画像は、記録ドツトの位置ズレが生じている
にもかかわらず、濃度ムラやスジのない高品位のもので
、しかυザラつき感のない滑らかな印象を与える良質の
ものであった。

比較例 溶融液としての水を吐出させない以外は実施例と同様に
して記録を行なった。形成された画像にはスジが見られ
、しかもザラつき感のあるものであった。

［発明の効果］ 以上に説明した如く、本発明によって、記録ドツトの位
置ズレによる濃度ムラやスジ等の記録品質の劣化を生じ
ることなく、しかもザラつき感のない、滑らかな良質の
記録を行ない得る新規な液体噴射記録方法を提供し得る
ようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の方法を具現化するに好適な液体噴射
記録装置の一例の概略説明図、第２図は記録ドツトの位
置ズレを説明する図、第３図は本発明の方法を具現化す
るに好適な液体噴射記録装置の電気的制御方法の一例を
説明する図、第４図は本発明の方法を具現化するに好適
な液体噴射記録装置の電気的制御方法の別の例を説明す
る図である。 １；記録用ヘッド ２；溶融液用ヘッド 第１図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）記録液を液滴の形で吐出させ、これを被記録材上
   に付着させて記録を行なう液体噴射記録方法において、
   前記被記録材に前記記録液を付着させた後、該記録液を
   溶融する溶融液を該被記録材上の記録液に重ねて付着さ
   せることを特徴とする液体噴射記録方法。
2. （２）前記被記録材上の前記記録液の付着部分のみに前
   記溶融液を重ねて付着させることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項に記載の液体噴射記録方法。