JPS6340616Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、開口枠部内に二つ折りドアパネルを
折り畳み開閉自在に設けた二つ折りドアのロツク
装置に関するもので、その目的は、操作機構を操
作してロツクピンを上枠溝レールに着脱させるこ
とによつて、簡単、確実に施錠、解錠することが
でき、又、ロツクピンが上枠溝レールより外され
て解錠された通常開閉時には、ラツチ車のみが同
上枠溝レールに着脱自在に弾接係止して、二つ折
りドアパネルが滑らかに安定静止した状態に伸展
されて閉じられ、しかも、ロツクケースを上下進
退螺装操作してラツチ車の突出量を変化させ、ラ
ツチの利き具合を調節でき、更には、二つ折りド
アパネルを吊下支持する上枠溝レールがロツクピ
ン及びラツチ車の係止受部として兼用されること
によつて、部品点数が少なく製造も簡単な二つ折
りドアのロツク装置を提供するにある。

以下、本考案を図面に基いて説明する。

第１図、第２図、第３図、第４図に示す二つ折
りドアのロツク装置は、本考案の一実施例で、二
つ折りドアパネル１の中央折曲部２付近の上端に
上方に開口した筒状のロツクケース３を上下進退
自在に螺合して取付け、該ロツクケース３内に両
側方にラツチ車４を有し上方に開口したラツチボ
ツクス５を上下スライド自在に収納し、ロツクケ
ース３とラツチボツクス５の底部間に連通した筒
状連結具６を設けて両者を結合し、該筒状連結具
６の両端部を各々底部にスライド自在に貫通させ
て該両端部に抜け止め当止鍔７を形成し、同底部
間にバネ体８を介設して、抜け止め当止鍔７と底
部を着脱自在に当止せしめると共に、ラツチ車４
を上方に弾発突出せしめ、筒状連結具６内には上
下スライド自在に操作連結棒９を挿通させて該操
作連結棒９の上端に、ラツチボツクス５内に上下
スライド自在に収納されるロツクピン１０を設
け、下端に、該操作連結棒９を上下スライド操作
する操作機構１１を設け、ロツクピン１０及びラ
ツチ車４が各々、二つ折りドアパネル１を吊下支
持する上枠溝レール１２に着脱自在に係止するよ
うになしたものである。二つ折りドアパネル１
は、その両端縁１３，１３′上端に設けられた走
行具１４，１４′が上枠溝レール１２にスライド
自在に係止吊設され、下端に設けられた走行具１
４，１４′が下枠溝レール１５にスライド自在に
係止され、一方の側縁１３の上下両端の走行具１
４に、第５図に示す如く、上枠溝レール１２、下
枠溝レール１５に各々スライド固定自在に螺着さ
れるストツパー１６が当止されて、他方の側縁１
３′から開閉されるようにドア枠体１７内に折り
畳み開閉自在に設けられるものであり、したがつ
て、ストツパー１６を移動させて反対側の走行具
１４′に当止させてやれば、反対側の側縁１３か
ら開閉されるように簡単に変更できるものであ
る。ロツクピン１０は、操作機構１１のカム体１
８によつて押上げられ、スプリング１９の復元力
によつて引下げられるものであり、カム体１８と
連動するつまみ体２０を回動操作することによつ
て上下スライドするものである。したがつて、該
二つ折りドアのロツク装置においては、操作機構
１１のつまみ体２０を回動操作して、上枠溝レー
ル１２に係止されるロツクピン１０を着脱させる
ことによつて、簡単、確実に施錠、解錠すること
ができ、又、ロツクピン１０が上枠溝レール１２
より外されて解錠された通常開閉時には、ラツチ
車４のみが同上枠溝レール１２に着脱自在に弾接
係止して、二つ折りドアパネル１が滑らかに安定
静止した状態に伸展されて閉じられ、しかも、ロ
ツクケース３を回動させ上下進退螺装操作してラ
ツチ車４の上方への突出量を変化させ、ラツチの
利き具合を調節でき、更には、二つ折りドアパネ
ル１を吊下支持する上枠溝レール１２がロツクピ
ン１０及びラツチ車４の係止受部として兼用され
ることによつて、部品点数が少なく製造が簡単で
あるばかりでなく、ドア枠体１７が歪んで建付け
られた場合でも、ロツクピン１０及びラツチ車４
は上枠溝レール１２に係止されるので、前記ロツ
ク機能及びラツチ機能が支障なく発揮されるもの
である。又、該二つ折りドアのロツク装置におい
ては、ロツクピン１０が、操作連結棒９の上端に
螺合して上下進退自在に設けられているので、該
ロツクピン１０を回動させてその高さ調節を行う
ことができ、又その際、第６図に示す如く、ロツ
クピン１０とラツチボツクス５が相互に回動しな
いように嵌合されているので、ラツチボツクス５
を回動操作してロツクピン１０の高さ調節を行う
ことができるものである。

上述の如く、本考案の二つ折りドアのロツク装
置においては、操作機構を操作してロツクピンを
上枠溝レールに着脱させることによつて、簡単、
確実に施錠、解錠することができ、又、ロツクピ
ンが上枠溝レールより外されて解錠された通常開
閉時には、ラツチ車のみが同上枠溝レールに着脱
自在に弾接係止して、二つ折りドアパネルが滑ら
かに安定静止した状態に伸展されて閉じられ、し
かも、ロツクケースを上下進退螺装操作してラツ
チ車の突出量を変化させ、ラツチの利き具合を調
節でき、更には、二つ折りドアパネルを吊下支持
する上枠溝レールがロツクピン及びラツチ車の係
止受部として兼用されることによつて、部品点数
が少なく製造も簡単なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す正面図、第２
図、第３図、第４図、第５図は同実施例の要部断
面図、第６図は同実施例の要部平面図である。 図において、１は二つ折りドアパネル、２は中
央折曲部、３はロツクケース、４はラツチ車、５
はラツチボツクス、６は筒状連結具、７は当止
鍔、８はバネ体、９は操作連結棒、１０はロツク
ピン、１１は操作機構、１２は上枠溝レール、１
３，１３′は側縁、１４，１４′は走行具、１５は
下枠溝レール、１６はストツパー、１７はドア枠
体、１８はカム体、１９はスプリング、２０はつ
まみ体である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二つ折りドアパネルの中央折曲部付近の上端に
   上方に開口した筒状のロツクケースを上下進退自
   在に螺合して取付け、該ロツクケース内に両側方
   にラツチ車を有し上方に開口したラツチボツクス
   を上下スライド自在に収納し、ロツクケースとラ
   ツチボツクスの底部間に連通した筒状連結具を設
   けて両者を結合し、該筒状連結具の少なくとも一
   方の端部を底部にスライド自在に貫通させて該端
   部に抜け止め当止鍔を形成し、同底部間にバネ体
   を介設して、抜け止め当止鍔と底部を着脱自在に
   当止せしめると共に、ラツチ車を上方に弾発突出
   せしめ、筒状連結具内には上下スライド自在に操
   作連結棒を挿通させて該操作連結棒の上端に、ラ
   ツチボツクス内に上下スライド自在に収納される
   ロツクピンを設け、下端に、該操作連結棒を上下
   スライド操作する操作機構を設け、ロツクピン及
   びラツチ車が各々、二つ折りドアパネルを吊下支
   持する上枠溝レールに着脱自在に係止するように
   なした二つ折りドアのロツク装置。