JPS6340618Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、開口枠部内に二つ折りドアパネルを
折り畳み開閉自在に設けた二つ折りドアのロツク
装置に関するもので、その目的は、操作機構を操
作してロツクピンの上端部を上枠溝レールに着脱
させることによつて、簡単、確実に施錠、解錠す
ることができ、又、ロツクピンが上枠溝レールよ
り外されて解錠された状態では、ラツチ車のみが
同上枠溝レールに着脱自在に弾接係止して、二つ
折りドアパネルが滑らかに安定静止した状態に伸
展されて閉じられ、しかも、二つ折りドアパネル
を吊下支持する上枠溝レールがロツクピンの上端
部及びラツチ車の係止受部として兼用されること
によつて、部品点数が少なく製造も簡単な二つ折
りドアのロツク装置を提供するにある。

以下、本考案を図面に基いて説明する。

第１図、第２図、第３図、第４図に示す二つ折
りドアのロツク装置は、本考案の一実施例で、二
つ折りドアパネル１の中央折曲部２付近の上端に
上方に開口したロツクケース３を設け、該ロツク
ケース３内に両側方にラツチ車４を有し上方に開
口したラツチボツクス５を上下スライド自在に収
納し、ロツクケース３及びラツチボツクス５の底
部を連貫通する操作連結棒６を上下スライド自在
に設け、該操作連結棒６を上下スライドさせる操
作機構７をその下端に設け、同操作連結棒６の上
端には、ラツチボツクス５内に上下スライド自在
に収納されるロツクピン８を設け、ロツクケース
３とラツチボツクス５の底部間にバネ体９を介設
して、ラツチボツクス５の底部をロツクピン８の
下端部に着脱自在に弾性係止せしめ、ロツクピン
８の上端部及びラツチ車４が、二つ折りドアパネ
ル１を吊下支持する上枠溝レール１０に着脱自在
に係止するようになしたものである。二つ折りド
アパネル１は、その両側縁１１，１１′上端に設
けられた走行具１２，１２′が上枠溝レール１０
にスライド自在に係止吊設され、下端に設けられ
た走行具１２，１２′が下枠溝レール１３にスラ
イド自在に係止され、一方の側縁１１の上下両端
の走行具１２に、第５図に示す如く、上枠溝レー
ル１０、下枠溝レール１３に各々スライド固定自
在に螺着されるストツパー１４が当止されて、他
方の側縁１１′から開閉されるように、ドア枠体
１５内に折り畳み開閉自在に設けられるものであ
り、したがつて、ストツパー１４を移動させて反
対側の走行具１２′に当止させてやれば、反対側
の側縁１１から開閉されるように簡単に変更でき
るものである。操作連結棒６上端のロツクピン８
は、操作連結棒６下端の操作機構７のカム体１６
によつて押上げられ、スプリング１７の復元力に
よつて引下げられるものであり、カム体１６と連
動するつまみ体１８を回動操作することによつて
上下スライドするものである。したがつて、該二
つ折りドアのロツク装置においては、操作機構７
のつまみ体１８を回動操作して、上枠溝レール１
０に係止されるロツクピン８の上端部を着脱させ
ることによつて、簡単、確実に施錠、解錠するこ
とができ、又、ロツクピン８が上枠溝レール１０
より外されて解錠された状態では、ラツチ車４の
みが同上枠溝レール１０に着脱自在に弾接係止し
て、二つ折りドアパネル１が滑らかに安定静止し
た状態に伸展されて閉じられ、しかも、二つ折り
ドアパネル１を吊設支持する上枠溝レール１０が
ロツクピン８の上端部及びラツチ車４の係止受部
として兼用されることによつて、部品点数が少な
く製造が簡単であるばかりでなく、ドア枠体１５
が歪んで建付けられた場合でも、ロツクピン８及
びラツチ車４は上枠溝レール１０に係止されるの
で、前記ロツク機能及びラツチ機能が充分に発揮
されるものである。又、該二つ折りドアのロツク
装置においては、ロツクケース３が二つ折りドア
パネル１の上端に上下進退自在に螺合して取付け
られているので、該ロツクケース３を回動させ上
下進退螺装操作してバネ体９の縮量を変化させ、
該バネ体９の復元力によるラツチ車４の上枠溝レ
ール１０に弾接係止する力を調節することができ
るものであり、又、ロツクケース３の底部には軟
質パツキン材１９が取付けられており、該軟質パ
ツキン材１９によつて操作連結棒６が、がたつか
ないように且つ滑らかにスライドされるように保
持されている。

又、第６図、第７図、第８図に示す二つ折りド
アのロツク装置も、本考案の一実施例であるが、
該二つ折りドアのロツク装置においては、前記実
施例と同様に、ロツクケース３が二つ折りドアパ
ネル１の上端に螺合して取付けられて、ラツチ車
４の上枠溝レール１０に弾接係止する力を調節す
ることができるのみならず、ロツクピン８が操作
連結棒６の上端に上下進退自在に螺合して取付け
られているので、該ロツクピン８を回動させ上下
進退螺装操作して、ロツクピン８と共にラツチ車
４の高さを調節することができるものであり、こ
の場合、第９図に示す如く、ロツクピン８の上端
部に形成された六角穴２０に操作治具を嵌合して
ロツクピン８のみを回動するようになしても良
く、第１０図に示す如く、ロツクピン８とラツチ
ボツクス５が相互に回動しないように嵌合した構
成にして、ラツチボツクス５を回動することによ
つてロツクピン８が回動するようになしても良い
ものである。

上述の如く、本考案の二つ折りドアのロツク装
置においては、操作機構を操作して、上枠溝レー
ルに係止されるロツクピンの上端部を着脱させる
ことによつて、簡単、確実に施錠、解錠すること
ができ、又、ロツクピンが上枠溝レールより外さ
れて解錠された状態では、ラツチ車のみが同上枠
溝レールに着脱自在に弾接係止して、二つ折りド
アパネルが滑らかに安定静止した状態に伸展され
て閉じられ、しかも、二つ折りドアパネルを吊設
支持する上枠溝レールがロツクピンの上端部及び
ラツチ車の係止受部として兼用されることによつ
て、部品点数が少なく製造も簡単なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す正面図、第２
図、第３図、第４図、第５図は各々同実施例の要
部断面図、第６図、第７図、第８図は別の一実施
例を示す要部断面図、第９図、第１０図は各々本
考案の要部形態を例示する平面図である。 図において、１は二つ折りドアパネル、２は中
央折曲部、３はロツクケース、４はラツチ車、５
はラツチボツクス、６は操作連結棒、７は操作機
構、８はロツクピン、９はバネ体、１０は上枠溝
レール、１１，１１′は側縁、１２，１２′は走行
具、１３は下枠溝レール、１４はストツパー、１
５はドア枠体、１６はカム体、１７はスプリン
グ、１８はつまみ体、１９は軟質パツキン材、２
０は六角穴である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二つ折りドアパネルの中央折曲部付近の上端に
   上方に開口したロツクケースを設け、該ロツクケ
   ース内に両側方にラツチ車を有し上方に開口した
   ラツチボツクスを上下スライド自在に収納し、ロ
   ツクケース及びラツチボツクスの底部を連貫通す
   る操作連結棒を上下スライド自在に設け、該操作
   連結棒を上下スライドさせる操作機構をその下端
   に設け、同操作連結棒の上端には、ラツチボツク
   ス内に上下スライド自在に収納されるロツクピン
   を設け、ロツクケースとラツチボツクスの底部間
   にバネ体を介設して、ラツチボツクスの底部をロ
   ツクピンの下端部に着脱自在に弾接係止せしめ、
   ロツクピンの上端部及びラツチ車が、二つ折りド
   アパネルを吊下支持する上枠溝レールに着脱自在
   に係止するようになした二つ折りドアのロツク装
   置。