JPS6340604A - 異厚鋼板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、長手方向又は幅方向に対し板厚を変化させた
厚鋼板の製造方法に関する。

従来技術とその問題点 従来、例えば厚鋼板等の長子方向あるいは幅方向に対し
全体的又は部分的に板厚を変化させた厚鋼板の製造方法
としては、圧延中に圧延機のロールギャップを制御する
方法が一般に採用されていた。

例えば特公昭５１−３５１８３号公報には、テーパ鋼板
圧延時のロールギャップ、圧延荷重、圧延速度から実板
厚を演算により求め、この実板厚と連続的に変化する目
標板厚とを比較し、その偏差に応じてロールギャップを
制御する方法、　又特公昭６〇一１２４号公報には、圧
延スケジュールより演算にて求めた各パスの入側、出側
の板厚テーバ量、出入側の板長さ、出入側の先端板厚及
び入側板の塑性定数の変動をもり込んだ圧延圧力予測式
から、板長子方向における圧下位置量を各パス前に演算
しておき、この圧下位置量によって圧下駆動系をフィー
ドフォワード制御する方法とその装置がある。

しかし、これらの従来技術はいずれも圧延機の制御のた
めに非常に高度なソフトウェアを必要とし、そのための
ハードウェア及びソフトウェアに多大の費用を要すると
いった欠点がおった。

発明が解決しようとする問題点 本発明は、上記の実状にかんがみ、簡単な制御により長
子方向又は幅方向に対し、全体的又は部分的に板厚を変
化させた厚鋼板の’ＩＪ造方法を提供するものて必る。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するためのもので市り、被圧
延材を圧延機にて熱間圧延して厚鋼板を製造する方法に
おいて、圧延前あるいは圧延中に被圧延材の長手方向又
は幅方向に対し所望する板厚変化に応じて湿度を調節し
、温度分イ［を付与して熱間圧延を行うことを要旨とす
る。

作　　　　　　用 前述の構成により、被圧延材の長手方向又は幅方向に対
し、所望の板厚変化に応じた温度分布をイ」与して熱間
圧延すれば、圧延機のロールギャップを変更することな
く、長手方向又は幅方向に対し板厚を変化させた厚鋼板
を簡単に製造することができる。

具　　体　　例 以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。

第１図は、本発明を実施するための構成を示す具体例で
あり、（１）は圧延機、（２）は被圧延材（４）を搬送
するためのテーブルローラ、（３）は被圧延材（４）を
オンラインで加熱するための誘導加熱等の加熱装置、（
５）はプロセスコンピュータ（図示せず〉等より与えら
れる目標板厚分布に基づいて加熱出力、ライン速度の演
算を行う演算装置、（６）は演算装置（５）より出力さ
れる加熱出力指令に基づき加熱装置（３）の制御を行う
加熱制御装置、（７）はテーブルローラの駆動用モータ
（図示せず）の速度制御を行う「０送制御装置、（８ａ
）〜（８ｄ）は圧延機（１）及び加熱装置（３）の入側
、出側に設けられ被圧延材（４）の温度を測定するため
の温度計である。

このような構成により本発明を実施するための手順を以
下に詳述する。

まず、圧延機（１）のロールギャップを通常のパススケ
ジュールに従って設定する。このとき、被圧延材（４）
の塑性係数は、圧延機人出側の温度計（８ａ）、（８ｂ
）にて測定された温度にて決定する。次に、演ｎ装置（
５）では、与えられた目標板厚変化に従って被圧延材（
４）に付与すべき温度分布の制御を行う。

この際、あらかじめ設定されたロールキャップで被圧延
材（４）の入側板厚、ミル剛性に基づき目標板厚変化を
満足するための材料塑性係数を求め、該求めた材料塑性
係数と、あらかじめ求めておいた材質毎の被圧延材温度
と材料塑性係数の関係より、被圧延材（４）に付与すべ
き温度分布を決定する。なお、被圧延材（４）の長手方
向のみでなく、幅方向に対しても板厚分１５を付与する
場合もあるが、その場合は長手方向に対して温度分布を
付与しておき、９０’回したのち圧延機（１）で同様に
圧延すればよい（第７図参照）。

このようにして求まった温度分布を付与するために必要
な７Ｊ［Ｊ熱電力及び、加熱装置（３）での搬送速度を
それぞれ加熱制御装置（６）及び搬送制御装＠（７）に
対して次の手順で指令を行なう。まず、加熱装置（３）
の入側に設けられた温度計（８Ｃ）で測定された材料温
度をテーブルローラ（２）の回転軸に設けたパルスジェ
ネレータ（図示せず）の回転信号に基づき被圧延材（４
）の長手方向の所定単位長さ毎に求め、この測定した材
料温度と付与すべき目標板厚分布５、板厚、板幅、比熱
及び塁？ｓ（の搬送速度より必要な加熱電力を決定する
。このとき、必要な加熱電力が加熱装置（３）の最大容
量を超える場合、加熱電力を最大容量の値とし、搬送速
度を小さく決定する。

又この場合、被圧延材（４）の放熱による温度降下等も
考慮する必要がおる。このようにして決定された加熱電
力、搬送速度は、それぞれ加熱制御装置（６）、搬送制
御装置（７）へ出力されて、加熱電力と搬送速度の制御
を行うが、温度計（８ｄ）で加熱後の温度を測定し、設
定温度の誤差を加熱制御装＠（６）によりフィードバッ
ク制御も実施する。

以上の処理により長手方向に温度差を付与された被圧延
材（４）は続いて圧延機（１）にて通常の圧延を行うが
、被圧延材（４）は長手方向に温度差が付与されている
ため、材料塑性係数が異なっており、格別のロールギャ
ップ制御を行うことなく、長手方向に異なる板厚の製品
を得ることができる。又、幅方向に異なる板厚変化を付
与する場合は圧延機（１）の入側で被圧延材（４）を９
０°回して圧延することにより、同様の結果が得られる
。

第４図〜第９図は本発明により長手方向、幅方向に各図
中に示した温度分布を被圧延材に付与して圧延すること
により得られる製品の形状を示した例である。

すなわち、第４図は長手方向にテーパを形成した鋼板、
第５図は中央を薄肉として両端側は厚内とし両者間にテ
ーパ部を形成した鋼板、第６図は長手方向の一端側は厚
肉で他端側は薄肉とし両者間にテーパ部を形成した鋼板
、第７図は幅方向にテーパを形成した鋼板、第８図は長
手方向の半分を厚肉、他方の半分を薄肉に形成した鋼板
、第９図は長手方向の中央を厚肉にして両端を薄くなる
ようなテーパに形成した鋼板でおる。これらの図に示す
如く、本発明方法は単なる長手方向のテーパ鋼板のみな
らず、長手方向及び幅方向に対して多様な板厚分布を有
する鋼板を製造することができる。

実　　施　　例 厚さ２１２１ＴＩｍ、幅１８００ｍｍ、長ざ１０２０ｎ
ｖｎの素材スラブを加熱後、厚さ３７．２ｍｍ、幅１５
６０ｍｍ、長さ６７００ｍｍに圧延した状態で、電源容
量１２０００ｈの誘導加熱装置を用いて、１（０送速度
を１．０〜３．０ｍ／分に変化させて加熱することによ
り、第２図に示すごとく長手方向に２１８°Ｃの温度変
化を付与した。この後、圧下位置一定の状態で通常の可
逆圧延を４パス実施した結果、第３図に示すように長手
方向に約３．４ｍｍの板厚差を有するテーパ鋼板を製造
することができた。

発明の効果 本発明は上記したごとく、圧延前又は圧延中の被圧延材
にその長手方向又は幅方向に対し板厚変化に対応した温
度分布を付与することにより、複雑なロールキャップ制
御を行うことなく、長手方向及び幅方向に対し、全体的
又は部分的に板厚を変化させた厚鋼板を簡単に製造でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施するための一装置例の説明図、第
２図は本発明の実施例において被圧延材の長手方向に対
し温度分イｆｆを与えた際の仮長さ方向における表面温
度の変化を示すグラフ、第３図は第２図に示す温度分イ
■の被圧延材を熱間圧延した際の板長さ方向にあける板
厚の変化を示すグラフ、第４図〜第９図は本発明の実施
例における被圧延材の加熱温度分布と、熱間圧延後の形
状を示す説明図で、第４図は長手方向の一端側を残して
全体的にテーパ部を形成した場合、第５図は中央部分を
薄クシて両端より内側ヘテーパ部を形成した場合、第６
図は中央にテーパ部分を有し、かつ一端を薄クシた場合
、第７図は幅方向をテーパとした場合、第８図は長手方
向の半分を薄肉とした場合、第９図は中央が厚く両端を
薄クシた２つの逆向きテーパ部分からなる厚鋼板である
。 １・・・圧延機、２・・・テーブルローラ、３・・・加
熱装置、４・・・被圧延材、５・・・演算装置、６・・
・加熱制御装置、７・・・搬送制御装置、８・・・温度
計。 第８図 第９図 長手方向 第１図 第２図 板長さくＭ） 第３図 板長さくｍ） 第４図 第５図 第Ｃ図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被圧延材を圧延機にて熱間圧延して厚鋼板を製造する方
   法において、圧延前あるいは圧延中に被圧延材の長手方
   向又は幅方向に対し所望する板厚変化に応じて温度を調
   節し、温度分布を付与して熱間圧延を行うことを特徴と
   する異厚鋼板の製造方法。