JPS6340239B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6340239B2
JPS6340239B2 JP56049261A JP4926181A JPS6340239B2 JP S6340239 B2 JPS6340239 B2 JP S6340239B2 JP 56049261 A JP56049261 A JP 56049261A JP 4926181 A JP4926181 A JP 4926181A JP S6340239 B2 JPS6340239 B2 JP S6340239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urea
hufa
solvent
methanol
fatty acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56049261A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57164196A (en
Inventor
Yasuhisa Noguchi
Tadasuke Morita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Mining Co Ltd filed Critical Nippon Mining Co Ltd
Priority to JP4926181A priority Critical patent/JPS57164196A/ja
Publication of JPS57164196A publication Critical patent/JPS57164196A/ja
Publication of JPS6340239B2 publication Critical patent/JPS6340239B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は脂肪酸又はその誘導体からなる組成物
から、その中に含まれる高度不飽和脂肪酸又はそ
の誘導体(以下両者を含めてHUFAという)を
固体尿素を用いて濃縮分離する方法に関する。 従来、動植物油とりわけ魚油に含まれる
HUFAは主として魚類に対する必須脂質として
配合飼料などの形で添加使用されてきたが、最近
では人間に対する生理活性とそれに基づく薬理効
果が解明されてその有用性が確認され、高純度の
HUFAの工業的生産が要望されている。魚油あ
るいは海産生物よりの油脂を原料として、その脂
肪酸又はその誘導体からなる組成物からHUFA
を工業的規模で濃縮分離する方法はまだ確立され
ていない。 従来からの分別技術として(1)蒸留分別法、(2)溶
剤分別法、(3)脂肪酸塩の溶解度の差を利用した分
別法、(4)クロマトグラフイー法、(5)脂肪酸又は脂
肪酸エステルの尿素飽和メタノール溶液尿素付加
分別法などが見られる。しかし(1)の方法は高温を
要するため重合、異性化が起りやすく、(2)、(3)の
方法ではHUFA45重量%程度の濃度を与えるの
みであり収量が低く、(4)の方法においては80〜90
重量%程度に濃縮することは可能であるが、極少
量しか得られないか、もしくは分離に何日もの時
間を要し、それに付随する資材と労力ははなはだ
しく大きい。又(5)の尿素飽和メタノール溶液尿素
付加分別法は(2)(3)の方法と異なりHUFA60〜70
重量%程度の濃縮が可能である。 しかしながら従来の尿素飽和メタノール溶液尿
素付加分別法によるHUFAの濃縮分離ではメタ
ノールの尿素飽和溶液を用いるため、HUFAの
ような尿素と付加体を作らない物質を得る場合、
溶液側にメタノール、尿素、HUFAが混合物と
して存在し、この中からHUFAを回収するため
にはメタノールを除去後水洗あるいは抽出という
工程が必要となり、収率の低下及び操作の繁雑化
は避けられない。又収率の向上のため付加体の洗
浄を行う場合、メタノールのみで尿素付加体を洗
浄すると尿素付加体の一部が溶解又は分解し
HUFAの純度の低下が生じるため、尿素で飽和
されたメタノールか、あるいは尿素付加体を溶解
しない洗浄用の溶剤が必要となる。又尿素付加体
の分解をメタノール中で行うと尿素と脂肪酸など
を分別するのが困難となり、尿素の再使用がむず
かしい。 本発明はこれらの欠点を改良することを目的と
して固体尿素と特定の溶剤を用いることにより、
脂肪酸またはその誘導体からなる組成物から高収
率高純度でHUFAを濃縮分離する方法を提供す
るものである。 本発明は、脂肪酸またはその誘導体からなる組
成物を、炭素数5〜8の脂肪族炭化水素又は脂環
式炭化水素溶剤あるいはメタノールを20容量%以
下含有する上記溶剤の存在下で固体尿素と接触さ
せて尿素付加体を生成させ、その混合物から尿素
付加体を分別除去することを特徴とするHUFA
の濃縮分離方法であり、さらにまた分別除去され
た尿素付加体を反応に用いたと同じ溶剤により70
〜120℃の温度で分解し、固体尿素と溶剤を回収
し、これらをHUFAの濃縮分離に連続的に再使
用する方法である。 本発明におけるHUFAは、1分子当り炭素数
が20個以上、二重結合数3個以上を有する長鎖不
飽和脂肪酸の内で生理活性を有するω−3酸(オ
メガ−3酸、ω−3は脂肪酸の二重結合が末端メ
チル基側から3番目に位置する)とω−6酸(オ
メガ−6酸、ω−6は脂肪酸の二重結合が末端メ
チル基側から6番目に位置する)又はその誘導体
を主に対象とするものであり、このいずれもが生
体内で大きな意義を持つ高い生理活性を有してい
る。 このような脂肪酸としてはC20:3ω3(エイコサ
トリエン酸)、C20:4ω3(エイコサテトラエン酸)、
C20:5ω3(エイコサペンタエン酸、以下EPAとい
う)、C22:5ω3(ドコサペンタエン酸)、C22:6ω3
(ドコサヘキサエン酸、以下DHAという)のごと
きω−3酸又はそれらの誘導体、C20:2ω6(エイ
コサジエン酸)、C20:3ω6(エイコサトリエン酸)、
C20:4ω6(エイコサテトラエン酸又はアラキドン
酸)C22:3ω6(ドコサトリエン酸)、C22:4ω6(ド
コサテトラエン酸)、C22:5ω6(ドコサペンタエン
酸)、C24:4ω6(テトラコサテトラエン酸)のごと
きω−6酸又はそれらの誘導体があげられ、二重
結合はシス位置で示されるものである。 本発明の方法で使用されるHUFAを含む混合
組成物は液状又は固形の天然由来の油脂類があ
り、具体例を示せば、魚油、肝油などの海産動物
油をはじめとする各種動植物油類又はその誘導体
(脂肪酸、脂肪酸エステル、グリセリド、脂肪族
アルコール、ワツクス、石ケンなど、あるいは人
為的にそれらを変換した油脂類又はそれらの混合
物)があげられるが、尿素付加法を用いる関係
上、脂肪酸、脂肪酸アルキルエステル、脂肪族ア
ルコール、グリセリドが好ましい。 本発明において溶剤は脂肪酸又はその誘導体か
らなる組成物を溶解し固体尿素と均一なスラリー
を作りうるものを用いる。 溶剤としては炭素数5〜8の脂肪族炭化水素又
は脂環式炭化水素、たとえばn−ペンタン、n−
ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオ
クタン、シクロヘキサンなどがあげられるが、好
ましくはn−ペンタン、イソオクタン、シクロヘ
キサンのごとく尿素と付加体を作らない溶剤が単
独または混合物として用いられる。しかしベンゼ
ン、トルエンのようなベンゼン系炭化水素又はト
リクロルエタンのような塩素化炭化水素又は酢酸
ブチルのような短鎖の脂肪族アルキルエステルを
溶剤として用いる場合には反応はほとんど進行し
ない。 本発明において好ましい溶剤としてはメタノー
ルを20容量%以下含有する炭素数5〜8の脂肪族
炭化水素又は脂環式炭化水素があり、特に好まし
くはメタノールを1〜10容量%含有する溶剤が用
いられる。この場合メタノールは反応の賦活剤と
して働く。しかしながらメタノールを20容量%以
上含有する炭素数5〜8の脂肪族炭化水素又は脂
環式炭化水素を溶剤として用いると脱溶剤後
HUFAに尿素が残り、過、水洗などの工程が
必要となり好ましくない。 溶剤量は使用尿素量によつて異なるが脂肪酸、
又はその誘導体からなる組成物を溶解し、かつ固
体尿素と均一なスラリー状の撹拌を行うのに必要
な量を用いる。 固体尿素の使用量は脂肪酸又はその誘導体の組
成によつて異なるが高純度のHUFAを得るため
には脂肪酸又はその誘導体からなる組成物の2倍
以上必要である。又収率よく高純度のHUFAを
得るためには脂肪酸又はその誘導体からなる組成
物の2.5〜4倍量の尿素を用いるのが好ましい。 反応温度は−20℃ないし40℃までで好ましくは
5〜25℃である。−20℃以下では反応がほとんど
進行せず40℃以上になると尿素付加体が分解を起
こしはじめ尿素付加体生成が困難となる。 反応後にその混合物から尿素付加体を過によ
り分別除去し、液を減圧下脱溶剤してHUFA
を得る。この際HUFAの収率向上のためには尿
素付加体の洗浄を行うが、反応工程の溶剤と同一
の溶剤を用い洗浄すればよく、洗浄別後、上記
反応後の液と合せて減圧下に脱溶剤して
HUFAを得る。 洗浄後の尿素付加体は水又はメタノールのよう
な尿素を溶解する溶剤を加えて分解することがで
きるが、尿素と脂肪酸などを分別するのが困難と
なり、工程の連続化及び尿素の再利用のためには
好ましくない。 本発明方法において、尿素付加体の分解に使用
される溶剤は反応のときに使用した溶剤と同一の
ものがよく、HUFAの濃縮の際に得られた回収
溶剤を使用してもよい。又溶剤の使用量は反応の
ときに使用した量と同量あればよく、尿素付加体
がスラリー化する量が必要である。 尿素付加体の分解温度は尿素付加体形成が平衡
反応であるため高い方が望ましいが70〜120℃の
温度範囲で分解するのが好ましい。しかしながら
尿素付加体が分解されてでてくる固体尿素と脂肪
酸又はその誘導体の劣化、重合あるいは酸化を防
ぐためには高温は好ましくなく、特に望ましくは
80〜100℃の範囲である。 本発明において使用されるシクロヘキサン、イ
ソオクタンは沸点が各々81℃、99℃であり、尿素
付加体の分解に最も良好な溶剤である。リフラツ
クス下で分解を行えば酸素による脂肪酸又はその
誘導体の酸化も防ぐことができる。尿素付加体の
分解後過洗浄により尿素を回収し液中の脂肪
酸又はその誘導体を減圧下脱溶剤後、各目的に応
じて分別する。回収された尿素は溶剤を含んだま
ま再使用される。又HUFAの濃縮分離あるいは
尿素付加体の分解のために使用された溶剤は回収
され再使用される。本発明の方法によれば従来の
尿素飽和メタノール溶液を用いる尿素付加法より
も脂肪酸又はその誘導体からなる組成物から
HUFAを収率よく簡単に濃縮分離することがで
き工業生産を可能にするという大きな効果が得ら
れる。 次に本発明の実施例について説明する。 実施例 1 イワシ、サバなどの雑魚類(トリグリセリド)
由来の脂肪酸(ミリスチン酸C14:05.3%、パル
ミチン酸C16:014.1%、パルミトオレイン酸
C16:17.5%、オレイン酸C18:119.8%、エイコセ
ン酸C20:110.5%、エルシン酸C22:18.8%、
EPA10.3%、DHA8.3%、その他モロクチン酸
C18:4ω3、アラキドン酸、ドコサペンタエン酸な
ど)100g、固体尿素400gおよびイソオクタン
400mlを撹拌機のついたフラスコに仕込み24時間
20℃で撹拌しながら反応させた。尿素付加体を
別、洗浄し液をロータリーエバポレータで減圧
下脱溶剤しHUFAを得た。 実施例 2 実施例1の脂肪酸100g、固体尿素400g、イソ
オクタン400mlおよびメタノール16mlを撹拌機の
ついたフラスコに仕込み4時間20℃で反応させ、
実施例1と同様にしてHUFAを得た。 実施例 3 実施例1の脂肪酸100g、尿素300g、イソオク
タン300mlおよびメタノール18mlを用い、4時間
20℃で反応させ、実施例1と同様にしてHUFA
を得た。 実施例 4 実施例1の脂肪酸100g、尿素300g、イソオク
タン300mlおよびメタノール12mlを用い4時間10
℃で反応させ、実施例1と同様にしてHUFAを
得た。 実施例 5 実施例1の脂肪酸100g、尿素300g、イソオク
タン300mlおよびメタノール18mlを用い4時間5
℃で反応させ、実施例1と同様にしてHUFAを
得た。 実施例 6 実施例1の脂肪酸100g、尿素350g、イソオク
タン350mlおよびメタノール14mlを用い4時間15
℃で反応させ、実施例1と同様にしてHUFAを
得た。次に別した尿素付加体を、HUFAを得
た際の回収溶剤でリフラツクス下(98〜99℃)1
時間分解し別、洗浄、脱溶剤後、脂肪酸72.1g
および尿素344.4gを得た。 実施例 7 実施例1の脂肪酸100g、実施例6の回収尿素
344g、回収イソオクタン(メタノールを2容量
%含む)350mlおよびメタノール7mlを用い4時
間15℃で反応させ、実施例1と同様にして
HUFAを得た。 実施例 8 実施例1の脂肪酸100g、尿素400g、シクロヘ
キサン400mlおよびメタノール16mlを用い4時間
20℃で反応させ、実施例1と同様にしてHUFA
を得た。 実施例 9 実施例1の脂肪酸100g、尿素300g、シクロヘ
キサン300mlおよびメタノール12mlを用い4時間
15℃で反応させ、実施例1と同様にしてHUFA
を得た。尿素付加体を回収溶剤でリフラツクス下
(80〜81℃)1時間分解し、別、洗浄、脱溶剤
後、脂肪酸72gおよび尿素298gを得た。 実施例 10 実施例1の脂肪酸100g、実施例9の回収尿素
298g、回収シクロヘキサン(メタノールを2容
量%含む)300mlおよびメタノール6mlを用い4
時間15℃で反応させ、実施例1と同様にして
HUFAを得た。 実施例 11 実施例1の脂肪酸100g、尿素400g、n−ヘキ
サン800mlおよびメタノール16mlを用い4時間15
℃で反応させ、実施例1と同様にしてHUFAを
得た。 実施例 12 実施例1の脂肪酸100g、尿素400g、n−オク
タン800mlおよびメタノール24mlを用い4時間15
℃で反応させ、実施例1と同様にしてHUFAを
得た。 実施例 13 実施例1の脂肪酸100g、尿素400g、n−ペン
タン400mlおよびメタノール16mlを用い4時間15
℃で反応させ、実施例1と同様にしてHUFAを
得た。 実施例 14 イワシ、サバなどの雑魚油トリグリセリドをス
イ臓リパーゼで加水分解する。得られたグリセリ
ド混合物をカラムで分別しモノグリセリドを得
た。このモノグリセリドの脂肪酸組成はC14:0
9.3%、C16:021.1%、C16:14.3%、C18:19.9%、
C20:15.5%、C22:17.3%、EPA14.2%、
DHA19.6%、その他C18:4ω3、アラキドン酸、
ドコサペンタエン酸などであつた。このモノグリ
セリド1g、尿素4g、イソオクタン8mlおよび
メタノール0.3mlを試験管に入れ、恒温槽付振盪
機にて8時間20℃で反応させ、実施例1と同様に
してHUFAを得た。 実施例 15 イワシ、サバなどの雑魚油(トリグリセリド)
由来の脂肪酸メチルエステル(C14:06.6%、
C16:015.7%、C16:17.4%、C18:114.7%、
C20:18.0%、C22:16.9%、EPA13.0%、DHA8.0
%、その他C18:4ω3、アラキドン酸、ドコサペン
タエン酸など)100g、尿素400g、イソオクタン
400mlおよびメタノール16mlを撹拌機のついたフ
ラスコに仕込み4時間20℃で反応させ、実施例1
と同様にしてHUFAを得た。 実施例 16 実施例15の脂肪酸メチルエステル100g、尿素
300g、イソオクタン300mlおよびメタノール12ml
を用い4時間15℃で反応させ、実施例1と同様に
してHUFAを得た。尿素付加体を回収溶剤でリ
フラツクス下(98〜99℃)1時間分解し、別、
洗浄、脱溶剤後メチルエステル71.2gおよび尿素
294.9gを得た。 実施例 17 実施例15の脂肪酸メチルエステル100g、実施
例16の回収尿素294g、回収イソオクタン(メタ
ノールを2容量%含む)300mlおよびメタノール
6mlを用い4時間15℃で反応させ、実施例1と同
様にしてHUFAを得た。 実施例 18 実施例15の脂肪酸メチルエステル100g、尿素
300g、シクロヘキサン300mlおよびメタノール12
mlを用い、4時間15℃で反応させ、実施例1と同
様にしてHUFAを得た。尿素付加体を回収溶剤
でリフラツクス下(80〜81℃)1時間分解し、
別、洗浄、脱溶剤後メチルエステル70.2gおよび
尿素295.7gを得た。 実施例 19 実施例15の脂肪酸メチルエステル100g、実施
例18の回収尿素295g、回収シクロヘキサン(メ
タノールを2容量%含む)300mlおよびメタノー
ル6mlを用い、4時間15℃で反応させ、実施例1
と同様にしてHUFAを得た。 実施例 20 実施例15の脂肪酸メチルエステル100g、尿素
400g、n−ヘキサン800mlおよびメタノール24ml
を用い4時間15℃で反応させ、実施例1と同様に
してHUFAを得た。 実施例 21 実施例15の組成を持つ脂肪酸エチルエステル
100g、尿素300g、イソオクタン300mlおよびメ
タノール3mlを用い4時間15℃で反応させ、実施
例1と同様にしてHUFAを得た。 実施例 22 実施例15の組成を持つ脂肪酸エチルエステル
100g、尿素300g、イソオクタン300mlおよびメ
タノール30mlを用い、4時間15℃で反応させ、実
施例1と同様にしてHUFAを得た。 実施例 23 実施例15の組成を持つ脂肪酸エチルエステル
100g、尿素300g、シクロヘキサン300mlおよび
メタノール12mlを用い4時間15℃で反応させ、実
施例1と同様にしてHUFAを得た。尿素付加体
を回収溶剤でリフラツクス下(80〜81℃)1時間
分解し、別、洗浄、脱溶剤後エチルエステル
71.3gおよび尿素296gを得た。 実施例 24 実施例15の組成を持つ脂肪酸エチルエステル
100g、実施例23の回収尿素296g、回収シクロヘ
キサン(メタノールを2容量%含む)300mlおよ
びメタノール6mlを用い4時間15℃で反応させ、
実施例1と同様にしてHUFAを得た。 実施例 25 実施例15の組成を持つ脂肪酸エチルエステル
100g、尿素300g、n−ペンタン300mlおよびメ
タノール12mlを用い4時間15℃で反応させ、実施
例1と同様にしてHUFAを得た。 実施例 26 イカ油(トリグリセリド)由来の脂肪酸エチル
エステル(C14:03.6%、C16:013.0%、C16:14.4
%、C18:117.5%、C20:112.9%、C22:17.8%、
EPA11.0%、DHA17.5%、その他C18:4ω3、ア
ラキドン酸、ドコサペンタエン酸など)100g、
尿素300g、イソオクタン300mlおよびメタノール
9mlを用い、4時間15℃で反応させ、実施例1と
同様にしてHUFAを得た。 比較例 1 実施例1の脂肪酸100g、尿素400gおよびメタ
ノール800mlを用い4時間15℃で反応させた。尿
素付加体を別後、母液を濃縮し、析出した尿素
を塩酸酸性水で溶解しHUFAをエチルエーテル
で抽出した。水洗後脱溶剤しHUFAを得た。 比較例 2 実施例15の組成を持つ脂肪酸エチルエステル
100g、尿素300gおよびメタノール600mlを用い
4時間15℃で反応させた。尿素付加体を別後、
母液を濃縮し、析出した尿素とHUFAの混合物
からHUFAをn−ペンタンで抽出した。水洗後
脱溶剤しHUFAを得た。 比較例 3 実施例15の組成を持つ脂肪酸エチルエステル
100g、尿素300g、ベンゼン300mlおよびメタノ
ール12mlを用い4時間15℃で反応させた。尿素付
加体を別、洗浄し液をロータリーエバポレー
タで減圧下溶剤し、HUFAを得た。 比較例 4 実施例15の組成を持つ脂肪酸エチルエステル
100g、尿素300g、ベンゼン300mlおよびメタノ
ール30mlを用い4時間15℃で反応させ、比較例3
と同様にしてHUFAを得た。 比較例 5 実施例15の組成を持つ脂肪酸エチルエステル
100g、尿素300g、トリクレン300mlおよびメタ
ノール12mlを用い4時間15℃で反応させ、比較例
3と同様にしてHUFAを得た。 比較例 6 実施例15の組成を持つ脂肪酸エチルエステル
100g、尿素300g、酢酸ブチル300mlおよびメタ
ノール12mlを用い4時間15℃で反応させ、比較例
3と同様にしてHUFAを得た。 実施例1〜26、比較例1〜6におけるHUFA
の収率及び組成を第1表に示し、またその原料組
成を第2表に示した。分析はガスクロマトグラフ
イーによつた。実施例と比較してメタノールを用
いた比較例1及び比較例2において実施例は比較
例よりも収率でまさり、操作面においても簡単で
あつた。又ベンゼンなどの溶剤を用いた比較例3
〜6とくらべて実施例は、HUFA組成のうち
C16:0、C22:1等の不純物が少なくこれに対し必
要なEPA、DHAその他のHUFAが多く、
HUFAの純度においてはるかにすぐれていた。 以上のように脂肪酸または誘導体からなる組成
物を溶剤とともに固体尿素により尿素付加を行い
液からHUFAを濃縮分離する本発明方法は尿
素飽和メタノールを用いた従来からの尿素付加法
と比較して、あるいはベンゼンなどの溶剤を用い
た固体尿素尿素付加法と比較して、高度不飽和脂
肪酸又はその誘導体を得るためのすぐれた方法で
ある。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 脂肪酸またはその誘導体からなる組成物を溶
    剤の存在下で固体尿素と接触させて尿素付加体を
    生成させ、その混合物から尿素付加体を分別除去
    することを特徴とする高度不飽和脂肪酸又はその
    誘導体の濃縮分離方法。 2 溶剤が炭素数5〜8の脂肪族炭化水素又は脂
    環式炭化水素である特許請求の範囲第1項記載の
    方法。 3 溶剤がメタノールを20容量%以下含有する炭
    素数5〜8の脂肪族炭化水素又は脂環式炭化水素
    である特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 反応を−20℃〜40℃で行うことを特徴とする
    特許請求の範囲第1〜3項いずれか一つの項記載
    の方法。 5 高度不飽和脂肪酸が炭素数20以上、2重結合
    数3個以上である特許請求の範囲第1〜4項いず
    れか一つの項記載の方法。 6 脂肪酸またはその誘導体からなる組成物を溶
    剤の存在下で固体尿素と接触させて尿素付加体を
    生成させ、その混合物から尿素付加体を分別除去
    し、この尿素付加体を反応と同一溶剤を用い70〜
    120℃の温度で分解して固体尿素と溶剤を回収し、
    これらを再使用することを特徴とする高度不飽和
    脂肪酸又はその誘導体の濃縮分離方法。 7 溶剤が炭素数5〜8の脂肪族炭化水素又は脂
    環式炭化水素である特許請求の範囲第6項記載の
    方法。 8 溶剤がメタノールを20容量%以下含有する炭
    素数5〜8の脂肪族炭化水素又は脂環式炭化水素
    である特許請求の範囲第6項又は7項記載の方
    法。
JP4926181A 1981-04-03 1981-04-03 Concentration separation of highly unsaturated fatty acids Granted JPS57164196A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4926181A JPS57164196A (en) 1981-04-03 1981-04-03 Concentration separation of highly unsaturated fatty acids

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4926181A JPS57164196A (en) 1981-04-03 1981-04-03 Concentration separation of highly unsaturated fatty acids

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57164196A JPS57164196A (en) 1982-10-08
JPS6340239B2 true JPS6340239B2 (ja) 1988-08-10

Family

ID=12825879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4926181A Granted JPS57164196A (en) 1981-04-03 1981-04-03 Concentration separation of highly unsaturated fatty acids

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57164196A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH663951A5 (fr) * 1984-10-10 1988-01-29 Nestle Sa Procede d'enrichissement selectif en acides gras polyinsatures d'un melange contenant des acides gras fractions enrichies obtenues et compositions les contenant.
JPS6157693A (ja) * 1985-05-09 1986-03-24 工業技術院長 γ−リノレン酸の濃縮方法
JPH07107158B2 (ja) * 1989-01-06 1995-11-15 日本水産株式会社 連続式尿素付加分別法およびその装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2750361A (en) * 1956-06-12 Cyclic ureaxadduct p process

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2750361A (en) * 1956-06-12 Cyclic ureaxadduct p process

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57164196A (en) 1982-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4164506A (en) Process for producing lower alcohol esters of fatty acids
US6204401B1 (en) Purifying polyunsaturated fatty acid glycerides
KR102265636B1 (ko) 우레아/오일 복합체로부터 우레아 및 오일의 회수
JP2023165748A (ja) 天然油由来の超長鎖多価不飽和脂肪酸
JP2003500082A (ja) 蒸留−酵素的エステル交換の組合せによるポリ不飽和脂肪酸エステルの濃縮及び精製
IE59171B1 (en) A refined fish oil product and the production process for same
US5116546A (en) Process for producing fatty-acid lower-alkyl mono-esters
CA2822314C (en) Concentrate of omega 3
JPH0159318B2 (ja)
Stevenson et al. Glycerolysis of tallow with immobilised lipase
DE2009047C2 (de) Verfahren zur Herstellung von Epoxystearinsäureestern
US5734071A (en) Process for separating lipophilic compounds
JPS6340239B2 (ja)
JPH1180083A (ja) エイコサペンタエン酸エステルの製造方法
US2789119A (en) Production of fatty acid monoglycerides
JP2006510752A (ja) 共役リノール酸の製造方法
JP3892497B2 (ja) エイコサペンタエン酸エステルの製造方法
JPH0347259B2 (ja)
JPH04243849A (ja) 高度不飽和脂肪酸類の精製方法
JPH0140817B2 (ja)
US3928231A (en) Selective hydrocarboxylation of unsaturated fatty compounds
US2897231A (en) Method for the recovery of azelaic acid from a mixture of oxidized acids
JPH07110956B2 (ja) エイコサペンタエン酸またはそのエステルおよびドコサヘキサエン酸またはそのエステルの製造法
JPS5815598A (ja) 高度不飽和脂肪酸の濃縮分離方法
US4427572A (en) Process for the manufacture of soap