JPS6339372A - 記録媒体及び記録方法 - Google Patents

記録媒体及び記録方法

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JPS6339372A
JPS6339372A JP61183024A JP18302486A JPS6339372A JP S6339372 A JPS6339372 A JP S6339372A JP 61183024 A JP61183024 A JP 61183024A JP 18302486 A JP18302486 A JP 18302486A JP S6339372 A JPS6339372 A JP S6339372A
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JP
Japan
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recording
silica
recording medium
ink
aluminum
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JP61183024A
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English (en)
Inventor
Naoya Morohoshi
直哉 諸星
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Canon Inc
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5218Macromolecular coatings characterised by inorganic additives, e.g. pigments, clays

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、記録媒体および記録方法に関し、更に詳しく
は優れた色彩発色性、耐光性、耐水性等の諸特性を有す
る記録画像を与える改良された記録媒体および該媒体を
使用する記録方法に関する。
〔従来の技術] インクシェツト記録方法は、種々の記録液(以下インク
と云う)吐出方式(例えば、静電吸引方式、圧電素子を
用いてインクに機械的振動または変位を与える方式、イ
ンクを加熱して発泡させ、その圧力を利用する方式等)
により、インクの小滴を発生させ、これを飛翔させ、そ
れらの一部若しくは全部を、紙なと゛の記録媒体に付着
させて記録を行うものであるか、騒音の発生か少なく、
高速印字、多色印字の行える記録方法として注目されて
いる。
インクシェツト記録用のインクとしては、安全性、印刷
適性の面から主に水系のものか使用されている。
一方、記録媒体としては、従来、通常の紙が一般的に使
用されてきた。このような紙に液状のインクを用いて記
録を行う場合には、一般にインクか記録媒体上て滲ノv
で印字かぼけたりしないことか必要てあり、またインク
が記録後可及的速やかに乾燥して不意に紙面をイ5染し
ないことか望ましい。
すなわち、インクシェツト記録方式におい一〇は、 1)インクの記録媒体への吸収か速やかであった場合で
も、後でイ」着したインクか前にイ」着したインクと混
合したり、インクドツトを乱したり、流れ出したりしな
いこと、 2)インク液滴が記録媒体上で拡散し、インク1〜ツト
の径が必要以」二に大きくならないこと、3)インクド
ツトの形状か真円に近く、またその周辺か滑らかである
こと、 4)インクドツトの濃度か高く、ドツト周辺かぼけない
こと、 5)記録媒体の白瓜が高く、インクドツトとのコントラ
ストか大きいこと、 6)インクの色が、記録媒体のいかんにより変化しない
こと、 7)記録媒体の寸法変動(例えは、しわ、のひ)か記録
前後で少ないこと、 等の諸要求を満足させる必要かある。
ところで従来から、インクシェツト記録方法においては
主として水系のインクを使用するため、記録画像の耐水
性が欠け、水かかかった場合などインクか滲んで文字等
が判読できなくなるという問題もあり、これを解決する
ことも要求されていた。
例えは、特開昭56−99693−号公報に記載のイン
クジェット記録媒体は、ハロゲン化第四級アンモニウム
等を含有させて耐水・1′1−を付与している。しかし
、このような耐水性の改善策により逆に記録剤(染料等
)の耐光性か著しく低下するという欠点が認められてい
る。
また、インクシェツト記録媒体としてシリカを含有する
用紙か提案されており、この記録媒体は、インクジェッ
ト記録媒体として、記録剤の色彩発色性か優れる等の種
々の利点を有するものであるか、該媒体に水溶性染料、
特に直接染料、酸性染料または食品用色素を記録剤とす
るインクで記録を行うと、その理由は明らかではないか
、形成された画像の耐光性か乏しく変退色するという不
都合がある。
〔発明か解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、上記の技術分野において従来技術が解
決し得なかった諸課題を全て満足させることにある。特
に、本発明ではインクジェット記録方式による画像の記
録におりる−に記諸要求、特に色彩発色性、耐光性およ
び耐水性を同時に向−トさせることにあり、とつわり、
優れた色彩発色性を与えるものの、耐光性にとはしいシ
リカ含有記録媒体を用いた場合の画像の耐光性を向上さ
せることにある。
本発明の他の目的は、水溶性染料を含有する広範な水系
のインクを使用しても常に優れた記録特性が発揮できる
新規なインクジェット記録媒体および記録方法を提供す
ることにある。
〔問題点を解決しようとするための手段〕上記および他
の目的は、以下の本発明によって達成される。
すなわち、本発明は、2発明からなり、その第1の発明
は、マグネシウムとアルミニウムの複塩とシリカを併有
することを特徴とする記録媒体であり、且つ第2の発明
は、記録剤として水溶性染料を含む記録液により、マグ
ネシウムとアルミニウムの複塩とシリカを併有する記録
媒体に対し、記録を行うことを特徴とする記録方法であ
る。
(作用) 次に本発明を更に詳細に説明すると、本発明に共通ずる
主たる特徴は、種々の記録媒体、特に、従来から色彩発
色性に優れた画像を午えるが、その画像の耐光性か不十
分であるというシリカ含有記録媒体に、マグネシウムと
アルミニウムの複塩を併有させることによりて、インク
、特に、水溶性染料を含むインクにより形成された画像
の優れた色彩発色性を保持したまま耐光性か著しく向上
することを知見した点てあり、本発明者はこのような知
見に基ついて本発明の目的を達成したものである。
次に本発明を主として特徴つける記録媒体について説明
すると、本発明の記録媒体は、従来公知の各種の記録媒
体に特定の化合物、すなわち、マグネシウムとアルミニ
ウムの複塩ならひにシリカを併有させたことを特徴とし
ており、このような構成によって本発明の目的が達成さ
れたものである。
本発明の記録媒体は、従来公知の普通紙、加工紙、合成
紙、プラスチックフィルム等の各種記録媒体を基材とし
、該基材にマグネシウムとアルミニウムの複塩ならひに
シリカを併有させることによって得られる。
本発明の記録媒体に使用するシリカとしては、従来公知
の充填剤としての天然または合成のシリカはいずれも使
用し得るか、特に好ましいものは、BET法による比表
面積が100 rn2/g以上、好ましくは100〜7
00 rn2 / gの合成微粒子シリカであり、この
ような比表面積のシリカを使用することによって、イン
ク中の水溶性染料の優れた色彩発色性、最適のインクド
ラ1〜の形状および大きさを達成することかできる。と
りわけ、二次粒子内部の平均細孔径が30〜400人の
範囲にある合成球状シリカを使用した場合、特に優れた
色彩発色性、発色濃度、ドツト形状ならひにインク吸収
性を達成することか可能となる。
また、本発明で使用するマグネシウムとアルミニウムの
複塩としては、少なくともマグネシウムとアルミニウム
を含有する複塩であり、少なくともマグネシウムとアル
ミニウムからなる複酸化物、複水酸化物、ならひに酸化
物と他物質との合成化合物であるオキソニウム化合物、
配位化合物、分子化合物、イ」加化合物等の高次化合物
を包含する。
上記化合物の具体例としては、 MgAf1204.2.5Mg0−Al2O3・xH2
O,Mga An2 (OH)、6CO,、・4H20
,Mg4.s AJ22  (OH) 3CO3’m 
H20(m = 3〜3.5 )等の化学式あるいは組
成式で表わされる化合物が挙げられるが、本発明は上記
具体例に限定されるものではない。
本発明で使用する上記のマグネシウムとアルミニウムの
複塩がとのようなメカニズムで記録画像の耐光性を向上
させるかについては必すしも明確ではないか、おそらく
その優れた吸着能に起因すると考えられる。たとえは、
Mg6Au2 (OH)、6Co・4H20゜Mg 4
.gAI12 (OH)+3CO3・mH20(m=3
〜35)の組成式で表わされる天然および合成のバイト
ロタルザイI・類化合物は優れた酸吸着能と陰イオン交
換料を持っており、医薬用の制酸剤やポリオレフィン等
のプラスデック安定剤(へロケンスカヘンシャー)とし
て使用されており、本発明においても画像の保存性の向
上効果が最も大きいものである。いずれにせよマグネシ
ウムとアルミニウムの複塩を記録媒体に含有させること
により画像の配光・1+1を著しく向上せしめたもので
あり、本発明はこのような知見に基ついて本発明を完成
するに至った。
一方、マグネシウムとアルミニウムの両方とも含有しな
い化合物を使用した場合には、画像の耐光性向上の効果
か小さいか、あるいは他の何らかの欠点を有する。たと
えは、MgOを使用した場合、十分な耐光性向上効果を
得る配合量では、記録媒体の塩基性か強くなりずきて、
酸性染料及び/又は直接染料の染着付か低下する。また
、A犯203 ・xH2Oを使用した場合には、画像の
色彩発色・l’[、発色濃度か低下するという欠点を有
する。
上記の如きマグネシウムの複塩ならひにシリカを基材に
包含させる方法はいずれの方法でもよいか、例えは、こ
のような基4Aの抄紙T稈においてこれらの2成分を同
時にまたは別々に添加して製紙する方法、あるいは紙用
含浸液にこれらの2成分を添加し、これに、基材を浸漬
する後処理による方法等があるか、いずれの方法を用い
てもよい。
このような方法において2成分の記録媒体中への添加量
は、記録媒体100重量部中てシリカか約5〜30重量
部、そしてマグネシウムとアルミニウムの複塩か0,1
〜15重量部を占める範囲とすることによって本発明の
[]的か最良に達成されることを知見した。これらの範
囲を外れてもそれ/イリに有効であるが、形成された画
像の色彩発色性および耐光性のバランスか崩れる恐れか
ある。
一方、基材表面の塗工層中に前記2成分を含有するタイ
プの本発明の記録媒体は、紙等の基材用の塗工液に前記
2成分を添加し、この塗]−液を基材」−に塗布し、乾
燥させることによって製造される。この場合の塗工液の
他の成分としては、従来公知のクレー、タルク、ケイソ
ウ土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム
、酸化チタン、酸化亜鉛、サヂンホワイト、ケイ酸アル
ミニウム、リトポン等の無機質顔料類 デンプン、ゼラ
チン、カセイン、アラヒアゴム、アルギン酸ソーダ、カ
ルホギシメヂルセルロース、ポリビニルアルコール、ポ
リヒニルビロリI〜ン、ポリアクリル酸ソーダ等の水溶
性高分子、合成ゴムラテックス等の合成樹脂ラテックス
;ボリヒニルブチラール、ポリヒニルクロライI−等の
有機溶剤可溶性樹脂、更には分散剤、蛍光染料、IっH
調整剤、消泡剤、潤滑剤、防腐剤、界面活性剤、耐水化
剤の各種添加剤を挙げることかてきる。これらの添加剤
のうち耐水化剤については、水に溶解した時、解離して
カチオン性を呈する従来公知のモノマー、オリゴマーあ
るいはポリマーはいずれも使用できるか、好ましくは4
級アンモニウム基を有するポリシアリルミン話導体であ
る。
塗工液の固形分は約1〜50重量%になる量か好適であ
り、該塗工液は、公知の手法、例えはロールコータ−法
、プレートコーター法、エアナイフコーター法等により
、通常1〜50g/m′程度(乾燥塗工量)の量を基材
上に塗工する。好ましくは2〜30 g / rn2程
度(乾燥塗工量)塗Tする。
従来の記録媒体、特にインクジェット記録方法における
記録媒体としては、シリカ含有記録媒体か、インクによ
る優れた色彩発色性を発揮するものとして知られている
が、このようなシリカ含有記録媒体に水溶性染料からな
るインクで記録を行うと、形成される画像の耐光性か著
しく低いものであったか、本発明によれは、」1記の如
きマグネシウムとアルミニウムの複塩をシリカ含有記録
媒体に併有させることによって、シリカ含有記録媒体の
木来有する優れた色彩発色性を何ら失うことなく、その
欠点であった耐光性を著しく向上せしめ得たものである
本発明の第2の発明は、上記の如き本発明の記録媒体を
使用するインクシエンl−記録方法の発明てあり、該記
録方法において使用するインクは、水溶性染料を含むも
のである限り、従来公知のインクはいずれも使用できる
ものである。
本発明のインクジェット記録方法に使用されるインクの
必須成分である水溶性染料としては、直接染料、酸性染
料あるいは食品用色素等の水溶性染料か好ましく用いら
れる。
例えば、直接染料としては、 C,1,ダイレフ1〜ブラツク 2.4.9.11.1
4.17.19.22.27.32、36、38、41
 、48、49、51 、56.62、71 、74、
75、77、78、8 o、105、106、107、
108、112.113 、117、132、146、
154.194 。
CI、ダイレクトイエロー 1.2.4.8.11.1
2.24.26.27.28.33.34.39.41
.42.44.48.50.51.58.72.85.
86.87.88.98.100.110: C,I  タイレクトオレンシ 6.8.10゜26.
29.39.41.49.51.1o2゜C1,タイレ
フトレット 1.2.4.8.9.11.13.17.
20.23.24.28.31.33.37.39.4
4.46.47.48.51.59.62.63.73
.75.77.80.81.83.84.85.90.
94.99.101.108、+10.145.189
.197.220.224.225.226.227.
230; C,I  タイレフ1〜ヴアイオレツト 1.7.9.
12.35.48.51.90.94゜C,1,ダイレ
クトブルー 1.2.6.8.15.22.25.34
.69.70,71.72.75.76.78.80.
81.82.83.86.90.98.106.108
.11.120.123.158.163.165.1
92.193.194.195.196.199.20
0.201.202.203.207.218.236
.237.239.246.258゜ C,I  ダイレフ1〜グリーン 1′、6.8.28
.33.37.63.64; C1,タイレフトブラウン IA、2.6.25.27
.44.58.95.100.101.106.112
.173.194.195.209.210.211; 酸性染料としては、CI8 アシッドブラック1.2.
7.16.17.24.26.28.31.41.48
.52.58.60.63、94 、107 、109
 、112 、118.119、121 、122、1
31 、155.156 ; C,I  アシッ]・イエロー 1.3.4.7.11
 、12、13、14、17、18、19.23、25
、29、34、36、38、4 o、41 、42、4
4、49、53、55、59.61 、71 、72、
76、78、99、111.114、116、122、
135、161.172 。
C1,アシッIsオレンジ 7.8.1o、33.56
.64゜ C1,アシツ1〜レット 1.4.6.8.13.14
.15.18.19.21.26.27.30.32.
34.35.37.40゜42.51.52.54.5
7.8o、82.83.85.87.88.89.92
.94.97.106.108.110.119.12
9.131.133.134.135.154.155
.172.176、taO1184、186、187、
243、249,254、256、260、289、3
17,318; C,I  アシツドヴアイオレット 7.11.15.
34.41.43.49.75;C,I  アシッドブ
ルー 1.7.9.22.23.25.27.29.4
0.41.43.45.49.51.53.55.56
.59.62.78.80.81.83.90.92.
93.102.104.111.113.117.12
0.124.126.145.167.171.175
.183.229.234.236: C1,アシッドグリーン 3.9.12.16.19.
20.25.27.41゜c、  r  アシッドブラ
ウン 4.14:更に食品用色素としては、 C,1,フートブラック 2゜ C,T  フートイエロー 3.4.5゜C1,フード
レツ1こ 2、3、7、9、14 、52 、87 、
92 、94 、102.104、105、106 : C,1,フートヴアイオレット 2; C,1,フードブルー 1.2; C1,フードグリーン 2.3等か挙げられるか、もち
ろんこれらに限定されるものではない。
これらの水溶性染料は、−1QIJに水または水と有m
溶剤からなる液媒体中に溶解して使用するものであり、
これらの液媒体成分としては、好ましくは水と水溶性の
各種有機溶剤等との混合物か使用されるが、インク中の
水分含有量か、20乃至90重量%の範囲内となるよう
調整するのか好ましい。
上記水溶性の有機溶剤としては、例えはメチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、5ec−
ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコール、等の炭素原子数か1〜4のアルキル
アルコール類;ジメチルポルムアミド、ジメチルアセト
アミド等のアミド類:アセ]−ン、ジアセトンアルコー
ル等のケトンまたはケトンアルコール類:テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキルグ
リコール類;エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,2.6−ヘキサンドリオール、チオグリコール
、ヘキシレングリコール、ジエヂレングリコール等のア
ルキレン基か2〜6個の炭酸片1を含むアルキレングリ
コール類;グリセリン:エチレングリコールメチルエー
テル、シエチレングリコールメヂル(またはエチル)エ
ーテル、トリエチレングリコールモノメチル(またはエ
チル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエー
テル類等か挙げられる。これらの多くの水溶性有機溶剤
の中でも、ジエチレングロコール等の多価アルコール、
トリエヂレングリコール千ツメチル(またはエチル)エ
ーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類が
好ましいものである。
多価アルコール類は、インク中の水が蒸発し、水溶性染
料か析出することに基づくノズルの目詰まり現象を防止
するための湿潤剤としての効果か大きいため、特に好ま
しいものである。
インクには可溶化剤を加えることもできる。
代表的な可溶化剤は、含窒素複素環式ケ]−ン類であり
、その目的とする作用は、水溶性染料の溶媒に対する溶
解性を飛躍的に向上させることにある。例えは、N−メ
チル−2−ピロリドン、1.3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノンか好ましく用いられる。
このような成分から調製されるインクは、それ自体で記
録特性(信号応答性、液滴形成の安定性、吐出安定性、
長時間の連続記録性、長時間の記録休止後の吐出安定性
)、保存安定性、記録媒体への定着性に優れたものであ
るか、これらの特性を更に改善するために、各種添加剤
を更に含有させてもよい。例えばボリヒニルアルコール
、セルロース類等の水溶性樹脂等の粘度調節剤;カチオ
ン、アニオンまたはノニオン系の各種界面活性剤;ジェ
タノールアミン、トリエタノールアミン等の表面張力調
整剤;緩衝液によるPH調整剤等を挙げることかできる
また、インクを帯電させるタイプのインクジェット記録
方法に使用されるインクを調合するためには、塩化リチ
ウム、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム等の無機塩類
等の比抵抗調整剤が添加される。尚、熱エネルギーの作
用によってインクを吐出させるタイプのインクジェット
記録方式に適用する場合には、熱的な物性値(例えば、
比熱、熱膨張係数、熱伝導率等)が調整されることもあ
る。
本発明方法において前記の記録媒体に上記のインクを付
与して記録を行うためのインクジェット記録方法は、イ
ンクをノズルより効果的に離脱させて、射程体である記
録媒体にインクを付与し得る方式であれはいかなる方式
でもよく、それらの方式の代表的なものは、例えばアイ
イーイーイー トランス アクション オンインダスト
リイ アプリケイションズ(IEEETrans ac
tions on Industry App目cat
ions )Vol、rA−13,No、1 (197
7年2,3月号)、日経エレクトロニクスの1976年
4月19日号、1973年1月29日号および1974
年5月6日号に記載されている。これらに記載の方式は
、本発明の方法に好適なものてあり、その幾つかを説明
すると、先ず静電吸引方式があり、この方式ては、ノズ
ルとノズルの数mm前方に置いた加速電極との間に強電
界を与えて、ノズルよりインクを粒子化して次々に引出
し、引出したインクが偏向電極間を飛翔する間に情報信
号を偏向電極に与えて記録する方式と、インク粒子を偏
向することなく、情報信号に対応してインク粒子を噴射
する方式とがあり、いずれも本発明の方法に有効である
第2の方式としては、小型ポンプてインクに高圧を加え
、ノズルを水晶振動子等で機械的に振動させることによ
り、強制的に微少インク粒子を噴射する方式であり、噴
射されたインク粒子は噴射と同時に、情報信号に応じて
帯電させる。帯電したインク粒子は偏向電極板間を通過
する際、帯電量に応じて偏向される。この方式を利用し
た別の方式としてマイクロドツトインクジェット方式と
称される方式もあり、この方式では、インク圧力、励振
条件をある範囲の適性値に保ち、ノズル先端より大小二
種類のインク小滴を発生し、この中小径小滴のみを記録
により利用するものである。この方式の特徴は、従来並
みの太いノズル口径でも微少小滴群を得ることができる
第3の方式としてはピエゾ素子方式があり、この方式で
は、インクに加える圧力手段として、他方式の如くポン
プの様な機械的手段てなく、ピエゾ素子を利用する。ピ
エゾ素子に電気信号を与えて機械的変位を生しさせるこ
とにより、インクに圧力を加え、ノズルより噴射させる
方式である。
また、特開昭54−59936号公報に記載されている
方法で、熱エネルギーの作用を受けたインクか急激な体
積変化を生じ、この状態変化による作用力によって、イ
ンクをノズルから吐出させるインクシェツト方式も有効
に使用することがてきる。
本発明において、シリカか記録媒体中で記録液およびそ
の中の水溶性染料にどのように作用するのか、その機構
は現在のところ明らかではない。しかしなから、記録液
中の水溶性染料及び/又は液媒体が、シリカ、特にBE
T法て比表面積100rn”7g以上の合成微粒子シリ
カの触媒的作用によって、酸素、オゾン等の空気中の酸
化性気体による酸化ならびに空気中の酸化性気体と光の
相互作用による酸化を受けやすくなるために変退色を起
こすものと推測される。木発明者らは、鋭意研究の結果
、記録媒体中の顔料あるいは填料の固体酸強度と記録画
像の変退色との間に相関関係かあることを知見するに至
った。
本発明におけるマグネシウムとアルミニウムの複塩は、
その塩基性により、シリカの触媒的作用の原因となって
いると推測されるシリカ表面の活性な融点を不活性にす
るか、またはMgとAρの相互作用により融点の強さと
位置をシフトさせるかあるいは液媒体の酸化により生ず
る酸をその吸着能により吸着してしまうか、のいずれか
の作用あるいはそれらの複合作用により、水溶性染料の
変退色を抑制し、記録画像の耐光性(保存性)か著しく
向上したものと考えられる。また、マグネシウムとアル
ミニウムの複塩は変退色の抑制効果の持続性が高いこと
も特徴として挙げられる。
(実施例) 以下、実施例および比較例に従って本発明を更に詳細に
説明する。但し、文中、部または%とあるのは特に断り
のない限り重量基準である。
実施例1 基材として、JISP8122に基づくサイズ度が、3
5秒の一般上質紙(坪量64g / rn2 )を使用
し、この基材上に下記組成の塗工液を乾燥塗工量10g
/rn2の割合で、ブレートコーターにより塗工し、常
法により乾燥させて本発明の記録媒体を得た。また比較
のためにマグネシウムとアルミニウムを全く含有しない
塗工液を調製し、これを同様に塗工して比較例の記録媒
体とした。
合成シリカ            100部ポリビニ
ルアルコール(クラレ製、PVA117)      
        50部マグネシウムとアルミニウムの
複塩   X部水                 
         400部尚、Xは第1表に示すとお
りである 上記記録媒体に対して、下記のインクを用いて、発熱素
子を備えたインクシェツト記録装置(オリフィスサイズ
30X40μm、駆動電圧24、5 V 、周波数2K
Hz)で記録を行ない、得られた画像のへ夕印字部につ
いて耐光性の評価を行なった。耐光性は、キセノンフェ
ートメーター50時間照射(40℃、65%RH。
55mW/cm2)L、高速分光光度剖CA−35型(
村上色彩技術研究断裂)を用いて、未照射のものとの色
差(ΔEab*)を求め耐光性の尺度とした。数値か小
さい程耐光性か良好である。その結果を下記第1表に示
す。
C,1,フードブラック2     3部シエヂレング
リコール       15部ポリエチレングリコール
300   18部水               
           70部上記第1表に示す通り、
本発明の記録媒体を用いて本発明方法により得られる記
録画像の耐光性は、比較例の場合に比して著しく改良さ
れたものてあり、更に本発明による記録画像は、水溶性
染料を含む水系のインクを用いてもインクの滲み出しか
なく、高解像度で鮮明なものであった。尚、色彩発色性
は、実施例と比較例において同様に優れたものであり、
とりわけ球状シリカを用いた記録媒体の色彩発色性か優
れたものであった。
実施例2 原料パルプとしてフリーネス(C,S、F)370mf
tのLBKPを使用し、これに填料として合成シリカ(
日本シリカ製、ニップシールNS、比表面積160rn
2/g)90部。
第2表に示すマグネシウムとアルミニウムの複塩10部
を合わせてパルプ固形分に対して30重1%、歩留向上
剤としてカチオン澱粉(CATOF、玉子ナショナル製
)を同しくパルプ固形分に対して、02重量%内添させ
、TAPPI標準シートフォーマ−を用いて坪170 
g / rn2に抄紙し、抄紙原紙とした。
次いて、濃度3%のポリビニルアルコール水溶液(クラ
レ製、PVAC3T)を、サイズプレス装置にて前記原
紙に乾燥塗工量20g/rn’となるように塗工処理を
行ない、本発明の記録媒体を得た。
また、比較のために、填料として合成シリカ100部を
用い、マグネシウムとアルミニウムの複塩を全く含有さ
せずに上記と同様に抄紙し、サイズプレス塗工して比較
例の記録媒体とした。
上記記録媒体に対して、下記のインクを用いてインクシ
ェツト記録を行ない、実施例と同様にして耐光性の評価
を行なった。
その結果を第2表に示す。
(ブラックインク) C,1,フートブラック2     3部ジエチレング
リコール       15部ポリエチレングリコール
      15部木本              
           70部」−記インクにおけるブ
ラック染料に代えて、それぞれダイレクトイエロー86
.アシツドレツ]−35およびダイレクトブルー86を
用いて、イエローインク、マゼンタインクおよびシアン
インクを調製した。
上記第2表に示す通り、本発明の記録媒体を用いて本発
明方法により得られる画像の耐光性は、比較例の場合に
比して改良され、とりわけブラックとシアンの場合に著
しく改良されたものであった。
(効果) 以−にの如ぎ本発明によれは、従来技術における記録媒
体を使用した方法に比べて著しく優れた色彩発色性およ
び耐光性を同時に有する画像を提供することかでき、と
りわり、直接染料、酸性染料または食品用色素からなる
インクを使用することによって、従来例には見られない
程度の優れた品質、特に優れた色彩発色性および耐光性
を同時に有する画像を提供することができる。
更に本発明によれはインクが速やかに記録媒体の内部に
吸収され、異色のインクか短時間内に同一箇所に重複し
て付着した場合にもインクの流れ出しや滲み出し現象が
なく、高解像度の鮮明な画像が得られる。従って、本発
明の記録媒体および記録方法は一般の記録はもとより、
特にインクジェット記録用の記録媒体および記録方法と
して好適なものである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)マグネシウムとアルミニウムの複塩とシリカを併
    有することを特徴とする記録媒体。
  2. (2)マグネシウムとアルミニウムの複塩がハイドロタ
    ルサイト化合物である特許請求の範囲第(1)項に記載
    の記録媒体。
  3. (3)シリカがBET法による比表面積が100rn^
    2/g以上の合成微粒子シリカである特許請求の範囲第
    (1)項に記載の記録媒体。
  4. (4)シリカが合成球状シリカである特許請求の範囲第
    (1)項に記載の記録媒体。
  5. (5)記録剤として水溶性染料を含む記録液により、マ
    グネシウムとアルミニウムの複塩とシリカを併有する記
    録媒体に対し、記録を 行なうことを特徴とする記録方法。
  6. (6)マグネシウムとアルミニウムの複塩がハイドロタ
    ルサイト類化合物である特許請求の範囲第(5)項に記
    載の記録方法。
  7. (7)シリカがBET法による比表面積が100m^2
    /g以上の合成微粒子シリカである特許請求の範囲第(
    5)項に記載の記録方法。
  8. (8)シリカが合成球状シリカである特許請求の範囲第
    (5)項に記載の記録方法。
  9. (9)水溶性染料が、直接染料、酸性染料および食品用
    色素のなかから選ばれた少なくとも1種の物質である特
    許請求の範囲第(5)項に記載の記録方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1036666A1 (en) * 1999-03-15 2000-09-20 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Ink-jet recording sheet containing aluminium and magnesium salts
JP2000280613A (ja) * 1999-03-31 2000-10-10 Nippon Paper Industries Co Ltd インクジェット記録用紙

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