JPS6339249Y2 - - Google Patents

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JPS6339249Y2
JPS6339249Y2 JP3714183U JP3714183U JPS6339249Y2 JP S6339249 Y2 JPS6339249 Y2 JP S6339249Y2 JP 3714183 U JP3714183 U JP 3714183U JP 3714183 U JP3714183 U JP 3714183U JP S6339249 Y2 JPS6339249 Y2 JP S6339249Y2
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JP
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bath
wall body
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bathtub
hot
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JP3714183U
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JPS59141567U (ja
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  • Coating With Molten Metal (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、浴組成の異なる2つの浴を有する溶
融亜鉛めつき装置に関する。
近時、溶融亜鉛めつき鋼板は、用途の多様化、
高級化、使用条件の苛酷化に伴い、一そうの品質
改善が要請されている。とりわけ、高温・多湿度
雰囲気中で、めつき層の結晶粒界が腐食され、こ
れが内部に進行して素地表面と合金層との界面の
腐食が生じることにより短期間のうちにめつき層
が剥離する腐食剥離は、溶融亜鉛めつき鋼板の致
命的欠陥として早急の解決が要請されている。
この腐食剥離現象は、めつき層の粒界近傍およ
び合金層近傍に晶出したアルミニウムが粒界およ
び合金層近傍の選択的腐食を促進することに主因
がある。従つて、めつき浴中のアルミニウム量を
制限し、めつき層内の粒界や合金層近傍でのアル
ミニウムの晶出・濃化を阻止することが有効な対
策となり、事実浴中のアルミニウムを約0.07%以
下に制限することにより、腐食剥離の問題を解決
し得ることを確認している。しかし、アルミニウ
ムは、素地鋼板表面に対するめつきぬれ性の改善
等に有用であるほか、とくにめつき層の密着性を
確保するために、素地表面に合金層として、Fe
−Al系合金またはFe−Al−Zn系合金層を生成さ
せるために欠くことのできない浴成分であつて、
通常約0.1〜0.5%の添加を必要とする。もし、含
有量を0.1%未満に制限したのでは、素地表面に
硬くて脆いFe−Zn系合金層の異常発達を阻止し
得ず、めつき層の密着性が悪く、とうてい実用に
耐えないものとなつてしまう。つまり、浴中のア
ルミニウムはめつき層の密着性確保の点からは少
くとも約0.1%を要し、一方腐食剥離防止のため
には約0.07%を越えてはならない。従来のめつき
装置では、この相反する要請を同時に満たすこと
はできず、いづれか一方の品質を犠性にしなけれ
ばならない。
本考案は、上記問題を解決したものであり、2
つの浴槽を隔壁体を介して連設し、かつ隔壁体
は、鋼板を第1の浴槽から第2の浴槽に通板させ
るための通板溝を有する構造とし、第1の浴槽に
は鋼板表面に合金層を生成させるための0.1〜0.5
%のAlを含む溶融亜鉛浴、第2の浴槽にはAl含
有量を0.07%以下に制限した溶融亜鉛浴をそれぞ
れ与え、隔壁体の通板溝を通して鋼板を、各浴槽
内に順次連続的に通板させるようにした溶融亜鉛
めつき装置を提供する。
本考案の実施例について説明すると、第1図に
おいて、1は第1の浴槽、2は第2の浴槽、3は
隔壁体であり、rは鋼板sを案内するための槽内
に設置されたシンクロールである。
隔壁体3は、槽底に立設された基壁体31とそ
の上方に配設された扉体32からなる。扉体32
は適当な昇降駆動装置4に連結され、ガイド部材
5にそつて昇降自在に浴内に垂下し、その上下方
向の位置調節により、下端縁部と基壁体の上端縁
部との間に鋼板sを通板させるための適当な間隔
を有する通板溝6を画成し、また通板開始前と終
了後は通板溝を閉塞し両浴槽の連通を遮断するよ
うになつている。基壁体31および扉体32はそ
れぞれ、浴中での耐食性、耐溶損性などを備えた
材料、例えばステンレス系耐熱鋼などにて構成さ
れる。
第1の浴槽1には、表地鋼板表面に密着性のよ
い合金層(Fe−Al系、またはFe−Al−Zn系から
なる合金層)の形成に必要な適量のアルミニウム
(約0.1〜0.5%)を含み、残部は亜鉛と不可避不
純物からなるZn−Al系溶融浴が与えられ、一方
第2の浴槽2には、耐腐食剥離性にすぐれためつ
き層を形成するためにアルミニウム量を約0.07%
以下に制限するとともに、必要に応じて加えられ
る浴成分、例えばめつき層のスパングルの形成、
塗装性の改善等を目的として約0.3%以下の鉛を
含み、残部は亜鉛と不可避不純物からなるZn−
(Pb)系溶融浴が与えられる。
素地鋼帯sは、適宜に前処理(例えば、還元焼
鈍処理等)をうけたのち、第1の浴槽1内に適当
な移行速度で導入され、ついで隔壁体の通板溝6
をすりぬけて第2の浴槽2内に送込まれたのち浴
上方に引上げられ、浴上において通常のそれと同
様に適宜めつき目盛量の制御が行なわれる。な
お、各浴槽には、浴の消費速度に合せて適時、そ
れぞれの組成に調製された浴が補給される。こう
して、所望の成分組成からなる合金層とその上層
のめつき層とを有する溶融めつき鋼板が得られ
る。
上記装置において、第1の浴と第2の浴の混り
合い、特に鋼帯に付随する第1浴の第2浴への流
入を抑制するために、鋼板の上下表面と通板溝6
の上下の端縁との隙間は約5mm以下とすべきであ
り、好ましくは扉体および基壁体の端縁が軽く鋼
帯表面に摺接する程度の溝幅に調節される。
また、浴の混入を抑制するために、図示のよう
に、基壁体31と扉体32からなる2つの隔壁体
3,3を適当な間隙をおいて平行に並べて設置す
ることが望ましい。この場合、各隔壁体の扉体3
2はそれぞれ独立に昇降駆動されるものとし、通
板の開始に際しては、まず第1の浴に面する扉体
を開いて鋼帯を通したのち、その扉体を閉じ、つ
いで第2の浴に面する扉体を開けて第2の浴槽内
へ導入する。また、通板終了時は、鋼帯尾端の通
過と同時に順次各扉体を降下させてそれぞれの通
板溝を閉塞する。こうすれば、通板開始・終了時
に2つの浴が多量に混り合うことがなく、また通
板途中で通板溝の隙間からの漏れがあつても、隔
壁間の空隙7内に流込むので、他の浴槽への直接
の混入を阻止することができる。隔壁体の間に貯
留した浴は排出口8から取抜るか、その他適当な
方法で取出せばよい。
なお、鋼帯通板時の鋼帯表面との摺接による通
板溝の端縁の摩耗が問題となる場合には、扉体3
2、基壁体31の各端縁部を、例えば超硬合金、
その他の適宜の耐摩耗材で構成すればよい。
第2図は本考案の他の実施例であり、隔壁体を
なす基壁体31と扉体32の各端縁部に上下相対
向するロール33,33を回動自在に取付け、ロ
ールとロールの間を通板溝とする。鋼帯sは浴槽
内のシンクロールr,rに案内され、隔壁体の上
下のロール33,33間を通つて各浴槽を順次通
板するほかは、前記第1図のそれと特に異なら
ず、ロール33,33は鋼板sの上下面に緩かに
当接するように扉体32の上下方向の位置調節が
施こされる。こうすれば、通板溝の摩耗や鋼板表
面の擦過を防止し、かつ鋼帯上下面に当接するロ
ール33,33の絞り作用により、鋼帯に付随す
る第1浴から第2浴への浴流入をより少くするこ
とができる。
本考案は上記のように、2つの浴槽を連設し、
合金層を生成するための浴とめつき層を形成する
ための浴とを独立させたので、浴組成調製上の制
限が著しく緩和され、それぞれ所望の最適組成の
浴を使用することにより密着性と耐腐食剥離性と
を同時に満たす溶融亜鉛めつき鋼板を製造するこ
とができる。まためつき層を形成するための浴に
は例えばスパングルの形成、塗装性、その他の品
質を改善するための鉛、その他各種の成分を添加
することができる。むろん、それによつてめつき
層の密着性が損なわれることはなく、品質改善を
目的とする浴組成の構成の自由度が著しく拡大す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本考案の実施例
を示す縦断面図である。 1……第1の浴槽、2……第2の浴槽、3……
隔壁体、31……基壁体、32……扉体、33…
…ロール、4……昇降駆動装置、6……通板溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 0.1〜0.5%のアルミニウムを含む溶融亜鉛浴
    を貯留する第1の浴槽1と、アルミニウムが不
    純分として0.07%以下に保持された溶融亜鉛浴
    を貯留する第2の浴槽2とを、被めつき鋼板通
    板溝6を有する隔壁体3を介して連設し、被め
    つき鋼板を第1の浴槽1から、隔壁体3の通板
    溝6を通して第2の浴槽2に通板させるように
    したことを特徴とする溶融亜鉛めつき装置。 (2) 隔壁体3が槽底に立設された基壁体31とそ
    の上方に昇降自在に配設された扉体32とから
    なり、基壁体31と扉体32との間を通板溝6
    とする上記第1項に記載の溶融亜鉛めつき装
    置。 (3) 基壁体31と扉体32とからなる2つの隔壁
    体3,3が平行に離隔して並設されていること
    を特徴とする上記第2項に記載の溶融亜鉛めつ
    き装置。 (4) 扉体32の下端縁部および基壁体31の上端
    縁部が耐摩耗材からなる上記第2項または第3
    項に記載の溶融亜鉛めつき装置。 (5) 扉体32の下端縁部と基壁体31の上端縁部
    に相対向する一対のロール33,33を回動自
    在に付設し、そのロール間隙を通板溝6として
    いることを特徴とする上記第2項または第3項
    に記載の溶融亜鉛めつき装置。
JP3714183U 1983-03-15 1983-03-15 溶融亜鉛めつき装置 Granted JPS59141567U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3714183U JPS59141567U (ja) 1983-03-15 1983-03-15 溶融亜鉛めつき装置

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JP3714183U JPS59141567U (ja) 1983-03-15 1983-03-15 溶融亜鉛めつき装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59141567U JPS59141567U (ja) 1984-09-21
JPS6339249Y2 true JPS6339249Y2 (ja) 1988-10-14

Family

ID=30167814

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JP3714183U Granted JPS59141567U (ja) 1983-03-15 1983-03-15 溶融亜鉛めつき装置

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JPS59141567U (ja) 1984-09-21

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