JPS6338874A - 保冷コンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、食品等の比較的短時間の保冷に用いる保冷
コンテナ、とくにドライアイス等の蓄冷利を冷熱源とし
て食品等を均冷状態に保持して配送するのに用いられる
例えばコールドロールボックスと称されるような保冷コ
ンテナに関する。

従来の技術 従来、この種の保冷コンテナとして、例えば特開昭５６
−１１９４７５号に示されているように、断熱性のコン
テナ内を−Ｌ部の冷熱源収納室と下部の貯蔵室とに区画
し、画室を複数本のヒートパイプによって熱的に連通さ
せ、前記冷熱源収納室内に収納したドライアイス等の冷
熱源より輻射される冷熱を、前記ヒートパイプを介して
貯蔵室に移送し、もって貯蔵室内を均冷状態に保持しう
るようになされたものが知られている。

ところで、食品によっては、例えば摂氏零下十数度とい
うような極めて低い温度に保持することが要求されるい
わゆる冷凍食品もあれば、摂氏零度前後というような比
較的低い温度に保持することが要求されるいわゆる冷蔵
食品もある。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、」二連のような従来の保冷コンテナは、
貯蔵室内の全体を均一冷却状態に保持するものであった
ため、冷却適温の異なる複数の食品を同時に収納すれば
、コンテナ内の温度が冷凍食品に適合するように設定さ
れている場合には、冷蔵食品の方が過冷却状態となって
その品質の低下を招くことになるし、またその逆の場合
には、冷凍食品の方が冷却不足となってその品質の低下
を招くことになる。

従って、従来の保冷コンテナでは、冷却適温の異なる２
種以」二の食品等を同時に配送したいという要請には対
処しえなかった。

この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、冷
却適温の異なる慢数種の食品等を同時に収納しつるよう
に冷却温度の異なる複数の貯蔵室を備えた保冷コンテナ
を提供しようとするものである。

問題点を解決する為の手段 而して、この発明は、内側上部に冷熱源収納室を備えた
コンテナ本体内に複数の貯蔵室を設けると共に、これら
各貯蔵室と冷熱源収納室とを作動温度範囲の異なる作動
液の封入されたヒートバイブによってそれぞれ熱的に連
通させることによって、同一の蓄冷材を用いるにもかか
わらず、各貯蔵室内をそれぞれ異なる温度に設定するよ
うにしたものである。

即ち、この発明は、冷熱源収納室（Ｃ）を内側上部に備
えた断熱性のコンテナ本体（１）の内部が、断熱性の区
画壁（９）により複数の貯蔵室（Ａ）（Ｂ）に区画され
ると共に、作動温度範囲の異なる作動液がそれぞれ封入
された複数のヒートバイブ（Ｉｌｌ）　　（＋１２）が
前記コンテナ本体（１）内に装備され、前記各貯蔵室（
Ａ）（Ｂ）ごとに、異種作動液の封入された前記各ヒー
トパイプ（Ｉｌｌ）　　（＋１２）の蒸発部（ｌｌｌａ
　）（ＩＩ２ａ　）がそれぞれ熱的接続状態に配置され
ると共に、上記各ヒートバイブ（旧）　　（Ｈ２）の凝
縮部（ｌｌｌｂ　）　　（ＩＩ２ｂ　）がともに前記冷
熱源収納室（Ｃ）内に熱的接続状態に配置されてなるこ
とを特徴とする保冷コンテナを要旨とするものである。

実施例 この発明を、第１図ないし第３図に示す実施例に括づい
て説明する。

図示実施例の保冷コンテナは、コンテナ本体（１）の開
口面に開閉扉（２）が取付けられてなるもので、前記本
体（１）の下端に取付けられたキャスター（３）により
移動自在となされている。

前記コンテナ本体（１）は、内装壁板（１ａ）と外装壁
板（１ｂ）との間に発泡ポリウレタン合成樹脂等の断熱
材（１ｃ）を充填した断熱性の周壁で構成されている。

そして、このコンテナ本体（１）内には、金属製のヒー
トバイブパネル（Ｐ）が装着されている。

このヒートバイブパネル（Ｐ）は、第１図および第２図
に示すように、１つの垂直壁部（Ｐｌ）と、その」二端
から屈曲して連続した水平壁部（Ｐ２）とを有するもの
で、熱伝導性に優れた平板状のアルミニウム製のロール
ポンドパネルを側面視略逆り字状に屈曲形成したもので
ある。

該パネル（Ｐ）には、垂直壁部（Ｐｌ）から水平壁部（
Ｐ２）に連続した分離独立状の２つの回路の中空部（４
）（５）が形成され、各中空部（４）（５）内に減圧下
に作動液を封入して第１ヒートバイブ（Ｉｌｌ）および
第２ヒートバイブ（＋１２）を形成している。

第１ヒートパイプ（Ｉｌｌ）は、第３図に示すように、
垂直壁部（Ｐｌ）の下半分に網目状ないしは格子状の回
路に形成された中空部（４）でｔＭ成される蒸発部（１
１１ａ）と、水平壁部（Ｐ２）の両端部に網目状ないし
は格子状の２つの回路に形成された中空部（４）で構成
される凝縮部（Ｈｌｂ　）　　（ｌｌｌｂ　）とを有し
、上記蒸発部（ＩＩｌ、ａ　）と凝縮部（Ｉｌｌｂ　）
　　（Ｉ１１＋）　）とがパネル（Ｐ）の両端に沿って
設けられた直線状の複数本の中空部（ｔｌｌｃ　）によ
り連通されてなるものである。

一方、第２ヒートバイブ（＋１２）は、垂直壁部（Ｐｌ
）の上半分に網目状ないしは格子状の回路に形成された
中空部（５）で構成される蒸発部（ＩＩ２ａ　）と、水
平壁部（Ｐ２）の前記第１ヒートバイブ（１１１）の蒸
発部（Ｉｌｌｂ　）（ｌｌｌｂ　）間に網目状ないしは
格子状の回路に形成された中空部（５）で構成される凝
縮部（Ｈ２ｂ）とを有し、上記蒸発部（ｔ１２ａ　）と
凝縮部（ｌ１２ｂ　）とが複数本の直線状の中空部（Ｉ
Ｉ２ｃ　）により連通されてなるものである。この第２
ヒートバイブ（＋１２）の蒸発部（ｌＩ２ａ　）の周囲
には、多数のスリット（６）・・・が穿設されて、第１
ヒートバイブ（ｌｉｔ）の蒸発部（ｌｌｌａ　）との間
の熱伝導が少なくなるようになされている。

上記第１ヒートバイブ（ＨＩ　）には、作動液としてフ
レオン１２が封入される一方、第２ヒートバイブ（Ｈ２
）には、作動液としてフレオン１１４が封入されている
。

なお、作動液としては、他に例えばフレオン１１．２２
．１１３、あるいはアンモニア、メタノール、水等、作
動温度範囲の異なる作動液を適宜選定して封入すれば良
い。

そして、上記し−トパイプパネル（Ｐ）は、第１図およ
び第２図に示すように、その垂直壁部（Ｐｌ）がコンテ
ナ本体（１）の後面壁内側に沿うようにして装着され、
水平壁部（Ｐ２）の下面には添板（７）が配設されて、
コンテナ本体（１）内の上部に冷熱源収納室（Ｃ）が形
成されている。該冷熱源収納室（Ｃ）の前面開口部には
蓋（８）がその下端部を前記添板（７）に枢支されて開
閉自在となされ、該収納室（Ｃ）内を密封して内部に収
納された冷熱源（Ｄ）よりの冷気が外部に漏れないよう
になされている。

また、前記コンテナ本体（１）内には、断熱性の区画壁
（９）が前記両ヒートパイプ（Ｉｌｌ）（１１２）の蒸
発部（Ｈｌａ　）　　（ＩＩ２ａ　）の境目に位置する
ようにして配設されて、上記本体（１）内に上部の貯蔵
室（Ａ）とその下部の貯蔵室（Ｂ）とが形成されている
。したがって、これら各貯蔵室（Ａ）（Ｂ）内には、前
記第１および第２ヒ〜ドパイブ（旧）　　（＋１２）の
各蒸発部（Ｉｌｌａ　）（ＩＩ２ａ　）が熱的接続状態
に配置されると共に、冷熱源収納室（Ｃ）内には前記両
ヒートバイブ（Ｉｌｌ）　　（Ｈ２）の凝縮部（Ｉ（ｌ
ｂ　）　　（ｌｌｌｂ　’）　　（ｌ１２ｂ　）が熱的
接続状態に配置されている。

この保冷コンテナ（１）は、使用に際して、第１図およ
び第２図に示すように、冷熱源収納室（Ｃ）内にドライ
アイス等の冷熱源（Ｄ）を収納して蓋（８）を閉じ、下
段の貯蔵室（Ｂ）内には比較的低温の状態に保持すれば
足りる食品等の被保冷物を収納する一方、上段の貯蔵室
（Ａ）には上記被保冷物より相対的に低温の状態に保持
しなければならない被保冷物を収納しておく。

すると、各貯蔵室（Ａ）（Ｂ）内の熱により、前記両ヒ
ートパイプ（ｌＩｌ）　　（＋（２）の各蒸発部（ｌｌ
ｌａ　）　　（Ｈ２ａ　）が暖められ、内部の作動液の
蒸発を生じさせる。そして、この発生した蒸気は各ヒー
トパイプ（Ｉｌｌ）　　（１２）内を急速に上昇し、前
記各凝縮部（Ｈｌｂ　）（ＩＩ２ｂ　）内で蒸発潜熱を
放出して凝縮され、前記各蒸発部（ｌｌｌａ　）（１−
１２ａ　）に還流される。而して、冷熱源（Ｄ）の冷熱
は各ヒートパイプ（Ｉｌｌ）　　（１１２）を介して急
速に上段の貯蔵室（Ａ）および下段の貯蔵室（Ｂ）内に
移送され、輻射されることによって、前記画室（Ａ）（
Ｂ）内が冷却されるのであるが、第１ヒートバイブ（旧
）に封入された作動液の方が第２ヒートバイブ（Ｈ２）
に封入された作動液よりも作動温度範囲が低いため、上
部の貯蔵室（Ａ）内の方が下部の貯蔵室（Ｂ）内よりも
１口対的に低い温度に保持される。

なお、上部の貯蔵室（Ａ）をその内部温度が極めて低い
冷凍室として使用する場合には、該室（Ａ）内に冷熱源
（Ｄ）よりの冷気が直接降下しても差し支えないので、
」二足実施例におけるような添板（７）や蓋（８）を省
略しても良い。もっとも、上段の貯蔵室（Ａ）と下段の
貯蔵室（Ｂ）とは、内部温度を異なった状態に保持する
ために、相互に熱の出入りの無いようにする必要かある
。

また上記実施例では、コンテナ本体（１）内に、上下２
段の貯蔵室（Ａ）（Ｂ）を設けたものを示したが、上下
あるいは左右に３つ以上の貯蔵室を設けるようにしても
良い。

更にまた、前記ヒートバイブパネル（Ｐ）は、前記実施
例のように、ロールボンドパネルを用いてヒートバイブ
化したもので構成するのが最も製造上、及び外観デザイ
ン上有利であるが、これに限定されるものではなく、他
に例えばバイブオンシートを用いて構成しても良いし、
更には扁平な中空押出形材を用いて構成しても良い。

また、ヒートパイプ（Ｉｌｌ）　　（＋１２）としては
、前記実施例のようにヒートバイブパネル（Ｐ）に一体
的に設けられたものを用いるのが熱輸送効率上官１１１
であるが、棒状のヒートバイブを用いても良い。

発明の効果 この発明に係る保冷コンテナは、上述のように、冷熱源
収納室（Ｃ）を内側上部に備えた断熱性のコンテナ本体
（１）の内部が、断熱性の区画壁（９）により複数の貯
蔵室（Ａ）（Ｂ）に区画されると共に、前記コンテナ本
体（１）内に複数のヒートパイプ（Ｉｌｌ）　　（１１
２）が装備され、これら各ヒートパイプ（ＩＩＩ）　　
（＋１２）の蒸発部（Ｉｌｌａ　）　　（］１２ａ　）
が前記各貯蔵室（Ａ）（Ｂ）内に熱的接続状態に配置さ
れると共に、各凝縮部（Ｉｌｌｂ　）　　（ｌＩ２ｂ　
）がともに前記冷熱源収納室（Ｃ）内に熱的接続状態に
配置されているから、」−２冷熱源収納室（Ｃ）内に収
納された冷熱源（Ｄ）よりの冷熱は、前記各ヒートパイ
プ（Ｈ１）（Ｈ２）を介して各貯蔵室（Ａ）（Ｂ）内に
急速に移送され、各貯蔵室（Ａ）（Ｂ）内が効率良く冷
却される。

しかも、各貯蔵室（Ａ）（Ｂ）と冷熱源収納室（Ｃ）と
か作動温度範囲の異なる作動液か封入されたヒートパイ
プ（ｉｌｌ）　　（Ｈ２）によってそれぞれ熱的に連通
されているから、同一の冷熱源（Ｄ）を用いるにもかか
わらず、各貯蔵室（Ａ）（Ｂ）内を異なる温度に保持し
つる。

従って、１つの保冷コンテナでありながら、同時に１夏
数種類の飲食物等を、あるものは冷凍状態に、また他の
ものは冷蔵状態にして、それぞれのａする固自゛の保存
適？Ｈに応じて運搬、保管に供することができるという
優れた実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すものであり、第１図は開
閉扉を開いた状態を示す一部切欠き全体斜視図、第２図
は縦断面図、第３図はヒートバイブパネルを展開した状
態を示す平面図である。 （１）・・・コンテナ本体、（９）・・・区画壁、（Ａ
）（Ｂ）・・・貯蔵室、（Ｃ）・・・冷熱源収納室、（
Ｉｌｌ）　　（＋１２）−・・ヒートパイプ、（Ｉｌｌ
ａ　）　　（ＩＩ２ａ　）・・・蒸発部、（Ｉｌｌｂ　
）　　（ｌＩ２ｂ　）・・・凝縮部。 以　　　−ト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 冷熱源収納室（Ｃ）を内側上部に備えた断熱性のコンテ
   ナ本体（１）の内部が、断熱性の区画壁（９）により複
   数の貯蔵室（Ａ）（Ｂ）に区画されると共に、作動温度
   範囲の異なる作動液がそれぞれ封入された複数のヒート
   パイプ（Ｈ１）（Ｈ２）が前記コンテナ本体（１）内に
   装備され、前記各貯蔵室（Ａ）（Ｂ）ごとに、異種作動
   液の封入された前記各ヒートパイプ（Ｈ１）（Ｈ２）の
   蒸発部（Ｈ１ａ）（Ｈ２ａ）がそれぞれ熱的接続状態に
   配置されると共に、上記各ヒートパイプ（Ｈ１）（Ｈ２
   ）の凝縮部（Ｈ１ｂ）（Ｈ２ｂ）がともに前記冷熱源収
   納室（Ｃ）内に熱的接続状態に配置されてなることを特
   徴とする保冷コンテナ。