JPS6337779B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6337779B2
JPS6337779B2 JP54008305A JP830579A JPS6337779B2 JP S6337779 B2 JPS6337779 B2 JP S6337779B2 JP 54008305 A JP54008305 A JP 54008305A JP 830579 A JP830579 A JP 830579A JP S6337779 B2 JPS6337779 B2 JP S6337779B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aliphatic hydrocarbon
weight
hydrocarbon solvent
reaction mixture
eda
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54008305A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55167258A (en
Inventor
Furanshisu Baanadei Kareru
Deibitsudo Mogoresuko Hooru
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
REDAARU PIPERASHIRIN Inc
Original Assignee
REDAARU PIPERASHIRIN Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by REDAARU PIPERASHIRIN Inc filed Critical REDAARU PIPERASHIRIN Inc
Publication of JPS55167258A publication Critical patent/JPS55167258A/ja
Publication of JPS6337779B2 publication Critical patent/JPS6337779B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/04Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by substitution of functional groups by amino groups
    • C07C209/06Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by substitution of functional groups by amino groups by substitution of halogen atoms
    • C07C209/08Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by substitution of functional groups by amino groups by substitution of halogen atoms with formation of amino groups bound to acyclic carbon atoms or to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明においてN−エチルエチレンジアミン: (以下NEEDとして示す)の製法が提供される
が、この方法ではハロゲン化エチルとエチレンジ
アミン(以下EDAとして示す)とを約−10〜約
120℃の温度において、約1〜20:1のEDAの前
記ハロゲン化エチルに対するモル比で、水約0〜
50重量%の存在下に反応させて、NEEDを含有す
る反応混合物を形成させる。次に生じた反応混合
物を水性アルカリ化剤に接触させて有機層とアル
カリ化された水性層とからなる液体二相混合物を
形成させ、次いでアルカリ化された水性層を分離
する。有機層を適当な脂肪族炭化水素溶媒約0.2
〜100重量%で希釈し、生成混合物を共沸的に分
別蒸留して該混合物から水及び未反応EDAのす
べてを除去する。次いで得られた反応混合物を次
いで分別蒸留して残留炭化水素溶媒を除きNEED
を約99%より高い純度で回収する。
好ましくは、ハロゲン化エチルとEDAとの間
の反応は水約15〜30重量%の存在下に、EDAの
ハロゲン化エチルに対するモル比約2〜5:1
で、約25〜50℃において行なわれる。次いで生成
反応混合物を水性カセイソーダに接触させ、蒸留
を行なう前に脂肪族炭化水素溶媒約0.2〜20重量
%で希釈する。
本発明の方法はさらに、(1)共沸混合物から水性
EDAを回収し循環する、(2)脂肪族炭化水素溶媒
を回収し循環する、及び(3)分離したアルカリ化し
た水性層を、前記有機層の重量を基にして約10〜
100重量%の前記炭化水素溶媒に接触させ、抽出
された水性層を分離し、共沸分別蒸留を進める前
に有機層を炭化水素抽出物で希釈する各工程を加
えることによつて変形することができる。
本発明はまたNEEDに適当な脂肪族炭化水素溶
媒を加え、それから水及び(又は)EDAを共沸
的に分別蒸留し、次いで分別蒸留することによつ
て残留炭化水素溶媒を除き無水のそして(又は)
EDAを含まないNEEDを回収することにより
NEEDから水及び(又は)EDAを除去する方法
を提供する。これまで利用できた方法に勝る本発
明の方法の利点は(1)最終生成物が約99%以上の純
度を有すること及び(2)その方法が高収率で高い生
産性を生ずることである。
本発明によれば、また(a)ハロゲン化エチルと
EDAとを前者の後者に対するモル比約1:1〜
20で、約−10〜約120℃の温度において、無水条
件下に反応させてアルキル化反応混合物を得;(b)
前記アルキル化反応混合物に、その重量を基にし
て約0.2〜30重量%の適当な脂肪族炭化水素溶媒
を添加し;(c)EDAと前記脂肪族炭化水素溶媒と
の混合物を分別蒸留して生成混合物からEDAを
実質的に除去し;(d)得られた反応混合物を前記ハ
ロゲン化エチル1モル当り少くとも0.9モル当量
の適当なアルカリ化剤に接触させて中和すること
によりハロゲン化アルカリ沈殿のスラリーを形成
させ;(e)前記スラリーから前記ハロゲン化アルカ
リを分離し、生じた母液を回収し;(f)前記の分離
したハロゲン化アルカリを前記脂肪族炭化水素溶
媒で洗浄し;(g)生成混合物から水及び残留EDA
を実質上すべて除くために工程(e)の前記母液と工
程(f)で回収された脂肪族炭化水素洗液とを合せて
分別蒸留し;次いで(h)生成反応混合物を分別蒸留
することによつて残留脂肪族炭化水素溶媒を除き
前記NEEDを回収する各工程を包含する純度約99
%のNEEDを製造する他の方法を提供する。
EDA(無水液体または含水のいずれでもよい)
とハロゲン化エチル好ましくは塩化エチルとを適
当な反応容器中で混合し反応混合物を撹拌し約5
〜15時間(好ましくは約7〜9時間)にわたつて
約−10〜約120℃(好ましくは約25〜50℃)に維
持して、約1〜20:1(好ましくは約2〜5:1)
のEDAのハロゲン化エチルに対するモル比を与
え、水約0〜50重量%(好ましくは約15〜30%)
を含有する反応混合物を形成させる。適当なハロ
ゲン化エチルには塩化エチル、臭化エチル及びヨ
ウ化エチルが含まれる。反応容器中の全滞留時間
は用いた温度に依存し、より高い温度ではより短
かい時間が用いられる。
次いで反応混合物をアルカリ化剤の水溶液と激
しく接触させて有機相とアルカリ化された水性相
とからなる二相液体混合物を形成させる。水性層
のPHが約7未満、好ましくは8未満、にならない
ように十分なアルカリ化剤を用いる。適当なアル
カリ化剤には水酸化ナトリウム及び水酸化カリウ
ムが、単独か又は混合物として含まれる。好まし
いアルカリ化剤は約50%の水酸化ナトリウム水溶
液である。
二相混合物を静置した後、それから水性層を分
離するとNEED、未反応EDA並びに、N,N′−
ジエチルエチレンジアミン、N,N−ジエチルエ
チレンジアミン、N,N,N′−トリエチルエチ
レンジアミン、及びN,N,N′,N′−テトラエ
チルエチレンジアミンのような高アルキル化生成
物を含有する有機相が得られる。水性層は一般に
約1〜3%のEDA及び約0.5〜1%のNEEDを含
有する。次いで前記有機層の重量を基にして約10
〜100重量%好ましくは約10〜20重量%の適当な
脂肪族炭化水素溶媒で有機相を希釈する。
好ましくは分離した水性層を前記有機層の重量
を基にして約10〜100重量%好ましくは約10〜20
重量%の前記の適当な脂肪族炭化水素溶媒で抽出
し、次いで二相混合物を静置する。次に抽出され
た水性層を分離し、炭化水素溶媒抽出物を上記有
機層の希釈に用いる。
ここに用いた「適当な脂肪族炭化水素溶媒」と
はNEEDと混和性でEDAと混和性でなく、そし
て実質量のNEEDを包含しないで約128〜約131℃
以下で水及び(又は)EDAと共沸する脂肪族炭
化水素溶媒として示される。適当な脂肪族炭化水
素溶媒にはn−ヘプタン、イソオクタン、シクロ
ヘキサン、n−ヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン,n−ペンタンなどが含まれるが、好ましい脂
肪族炭化水素溶媒はn−ヘプタンである。芳香族
炭化水素はEDA及びNEEDのいずれとも混和性
であるので脂肪族炭化水素の代りに用いることが
できない。
次いで希釈された有機層を蒸留塔により加熱し
沸騰させて残留EDA及び水を共沸的に分別留出
させる。留出物を静置した後下部のEDA−水相
を分離してアルキル化容器に循環して良く、また
上部の炭化水素相を無水の、EDAを含まない
NEEDが得られるまで蒸留容器に循環するか又は
もとの二相混合物の抽出容器に移送しても良い。
NEED、高アルキル化エチレンジアミン及び脂
肪族炭化水素溶媒を含有する残りのEDAを含ま
ない反応混合物は次に十分な理論段数を含む分留
塔を用いて分別蒸留され、前記脂肪族炭化水素溶
媒がNEEDから分離される。例えば15理論段数を
含む塔及び溶媒としてのn−ヘプタンを用いると
n−ヘプタンは約98〜100℃で沸騰する前留分と
して留出する。そのように得られる炭化水素溶媒
の前留分は前記のように有機相の希釈、反応混合
物からのEDA及び水の共沸、又は水性層の抽出
のような処理の他の段階に循環しても良い。
炭化水素溶媒の前留分を除去した後、蒸留を続
けるとNEED(沸点130〜131℃、99%以上の純度)
が、装入したハロゲン化エチレルを基にして約63
〜65%の収率で得られる。ここに用いる手順は、
また前記炭化水素溶媒の適量をNEEDに加えて
NEEDから水又はEDAあるいはそのいずれをも
共沸的に分別蒸留し、そして残留物を分別蒸留し
て過剰の炭化水素溶媒を除き無水のEDAを含ま
ないNEEDを得ることによりNEEDから水及び
(又は)EDAを除去するのに用いることができ
る。前記の方法はまた連続流の反応装置、スプリ
ツター容器、蒸留塔などのような適当な容器を用
いて連続的に行なうことができることは理解され
るべきである。
代替法ではエチレンジアミンを無水液体として
次に示すようにハロゲン化エチルと反応させる: (式中Xはクロロ、ブロモ、フルオロ又はヨード
のようなハロゲン原子、好ましくはクロロであ
る) 反応は適当な反応容器中で反応混合物を撹拌し
ながら約−10〜約120℃好ましくは約25〜75℃で、
約1〜24時間好ましくは約2〜6時間の間行なわ
れる。用いるEDAのハロゲン化エチルに対する
モル比は約1〜20:1好ましくは約2〜5:1で
ある。反応容器中の全滞留時間は用いる温度に依
存し、より高い温度ではより短かい滞留時間が用
いられる。
反応が終ると反応混合物を、反応混合物の重量
を基にして約0.2〜30重量%好ましくは約0.5〜1.0
重量%の適当な脂肪族炭化水素溶媒で希釈する。
ここに用いた「適当な脂肪炭化水素溶媒とは前に
示したと同じ意味を有する。次いで希釈された反
応混合物を蒸留塔により加熱して沸騰させ残留
EDAを共沸的に分別留出させる。適宜EDA留出
物を回収し循環しても良い。
適当な脂肪族炭化水素溶媒にはn−ヘプタン、
イソオクタン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、
メチルシクロヘキサン、n−ペンタンなどが含ま
れるが、好ましい脂肪族炭化水素溶媒はn−ヘプ
タンである。
次いで反応混合物を、用いたハロゲン化アルキ
ル1モル当り少くとも0.9モル当量の適当なアル
カリ化剤と接触させることによつて中和する。こ
こに用いた「適当なアルカリ化剤」とは単独又は
混合物のいずれかの水酸化ナトリウム又は水酸化
カリウムとして示される。好ましいアルカリ化剤
は水酸化ナトリウムの50%水溶液である。
生じたハロゲン化アルカリの沈殿は過又は遠
心処理のような慣用法により生成スラリーから分
離され、前記の脂肪族炭化水素溶媒好ましくはn
−ヘプタンで洗浄される。
脂肪族炭化水素溶媒洗液を捕集し、反応混合物
にアルカリ化剤を添加することによつて形成され
たスラリーからハロゲン化アルカリの沈澱を分離
することによつて得た母液に併合する。合せた液
を充てん塔により、好ましくはヘプタン留出物を
塔頂に循環して、残留物質が実質上EDA及び水
を含まなくなるまで大気圧で共沸的に分別蒸留す
る。
生じた実質上EDAを含まない処の、生成物
NEED、高アルキル化エチレンジアミン及び脂肪
族炭化水素溶媒を含有する反応混合物を、次に十
分な理論段数を含む分留塔を用いて分別蒸留し、
前記脂肪族炭化水素溶媒を生成物NEEDから分離
する。例えば15理論段を含む塔を用いるとn−ヘ
プタンは約98〜100℃で沸騰する前留分として留
出する。そのようにして得られた炭化水素溶媒の
前留分は反応混合物の希釈、あるいは反応混合物
からのEDA又は水の共沸のような処理の他の段
階に循環しても良い。
炭化水素溶媒の前留分を除去した後反応混合物
を、好ましくは清澄化して不溶物を除き、そして
清澄化された溶液の蒸留を続けるとNEED(沸点
130〜131℃)が99%以上の純度で、装入したハロ
ゲン化エチルを基にして理論値の約62〜65%の収
率で得られる。
前記方法はまた、連続流の反応装置、分離容
器、蒸留留塔などのような適当な容器を用いて連
続的に行なうことができることを理解すべきであ
る。
NEEDはピペラシリン(piperacillin)製造の
中間体として有用であるが、この場合NEEDには
優れた純度が要求される。本願発明によつて得ら
れる高純度NEEDはピペラシリンの中間体として
極めて適している。
本発明の例示のために次の実施例が準備され
る。他にことわらない限り部はすべて重量によ
り、範囲にはすべて両端の数字が包含される。生
成物の純度は気相クロマトグラフイー(VPC)
によつて測定された面積百分率として示される。
実施例 1 本実施例は無水EDAの使用例である。
無水EDA(1420g;23.63モル)に30〜40℃に
おいて塩化エチル(565g;8.76モル)を5時間
の間加える。添加が終つた後反応混合物を2時間
撹拌し、それに50%カセイソーダ(935ml;17.5
モル)を加える。生じた二相混合物を30分間撹拌
し、静置し、水性相を分離し、n−ヘプタン150
mlで2回抽出する。ヘプタン抽出物を有機相に加
え合せた溶液を、分留塔及び留出したヘプタンを
蒸留容器へ戻し密度の大きい水性EDA相を分離
するためのスプリツター装置を用いて加熱し88〜
97℃で水及びEDAを共沸蒸留する。このように
して水394gとEDA896g(14.91モル)とからな
る水性EDA相が分離される。EDAを含まない残
留物を分別蒸留するとNEED3〜4重量%を含有
するヘプタン前留分(沸点98〜102℃)及びVPC
による99.8%以上の純度のNEED484g(沸点130
〜131℃)が得られる。収率は塩化エチルに基づ
く理論値の62.7%である。
実施例 2 本実施例は回収された水性EDAの使用例であ
る。
実施例1で回収された水性EDA1245g
(EDA14.39モルを含有する)と無水EDA(555
g;9.23モル)との混合物に、30〜40℃において
塩化エチル(545g;8.45モル)を5時間にわた
つて加える。添加が終つた後反応混合物を2時間
撹拌し、それに50%カセイソーダ(902ml;16.9
モル)を加える。生じた二相混合物を、実施例1
で回収したn−ヘプタンを用い実施例1記載のよ
うに処理して分離した水性相を抽出する。EDA
を含まない残留物質を分別蒸留するとNEED3〜
4重量%を含有するヘプタン前留分及びVPCに
よる99.8%以上の純度のNEED(沸点130〜131℃)
483gが得られる。収率は塩化エチルに基づく理
論値の65%である。
実施例 3 本実施例は共沸蒸留によつてNEEDからEDA
を分離する例である。
EDA(500g)とNEED(500g)との混合物を
n−ヘプタン200mlで希釈し、蒸留塔及び回収さ
れたヘプタンを蒸留装置に戻し密度の大きい
EDA相を回収できる装置を用いて加熱し混合物
からEDAを共沸的に分別蒸留(沸点87〜90℃)
する。そのように回収したEDAはVPCによると
NEED1%未満を含有する。EDAを含まない残留
物を次いで分別蒸留してヘプタン前留分と純
NEED(沸点130〜131℃)を回収する。
上記の方法において、n−ヘプタンの代りにシ
クロヘキサン、n−ヘキサン又はイソオクタンを
用いると同様の結果が得られる。
実施例 4 本実施例は共沸蒸留によつてNEEDから水を分
離する例である。
NEED56gと水10gとの混合物にn−ヘプタン
50mlを加える。混合物を加熱して沸騰させ混合物
から水を共沸的に分別蒸留(沸点88〜98℃)する
が、このとき蒸留塔及び回収ヘプタンを蒸留装置
に戻し密度の大きい水相を除去できるスプリツタ
ー装置を用いる。水の除去が終つた後、残留物を
分別蒸留するとヘプタン前留分及びNEED(沸点
130〜131℃)が回収される。このNEEDは0.2%
未満の水を含有することがVPCによつて判明す
る。
上記の方法においてn−ヘプタンの代りにシク
ロヘキサン、n−ヘキサン又はイソオクタンを用
いると同様の結果が得られる。
実施例 5 撹拌したエチレンジアミン(146.3g;2.4.3モ
ル)に温度の95℃までの上昇を許しながら塩化エ
チル(62.4g;0.967モル)を1時間にわたつて
添加する。塩化エチルの添加が終わると、それに
n−ヘプタン(34.2g)を加え、生じた混合物を
分留塔及びデイーンスターク装置を用いて共沸蒸
留してエチレンジアミン(85.09%)の下層及び
ヘプタンの上層からなる二相液体留出物を捕集
し、エチレンジアミンがすべて除去されるまでヘ
プタンを分留塔に戻す。
残留物質を80℃に冷却し、50%水性水酸化ナト
リウム(77.36g;0.967モル)で中和し、生じた
塩化ナトリウムの沈殿を過により分離して過
ケークと二相液体液とを得る。次いで過ケー
クをヘプタン(50ml)で洗浄し、洗液を初めの二
相液に加える。
次いで分留塔及びデイーンスターク装置を用い
て生じた二相液体を共沸蒸留するとn−ヘプタン
と水とからなる二相留出物が捕集される。水がす
べて除去された後、残留物を分別蒸留するとヘプ
タンが除去され、99%の純度でN−エチルエチレ
ンジアミン(54.5g;沸点130〜131℃;理論値の
64%)が回収される。
実施例 6 最終の蒸留の時点まで詳細に実施例5の手順に
従う。水がすべて共沸蒸留により除去された後、
残留物質を過して白色沈殿(4.32g)を分離す
る。次いで過ケークをヘプタン(16g)で洗浄
し、洗液を液に合せる。次いで合せた液と洗
液とを分別蒸留するとヘプタンが除去され、N−
エチルエチレンジアミン(53.7g;沸点130〜131
℃;理論値の63%)が純度99%で回収される。
実施例 7 ガラスで裏うちした反応装置にエチレンジアミ
ン(98%)848部を装入し、次いで浸漬脚を通し
て反応混合物が45〜55℃に保たれる速さで液体塩
化エチル331部を装入する。混合物を2時間撹拌
し、それにヘプタン91部を加える。ヘプタン留出
物を塔頂に循環しながら充てん塔より過剰のエチ
レンジアミンを共沸的に留出される。エチレンジ
アミン合計492部が留出物から循環用に回収され
る。反応混合物を50%カセイソーダ402部で中和
し、室温に冷却し、遠心分離して塩化ナトリウム
副生物を除く。塩ケークをヘプタン70部で洗浄
し、洗液をガラスライニイグした容器中の母液に
合せる。合せた液から充てん塔を通して水を共沸
的に留出させる。この際留出したヘプタンを蒸留
塔の塔頂に循環させる。水がすべて除去された
後、充てん塔を通してヘプタンを分別蒸留させる
とN−エチルエチレンジアミン273部を含有する
残留物が得られる。この残留物は後で実施例8〜
10の残留物に合せるために保存する。
実施例 8 ガラスライニングした反応装置に実施例7で回
収したエチレンジアミン492部と新エチレンジア
ミン(98%)375部とを装入する。この混合物に、
反応混合物が55〜65℃に保たれる速さで塩化エチ
ル331部を装入する。混合物を2時間撹拌し、そ
れに実施例7で回収したヘプタン45部を加える。
ヘプタン留出物を塔頂に循環しながら充てん塔か
ら過剰のエチレンジアミンを共沸的に留出させ
る。エチレンジアミン合計501部が留出物から循
環用に回収される。反応混合物を50%カセイソー
ダ407部で中和し、室温に冷却し、遠心分離して
塩化ナトリウム副生物を除く。塩ケークをヘプタ
ン78部で洗浄し、洗液をガラスライニングした容
器中の母液に併合する。留出ヘプタンを塔頂に循
環しながら充てん塔を通して合せた液から水を共
沸的に留出させる。水がすべて除去された後、充
てん塔からヘプタンを分別的に留出させるとN−
エチルエチレンジアミン288部を含有する残留物
が得られる。この残留物は後で実施例7、9及び
10の残留物に合せるために保存する。
実施例 9 ガラスライニングした反応装置に実施例8で回
収したエチレンジアミン501部と新エチレンジア
ミン(98%)396部とを装入する。この混合物に、
反応混合物が65〜75℃に保たれる速さで塩化エチ
ル331部を装入する。混合物を2時間撹拌し、そ
れに実施例8で回収したヘプタン28部を加える。
ヘプタン留出物を塔頂に循環しながら充てん塔を
通して過剰のエチレンジアミンを共沸的に留出さ
せる。エチレンジアミン合計504部が留出物から
循環用に回収される。反応混合物を50%カセイソ
ーダ409部で中和し、室温に冷却し、遠心分離し
て塩化ナトリウム副生物を除去する。塩ケークを
ヘプタン82部で洗浄し、洗液をガラスライニング
した容器中の母液に合せる。留出ヘプタンを塔頂
に循環しながら充てん塔を通して併合した液から
水を共沸的に留出させる。水がすべて除去された
後、充てん塔からヘプタンを分別的に留出させる
とN−エチルエチレンジアミン310部を含有する
残留物が得られる。この残留物を後で実施例7、
8及び10の残留物に合せるために保存する。
実施例 10 ガラスライニングした反応装置に実施例9で回
収したエチレンジアミン504部と新エチレンジア
ミン(98%)388部とを装入する。この混合物に、
反応混合物が55〜65℃に維持される速さで塩化エ
チル331部を装入する。混合物を2時間撹拌し、
それに実施例9で回収したヘプタン30部を加え
る。過剰のエチレンジアミンを、ヘプタン留出物
を塔頂に循環しながら充てん塔を通して共沸的に
留出させる。エチレンジアミン合計523部が留出
物から循環用に回収される。反応混合物を50%カ
セイソーダ409部で中和し、室温に冷却し、遠心
分離して塩化ナトリウム副生物を除去する。塩ケ
ークをヘプタン91部で洗浄し、洗液をガラスライ
ニングした容器中の母液に合せる。留出ヘプタン
を塔頂に循環した充てん塔を通して、併合した液
から水を共沸的に留出させる。水がすべて除去さ
れた後、充てん塔からヘプタンを分別的に留出さ
せるとN−エチルエチレンジアミン317部を含有
する残留物が得られ、それを実施例7、8及び9
の残留物に合せる。生じた物質を大気圧下充てん
塔を通して分別蒸留するとN−エチルエチレンジ
アミン(沸点129〜131℃)1120部が得られる。収
率は塩化エチルに基づく理論値の61.9%である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エチレンジアミン(EDA)とハロゲン化エ
    チルとを約1〜20:1のエチレンジアミンの前記
    ハロゲン化エチルに対するモル比で、約−10°〜
    約120℃の温度において、約0〜50重量%の水の
    存在下に反応させてアルキル化反応混合物を得;
    前記反応混合物を、ハロゲン化エチルに基づき約
    1〜2モル当量の無機アルカリ化剤を含有する水
    溶液に接触させることにより中和し;中和された
    有機層から水性層を分離し、前記有機層に、前記
    有機層の重量に基づき約0.2〜100重量%のn−ヘ
    プタン、イソオクタン、シクロヘキサン、n−ヘ
    キサン、メチルシクロヘキサン及びn−ペンタン
    よりなる群から選ばれた脂肪族炭化水素溶媒を加
    え;生じた混合物から水及びエチレンジアミンの
    すべてを水と該脂肪族炭化水素溶媒との共沸混合
    物、エチレンジアミンと該脂肪族炭化水素溶媒と
    の共沸混合物または水とエチレンジアミンと該脂
    肪族炭化水素溶媒との共沸混合物として分別蒸留
    し;ついで生成反応混合物を分別蒸留して残留炭
    化水素溶媒を除きN−エチルエチレンジアミン
    (NEED)を約99%以上の純度で回収する各工程
    を包含することを特徴とするN−エチルエチレン
    ジアミンの製法。 2 前記アルキル化反応混合物を得るために前記
    EDAとハロゲン化エチルとを約2〜5:1の
    EDAの前記ハロゲン化エチルに対するモル比で、
    約25〜50℃の温度において、水約15〜30重量%の
    存在下に反応させてアルキル化反応混合物を得;
    前記反応混合物を水性カセイソーダに接触させる
    ことによつて中和し;及び前記有機相に前記脂肪
    族炭化水素約0.2〜20重量%を加える特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 3 前記脂肪族炭化水素がn−ヘプタンである特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 4 前記脂肪族炭化水素がn−ヘプタンである特
    許請求の範囲第2項記載の方法。 5 さらに(a)共沸混合物から水性EDAを回収し、
    前記ハロゲン化エチルと反応させるために循環
    し;及び(b)NEEDの蒸留の前留分から炭化水素溶
    媒を回収し、ついでこれを蒸留混合物に循環する
    各工程を包含する特許請求の範囲第1項記載の
    NEEDの製法。 6 さらに前記水性層を、前記有機層の重量を基
    にして10〜100重量%の前記炭化水素溶媒に接触
    させ;抽出された水性層を分離し;ついで前記共
    沸分別蒸留を行なう前に前記有機層に炭化水素抽
    出物を加える各付加的工程を有する特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 7 さらに、前記水性層を、前記有機層の重量を
    基にして10〜100重量%の前記回収炭化水素溶媒
    に接触させ;抽出された水性層を分離し;及び前
    記共沸分別蒸留を行なう前に前記有機層に炭化水
    素抽出物を加える付加的の各工程を有する特許請
    求の範囲第5項記載の方法。 8 (a)ハロゲン化エチルとエチレンジアミン
    (EDA)とを約1〜20:1のエチレンジアミンの
    前記ハロゲン化エチルに対するモル比で、約−
    10゜〜約120℃の温度において、無水条件下に反応
    させてアルキル化反応混合物を得;(b)前記反応混
    合物に、前記反応混合物の重量に基づき約0.2〜
    30重量%のn−ヘプタン、イソオクタン、シクロ
    ヘキサン、n−ヘキサン、メチルシクロヘキサン
    及びn−ペンタンよりなる群から選ばれた脂肪族
    炭化水素溶媒を加え;(c)エチレンジアミン及び前
    記脂肪族炭化水素溶媒を分別蒸留してエチレンジ
    アミンを実質上除去し;(d)生成混合物を前記ハロ
    ゲン化エチル1モル当り少くとも0.9モル当量の
    適当なアルカリ化剤に接触させることによつて中
    和してハロゲン化アルカリ沈殿のスラリーを形成
    させ;(e)前記スラリーから前記ハロゲン化アルカ
    リを分離し、生じた母液を回収し;(f)前記分離し
    たハロゲン化アルカリを前記脂肪族炭化水素溶媒
    で洗浄し;(g)工程(e)からの前記母液と工程(f)で回
    収された脂肪族炭化水素洗液とを合せて分別蒸留
    して生成混合物から水及び残留エチレンジアミン
    を実質上すべて除去し;次いで(h)前記生成混合物
    を分別蒸留して残留脂肪族炭化水素溶媒を除きN
    −エチルエチレンジアミン(NEED)を回収する
    ことを特徴とする純度約99%のN−エチルエチレ
    ンジアミンの製法。 9 前記脂肪族炭化水素がn−ヘプタンである特
    許請求の範囲第8項記載の方法。 10 工程(a)が約25゜〜約75℃の温度で行なわれ
    る特許請求の範囲第8項記載の方法。 11 工程(a)におけるEDAの前記ハロゲン化エ
    チルに対するモル比が約2〜5:1である特許請
    求の範囲第8項記載の方法。 12 工程(b)における前記脂肪族炭化水素が前記
    反応混合物の重量に基づき約0.5〜1.0%添加され
    る特許請求の範囲第8項記載の方法。 13 工程(b)における前記n−ヘプタンが前記反
    応混合物の重量に基づき約0.5〜1.0%添加される
    特許請求の範囲第8項記載の方法。 14 工程(b)のアルカリ化剤が約50%の水性水酸
    化ナトリウムである特許請求の範囲第8項記載の
    方法。
JP830579A 1978-01-30 1979-01-29 Manufacture of nnethylethylenediamine Granted JPS55167258A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US87345078A 1978-01-30 1978-01-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55167258A JPS55167258A (en) 1980-12-26
JPS6337779B2 true JPS6337779B2 (ja) 1988-07-27

Family

ID=25361661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP830579A Granted JPS55167258A (en) 1978-01-30 1979-01-29 Manufacture of nnethylethylenediamine

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPS55167258A (ja)
BE (1) BE873764A (ja)
ZA (1) ZA786951B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BRPI0914085A2 (pt) * 2008-10-06 2015-10-27 Dow Global Technologies Llc processo para a produção de uma ou mais etanolaminas e uma ou mais etilenoaminas e processo para separar uma ou mais alquiletilenodiaminas de etilenodiamina
JP2013518901A (ja) * 2010-02-08 2013-05-23 エヌディーエスユー リサーチ ファウンデーション ポリアルキル化オリゴアルキレンポリアミンを生成する方法
CN102030656B (zh) * 2010-12-10 2013-12-04 山东鑫泉医药中间体有限公司 一种n-乙基乙二胺的合成方法

Also Published As

Publication number Publication date
BE873764A (fr) 1979-07-30
ZA786951B (en) 1979-11-28
JPS55167258A (en) 1980-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002509551A (ja) マロン酸およびそのエステル
AU765136B2 (en) Synthesis of bis(alkyl cyclopentadienyl) metallocenes
JP2007532545A (ja) 1−アセチル−1−クロロシクロプロパンの調製方法
EP0140482A2 (en) Fluorination process for the production of nuclear fluorinated phthaloyl- and terephthaloyl fluorides
JPS6337779B2 (ja)
US4647689A (en) Preparation of alkyl trifluoroacetoacetate
JPH0228588B2 (ja) Nnarukiruechirenjiaminruinoseizohoho
JP2845745B2 (ja) 高純度メタンスルホニルフロライドの製造法
US4217308A (en) Process for preparing N-alkylethylenediamines
DK153541B (da) Fremgangsmaade til fremstilling af n-ethylethylendiamin
JP2559312B2 (ja) ヒドロゲンペルフルオロアルカンの合成
CA1224493A (en) Process for making nitrodiarylamines
US1921717A (en) Method of making dichloroacetic acid
JP2511093B2 (ja) ジアリ―ルアルキルホスホネ―ト反応残留の精製方法
IL45647A (en) Process for the manufacture of cyclopropanecarbonitrile
IE47779B1 (en) Process for preparing n-ethylethylenediamine
JPS5850219B2 (ja) 3−トリクロルメチル−5−テイキユウアルコキシ−1 2 4− チアジアゾ−ルノセイゾウホウ
US6025528A (en) Aqueous method to prepare cyclopropyl methylketone from acetyl-propanol
JPH08231462A (ja) パーフルオロアルキルカルボン酸フルオライド及びその誘導体の製造方法
JP3334206B2 (ja) 2,3,5,6−テトラフルオロアニリンの製造方法
RU2125978C1 (ru) Способ выделения 1,4-дихлорбутена-2
JP3192975B2 (ja) ハロゲン化ベンゼンの製造方法
JP2876668B2 (ja) 2―メトキシ―6―メチルアミノピリジンの工業的製造法
JP2874963B2 (ja) アリルブロミド類の製造法
JPS625435B2 (ja)