JPS6337767B2 - - Google Patents

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JPS6337767B2
JPS6337767B2 JP54077537A JP7753779A JPS6337767B2 JP S6337767 B2 JPS6337767 B2 JP S6337767B2 JP 54077537 A JP54077537 A JP 54077537A JP 7753779 A JP7753779 A JP 7753779A JP S6337767 B2 JPS6337767 B2 JP S6337767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorouracil
group
antitumor
tumor
tetrahydrofuryl
Prior art date
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Expired
Application number
JP54077537A
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English (en)
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JPS562913A (en
Inventor
Setsuo Fujii
Yoshinori Sakai
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Individual
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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は抗腫瘍剤に関する。 最近、種々の優れた抗腫瘍剤が悪性腫瘍の化学
療法に導入されつつある。しかし現時点では腫瘍
の増殖を完全に抑制して患者を長期間生存せしめ
るという目的を十分に満足させる抗腫瘍剤は得ら
れていない。現在、臨床上よく用いられ主流をし
めている抗腫瘍剤として5−フルオロウラシル類
があり、今後も種々の5−フルオロウラシル類が
開発されるものと考えられる。しかしながら、こ
れらの5−フルオロウラシルを骨格とする化合物
を有効成分として含有する抗腫瘍剤には、それぞ
れ一長一短がある。 例えば、5−フルオロウラシルは効果は強いが
毒性及び副作用も著しく大きい。またN1−(2′−
テトラヒドロフリル)−5−フルオロウラシル
(FT−207)は毒性及び副作用は比較的少ないが、
その抗腫瘍効果は劣るといわれている。従つて、
さらに優れた5−フルオロウラシル類の開発が期
待されている。一方、従来から用いられている抗
腫瘍剤の投与方法や投与形態を改良することによ
つて抗腫瘍効果を増強せんとする研究が進められ
ている。例えば、 (i) 5−フルオロウラシルをリンパ指向性のよい
油中水滴型エマルジヨンとして用いる方法、 (ii) N1−(2′−テトラヒドロフリル)−5−フル
オロウラシルを坐剤として用いることにより抗
腫瘍効果を増強させる方法、 (iii) 抗腫瘍効果を増強させ、かつ副作用の軽減を
図ることを目的として、前記の抗腫瘍剤と他の
抗腫瘍剤とを組合わせる多剤併用法、及び前記
の抗腫瘍剤とそれ自身では抗腫瘍作用を全く有
さない薬剤との併用による方法が行なわれてい
る。 例えば、J、Biol.Chem.、235、433(1960)に
5−フルオロウラシルとチミンの関係について報
告されているが、抗腫瘍効果については全く記載
されていない。又、日本癌学会第36回総会記事
540(1977)には5−フルオロウラシルとオロチン
酸との併用療法が報告されているが、これは同時
投与ではなく、オロチン酸を2時間前に経口投与
した後5−フルオロウラシルの腹腔内投与を行な
うという薬剤として使用困難な投与法をとつてい
る。 5−フルオロウラシルを骨格とする化合物は生
体内において、5−フルオロウラシルに変換さ
れ、これが抗腫瘍効果を発現すると云われてい
る。従つて、この場合には5−フルオロウラシル
の腫瘍細胞中の濃度とその持続性が重要となる。
しかしながら、5−フルオロウラシルは非常に代
謝が早く速やかに不活性物質になるので5−フル
オロウラシルが不活性化されないような処理を講
ずる必要がある。 そのように処置した場合には5−フルオロウラ
シルとそれを不活性化させないようにするための
物質との濃度比及びそれらの持続性が重要な問題
となる。また、このような物質は腫瘍組織内に存
在する5−フルオロウラシルの不活性化を抑制し
て他の正常な組織内に存在する5−フルオロウラ
シルの不活性化を抑制しないものであることが望
まれる。このような考えに基づいて、特開昭53−
124624号には5−フルオロウラシル類とウラシル
との併用が報告されている。しかし、ウラシルは
5−フルオロウラシルの代謝を阻害はするが、5
−フルオロウリジンモノホスフエートへの取り込
みにも影響を与える。又、ウラシルの濃度、持続
時間及び分布も問題となる。よつて、5−フルオ
ロウラシル類(例えば、FT−207)とウラシルの
混合比は前者1モルに対して、後者を4〜5モル
の大量必要とする。 本発明は斯かる現状に鑑み5−フルオロウラシ
ル類の抗腫瘍効果のみを高めその毒性及び副作用
を強めることのない抗腫瘍剤を得るべく鋭意研究
を重ねて来た。その結果5−フルオロウラシル類
にそれ自身では抗腫瘍効果を全く有さない2,4
−ジヒドロオキシピリジンを配合したときに目的
を達成し得ることを見い出し本発明を完成するに
至つた。 即ち、本発明は、一般式 〔式中、R1及びR2は各々水素原子、テトラヒド
ロフリル基、アルコキシメチル基又はアルキルカ
ルバモイル基を示す。〕 で示される化合物からなる群から選ばれる少くと
も1個の5−フルオロウラシル類と、2,4−ジ
ヒドロオキシピリジンとを有効成分として含有す
ることを特徴とする抗腫瘍剤に係る。 本発明で使用される5−フルオロウラシル類は
いずれも公知化合物であり、一般式〔〕で表わ
される化合物は、例えば特公昭49−10510号、特
開昭50−50384号、特開昭50−148365号、特開昭
48−90135号、特開昭50−88078号、特開昭52−
284号、特開昭51−86479号、特公昭53−31874号、
特開昭53−79880号、特開昭53−31676号及び特開
昭53−087371号等に記載されている。 例えば一般式〔〕で示される化合物の具体例
としてはR2が水素原子であり、R1がテトラヒド
ロフリル基、エトキシメチル基、イソプロポキシ
メチル基、n−ヘキシルカルバモイル基などであ
る化合物、R1及びR2が共に水素原子、テトラヒ
ドロフリル基、エトキシメチル基及びn−ヘキシ
ルカルバモイル基などである化合物、またR1
エトキシメチル基であり、R2がテトラヒドロフ
リル基などである化合物があげられる。 又、2,4−ジヒドロオキシピリジンも公知で
あつて一般に市販されている。又公知の方法によ
り容易に合成することも出来る(Beilstein E
21、107参照)。 本発明の抗腫瘍剤に於て5−フルオロウラシル
類と2,4−ジヒドロキシピリジンとの使用割合
は、5−フルオロウラシル類の種類に応じて異な
り一概には言えないが、一般には前者1モルに対
して後者を0.01〜50モル、好ましくは0.01モル〜
10モル用いるのがよい。本発明では5−フルオロ
ウラシル類と2,4−ジヒドロオキシピリジンと
をそれぞれ別個に投与することもできるが、両者
を予め配合しておきこれらを同時に投与すること
が好ましい。本発明に係る抗腫瘍剤の投与単位形
態としては治療目的に応じて各種の形態を選択す
ることができる。例えば経口用剤としては錠剤、
カプセル剤、顆粒剤等、非経口用剤としては注射
剤、坐剤等を挙げることができる。斯かる種々の
投与単位形態中に配合される5−フルオロウラシ
ル類の量は5−フルオロウラシル類の種類に応じ
て異なるので特に限定することはできないが、実
際の臨床及び基礎的効果実験から推定される臨床
用量は1人1日当り5mg/3000mgが望ましい。さ
らに詳しく言えば経口剤の場合は1日当り10mg〜
1000mg、注射剤の場合は5mg〜500mgが望ましい。
ただし、その投与量の範囲は患者の年令、性別及
び症状によつて異なる。 次に5−フルオロウラシル類の代表例として
N1−エトキシメチル−5−フルオロウラシル、
FT−207、N1−n−ヘキシルバモイル−5−フ
ルオロウラシル、N1,N3−ビス(2′−テトラヒ
ドロフリル)−5−フルオロウラシル及び5−フ
ルオロウラシルを用いて併用効果を調べた。 移植後7日目のSarcoma−180固型腫瘍をメス
で径2〜4mmの組片に切り、JCL−ICR系マウス
(〓5週令、1群:6〜8匹)の左窩部皮下に移
植し実験に供した。腫瘍移植24時間後より1日1
回、7日間薬剤を連日経口投与し、10日目に腫瘍
重量及び体重を測定した。効果判定は、薬剤投与
群と対照群の平均腫瘍重量比(T/C)及び体重
変化率(投与開始日と10日目との平均体重比)で
比較した。体重変化率は薬剤の毒性を示すバロメ
ーターである。また、本発明の薬剤との比較の意
味でそのおのおのの単独での効果、ウラシルとの
併用の場合の効果及び現在市販されている抗腫瘍
剤であるN1−(2′−テトラヒドロフリル)−5−
フルオロウラシル(FT−207)についての効果を
も調べた。 これらの結果を表に示す。
【表】
【表】 表から明らかなように単独で用いた場合より
も配合した場合の方が抗腫瘍効果が増強される。
又、ウラシルと5−フルオロウラシル類との併用
及びFT−207単独よりも、抗腫瘍効果、毒性及び
投与量との関係において勝つている。 次に本発明の抗腫瘍剤の処方例をあげる。 処方例 1 N1−エトキシメチル−5−フルオロウラシル
200mg 2,4−ジヒドロオキシピリジン 100mg 乳 糖 97mg 結晶セルロース 50mg ステアリン酸マグネシウム 3mg 上記配合割合で1カプセル当り450mgのカプセ
ル剤を調製する。 処方例 2 N1−(2′−テトラヒドロフリル)−5−フルオロ
ウラシル 200mg 2,4−ジヒドロオキシピリジン 100mg 乳 糖 240mg コーンスターチ 450mg ヒドロオキシプロピルメチルセルロース 10mg 上記配合割合で1包当り1000mgの顆粒剤を調製
する。 処方例 3 N1−エトキシメチル−5−フルオロウラシル
200mg 2,4−ジヒドロオキシピリジン 50mg トリスアミノメタン 800mg 注射用蒸留水 適量 上記配合割合で1アンプル当り5mlの注射用剤
を調製する。 処方例 4 N1−(2′−テトラヒドロフリル)−5−フルオロ
ウラシル 500mg 2,4−ジヒドロオキシピリジン 200mg ウイテブゾールW−35 1300mg 上記配合割合で1個当り2000mgの坐剤を調製す
る。 処方例1〜4で製造された薬剤について上記試
験方法に従いSarcoma−180固型腫瘍に対する抗
腫瘍効果を測定したところT/Cの値はいずれも
0.1〜0.6であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、R1及びR2は各々水素原子、テトラヒド
    ロフリル基、アルコキシメチル基又はアルキルカ
    ルバモイル基を示す。〕 で示される化合物からなる群から選ばれる少くと
    も1個の5−フルオロウラシル類と、2,4−ジ
    ヒドロオキシピリジンとを有効成分として含有す
    ることを特徴とする抗腫瘍剤。
JP7753779A 1979-06-21 1979-06-21 Antitumor agent Granted JPS562913A (en)

Priority Applications (1)

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JP7753779A JPS562913A (en) 1979-06-21 1979-06-21 Antitumor agent

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JP7753779A JPS562913A (en) 1979-06-21 1979-06-21 Antitumor agent

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JPS562913A JPS562913A (en) 1981-01-13
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JP7753779A Granted JPS562913A (en) 1979-06-21 1979-06-21 Antitumor agent

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60199881A (ja) * 1984-03-23 1985-10-09 Nippon Kasei Kk 5−フルオロウラシル誘導体及びその製造法
JPS62258367A (ja) * 1986-04-02 1987-11-10 Chisso Corp 5−フルオロウラシル誘導体とその製造法
DE122011100040I2 (de) * 1991-05-27 2012-08-09 Taiho Pharmaceutical Co Ltd Zusammensetzung, verfahren und instrument zur potenzierung der antitumoraktivitat und zur behandlungvon tumoren.

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JPS562913A (en) 1981-01-13

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