JPS6337532Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6337532Y2
JPS6337532Y2 JP1981145261U JP14526181U JPS6337532Y2 JP S6337532 Y2 JPS6337532 Y2 JP S6337532Y2 JP 1981145261 U JP1981145261 U JP 1981145261U JP 14526181 U JP14526181 U JP 14526181U JP S6337532 Y2 JPS6337532 Y2 JP S6337532Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding
caliper
guide wall
support
sliding plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1981145261U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5849024U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP14526181U priority Critical patent/JPS5849024U/ja
Publication of JPS5849024U publication Critical patent/JPS5849024U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6337532Y2 publication Critical patent/JPS6337532Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はキヤリパがサポートの摺動案内壁に沿
つて摺動案内されるデイスクブレーキにおけるキ
ヤリパの案内支持装置に関するものである。
[従来の技術] 従来のこの種のデイスクブレーキは、第1,2
図に示すように、制動円板4の一面側で車体側に
固定されるサポート2の上端部に制動円板4を跨
ぐ一対の肩部2aが備えられ、これらの肩部2a
に制動円板4の中心軸線と平行に延びる平坦な摺
動案内壁24を有する案内レール20が設けられ
ている。
一方、キヤリパ3は第2図に示すように、両側
壁に断面三角形の突条12が設けられ、これに設
けた摺動案内壁28が前記サポート2の摺動案内
壁24に摺動可能に載置され、かつ肩部2aにボ
ルト13をもつて固定した板ばね15によつて軽
く押え付けられている。そして、のぞき穴10を
有するキヤリパ3の中央部は制動円板4に跨が
り、一端部にピストン9を嵌合するシリンダ8
が、他端部に反力片16がそれぞれ備えられてい
る。
制動円板4の両側に配設される一対の摩擦パツ
ド5は、この裏板6を前記サポート2の摺動案内
壁24よりも下側の部分で摺動可能に支持されて
おり、一方がピストン9により、他方が反力片1
6によつて制動円板4の両面へ押付けられるよう
になつている。
[考案が解決しようとする問題点] 上述した従来のデイスクブレーキは、サポート
2およびキヤリパ3がともに周知のように鋳鉄の
鋳物でつくられ、摺動部の面を機械加工により仕
上げただけであるので、その材質や加工上及び錆
の生起から摩擦抵抗が大きい。したがつて、ブレ
ーキを解除したときに、シリンダ8の液圧が解放
されるだけで、制動円板4と摩擦パツド5との間
の隙間は静的には零であり、摩擦パツド5は制動
円板4の加工誤差によるうねりなどにより制動円
板4から押し戻されるだけで、特に外側、即ち第
1図の上側の摩擦パツド5の戻りが悪く、引き摺
りトルクを制動円板4に及ぼすものである。
このような問題に鑑み、サポートに対するキヤ
リパの摺動抵抗を少なくすることにより、キヤリ
パの戻りを良好にしたデイスクブレーキにおける
キヤリパの案内支持装置が特開昭56−113836号公
報に提案されている。
しかしながら、キヤリパの案内支持装置ではプ
ラグプレートの両端を屈曲してストツパ部を形成
しているものゝ、このストツパ部はプラグプレー
トの摺動距離を一定に規定するものであり、プラ
グプレート自体の弾性復元力を利用しキヤリパを
戻す働きを有しないものである。
また、実開昭50−111588号公報には摺動案内面
に不錆金属板を取付けるようにした円板ブレーキ
が提案されているが、これでは摺動抵抗の低減を
図れるものゝ、前述の提案と同様に、摺動案内部
材の弾性復元力を利用してキヤリパを戻す働きを
有しないものである。
本考案は、上述のような従来デイスクブレーキ
の問題に鑑み考案したもので、一対の摺動板を耐
腐触性と耐摩耗性に富むステンレスまたは軸受金
属として、腐触による摺動抵抗の増加を避けかつ
経時変化に対する耐久性の向上を図るとともに、
前記摺動板の一方の両端に形成した弾性係合部を
サポートの案内壁両端に係止せしめて、ブレーキ
時の前記弾性係合部の一方の拡大されるように変
形せしめられることによつて生ずる弾性復元力に
よつてブレーキ解除時に前記摺動板と前記キヤリ
パを一緒に戻すことによつて、摩擦パツドの引き
摺りを防止することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案は、鋳物製サポ
ートの摺動案内壁と鋳物製キヤリパの摺動案内壁
との間に、ステンレスまたは軸受金属からなりか
つ互に摺動可能に重ね合された一対の摺動板を介
装支持し、前記摺動板の一方を前記サポートの摺
動案内壁に固定し、他方の摺動板の両端を折り曲
げて形成した弾性係合部を前記サポートの摺動案
内壁の両端に係止せしめ、かつ前記弾性係合部の
変形抵抗を前記キヤリパと前記他方の摺動板間の
摩擦抵抗よりも小さくしてなるものである。
[作用] キヤリパ3の摺動運動に対して、通常は摺動板
25に対して摺動板21がキヤリパ3と一緒に摺
動する。
摺動板25に対する摺動板21の摺動に伴い、
摺動板21の一方の弾性係合部21aが拡開され
るように変形されることになり、この変形によつ
て生ずる弾性復元力によつてブレーキを解除した
ときに摺動板21と一緒にキヤリパ3が元へ戻さ
れる。したがつて、摩擦パツド5は制動円板4か
ら完全に離れ、引き摺りを防止することができ
る。
[実施例] 本考案を第3図乃至第5図に示す実施例に基づ
いて説明すると、前記従来例と同様に鋳物でつく
られたサポート2の両肩部2aには案内レール2
0が一体に構成され、この案内レール20に水平
な摺動案内壁24と垂直壁26が構成される。一
方、前記従来例と同様に鋳物でつくられたキヤリ
パ3の突条12には前記摺動案内壁24に対向す
る摺動案内壁28が形成されるのは従来例と同様
である。
本考案によれば、第4図に示すように、摺動案
内壁24,28間に、ステンレスまたは軸受鋼、
軸受用合金、軸受用青銅などの軸受金属からなり
耐腐触性と耐摩耗性に富む摺動板25,21がそ
れぞれ重ね合され、一方が固定され、他方が摺動
可能に介装支持される。
即ち、摺動板25がピン22によつて案内レー
ル20の摺動案内壁24に固定される一方、摺動
板21は摺動案内壁28および前記摺動板25に
対して摺動可能に支持される。そして、摺動板2
1,25の相対摺動量を制限するために、摺動方
向に所定の長さをもつ溝29が設けられ、この溝
29にピン22の先端が係合される。
第5図に示すように、摺動板21はこの両端を
折り曲げて弾性係合部21aを形成し、これらを
サポート2の案内壁24の両端に係止される。
このようにして、サポート2の摺動案内壁24
とキヤリパ3の摺動案内壁28との間に2枚の摺
動板25,21が互に重ね合されて介装され、ボ
ルト13をもつてサポート2に固定した板ばね1
5により押え付けられる。他の構成については第
1,2図に示した従来例と同様である。
上述の構成において、第1図に示す従来例と同
様に、シリンダ8の内部へ圧液を供給すると、ピ
ストン9によつて一方の摩擦パツド5が制動円板
4に押付けられ、同時にキヤリパ3が反対方向に
移動し、反力片16によつて他方の摩擦パツド5
が制動円板4へ押し付けられて制動力を発生する
のであるが、本考案ではこのようなキヤリパ3の
摺動運動に対して、通常は摺動板25に対して摺
動板21がキヤリパ3と一緒に摺動する。なぜな
ら、摺動板21,25の重ね合せ面は摺動案内壁
28よりも、さらに平滑に仕上げられていて摺動
抵抗が小さいからである。
摺動板25に対する摺動板21の摺動に伴い、
摺動板21の両端部の弾性係合部21aの一方が
拡開されるように変形されることになり、この変
形によつて生ずる弾性復元力によつてブレーキを
解除したときに摺動板21と一緒にキヤリパ3が
元へ戻される。したがつて、摩擦パツド5の一方
をピストン9に、他方を反力片16にそれぞれ支
持しておけば、摩擦パツド5は制動円板4から完
全に離れ、引き摺りを防止することができる。
また、摩擦パツド5の摩耗によりキヤリパ3の
摺動量が増大した場合には、摺動板21の溝29
の端部がピン22に当つてそれ以上移動できなく
なり、キヤリパ3が摺動板21に対して摺動す
る。そして、ブレーキを解除したときは、再び摺
動板21とキヤリパ3とが一緒に弾性係合部21
aの弾性復元力を受けて戻る。このようなキヤリ
パ3の摺動案内壁28と摺動板21との相対摺動
によつて、摩擦パツド5と制動円板4との間隙が
自動的に調節されることとなり、ピン22と溝2
9との摺動範囲を適宜に設定することによつて、
常に適正な制動間隙を得ることができる。
[考案の効果] 本考案のデイスクブレーキにおけるキヤリパの
案内支持装置は上述のように、鋳物製サポートの
摺動案内壁と鋳物製キヤリパの摺動案内壁との間
に、ステンレス又は軸受金属からなりかつ互に摺
動可能に重ね合された一対の摺動板を介装支持し
たので、前記サポートの摺動案内壁と前記キヤリ
パの摺動案内壁との直接摺動が避けられ、前記キ
ヤリパの摺動壁と前記他方の摺動板との間及び前
記摺動板同志間において摺動が行われるため、加
工精度の向上と摩耗や腐食が防止され摺動抵抗が
減少する効果がある。
また、本考案のデイスクブレーキにおけるキヤ
リパの案内支持装置は、前記摺動板の一方を前記
サポートの摺動案内壁に固定し、他方の摺動板の
両端部を折り曲げて形成した弾性係合片を前記サ
ポートの摺動案内壁の両端に係止せしめ、かつ前
記弾性係合部の変形抵抗を前記キヤリパを前記他
方の摺動板間の摩擦抵抗よりも小さくしたので、
ブレーキを掛けると、前記他方の摺動板が前記一
方の摺動板に沿つて摺動し、その際、前記弾性係
合片の一方が拡開されるように変形するため、ブ
レーキを解除すると、前記弾性係合部の弾性復元
力によつて前記他方の摺動板と一緒に前記キヤリ
パが確実に戻されるから効果がある。
更に、本考案のデイスクブレーキにおけるキヤ
リパの案内支持装置は、前記鋳物製サポートの摺
動案内壁と鋳物製キヤリパの摺動案内壁との間
に、ステンレスまたは軸受金属からなりかつ互に
摺動可能に重ね合された一対の摺動板を介装支持
し、前記摺動板の一方を前記サポートの摺動案内
壁に固定し、他方の摺動板の両端を折り曲げて形
成した弾性係合部を前記サポートの摺動案内壁の
両端に係止せしめ、かつ前記弾性係合部の変形抵
抗を前記キヤリパと前記他方の摺動板間の摩擦抵
抗よりも小さくしたので、前記サポートの摺動案
内壁と前記キヤリパの摺動案内壁間の摺動抵抗の
減少効果とともに、前記弾性係合部の弾性復元力
によつて前記他方の摺動板と一緒に前記キヤリパ
が確実に戻される効果とが相俟つて、摩擦パツド
の引き摺りを防止することができる。
また、前記一対の摺動板を耐腐触性と耐摩耗性
に富むステンレスまたは軸受金属としたので、腐
触による摺動抵抗の増加が避けられ、かつ経時変
化に対する耐久性が向上するで、前記サポートと
前記キヤリパの円滑な摺動が長期にわたり得られ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のデイスクブレーキの一部を破断
して示す平面図、第2図は同デイスクブレーキの
一部を拡大して示す正面図、第3図は本考案に係
るデイスクブレーキにおけるキヤリパの案内支持
装置を示す正面図、第4図は同装置の要部を拡大
して示す正面断面図、第5図は同側面図である。 2:キヤリパ、3:サポート、4:制動円板、
5:摩擦パツド、13:ボルト、15:板ばね、
12:突状、21:摺動板、21a:弾性係合
部、22:ピン、24:摺動案内壁、25:摺動
板、28:摺動案内壁、29:溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋳物製サポートの摺動案内壁と鋳物製キヤリパ
    の摺動案内壁との間に、ステンレスまたは軸受金
    属からなりかつ互に摺動可能に重ね合された一対
    の摺動板を介装支持し、前記摺動板の一方を前記
    サポートの摺動案内壁に固定し、他方の摺動板の
    両端を折り曲げて形成した弾性係合部を前記サポ
    ートの摺動案内壁の両端に係止せしめ、かつ前記
    弾性係合部の変形抵抗を前記キヤリパと前記他方
    の摺動板間の摩擦抵抗よりも小さくしてなるデイ
    スクブレーキにおけるキヤリパの案内支持装置。
JP14526181U 1981-09-30 1981-09-30 デイスクブレ−キにおけるキヤリパの案内支持装置 Granted JPS5849024U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14526181U JPS5849024U (ja) 1981-09-30 1981-09-30 デイスクブレ−キにおけるキヤリパの案内支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14526181U JPS5849024U (ja) 1981-09-30 1981-09-30 デイスクブレ−キにおけるキヤリパの案内支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5849024U JPS5849024U (ja) 1983-04-02
JPS6337532Y2 true JPS6337532Y2 (ja) 1988-10-04

Family

ID=29938198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14526181U Granted JPS5849024U (ja) 1981-09-30 1981-09-30 デイスクブレ−キにおけるキヤリパの案内支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5849024U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56113836A (en) * 1980-02-07 1981-09-08 Akebono Brake Ind Co Ltd Floating calliper type disk brake

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50111588U (ja) * 1974-02-21 1975-09-11

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56113836A (en) * 1980-02-07 1981-09-08 Akebono Brake Ind Co Ltd Floating calliper type disk brake

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5849024U (ja) 1983-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4245723A (en) Disc brake apparatus for a motor vehicle
US4134477A (en) Sliding caliper disc brakes
JP2566231B2 (ja) フロ−テイングキヤリパ型スポツトタイプデイスクブレ−キ
US4629037A (en) Self-retracting brake pad assembly for spot type disc brakes
GB1121593A (en) A spot-type disc brake with fixed brake saddle and floating brake cylinder
US4119180A (en) Disc brake friction pad guide and support structure
JPS6337532Y2 (ja)
JPH0596575U (ja) ディスクブレーキにおける摩擦パッドの支持装置
US4306636A (en) Floating-caliper spot-type disc brake
JPS6021564Y2 (ja) デイスクブレ−キの摩擦パツド案内装置
US4285417A (en) Floating caliper disc brake
JPS6225550Y2 (ja)
JPS6210497Y2 (ja)
JPS6330824Y2 (ja)
JPS609470Y2 (ja) デイスクブレ−キ
JPS6115316Y2 (ja)
JPS6030857B2 (ja) デイスクブレ−キ
JPS6024993Y2 (ja) デイスクブレ−キ用シム
JPS6024991Y2 (ja) パッドリトラクションスプリング付キャリパ浮動型ディスクブレ−キ
JPS5913377Y2 (ja) デイスクブレ−キ
JP2594902Y2 (ja) ディスクブレーキ用パッドクリップ
JP2531450Y2 (ja) 車両用ディスクブレーキのリテーナ兼パッドスプリング
JP2573045Y2 (ja) 車両用ディスクブレーキのリテーナ兼パッドスプリング
JPH038813Y2 (ja)
JPH0317068Y2 (ja)