JPS6336727Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はテレビアンテナ等の屋根馬に関し、
特に四方の脚杆を開閉できるように備えたものに
おいて、閉脚時脚杆を戻り止め金具の凹部に嵌合
保持できかつ開脚時戻り止め金具を自動的に回動
して開脚した脚杆の内側に戻り止め凸部を位置せ
しめ、脚杆の折畳みを防止し、アンテナを立てる
際に屋根馬が倒れることなく確実かつ容易に屋根
の棟等に据付けできるようにした屋根馬を提供す
るにある。

従来一般のテレビアンテナの屋根馬はアンテナ
取付軸の挿入筒に四方の脚杆をボルト等で固定し
て組立てるが、これでは屋根上で組立てに手間を
要し不便であつた。そこで、この不便をなくすた
めアンテナ取付軸の挿入筒に四方の脚杆を開閉自
由に枢着したものがあるが、この構造では開脚時
にその脚杆を支えるものが何ら設けられていない
ため、アンテナを設立する際にいずれかの脚杆が
急に閉脚して倒れることが多く、一人の作業者で
はアンテナを立てるのを容易に行うことができな
かつた。

この考案はこのような従来の欠点を除くように
したもので、以下に図面に示す実施例に基づいて
説明する。

第１図乃至第６図において１はアンテナ取付軸
の挿入筒で、その下部に四方に傾斜状に脚杆支持
部７を形成した取付金具８をボルト９で固定して
該取付金具の脚杆支持部に脚杆２を開脚又は閉脚
自由に枢支７する。５は各脚杆２の嵌合凹部３及
び各脚杆２の戻り止め凸部４を形成した戻り止め
金具で、前記挿入筒１の下端に回動自由に嵌装
し、該戻り止め金具５をばね６で円周方向へ附勢
状に備える。

実施例における戻り止め金具５は筒体１０の上
部に鍔状部を設け、その四方に嵌合凹部３と戻り
止め凸部４を形成し、その筒体１０の周面対向位
置に長穴１１を形成し、この長穴１１を通じ挿入
筒１にボルト１２を挿通し、戻り止め金具をこの
長穴の範囲で回動可能とする。

即ち、第３図および第４図の閉脚時に戻り止め
金具５の嵌合凹部３に脚杆２を嵌めた時ボルト１
２が長穴１１の一端に当るようになし、第５図お
よび第６図の開脚時には戻り止め金具が回転して
戻り止め凸部４が脚杆２の内方位置でボルト１２
が長穴１１の他端に当るようになしてあるが、回
転範囲を規制するのはこの構成に限られるもので
はない。

又ばね６は取付金具８のボルト９に巻付け、そ
の一端を戻り止め金具５の戻り止め凸部４の先端
の孔１３に掛止めし、常時円周方向へ附勢せしめ
てある。

尚、１４はアンテナ取付軸の止めねじである。

前記したこの考案の構造によれば屋根馬の収
納、移送時等には第３図および第４図に示するよ
うに戻り止め金具５をばね６に抗して約45度廻わ
して隣接の脚杆２の位置にそれぞれ合致させ、そ
の位置で脚杆を折畳んで嵌合凹部３に嵌合保持
し、屋根馬を組立てる場合には第５図および第６
図に示すように脚杆２を前記凹部３より外して開
脚することにより戻り止め金具５がばね６で略45
度回動され、その戻り止め凸部４を脚杆２の内方
に位置せしめて合致させるものである。

この考案によれば屋根馬を閉脚した状態より脚
杆を戻り止め金具の嵌合凹部より外して開くだけ
のワンタツチ操作で、自動的に戻り止め金具を廻
わして脚杆の内側に戻り止め凸部を位置させて脚
杆が閉じないようにでき、従つてアンテナ取付軸
の屋根馬を屋根の棟に容易に据付けでき、作業者
はアンテナが倒れることなく容易に施行できるの
で便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のアンテナ用屋根馬の正面
図、第２図は同要部拡大側面図、第３図は閉脚時
の要部横断平面図、第４図は同要部正面図、第５
図は開脚時の要部横断平面図および第６図は同要
部正面図である。 １……挿入筒、２……脚杆、３……嵌合凹部、
４……戻り止め凸部、５……戻り止め金具、６…
…ばね、８……取付金具、１１……長穴、１２…
…ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アンテナ取付軸の挿入筒１の四方に脚杆２を開
   閉自由に枢支した屋根馬において、前記挿入筒１
   の下端に各脚杆の嵌合凹部３と戻り止め凸部４を
   形成した戻り止め金具５を回転自由に軸支すると
   共に該戻り止め金具をばね６で円周方向へ附勢せ
   しめ、閉脚時ばねに抗して脚杆２を嵌合凹部３に
   保持しかつ開脚時ばねの作用で戻り止め金具５を
   回動して各脚杆に戻り止め凸部４を位置せしめる
   ようにして成るアンテナ用屋根馬。