JPS6336611B2 - - Google Patents

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JPS6336611B2
JPS6336611B2 JP58149901A JP14990183A JPS6336611B2 JP S6336611 B2 JPS6336611 B2 JP S6336611B2 JP 58149901 A JP58149901 A JP 58149901A JP 14990183 A JP14990183 A JP 14990183A JP S6336611 B2 JPS6336611 B2 JP S6336611B2
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JP
Japan
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resin
water
polyurethane
foam
added
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JP58149901A
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JPS6042416A (ja
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Takatoshi Kobayashi
Harumasa Yamazaki
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Publication of JPS6042416A publication Critical patent/JPS6042416A/ja
Publication of JPS6336611B2 publication Critical patent/JPS6336611B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、吸水性と保水性にすぐれたポリウレ
タン樹脂、特にポリウレタンフイルムおよびポリ
ウレタンフオームの製造法に関する。従来、ポリ
ウレタンフイルムはポリイソシアネートとポリオ
ールとを触媒、その他の添加剤の存在下で反応せ
しめることにより得られ、又ポリウレタンフオー
ムでは、さらに発泡剤を存在させることにより得
られ、その軽量さ、柔軟性、耐摩耗性あるいは断
熱性等を生かして各種用途に用いられている。連
続気泡構造に富むウレタンフオームは、そのクツ
シヨン性ばかりでなく、すぐれた吸水性を利用し
ての植物の培地、生理用品、あるいは食器その他
の洗浄用品として用いられている。しかしなが
ら、気泡率の高いウレタンフオームはすぐれた吸
水性を持つとは言うものの、わずかの外圧によつ
てその保有する水分の大部分を放出する。かかる
性質は外力によつて吸水―放出の可逆性を利用し
ようとする用途目的には極めて好適に用いられ
る。しかしながら高度に吸水し、該水分を保持す
ることが必要な用途、例えばおむつ、生理用品あ
るいは植物培地などには満足に用いることが出来
ない。このために吸水性樹脂とポリウレタンとの
複合化により上記欠点を改良し、高度に吸水し、
且つ保持する材料の提案が数多くなされてきてい
る。しかしながらこれらの方法は吸水性樹脂をポ
リウレタンの中に物理的に保持させているのみで
あり、このために吸水、膨潤後に吸水性樹脂がポ
リウレタンから脱離すると云う大きな欠点を有し
ている。 本発明者らは上記の如きポリウレタン樹脂、特
にポリウレタンフイルムおよびポリウレタンフオ
ームの欠点を改良すべく鋭意検討した結果、吸水
性樹脂を化学的にポリウレタンに結合させること
により、吸水性ならびに外部圧力に対しても極め
て保水性に優れ、且つ樹脂の脱離がきわめて少な
いポリウレタンフイルム及びポリウレタンフオー
ムを得ることができ本発明を完成した。 即ち、本発明はポリイソシアネートとイソシア
ネート基と反応する水素を有する活性水素化合物
とを必要に応じ触媒、発泡剤、鎖延長剤、その他
の添加剤の存在下で反応させてポリウレタン樹脂
を製造する方法において、活性水素化合物の一部
として水酸基又はアミノ基を有する高吸水性樹脂
を用いることを特徴とするポリウレタン樹脂の製
造法を提供するものである。 本発明の方法で得られたポリウレタン樹脂は吸
水性と保水性に優れ、且つ吸水性樹脂が膨潤して
も該樹脂の脱離がないという特長を有する。 本発明の方法はポリイソシアネートを用いてポ
リウレタン樹脂を製造する際にイソシアネート基
と反応する水酸基又はアミノ基を有する高吸水性
樹脂を加えておき、ポリウレタン中に化学的に結
合させた高吸水性樹脂を含ませることを特徴とす
るものである。 本発明に用いられる水酸基又はアミノ基を有す
る高吸水性樹脂としては特に限定されず、水酸基
又はアミノ基を有する高吸水性樹脂であればいか
なるものも使用することが出来るが、樹脂表面に
水酸基又はアミノ基を有するものが好ましい。樹
脂表面に水酸基又はアミノ基を有する高吸水性樹
脂を得る方法としては、例えば特公昭54−30710、
特開昭56−26909等に記載の逆相懸濁重合法によ
るポリアクリル酸ソーダ、特開昭55−133413等に
記載の水溶液重合により得られるポリアクリル酸
ソーダ、特公昭53−46199等に記載のデンプン―
アクリル酸グラフト重合体等の高吸水性樹脂を、
水分含量(対樹脂含水物全量)が1〜50重量%と
なる様調整し、水酸基あるいはアミノ基を有する
ラジカル重合および共重合可能な親水性のエチレ
ン性モノマーや反応により水酸基或はアミノ基を
導入できる親水性の環状化合物、及び必要に応じ
てこれ以外の上記化合物と共重合可能な親水性の
モノマーの少なくとも一種又は二種以上を重合開
始剤および架橋剤の存在下で上記の高吸水性樹脂
に含浸させ、加熱処理により重合かつ架橋させる
か、あるいは水酸基もしくはアミノ基を有する親
水性の重合体を架橋剤の存在下上記の高吸水性樹
脂に含浸し、さらに架橋させて製造することが出
来る。架橋剤および重合開始剤は水溶性であるこ
とが好ましく、またその添加時期はモノマー或は
ポリマーと同時でもあるいはモノマー或はポリマ
ー含浸後でもいずれでも構わない。 本発明の実施に好適な高吸水性樹脂としてはポ
リアクリル酸(及びその塩)及びポリメタクリル
酸(及びその塩)を例示することが出来、これら
の樹脂に水酸基又はアミノ基をつけた高吸水性樹
脂が本発明の方法に好ましく使用し得る。又、ア
クリル酸又はメタクリル酸にマレイン酸、イタコ
ン酸、アクリルアミド、2―アクリルアミド―2
―メチルプロパンスルホン酸、2―(メタ)アク
リロイルエタンスルホン酸、2―ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、スチレンスルホン酸等
のコモノマーを吸水性樹脂の性能を低下させない
範囲の割合で共重合せしめた共重合体も、これに
水酸基又はアミノ基をつけたものが本発明の方法
に使用し得る。 本発明に用いられる水酸基又はアミノ基を有る
高吸水性樹脂としては、既に述べたごとく、樹脂
表面に効率的に水酸基又はアミノ基がついている
ものが好ましい。例えば逆相懸濁重合法で重合し
て得られるポリアクリル酸系樹脂を1〜50重量%
の水分含量になる様脱水し、水酸基もしくはアミ
ノ基を有するモノマー或はそのポリマー等を架橋
剤とともに添加することにより、樹脂表面に効率
的に水酸基、アミノ基の官能基を保有せしめるこ
とが出来る。かかる本発明の高吸水性樹脂には高
吸水性樹脂表面に反応した後、何らかの化学反応
により水酸基あるいはアミノ基に変換される様な
基を有するモノマー又はポリマーを用いて処理し
たものも含まれる。 一方上述の処理前の高吸水性樹脂は一般にイソ
シアネート基と反応しうるフリーのカルボキシル
基を有しているものの、かかる高吸水性樹脂その
ものとポリウレタンとの組み合わせでは吸水膨潤
後の樹脂脱離が多く、化学的に結合したとは云い
難く、望ましくないものである。 上記の水酸基又はアミノ基を有するエチレン性
モノマー、環状化合物およびそれらのポリマーは
イソシアネート基と反応しかつ親水性を示すもの
ならば、いずれでも良い。例えば水酸基を有する
エチレン性モノマーとしては、たとえば2―ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、アリールア
ルコール、アリールアルコールEO付加物、N―
メチロールアクリルアミド等を挙げることができ
る。一方アミノ基を有するエチレン性モノマーと
しては、たとえばビニルアミン、N―メチルビニ
ルアミン、アリールアミン等を挙げることができ
る。 ポリマーとしては、上記親水性モノマーおよび
環状化合物の重合体ならびに共重合体の外に、加
水分解等の化学処理をすることにより、水酸基あ
るいはアミノ基に変性できる親水性のポリマーも
使用できる。ポリマーとしては主成分単位がポリ
ビニルアルコール、ポリエチレンイミン、ポリビ
ニルアミン、ポリエチレングリコール等であるも
のを例示できる。 これらの親水性モノマーおよびポリマーを高吸
水性樹脂に含浸せしめる際には、これらモノマー
およびポリマーの官能基と反応しうる官能基を2
個以上有する架橋剤、好ましくは水溶性の架橋剤
を添加しておくことが好ましい。かかる架橋剤と
しては、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、グリセリントリグリシジルエーテル等のポリ
グリシジルエーテル、エピクロルヒドリン、α―
メチルクロルヒドリン等のハロエポキシ化合物、
N,N′―メチレンビスアクリルアミド等のポリ
ビニル化合物、グルタールアルデヒド、グリオキ
サザール等のポリアルデヒド、グリセリン、ペン
タエリスリトール、エチレングリコール等のポリ
オール及びエチレンジアミン等のポリアミン類を
挙げることが出来る。 高吸水性樹脂の表面に水酸基又はアミノ基を有
する樹脂の製法の好ましい具体例を示すと次の通
りである。すなわち逆相懸濁重合法により得られ
た重合体の場合には、有機溶媒中に水分含量が本
発明に規定した範囲に調整された高吸水性樹脂が
懸濁した状態において架橋剤を含んだモノマーあ
るいはポリマーを加え、熱処理する方法が例示さ
れる。モノマー添加の場合においては、水溶性ラ
ジカル開始剤、たとえば過硫酸塩、ハイドロパー
オキシド及びアゾ化合物等が既知の量で用いられ
る。これらの開始剤の添加はモノマー含浸時にお
いてもあるいはモノマー含浸後でもよい。又薄膜
重合法等による場合には生成ポリマーゲルを解砕
後、乾燥工程により水分含量を調整し次いでニー
ダー中に有機溶媒とこの樹脂を入れ、そこに架橋
剤、親水性モノマーあるいはポリマー、およびモ
ノマーではさらにラジカル重合開始剤を加え、熱
処理し、表面改質する方法を例示することができ
る。表面改質を円滑に行なうためには加熱する事
が望ましく40°〜150℃の範囲で反応させるのが好
ましい。高吸水性樹脂に対する親水性モノマーお
よびそのポリマーの添加量は要求される用途に応
じて広範囲に変えることができるが、通常、高吸
水性樹脂全量に基づいて1〜100重量%、好まし
くは1〜30重量%となる量が用いられる。1重量
%より少ない場合には表面改質効果が十分発現せ
ず反対に100重量%より多い場合には均一な表面
改質が出来ず、さらには、樹脂の吸水量の低下を
招く。 架橋剤の添加量は、架橋剤の種類および親水性
モノマーおよびそのポリマーの種類に依つても異
なるが通常0.01〜5.0wt%が適切な範囲である。 表面改質された高吸水性樹脂は、次のポリウレ
タン成分と分散混合するに先立つて、その水分含
量を20重量%以下、好ましくは10重量%以下に調
整しておくことが望ましい。 本発明においてポリウレタン樹脂とはポリイソ
シアネートとポリヒドロキシル化合物等のイソシ
アネート基と反応する水素を有する活性水素化合
物とを反応原料としてこれ等を目的に応じ適宜の
方法で反応せしめて得られる如きウレタン結合の
多数を含むポリマーを意味し、ポリウレタンフオ
ーム、注型物或はフイルム等に見られるち密なポ
リウレタン樹脂、弾性体質のポリウレタン樹脂、
被覆用或は接着用樹脂としてのポリウレタン樹脂
等を包含する。例えばポリウレタンフオームはポ
リイソシアネートとポリヒドロキシル化合物とを
発泡剤及び適当な助剤の存在下に1段階に反応せ
しめるワンシヨツト法によつて、或は過剰量のポ
リイソシアネートとポリヒドロキシル化合物とを
反応せしめて得られるプレポリマーと水とを適当
な助剤の存在下に反応せしめるトータルプレポリ
マー法によつて、或は過剰量のポリイソシアネー
トとポリヒドロキシル化合物とを反応せしめて得
られるプレポリマーと追加量のポリヒドロキシル
化合物とを発泡剤及びその他の適当な助剤の存在
下に反応せしめるセミプレポリマー法等によつて
得られる。ここに発泡剤とは水の如き反応性の発
泡剤の他、低沸点ハロゲン化炭化水素の如き非反
応性の発泡剤を含む。その他の助剤とは触媒、発
泡調節剤(泡安定剤)、着色剤、充填剤等を意味
する。又実質的に泡を含まないポリマーは発泡を
避けつつ反応を行うことによつて得られ、例えば
過剰量のポリイソシアネートとポリヒドロキシル
化合物とを反応せしめて得られるNCO基含有ポ
リマーを追加量のポリヒドロキシル化合物或は
(及び)その他の架橋結合を生成せしめる如き反
応成分と反応せしめる方法、ポリイソシアネート
と過剰量のポリヒドロキシル化合物とを反応せし
めて得られるヒドロキシル基含有ポリマーと追加
量のポリイソシアネートとを反応せしめる方法等
によることが出来、これ等の場合においても目的
の範囲において適宜助剤を用いることが出来るの
は勿論である。又或種の用途においてはイソシア
ネート含有ポリマーが大気中の水と反応して硬化
反応を完結する如く反応せしめる方法も採ること
が出来る。 本発明に用いられるイソシアネート基と反応す
る水素を有する活性水素化合物としてはポリヒド
ロキシル化合物(ポリオール)が挙げられる。ポ
リオールとしては一般に汎用されているポリウレ
タン用のポリエステルポリオール、ポリエーテル
ポリオールを挙げられる。即ち、アジピン酸系ポ
リエステル、ダイマー酸系ポリエステル、カプロ
ラクトンポリエステル等のポリエステルジオー
ル、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等のポ
リエーテルジオール、トリメチロールプロパン、
プロピレンオキサイドグリセリン等のポリエーテ
ルトリオール、ソルビトール系ポリエーテル及び
両末端水酸基のポリブタジエン等があげられる。
また、ウレタンプレポリマーと発泡反応してポリ
ウレタン樹脂を生成する水もここでは活性水素化
合物に含まれる。 本発明に用いられるポリイソシアネートとして
は既に述べたようにポリオールを過剰のポリイソ
シアネートと反応して得られるウレタンプレポリ
マーも含まれる。ポリイソシアネートとしてはポ
リウレタン樹脂に汎用される公知のポリイソシア
ネートがすべて使用できる。例えばトリレンジイ
ソシアネート、メタフエニレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、
ジフエニルメタンジイソシアネート、トリフエニ
ルメタントリイソシアネートなどが挙げられる。 本発明のポリウレタンフイルムならびにポリウ
レタンフオームの製造は通常よく知られたフイル
ムおよびフオームの製造法に準じて実施すること
が出来る。例えば、ポリイソシアネートとポリオ
ール及び触媒、必要なら鎖延長剤を用いフオーム
を製造する場合にはさらに発泡剤、界面活性剤等
からなる二成分を充分に混合して反応せしめフイ
ルムや発泡体を製造する方法、あるいは、ポリオ
ールとポリイソシアネートとの予備反応物と残余
のポリオール、触媒、必要なら鎖延長剤、フオー
ム製造ではさらに発泡剤、界面活性剤等からなる
二成分を充分に混合して、フイルム或は発泡体を
製造する方法等においては、何れかの成分に予め
上記の如き表面改質した高吸水性樹脂を混合して
おいてもよく、あるいは第3成分として単独に添
加せしめてもよい。すなわち、該樹脂を充分に均
一に分散せしめることが重要であり、それが満足
される範囲において、該樹脂の添加方法や順序に
特に制限はない。また該樹脂の形状についても特
に制限はないが、通常は粒状、短センイ状が望ま
しい。該樹脂の添加量は、必要とする吸水量又は
保水量、あるいはフイルムおよびフオームの吸水
率などにより適宜定められ、フイルムやフオーム
を形成しうる範囲であれば任意の割合で用いられ
るが通常はポリウレタン原料成分100重量部に対
して1〜100重量部混合して使用される。 本発明のポリウレタンフイルムおよびポリウレ
タンフオームを製造する際に用いられる触媒とし
てはトリエチレンジアミン、トリアルキルアミン
などの三級アミン類、ジプチル錫ジラウレート、
2―エチルカプロン酸第一錫等の有機錫化合物、
その他各種の汎用触媒が用いられる。またポリウ
レタンフオームの製造の際に用いられる発泡剤と
しては、水、硼砂の如き含水化合物、カルボキシ
ポリエステル、トリクロロモノフルオロメタンの
如き揮発性溶剤、ビス(ヒドロキシメチル)チオ
尿素の如きホルムアルデヒド発生剤、アゾビスイ
ソブチロニトリルの如き窒素ガス発生剤などが用
いられる。 本発明のポリウレタンフイルム或はポリウレタ
ンフオーム等のポリウレタン樹脂を製造する際に
は、必要に応じて有機または無機質繊維、無機質
粉体、顔料または染料、香料等の添加剤を加える
ことが出来る。 以上の如き方法で得られる本発明のポリウレタ
ン樹脂は極めてすぐれた吸水性と保水性を有し、
しかも長期間にわたつて使用してもその性能が低
下しないことから、生理用品、おむつ等の衛生材
料、壁材、天井材等の建築用吸水剤、止水剤等土
木用吸水剤、土壌保水性向上剤や植物育成用培地
等の農林、園芸用保水剤、油水分離剤等の各種用
途に利用することができる。また従来の単なるポ
リウレタンと吸水性樹脂とのブレンドと異なり、
樹脂が共有結合によりポリウレタンと結合してい
ることにより、吸水してもポリウレタン層からの
吸水樹脂の脱離が見られず、従来の用途で困難で
あつた分野にも広く用いることが可能である。 以下に本発明を実施例によつて説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。尚以下
の実施例及び比較例における吸水量とは次の操作
によつて求められる値である。即ちポリウレタン
10gを大過剰の水に投入し、充分膨潤させ、つい
で1500rpmの遠心脱水機で5分間遊離水を脱水
し、得られた膨潤ポリウレタンの重量(W)を測
定し、次式により得られる値である。 吸水量(g/g)=W/10 膨潤時の吸水性樹脂脱離量は、ポリウレタン10
gを大過剰の水に入れ充分膨潤させ、ついで
50rpm10分間撹拌し、ポリウレタン除去後水中に
ある樹脂を80メツシユ金網で過し、得られた膨
潤樹脂を乾燥、(100℃6時間減圧乾燥)後、重量
を測定し(W1)、10gポリマー中にある樹脂の量
(W0)で割つて得られる値である。つまり脱離量
(%)=W1/W0×100とした。 実施例 1 撹拌機、還流冷却器、滴下斗、窒素ガス導入
管を付した1000ml4つ口フラスコにシクロヘキサ
ン500ml、ソルビタンモノステアレート3.69gを
仕込み、窒素ガスを吹き込んで溶存酸素を追い出
し、75℃まで昇温した。別にフラスコ中にアクリ
ル酸60gを外部より冷却しつつ、イオン交換水80
gに溶解した25.0gの98%苛性ソーダで中和し
た。次いで過硫酸カリウム0.2gを添加溶解した
後窒素ガスを吹き込み、水溶液内に溶存する酸素
を除去した。このフラスコの内容物を上記4つ口
フラスコに1時間かかつて滴下し、重合した。重
合終了後脱水管を用い、共沸脱水を行ない、水76
gを除去した。得られた吸水性樹脂の含水率は
17.0%となつた。この吸水性樹脂が分散したシク
ロヘキサンに2―ヒドロキシエチルアクリレート
15g、過硫酸カリウム0.1g、架橋剤としてエチ
レングリコールジグリシジルエーテル0.06gを水
15gに溶解した水溶液を添加し、75℃に1時間保
持して反応を終了させた。シクロヘキサンを減圧
下に留去し、残つた膨潤ポリホー部分を80°〜100
℃で減圧下に乾燥し、表面に水酸基を有する高吸
水性樹脂を得た。分子量2000のポリテトラメチレ
ングリコール200gとTDI―80(2,4/2,6異
性体比80/20)81gとを反応させて得たセミプレ
ポリマー(NCO含量30%)281gに上記樹脂30g
を添加し、混合分散させた。グリセリンにプロピ
レンオキシドを付加し、次いでエチレンオキシド
でチツプしたポリエーテルポリオール(OH価
32、1級OH含量30%)96g、トリメチロールプ
ロパン4.0gを混合し、更に/あるいは発泡体と
すべく水5g、シリコール油0.1gを混合し、こ
れに上記セミプレポリマー―吸水性樹脂分散物を
加え、フイルムの場合は80℃、10分間静置加熱、
発泡体の場合は、分散物を加えた後激しく撹拌
し、フオームを形成し、70℃、20分間キユアリン
グした。この様にしてウレタンと共有結合した高
吸水性樹脂含有ポリウレタンフイルム及びポリウ
レタンフオームを得た。 実施例 2 撹拌機、還流冷却器、滴下斗、チツ素ガス導
入管を付した1000ml4つ口丸底フラスコにシクロ
ヘキサン500ml、エチルセルロース3.72g(ハー
キユリーズ社製商品名エチルセルロースN―200)
を仕込み、チツ素ガスを吹き込んで溶存酸素を追
い出し、75℃まで昇温した。別にフラスコ中でア
クリル酸60gを外部より冷却しつつ、イオン交換
水80gに溶解した22.1gの98%苛性ソーダで中和
した。ついで過硫酸カリウム0.2gを添加溶解し
た後、チツ素ガスを吹き込み水溶液内に溶存する
酸素を除去した。このフラスコの内容物を上記4
つ口フラスコに一括添加し、重合した。重合終了
後脱水管を用い、共沸脱水を行ない水62.8gを除
去した。得られた吸水性樹脂の含水率は24.6%と
なつた。この吸水性樹脂が分散したシクロヘキサ
ンに、2―ヒドロキシエチルアクリレート10g、
過硫酸カリウム0.1g、架橋剤としてN,N′―メ
チレンビスアクリルアミド0.05gを水10gに溶解
した水溶液を添加し、添加後75℃に保持して1時
間反応を続けた。シクロヘキサンを減圧下に留去
し、残つた膨潤ポリマー部分を80〜100℃で減圧
下に乾燥し、表面に水酸基を有する高吸水性樹脂
を得た。 分子量2000のポリエチレングリコール100.0g
とTDI―80(2,4/2,6異性体比80/20)
40.5gとを反応させて得たセミプレポリマー
(NCO含量30%)140.5gに上記表面に水酸基を
有した高吸水性樹脂30gを添加し混合分散させ
た。グリセリンにプロピオンオキシドを付加し、
次いでエチレンオキシドでチツプしたポリエーテ
ルポリオール(OH価32、1級CH含量30%)48
g、トリメロールプロパン2.0gを混合し、さら
に/あるいは発泡体とすべく水2g、シリコール
油0.1gを混合し、これに上記セミプレポリマー
―吸水性樹脂分散物を加え、フイルムの場合は80
℃、10分間静置加熱、発泡体の場合は分散物を加
えた後激しく撹拌してフオームを形成し、70℃、
20分間キユアリングした。このようにして、ウレ
タンと共有結合にて結合した高吸水性樹脂含有ポ
リウレタンフイルムおよびポリウレタンフオーム
を得た。 実施例 3 表面に水酸基を有する高吸水性樹脂を50g添加
混合した以外は実施例1と同様に操作して高吸水
性樹脂含有ポリウレタンフイルム及びポリウレタ
ンフオームを得た。 実施例 4 2―ヒドロキシエチルアクリレートに代えてポ
リビニルアルコール(日本合成化学株式会社製、
商品名ゴーセノールN―300、ケン化度98〜99%)
10gを使用し、架橋剤としてエチレングリコール
ジグリシジルエーテル0.2gを水10gに溶解して
添加した以外は実施例2と同様に操作して高吸水
性樹脂含有ポリウレタンフイルム及びポリウレタ
ンフオームを得た。 実施例 5 ポリビニルアルコールに代えてポリエチレンイ
ミン(日本触媒化学工業(株)製商品名SP―200、分
子量2万)5gを水15gに溶解して添加し、その
後架橋剤としてエチレングリコールジグリシジル
エーテル0.2gを添加した以外は実施例4と同様
に操作して高吸水性樹脂含有ポリウレタンフイル
ム及びポリウレタンフオームを得た。 実施例 6 2―ヒドロキシエチルアクリレートの代りにN
―メチルビニルアミンを用いた以外は実施例1と
同様の操作を行なつて高吸水性樹脂含有ポリウレ
タンフイルム及びポリウレタンフオームを得た。 比較例 1 実施例1の操作で高吸水性樹脂の添加を行なわ
ず、ポリウレタンフイルムおよびポリウレタンフ
オームを得た。 比較例 2 実施例1の操作で表面に水酸基を有する高吸水
性樹脂の代りに表面改質を行なつていない吸水性
樹脂を使用し、ポリウレタンフイルムおよびポリ
ウレタンフオームを得た。 上記実施例1〜6及び比較例1〜2で得られた
各ポリウレタンフイルム及びポリウレタンフオー
ムの吸水量ならびにポリウレタンフイルムおよび
フオームを膨潤させた際の樹脂の脱離量を測定
し、これを表―1に示した。 表―1から本発明により得られるポリウレタン
フイルムおよびポリウレタンフオームが膨潤して
も樹脂の脱離がなく吸水性および保水性にすぐれ
た性能を示すことが明らかである。
【表】 例2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリイソシアネートとイソシアネート基と反
    応する水素を有する活性水素化合物とを反応させ
    てポリウレタン樹脂を製造する方法において、活
    性水素化合物の一部として、樹脂表面に水酸基又
    はアミノ基を有する、アクリル酸又はメタクリル
    酸又はこれらの塩の重合体又は共重合体から選ば
    れる高吸水性樹脂を用いることを特徴とするポリ
    ウレタン樹脂の製造法。
JP58149901A 1983-08-17 1983-08-17 吸水性と保水性に優れたポリウレタン樹脂の製造法 Granted JPS6042416A (ja)

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