JPS633637A - 小型モ−タのコア絶縁方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は小型モータにおいて、巻線が施されるアマチュ
アコアあるいはステータコアの絶縁方法に関するもので
ある。

従来の技術 近年、精密小型モータの市場に於いては、モータの軽薄
短小化がいっそう進み、モータの構成部品も集約化、高
密度化され、それに伴う低価格化への要望も厳しさを増
して来ている。そんな中でアマチュアコアの絶縁構造は
、従来、絶縁用としての単品部品を必要としたり、絶縁
塗装を施したりで効果の単純な割りに価格的に高くつく
ものとしてうけとめられてきた。

以下に従来のアマチュアコア絶縁構造について説明する
。第８図、第９図は従来のアマチュアコア絶縁構造を示
すものである。従来の絶縁構造はアマチュアコア組立１
の軸方向端面に、樹脂成形品または樹脂打ち抜き品のイ
ンシュレータ２を両側より挿入し、その上から巻ｖＡ３
を巻いてアマチュアコアと巻線との絶縁を確保する構造
か、もしくは上記インシュレータ２のかわりにアマチュ
アコア組立１の巻線接触部分に熱硬化性樹脂粉体を付着
させ、これを焼き付けて絶縁層と成しアマチュアコアと
巻線との絶縁を確保する構造が採用されていた。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記の様な構成では、単に挿入されただけ
でアマチュアコア組立とは別個の単品部品であるインシ
ュレータ２が捲線時にアマチュアコアに対して浮き上が
ったり、巻線３を引っかけたりしやすく、且つその形状
の複雑さから挿入工程の自動化が困難な為、単品価格と
合わせて手作業による挿入工賃が非常に高価なものとな
っていた。又、熱硬化性樹脂粉体を焼き付けて絶縁を確
保する構造も設備として大がかりなものとなる為、ある
程度以上の数が確保されなければ設備投資しても単価的
に見合わない高価なものとなることや、アマチュアコア
組立に焼付塗装を施した後に、アマチュアコア外周精度
を出す目的で外周研摩等をする必要がありこれもコスト
高となる要因であった。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決する為に本発明のコア絶縁方法は、規
定の枚数だけ積み重ねられた鋼板からなるアマチュアコ
ア個片に、熱可塑性、あるいは熱硬化性樹脂層をあらか
じめ貼り合わせてあるラミネート鋼板フープ材から打ち
抜かれて得られるアマチュアコア個片を巻線時に巻線と
樹脂層が接触する様にアマチュアコア最外層両側に積み
重ねて使用する。この時、最外層アマチュアコア個片と
して打ち抜かれるラミネート鋼板は、樹脂層が摺板部分
の打ち抜き端面部に回り込むべ（打ち抜く。

作用 上記構成によれば、打ち抜き後の製品は打ち抜き端面に
上記樹脂層が引っ張り延長させられ端面をおおう様な形
態となり、コアと巻線上の絶縁をラミネート鋼板の樹脂
層により確保できる。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照ながら説明
する。第１図〜第３図は本発明を小型直流モータのロー
タのアマチュアコアに施した例である。まず、あらかじ
め打ち抜かれた珪素鋼板からなるアマチュアコア個片１
ａを規定枚数だけ積み重ねる。その上下の最外層に同じ
金型で打ち抜かれた熱可塑性、あるいは熱硬化性樹脂層
２ａ（以下樹脂層とする）を有するラミネート鋼板から
なるアマチュアコア個片１ｂを樹脂層２ａが巻線と接触
するべく、アマチュアコア組立１に外側にくる様に各々
積み重ねる。なおこの時、同じアマチュアコアに金型で
打ち抜かれるラミネート鋼板フープ材は、打ち抜き後の
抜き端面側に上記樹脂層が引っ張り、延長させられ本端
面をおおう様な形態となるべく金型の抜き方向を指定す
る必要がある。こうして積層されたアマチュアコア個片
にアマチュアシャフト４を通し、これを絞めにより所定
の位置に固定すればアマチュアコア組立１が完成する。

このアマチュアコア組立に巻線３を捲けば、延長された
樹脂層部分２ｂは巻線のテンションの為、よりいっそう
打ち抜き端面側に押し曲げられ巻線とアマチュアコアと
の絶縁を確実にすることになる。

次に第２の実施例について説明を行う。第４図〜第７図
は本発明をトランジスタモータのステータコアに施した
例である。第１の実施例同様あらかじめ打ち抜かれた珪
素鋼板からなるステータコア個片５ａを規定の枚数積み
重ねる。その上下の最外層に同じ金型で打ち抜かれた急
回す性、あるいは熱硬化性樹脂層２ａをもつラミネート
鋼板のステータコア個片５ｂを樹脂層２ａがステータコ
ア組立５の外側にくる様に各々積み重ねる。なおこの時
、ラミネート鋼板からなるステータコア個片５ｂはその
打ち抜き端面を樹脂層がおおうべ（打ち抜き方向を指定
されているのは第１の実施例と同様である。こうして完
成されたステータコア組立に巻線３を捲けば、樹脂層に
よりステータコア組立と巻線との間の絶縁を確保するこ
とができる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明によれば、従来必
要であった樹脂成形品等のインシュレータ単品は不要と
なり、巻線時の巻線引っかかりといった不具合も解決さ
れる。同様にインシュレータ単品がいらないことにより
、その形状の複雑さから困難であったインシュレータ挿
入工程自動化の問題も考えなくて済み、手作業による挿
入工賃は不要になり、又、樹脂粉体焼き付は構造の様な
アマチュアコア組立後の樹脂焼き付は工程や外周研摩工
程も必要なくなり、絶縁層の薄膜化によるモータの効率
アップも望めることになる。従ってこれまで不当に高い
ものとして認識されて来たアマチュアコアの絶縁も自動
化が可能となり、部品点数削減、生産性向上を実現し、
モータの低価格化要望へも大いに貢献できるものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例にかかる小型直流マイクロモ
ータのアマチュアの構成を示す分解斜視図、第２図は第
１図のＡ−Ａ線における断面図、第３図は同アマチュア
完成品の斜視図、第４図、第５図は本発明の他の実施例
にかかるトランジスタモータのステータコアの半断面図
及び正面図、第６図は第４図の要部拡大断面図、第７図
は第５図のＢ−Ｂ線における断面図、第８図は従来のア
マチュアコア絶縁構造を有する小型直流モータのアマチ
ュア構造を示す分解斜視図、第９図は同アマチュア完成
品の斜視図である。 １・・・・・・アマチュア組立、１ａ・・・・・・鋼板
のステータコア個片、１ｂ・・・・・・ラミネート鋼板
のアマチュアコア個片、２ａ・・・・・・樹脂層、２ｂ
・・・・・・延長された樹脂層部分、３・・・・・・巻
線、５・・・・・・ステータコア組立、５ａ・・・・・
・鋼板のステークコア個片、５ｂ・・・・・・ラミネー
ト鋼板のステータコア個片。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）コアの上下最外層に、熱可塑性、あるいは熱硬化
   性の樹脂層があらかじめ鋼板に貼り合わせてあるラミネ
   ート鋼板を使用し、該ラミネート鋼板を最外層アマチュ
   アコア個片として打ち抜く場合に、前記樹脂層が鋼板部
   分の打ち抜き端面部に回り込むべく打ち抜き、これによ
   り捲き線時のアマチュアコアと巻線との絶縁をなす小型
   モータのコア絶縁方法。
2. （２）コアは、巻線が施されるアマチュアコアよりなる
   特許請求の範囲第１項記載の小型モータのコア絶縁方法
   。
3. （３）コアは、巻線が施されるステータコアよりなる特
   許請求の範囲第１項記載の小型モータのコア絶縁方法。