JPS6336241B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は携帯用の暖房器に関し、特に人体に携
行される手袋やブーツ等の着用物品に熱循環を行
なう小型の暖房器ないし加温器に関する。

例えば、熱い液体がブーツ内を循環するような
ブーツ加温器のこれまでの例として、米国特許No.
518579及び米国特許No.1199914が知られている。
しかしながら、このようなブーツ加温器は液体を
加熱するための手段が小型化されておらず、その
上ブーツの空間に加熱液体を送るための操作がよ
り不便である。

一方、1909年２月16日に付与された米国特許No.
912527には携帯用足及び身体加温器が示されてお
り、この加温器においては比較的大きなサイズの
ヒータユニツトが個々にベルトに取付けられ、流
体導管が個々のベルトから脚の下部及び靴ないし
ブーツ内に通じている。この導管を通して流体を
供給あるいは循環させるための手動操作ポンプは
ひざの位置に設けられる。しかしながら、このよ
うな装置は非常に面倒であり、現在においてはあ
まり実用的ではない。また、ハンターや屋外労働
者にとつてはこのような大きな装備や導管が脚の
下部や腰の周囲にあることは黙許し得ないことは
明らかである。

身体加温を目的としたもので前記米国特許No.
912527に示されているものよりもずつと小型の液
体ヒータユニツトが米国特許No.3737620に見られ
るように開発されている。この小型ヒータユニツ
トは軽量で非常に効果的であるが、比較的複雑で
ある。このような装置の費用は平均的なハンター
や屋外労働者の許容範囲を越えてしまう。加え
て、この引用例及び前述の引用例でもブーツや手
袋加温器として用いてより便利、経済的且つ小型
にできるような装置は何ら示していない。

着用物品を通して加熱液体を循環させるように
使用される従来技術によるヒーテイングユニツト
の主な欠点は、これらのヒーテイングユニツトは
実質上直立した位置で使用されねばならず、いく
つかの姿勢で運転が効果的ではなくなる。加え
て、先行技術における液体暖房器は、寸法が大き
く煩しい。

本発明の主な目的は従来技術のこのような欠点
を解消し、従来の装置より安価で便利な着用物品
のための小型ヒーテイングユニツトを提供しよう
とするものである。

本発明は、手袋やブーツ等のような着用物品に
おいて熱を発生及び循環するための携帯用暖房器
であり、人体に携えることができるような小型絶
縁ケースから成り、このケースは内部に緩慢な燃
焼を行なう固形燃料塊を受け得るように開放され
るべき空間が燃焼室として設けられる。液体貯蔵
室も密閉状態にてこのケース内に設けられ、貯蔵
室内に収容されている液体を加熱するための前記
燃焼室内に保有されている点火された燃料塊から
放射熱を受け得るように配置される。貯蔵室に対
して閉回路を形成して貯蔵室から加熱液体を循環
させるために両端を貯蔵室に接続して可撓性液体
導管が設けられる。貯蔵室から導管を通して加熱
液体を必要に応じて循環させるために手動操作の
ポンプが設けられる。

導管は手袋やブーツの如き着用物品の一部内の
流体貯蔵室から加熱液体を循環させるのに用いら
れ、小型の暖房器はポンプと共に手袋のそで口あ
るいはブーツの上部の折返し部のような着用物品
自体に容易に取付けられる。

本発明による携帯用暖房器は、すべてのユニツ
トが手袋やブーツあるいはそのライナー自体の一
部において接続され、ズボンの脚部あるいは腕部
を走るようにされるべき流体ライン、あるいは他
のユニツトを身体の他の部位に取付けるという不
便さが無い。手袋やブーツあるいはそのライナー
自体において一つの小型ユニツト内にすべてがお
さめられている。

本発明による暖房器に使用されるポンプは、可
撓性導管に単一方向の液体流を与えるためのチエ
ツクバルブを持つ手動操作のダイヤフラムポンプ
から成るのが好ましい。

加えて、暖房器ユニツトもまたなるべくなら液
体貯蔵室の中間内部に前述した可撓性導管の反対
端が延在している導管延長部を含むほうが好まし
い。かくして、ポンプにより貯蔵室から導管内に
液体を循環させる際に、暖房器がどのような姿勢
におかれようと問題にはならない。言い換えれ
ば、暖房器ユニツトがひつくり返されようと、上
下逆にされようと問題は無く、導管の端部は常に
暖房器ユニツトの貯蔵室内の液体に接している。

貯蔵室内の液体への加熱は、暖房器ケースの燃
焼室に挿入されている燃料塊の量により容易に調
整され得る。液体の温度もまた、固形燃料塊と液
体貯蔵室間に配置された熱絶縁体の種別及び厚さ
により調整され得る。加熱はまた使用される燃料
塊の種別により調整され得る。他のものよりも熱
く燃焼するものがいくつか提供されており、これ
らの燃料塊は通常、燃焼中に酸素を生成する補助
燃焼剤を含む。

暖房器ユニツト内の燃焼室は通常、天板と底板
及び側壁を持つように設計され、一方の側壁は燃
焼室から液体を収容している貯蔵室へ放射熱伝導
のための熱交換器として供される。これらの側壁
は、熱交換器として供される前記一方の側壁を除
いては、熱放散を防ぐように熱的に絶縁される。
のこる熱交換側壁は、燃焼室から液体貯蔵室へこ
の熱交換壁を通して熱伝導し得るように燃焼室の
内側においてわずかに絶縁される。しかし、同時
に、この絶縁体は燃焼室において燃焼中の固形燃
料を消火させるように作用するこの側壁への過度
の水蒸気の凝縮を防ぐ。燃焼ガスを暖房器ユニツ
トあるいは空間から換気するために、複数の換気
孔が少なくとも天板に、通常は天板と底板に設け
られる。これらの換気孔の閉塞状態を調整できる
ようにダンパが設けられ、これにより燃料塊の燃
焼の付加的な制御がなされ、その結果として貯蔵
室内の液体温度が維持される。

以下に本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。

第１図は本発明による携帯用暖房器を通常のブ
ーツに使用した立面図である。

図において、本発明による着用物品用暖房器な
いし加温器とブーツとの結合体１０は、携帯用の
小型熱交換器ないしヒータユニツト１１を含み、
これはヒータユニツト１１からの加熱液体を循環
させるためにブーツ１３内を全体にわたつて循環
している可撓性液体導管１２を有している。加熱
液体は手動操作ポンプ１４により導管１２を通し
てユニツト１１から供給される。

第２図は本発明によるヒータ及びポンプユニツ
ト、燃料塊を受ける燃焼室が見えるようにヒータ
ケースのカバーを開放状態にし且つ液体貯蔵室の
内部が見えるように一部を除去して示した拡大図
である。ここでは偏平状のものについて図示して
いる。

第３図は第２図におけるヒータユニツトの中間
部の断面図で、カバーが閉じられて固形燃料塊が
挿入されている状態を示し、第４図の線−に
よる断面図でもある。

第４図は第３図におけるヒータユニツトの線
−による断面図で、ヒータユニツト及びポンプ
の内部を示している。

これらの図をも参照して、ヒータユニツト１１
は比較的コンパクト化されてケース１５の一部分
に蝶番１７により取付けられたカバー１６を有す
るコンパクトケース１５を含み、また、緩慢な燃
焼をする固形燃料塊１９を収容して燃焼させるた
めに、第２図に示す如く、燃焼室１８ができるよ
うに開口している。燃料塊１９は一般市場で購入
し得る通常の燃料塊である。一例としては、
World Famous Sales Company Solid Fuel
Sticksという名前で市販されている。このような
燃料塊は通常小型暖房器に使用されている。他の
使用可能な燃料は、米国特許No.3547100で述べら
れている。

カバー１６は、第３図に示されているように、
スプリングクリツプ２０により押圧状態で閉じら
れた時スロツト２２に突起２１を受けるようにし
てその閉位置にピツタリ固定される。

燃焼室１８はカバー１６における絶縁体２３及
び室１８の底部の絶縁体２４で絶縁されている。
この絶縁体はフアイバグラスマツトのような通常
の熱絶縁体で良く、絶縁シート２３はシート２４
より厚くされている。絶縁シート２３は外部への
無駄な熱放散を防止している。燃焼室１８の底部
における中心絶縁シート２４は、貯蔵室２５内に
含まれている液体の固形燃料塊１９による過熱を
防止するために用いられる。もし、燃料塊１９が
液体貯蔵室２５に対する熱交換器である金属背面
壁３５に直かに接するようにすると、貯蔵室２５
には容易にホツトスポツトが生じ、中の液体は過
熱状態となつてしまう。絶縁シート２４はまた、
燃焼している燃料塊を消火するような背面壁３５
への凝縮の結集を防ぐ。通常、貯蔵室２５内の液
体温度は130〓（約55℃）程度に維持することが
望ましい。

ケース１５は、ケース本体に熔接された複数の
穿孔を持つ天板２６及び底板２７を備えている。
天板２６及び底板２７の穿孔は、固形燃料塊の緩
慢な燃焼のために十分な換気及び酸素供給をもた
らす。

ケース１５全体は、絶縁シート２３及び２４を
除いては、クロムメツキ鋼の如き適当な金属でつ
くられる。第１図に示されているように、ケース
１５の頂部に充填口２８が設けられ、これは液体
貯蔵室２５に対し、不凍液あるいは水と不凍液の
混合液の如く適当な熱移送液体を最初に充填する
際の出入口となる。そして充填口２８には適当な
栓が設けられる。

貯蔵室２５は出口２９及び入口３０を備えてい
る。手動ポンプ１４は貯蔵室２５に連通している
出口チユーブ３０によりケース１５の底部に固定
されている。手動ポンプ１４は通常の二重チエツ
クバルブポンプであり、図中矢印で示されている
ようにポンプ１４を通して液体を吸出すべく復帰
コイルスプリング３２の抵抗に逆らつて手指で押
し下げ可能な可撓性のダイヤフラム３１を有して
いる。ポンプ１４の入口は３４で示されており、
導管１２は一端が入口３４に押圧状態にて嵌込ま
れて接続され、他端は加熱液体排出口あるいは出
口２９に押圧状態にて嵌込まれている。

ヒータユニツト１１全体は、これに固定されて
いるポンプ１４と共に、ポケツトあるいは粘着物
の如き何らかの通常の手段で、第４図に示されて
いるように、ブーツの上部に取付けられる。第１
図において、全てのユニツトは粘着物で取付けら
れ、ユニツトに対する導管１２の接続もまた、そ
の位置にユニツトを保持するのを補助している。

本発明による携帯用暖房器を使用するに際して
は、充填口２８より貯蔵室２５及び導管１２のシ
ステム内に不凍液あるいは他の適当な液体が注入
される。これを行なつている間、ポンプ１４は導
管を通してシステム内に注入される液体が全体的
に行きわたり、充填口２８を通してシステム内か
ら空気を排出すべく操作される。充填が完了した
ら、一つあるいは二つの燃料棒１９の一端にマツ
チ等により点火し、点火した燃料棒１９は第３
図、第４図に示すように、燃焼室１８に載置して
ぱちんとカバー１６を閉めるブーツは寒天下での
着用物品として用意が整う。

このユニツトはポンプ１４を15〜30分毎、ある
いは所望に応じて操作し、これによつてブーツ１
３の内部を暖める。

全体のユニツト、ブーツ結合体、ヒータユニツ
トは非常に小型であり、本発明による携帯用暖房
器はブーツとしての正常な活動を妨げず、人体の
衣服のどこかに管やその他のものを取付ける必要
が無い。

第５図は本発明による熱交換器ないしヒータユ
ニツトとポンプとの組立体をフエルト製のブーツ
ライナーの上部に取付けた図を部分的に示す。

図示されているように、本発明による携帯用暖
房器は、ブーツライナー４０を通して循環してい
る導管１２′を持つブーツライナー４０に設けら
れている。フエルト製ブーツライナー４０は通常
のタイプのものであり、第１図に１３で示されて
いる如き耐水性のブーツケーシング内に挿入され
る。このようにして、フエルト製ライナーと携帯
用暖房器との組立体は分離ユニツトとして売ら
れ、ブーツケーシング内に挿入される。

導管１２′はフエルト製ブーツライナー４０の
上部から出ているのでブーツライナーはブーツケ
ーシング内に容易に挿入され、それからヒータユ
ニツト１１がブーツケーシング外の上部に吊下げ
られ、且つブーツケーシング外のポケツト、ある
いは粘着物、エキスパンシヨン手段、ベルト手段
等の如き通常の固定手段でそこへ固定される。

どのような状態でも、ヒータユニツト１１は換
気のために露出するようにされ、ポンプ１４もま
た、必要に応じ出し入れ及び操作が容易になるよ
うに露出するようにされる。

第５図に示されているシステムに熱移送液体を
充填するには、必要な時だけ出口２９あるいは入
口３４のいずれか一方から導管１２′を抜き取り、
第１図に示されているユニツトを持つケースのよ
うに設けられる開口あるいは分離充填開口を通し
て装置に充填する。

第６図は第２図に示されているヒータユニツト
の中心断面図で、カバーが閉じられ、固形燃料塊
が挿入されている状態を示し、第７図の線−
による断面図でもある。

７図は第６図に示されているヒータユニツトの
線−による断面図で、ヒータユニツト及びポ
ンプの内部を示している。

第６図、第７図を参照して、ここに示されてい
るヒータユニツトあるいは暖房器は基本的には第
３図、第４図に示されているものと同じであり、
したがつて、同じ部分は同じ参照番号で示してい
る。この実施例においては、出口２９が貯蔵室２
５の天板２６に位置している。入口３０及び出口
２９はいずれもそれぞれ、延長導管３０′及び２
９′を備えており、貯蔵室２５内の中間部分位置
３９まで延在している。

延長導管３０′及び２９′を設ける理由は、導管
１２の端部を貯蔵室２５内の中心部に延在させて
いることにより、暖房器あるいはヒータの位置姿
勢がどのような位置にあろうと、貯蔵室２５内の
液体が中央に位置せしめられた延長導管３０′及
び２９′の開口に常に接し、これによりヒータユ
ニツト全体が上下逆になつていたり、真横あるい
は斜め等になつていたとしてもダイヤフラム３１
によるポンプにより液体の循環が行なわれる。こ
の図ではまた、一方向のみの液流を可能にする二
つのチエツクバルブを直接ポンプ３１の両サイド
に配置せずに、一方のチエツクバルブを入口３０
に、他方のチエツクバルブを出口２９にそれぞれ
配置させている。これは貯蔵室２５内の液体が対
流により可撓性導管１２に循環することを保証す
る。

第８図は本発明による携帯用暖房器を通常の手
袋に使用した立面図を示す。

第８図には前述と同様なヒータユニツトないし
携帯用暖房器１１が手袋１３′と共に示されてお
り、この組立体の操作は第１図に示されているブ
ーツについて説明した方法と全く同じである。ヒ
ータユニツト１１は手袋１３′の堅いそで口部分
に固定され、導管１２″は必要に応じダイヤフラ
ム３１の操作により液体を循環させるべく手袋を
通して循環している。この図でも液体貯蔵室の中
間内部まで延在している延長導管３０′及び２
９′が輪郭だけ示されている。

第９図は第４図に示されているヒータユニツト
のダンパ制御の詳細を説明するための端面図であ
る。

この図ではヒータユニツト１１の上端面を示
し、多数の換気孔３９を有する天板２６が示され
ている。また、ダンパ３６がその縁部においてス
ライドガイド３８によりスライド可能に保持され
ていることを示している。ダンパ３６はこれに固
定された把手３７の操作により図中矢印で示され
ているように左右にスライドされる。このように
して、ダンパ３６は一層多くの孔３９を被うよう
にするには左へスライドされ、かくしてケース内
に収納されている燃料塊１９の燃焼力を更に制御
する制御ダンパとして作用する。このダンパは付
加的な温度制御を提供し、固形燃料塊の燃焼速度
制御をも提供する。

以上説明してきたように、本発明によれば安価
で操作の簡単なしかも小型の携帯用暖房器が提供
される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による携帯用暖房器を通常のブ
ーツに使用した立面図、第２図は本発明によるヒ
ータユニツトを開放状態にて示した図、第３図は
本発明によるヒータユニツトの中間断面図、第４
図は第３図におけるヒータユニツトの線−に
よる断面図でポンプも示しており、第５図は本発
明によるヒータユニツトとポンプをブーツライナ
ーの上部に取付けた図を部分的に示し、第６図は
本発明の他の実施例の中間断面図、第７図はその
線−による断面図、第８図は本発明を手袋に
応用した立面図、第９図は第４図におけるヒータ
ユニツトのダンパの端面図である。 図中、１１はヒータユニツト、１２，１２′，
１２″は液体導管、１３はブーツ、１３′は手袋、
１４は手動操作ポンプ、１５はケース、１６はカ
バー、１８は燃焼室、１９は固形燃料塊、２３，
２４は絶縁シート、２５は液体貯蔵室、２６は天
板、２７は底板、２８は充填口、２９は入口、３
０は出口、３１はダイヤフラム、３６はダンパ、
３９は換気孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ブーツ、手袋等の着用物品に熱を発生及び循
   環させるための携帯用暖房器において、携行可能
   な小型熱絶縁ケースであつて緩慢に燃焼する燃料
   塊を収納するために開放できるようにされた燃焼
   のための室を有したケースと、前記燃焼室におい
   て点火された燃料塊から放射熱を受け得るように
   前記ケース内に配置された液体貯蔵室と、該貯蔵
   室において加熱された液体を循環させるように前
   記貯蔵室に対して閉回路を形成するよう両端が接
   続された可撓性液体導管と、該導管に接続され必
   要に応じた該導管を通して前記液体貯蔵室から加
   熱液体を循環させるための手動操作型のポンプ手
   段とから成る携帯用暖房器。 ２ 前記ポンプ手段は前記導管に単一方向の液流
   を与えるべくチエツクバルブを有する手動操作の
   ダイヤフラムポンプから成る特許請求の範囲第１
   項記載の携帯用暖房器。 ３ 前記貯蔵室の中間内部まで前記導管の反対端
   部がそれぞれ延在している延長導管を含む特許請
   求の範囲第１項記載の携帯用暖房器。 ４ 前記各延長導管が前記貯蔵室内に反対方向か
   ら延在している特許請求の範囲第３項記載の携帯
   用暖房器。 ５ 緩慢な燃焼を行なう少なくとも一つの固形燃
   料塊が前記燃焼室に収納された特許請求の範囲第
   １項記載の携帯用暖房器。 ６ 前記固形燃料塊は燃焼に際し酸素を生成する
   補助燃焼剤を含む特許請求の範囲第５項記載の携
   帯用暖房器。 ７ 前記燃焼室に緩慢な燃焼を行なう複数の固形
   燃料塊が収納されて使用される特許請求の範囲第
   １項記載の携帯用暖房器。 ８ 前記燃焼室は天板及び底板と前記放射熱伝導
   のための熱交換器を一方の側壁に備えている側壁
   とを有し、該一方の側壁を除いて前記側壁は放熱
   を防止するために絶縁されており、前記一方の熱
   交換側壁は前記燃焼室から貯蔵室へ該一方の側壁
   を通して熱伝導し得るように内側で薄めに絶縁さ
   れ、該絶縁部は同時に、前記燃焼室において燃焼
   状態にある固形燃料塊を消火するように作用する
   前記一方の側壁への過度な水蒸気の凝縮を防ぎ、
   前記天板及び底板の少なくとも一方に換気用の孔
   が設けられている特許請求の範囲第１項記載の携
   帯用暖房器。 ９ 前記換気用孔の閉塞状態を選択的に調整可能
   なダンパ手段を含む特許請求の範囲第８項記載の
   携帯用暖房器。 １０ 前記換気用孔が前記天板及び底板の両方に
   存在する特許請求の範囲第９項記載の携帯用暖房
   器。 １１ 手袋を含み、前記可撓性導管が前記貯蔵室
   から加熱液体を前記手袋内に循環させるために使
   用されている特許請求の範囲第１項記載の携帯用
   暖房器。