JPH10183412A - 暖房衣類 - Google Patents

暖房衣類

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Publication number
JPH10183412A
JPH10183412A JP9296766A JP29676697A JPH10183412A JP H10183412 A JPH10183412 A JP H10183412A JP 9296766 A JP9296766 A JP 9296766A JP 29676697 A JP29676697 A JP 29676697A JP H10183412 A JPH10183412 A JP H10183412A
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JP
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heat
clothing
clothes
combustion
heating
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Application number
JP9296766A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Nakamoto
充慶 中本
Shinichi Nakajima
信市 中島
Toshinari Matsushita
俊成 松下
Takaaki Kusaka
貴晶 日下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量でコンパクトで、かつ衣類全体にわたっ
て暖房を行い、軽量で装着に違和感がなく、すぐ暖かく
なる暖房衣類を得る。 【解決手段】衣類背面に設けられた熱源と、衣類背面に
形成され、熱源により加熱された暖気を前記熱源から衣
類背面上方に導く熱伝達経路を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力、ガスの供給
が困難な高地、洋上、寒冷地で利用できる携帯用燃焼装
置及びそれを用いた暖房衣類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯用の燃焼装置としては、石油系燃料
がエネルギー源としたガスストーブや懐炉などが広く普
及している。しかしガスストーブは裸火で危険であり、
また大部分の熱エネルギーが大気中に放出され暖房効率
としては低いものである。また懐炉は、人体の一部しか
暖房できないものである。
【0003】そこで、バッテリーを備え電気抵抗体を内
部に分布させた暖房衣類やマット等が考えられている。
しかし現状のバッテリーは、重さ当たりのエネルギー密
度が低く、長時間必要な熱を暖房衣服や暖房マットに供
給できないものである。またこのような時間及び熱量を
供給しようとすると、バッテリーが大型となって著しく
重いものとなり、携帯には適さなくなってしまうもので
ある。
【0004】そこで、バッテリーなどよりはるかに高い
エネルギー密度を持つ石油系燃料を触媒燃焼を利用して
発熱させ、水等の液体を加熱し適温となった液体を衣服
中に循環させて全体を暖める暖房衣服が特開平4−34
7450号(米国特許第5、282、740号)に開示
されている。
【0005】また、燃焼熱を利用して衣服内の暖房を行
うものとして、アルコールや木炭などの燃料を使用する
カイロや、鉄などの金属と酸化材の化学反応熱を利用す
る使い捨てカイロがあった。また、燃料を搭載した燃焼
装置として、ブタンのカセットボンベを搭載した調理用
カセットこんろがある。これは、電気のコードが無いた
め、コードレス機器と言われ、調理用熱源器として利用
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の携帯用の燃焼装
置は、重くて体積が大きくなるという課題を有してい
た。中でも、燃焼装置を用い、熱触媒として水等の液体
を使用し、被加熱媒体と熱源とをチューブで接続する構
成とする暖房衣服は、重くて柔軟性が少ないという課題
を有するものとなっている。
【0007】さらに、従来のカイロ等は、局部を暖める
だけで、衣服内の広い範囲を暖房することができなかっ
た。そして、アルコールや木炭などの燃料を補給するた
めに、カイロを衣服から一旦取り外さなければならな
ず、使い勝手が悪かった。また、使い捨てカイロは再利
用ができず、また、カイロは、暖房の途中で熱量がコン
トロールすることが困難であり、所望する温度で採暖す
ることができなかった。
【0008】また、他の燃焼装置である調理用カセット
こんろは、操作部と燃料ボンベと燃焼器が一体となって
おり、これを単に衣服内へ装着しても衣服の暖房に利用
することはできないとともに、操作部と燃焼器とが一体
であるため、衣服外から燃焼料を制御することができ
ず、衣服を着たままで熱量をコントロールすることがで
きなかった。
【0009】本発明は、軽量でコンパクトで、かつ携帯
に便利な燃焼装置を衣類に用いることにより、衣服全体
にわたって暖房を行い、衣服内に快適な温度環境を作り
だすことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、衣類内部背面に燃焼装置をとりつけ、前記
燃焼装置に対して直交する方向に延設された熱伝導体に
より、軽量でコンパクトかつ、衣類内部を均一にす早く
暖房し、快適な温度環境を作り出すものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
衣類内部の背面に設けられた燃焼装置と、前記燃焼装置
により、加熱された暖気を対流作用により、衣類下方か
ら上方へ導く熱伝達経路と、前記熱伝達経路と交叉する
方向に延設した熱伝導体とを具備したものであり、この
構成により、衣類上下方向の熱拡散は、対流作用によ
り、横方向の熱拡散は、熱伝導体によりす早く行われる
ため、短時間で、均一な保温が提供できる。
【0012】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明に加え、熱伝導体と人体との間には断熱材を
介装したものであり、この構成により、不要な熱拡散が
防止され、横方向への熱伝達が効率よく行なわれること
により、す早く衣服内部を暖房することができる。
【0013】本発明の請求項3記載の発明は、請求項1
又は2記載の発明に加え、燃焼装置に複数の放熱フィン
を設けたものであり、この構成により、燃焼装置より発
生する熱を効率よく、熱伝導体へ伝達し、上下方向、横
方向の熱移動をまんべんなく行い、均一な衣類内の暖房
をす早く実施できるものである。
【0014】本発明の請求項4記載の発明は、請求項1
又は2記載の発明に加え、熱伝導体は、ポリエステル糸
と銅線とで製織した繊維で構成したものであり、この構
成により、人体の動きにあわせた柔軟な動きに対応でき
る暖房衣類が提供できるものである。
【0015】
【実施例】
(実施例1)図1に本発明の第1の実施例によるヒータ
ー内蔵衣服を示す。ヒーター内蔵衣服に用いる燃焼装置
は、燃焼熱を熱源とする熱源部50と、熱源部50の燃
焼熱を制御する制御部51と、熱源部50の燃焼を制御
するための指示、例えば温度設定などを制御部51に伝
達する操作部52と、熱源部50の燃料を蓄える燃料タ
ンク53を備えている。熱源部50は、制御部51、操
作部52、燃料タンク53とは分離していて、衣服55
に装着している。熱源部50は放熱部57に取り付けら
れ、放熱部57は衣服54の内面に着脱自在に取り付け
られている。熱源部50と制御部51、操作部52、燃
料タンク53とは、可撓性のある連通路56で連絡して
いる。また、熱源部50には吸気口63と排気口64と
に連通している。
【0016】衣服54内には温度、湿度などを検出する
衣服内検出手段55が設けられており、この衣服内検出
手段55が検出した温度情報などが制御部51に伝達さ
れるように信号線で接続されている。
【0017】図2に熱源部50の詳細を示す。すなわ
ち、燃料タンク53から連通路56を介して送られる燃
料は、燃料ノズル57から噴出される。この噴出された
燃料が、吸気口63から導入される燃焼用空気58を吸
引して混合気となり、燃焼部59で燃焼する。燃焼部5
9内に突出した点火器60は混合気を燃焼部59で着火
させる。61は燃焼室出口で、燃焼した後の排気を排気
口64に導出する。燃焼部59の外壁62で暖められ、
この外壁62は図2に示すように、放熱部57に熱的に
伝導するように取り付けられており、外壁62及び放熱
部57により暖められた空気は衣服54内を対流する。
自然対流でも熱はある程度、衣服54内を循環するが、
送風機で循環するとより効果的に暖房できる。点火器6
0、送風機などの電源は電池を使用するとよい。
【0018】図3は連通路56の断面を示している。こ
の連通路56には、燃料連通路65と、操作連通路66
とが形成されている。燃料連通路65には燃料が気体状
態で流れる。操作連通路66には点火用の電線、あるい
は制御用の電線が設けられるが、両者とも設置する場合
には絶縁が十分あるように絶縁ゴムで両者を分離する。
【0019】図4(a)と図4(b)とは熱源部50と
衣服54の断面であって、それぞれ装着前と装着後の状
態を示している。図4(b)に示すように、熱源部50
の衣服54側には熱源装着部69、衣服54には衣服装
着部68を設けて、熱源装着部69と衣服装着部68と
を係合させることにより、熱源部50を衣服54に取り
付けている。また、操作部52と燃料タンク53にも同
様に装着部を設ける。このとき操作部52あるいは燃料
タンク53を装着する衣服装着部が数カ所設けられてお
り、操作部52あるいは燃料タンク53を操作しやすい
場所、あるいは収納しやすい場所に装着できるようにし
ている。
【0020】操作部52を作動して、燃料タンク53か
ら燃料を供給すると、燃料は連通路56を通って熱源部
50に供給される。燃料はブタンあるいはプロパンある
いはこれらの混合であり、燃料タンク53には液状で貯
蔵される。燃料タンク53は小さいほうが携帯に望まし
いが、燃焼時間は大きいほうがよい。そこでブタンの場
合14g程度の容量としている。
【0021】燃焼部59に供給された、燃料は気体状態
であり、燃料ノズル57から噴出した燃料が、給気口6
3を介して導入された空気58を吸引して混合気とな
り、この混合気を点火すると燃焼部59で燃焼して燃焼
熱が発生する。発生した熱の大部分は燃焼部の外壁62
で熱交換し、熱交換された燃焼ガスは温度が低下し、排
気口64から排出される。
【0022】燃料は貯蔵時には液体であり、燃料タンク
4から出るときに気化する。このとき気化熱により温度
が低下する。温度が低いと、燃料ノズル57から噴出す
る速度が小さい。しかし、燃料は連通路56を通過する
際に、連通路56の外部から熱を受けて温度上昇し、燃
料ノズル57では常温となり、燃料ノズル57から噴出
する速度が大きくなり、燃焼用空気58を十分に吸引す
ることができる。
【0023】燃焼用空気58は給気口63から取り入れ
る。この給気口63を衣服54の外部で支持すると新鮮
空気を取り入れることができる。排気口64から燃焼ガ
スが排出されるが、この排気口64は衣服54の外部に
設けられている。このとき、給気口63と排気口64が
ともに衣服54の外部に設置されると、衣服54に風が
あたっても、給気口63と排気口64にほぼ同じ風速で
あたるので、燃焼には影響なく安定した燃焼ができる。
【0024】燃焼部59の外壁62で熱交換した熱は、
一部は放熱部57に伝導される。放熱部57は高熱伝導
繊維や金属繊維などの熱伝導がよく、しかも可撓性の高
い物質で構成されている。伝導された熱が直接人体に接
触しないように、繊維や断熱材などの断熱物質で覆って
いる。また一部の熱は燃焼部59の外壁62で空気を暖
め、この空気は衣服54内を自然対流で上部に流れ、衣
服全体を暖めるようになる。暖房に必要な熱量は、衣服
54の断熱状態、外気温、衣服を着用する人の個人差に
より、異なるが、ほぼ50kcal/hが目安となる。
これは、人間が放熱する熱量に近い。しかし、春先では
この熱量よりも小さくてよく、−20℃を下回るような
寒さで多くの熱量を必要とする。
【0025】熱源部50は衣服54を着た人の背中の位
置に装着すると、その人が暖かくしても快適に感じる。
また腰よりも上部の背中では、くぼみができるので、衣
服と人体の間で空間ができ、熱が衣服全体に循環しやす
い。一方、操作部52及び燃料タンク53を手元に装着
すると操作が容易であり、燃料の残量及び補充が容易で
ある。また、操作部52及び燃料タンク53は操作や確
認をするとき以外には収納しやすい箇所に納めるのがよ
い。そこで、操作部52及び燃料タンク53には装着部
67を設ける。衣服側には数カ所設置し、収納と操作の
両者に望ましい箇所に装着する。そこで、熱源部50は
操作部と燃料部から離して設置することがよいことか分
かる。特に操作する場合には操作部52及び燃料タンク
53は衣服の外部あるいはポケット内に設置するとよ
く、収納する場合には、ポケットあるいは衣服の内面に
設置するとよい。一方、熱源部50は衣服内部に設置す
る方が熱を有効に利用する面で有利である。操作部52
及び燃料タンク53の位置が変化するので、連通路56
は可撓性が必要となる。
【0026】今、熱源部50を衣服54に装着し、この
衣服54を着服した人が歩行、運動などの行動により、
熱源部50と操作部52及び燃料タンク53と衣服内検
出部55の位置が変動する。そのため、連通路56は可
撓性或いは余裕のある長さを有しなければならない。ま
た曲げなどにも強くなければならない。燃料連通路63
にはブタン、プロパンあるいはこれらを混合したものが
利用されるので、ゴムなどの耐圧性と可撓性のあるもの
が使用される。点火用の高圧電気あるいは、制御器を制
御する電線が操作連通路64内を延在する。そのため、
操作連通路64は電気的に絶縁性がありしかも可撓性の
あるゴムなどが使用される。
【0027】熱源部50と操作部52及び燃料タンク5
3は、装着部69を設けて着脱自在となっている。これ
は暖房が不必要の場合、これらをはずすことができる。
また、衣服を洗濯する場合に便利である。
【0028】なお、上記実施の形態では、操作部と制御
部とを設けて熱源部の燃焼を制御するようにしている
が、例えば操作部で燃料タンクからの熱源部に供給され
る燃料の量を調整できるようにしておけば、熱源部の燃
焼を制御することができ、また、操作部に高電圧発生装
置を設けておけば、熱源部の点火器を動作させて着火さ
せることもできる。また、操作部に熱源部の着火状態を
確認できる表示部を設けることもでき、この場合、衣服
外で操作するように操作部を配しておけば、衣服を着た
ままでも簡単にその着火状態を確認することができ、操
作部で着火した後、表示部によりその着火状態を確認す
ることができる。
【0029】(実施例2)本発明の第2の実施例につい
て、図5、図6を用いて説明する。図5、図6にはヒー
ター内蔵衣服の全体構成と熱源部の断面を示す。図にお
いて、71は衣服である。72は衣服71の内部背面で
あり、これには対流通路73を有する断熱ケース74で
覆われた熱源75が取付け部76を介して接合されてい
る。熱源75から放熱し易いように取付け部76は銅繊
維などの高熱伝導繊維を使用しても良い。また、熱源7
5はカイロや化学暖熱材でも良く、以下に述べる触媒燃
焼器を用いても良い。断熱ケース74はナイロン等の耐
熱性合成樹脂を用い、衣服71を着たとき人体の背部7
7が熱源75に接触するのを防止する。断熱ケース74
は突出しているので、人体の背部77と衣服の内部背面
72の間に間隙が形成される。熱源75が断熱ケース7
4内の空気を加熱すると上昇気流が発生し、熱気が対流
通路73より放出され、前記間隙を上昇する。この時、
熱気が人体の背部77を暖房する。このように本実施の
形態は空気を加熱して暖房する構成になっており、取り
付け部を放熱性の良い材料を用いることにより、立ち上
がりの良好な暖房効果を発揮させている。熱源75には
空気との接触面積を多くして放熱量を増加させるための
フィンを設けると良い。
【0030】(実施例3)第3の実施例を図7、図8に
より説明する。図7、図8に暖房服の全体構成と熱源部
の断面を示す。図において,71は衣服である。72は
衣服71の内部背面であり、これには、対流通路73を
有する断熱ケース74で覆われた熱源75が熱放出部9
2を介して接合されている。熱放出部92は熱源75か
ら熱を伝導し易いように銅繊維などの高熱伝導繊維を使
用しても良い。熱放出部92は衣服の前面93まで設け
られている。断熱ケース74はナイロン等の耐熱性合成
樹脂を用いている。断熱ケース74は、衣服71を着た
とき人体の背部77が熱源75に接触するのを防止す
る。また、断熱ケース74は突出しており、人体の背部
77と衣服の内部背面72の間に間隙を形成している。
熱源75により断熱ケース74内の空気は加熱され、上
昇気流が発生する。熱気は対流通路73より放出され前
記間隙を上昇する。この際、熱気は、人体の背部77を
暖房する。一方熱放出部92は熱源75の熱を衣服の前
面93まで伝導し、人体の前面も暖房する。このよう
に、対流と伝導で人体全体を暖房する構成になってい
る。
【0031】(実施例4)本発明の第4の実施例による
ヒーター内蔵衣服を図9から図11に示す。図示の実施
の形態では衣服としては図7に示すものと同一である。
本実施の形態は図7に示すように衣服71の内側に、図
9から図11に示す触媒燃焼式ヒーター101が取り付
けられている。
【0032】触媒燃焼式ヒーター101は、図10に示
すように燃焼室102を有する本体ハウジング103
と、燃料供給源と接続され、前記燃焼室102に臨む燃
料噴射ノズル104と、前記燃焼室102に臨む点火端
子105を含み、当該燃焼室102に供給された燃料を
点火する着火装置と、前記ノズル104から噴射される
燃料と混合して混合気を調製するための、前記ノズルの
近傍に外部から空気を導入する可撓性吸気管106と、
燃料の燃焼の後に生ずる排気ガスを燃焼室102から外
部に排出する可撓性排気管107とで構成されている。
燃料供給源としては、開閉弁と操作つまみとを備えたボ
ンベ受承箱からなり、例えば液体ブタンが充填されてい
る加圧ガスボンベを当該ボンベ受承箱に差し込み、操作
つまみを操作することにより可撓性供給管を介して前記
ノズル104に燃料が供給されるように構成する。
【0033】この触媒燃焼式ヒーター101は、ノズル
104に前述したように燃料が供給されると、エゼクタ
109内において吸気管106を介して吸入した空気を
取り込んで混合気を調製し、この混合気が点火端子10
5から生ずるスパークで燃焼するように構成されてい
る。燃焼室102とノズル104との間には触媒110
が介装されているので、混合気の燃焼は触媒の燃焼促進
作用で容易に行われる。燃焼の結果として生じた排ガス
は可撓性排気管107を介して外部に排出される。
【0034】燃焼室102内での燃焼により本体ハウジ
ング103は加熱されるが、加熱されたハウジング10
3の放熱を促進するために、本体ハウジング103は熱
伝導性の良好な金属材料で構成されていると共に、複数
の放熱フィン111が外部へ延在するように取り付け、
ないし、一体形成されている。
【0035】尚、本実施の形態での触媒燃焼式ヒーター
101は、好ましくは衣服71であって、背骨の下部付
近に対応する個所に取り付けられるようにしていること
から、ノズル104への燃料供給管や、吸気管106、
排気管107、また、点火端子103に至る着火装置の
電線などは、衣服71を着装する人の動きを妨げること
がないように、可撓性の富んだ材料で構成するのが望ま
しい。尚、ガスボンベを含む燃料源や、着火装置の電源
としてのバッテリーは衣服71のポケットに収容する。
また、吸気管106の吸入端と排気管107の排気端と
は、衣服71の表地の適所にメッシュを縫いつけてその
メッシュを介して外部と連通するようにする。
【0036】尚、符号112は温度センサーであって、
サーミスターが望ましい。前述の触媒燃焼式ヒーター1
01は、図9に示すように、例えばフェルト布からなる
断熱帯113に確固に取り付けられている。好ましく
は、前述したように本体ハウジング103から放熱フィ
ン111に伝熱した熱が着装者の背中をほぼ全体に亙っ
て均一に暖めることができるようにするために、ヒータ
ー101と断熱帯113との間には、帯状熱伝導体11
4を介装するのが望ましい。この熱伝導体114の素材
としては、前述の実施の形態において説明した加熱シー
トと同様に、熱拡散性の良いアルミメッキしたガラス糸
で編んだ繊維製織物、炭素繊維等を編み込んだ繊維製織
物、天然繊維または合成繊維等の糸の周囲に可撓性の合
成樹脂バインダーに分散した金属粒子層を形成して構成
した繊維製織物、金属繊維で構成した繊維製織物、ある
いは金属繊維と金属繊維以外の繊維とを織り合わせた繊
維製織物等であってもよい。好ましくは、ポリエステル
糸と銅線とを何れか一方を横糸、他方を縦糸として製織
した布が望ましい。
【0037】前述のようにヒーター101が取り付けら
れた断熱帯113は、衣服71の内側の背面に取り外し
自在に取り付ける。そのための取付け装置として、ヒー
ター101が取り付けられている表面とは反対側の断熱
帯113の表面に面ファスナーを設けてもよいし、ある
いは、断熱帯113の側縁に沿ってジッパーを縫いつけ
てもよい。別の方法としては、断熱帯113を衣服71
に縫いつけるが、ヒーター101だけが取り外し自在と
なるようにしてもよい。
【0038】図9から図11に示した第4の実施例にあ
っても、前述の各実施例と同様に、快適な暖房が得られ
るのは明らかである。
【0039】尚、第4の実施例としては、衣服としてジ
ャケット、外套、オーバーコートなどに利用できるのは
言うまでもない。また、当初から衣服にヒーターを内蔵
して製造するばかりではなくて、断熱帯にヒーターを取
り付けた状態の製品を既成の衣服に着脱自在に取り付け
るようにしてもよく、その場合、衣服の裏地にヒーター
収納に利用する、通常はファスナーないし面ファスナー
で閉じている収納口を形成しておけばよい。
【0040】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明は、衣類内
部の背面に設けられた燃焼装置と、前記燃焼装置によ
り、加熱された暖気を対流作用により、衣類下方から上
方へ導く熱伝達経路と、前記熱伝達経路と交叉する方向
に延設した熱伝導体とを具備したものであり、この構成
により、衣類上下方向の熱拡散は、対流作用により、横
方向の熱拡散は、熱伝導体によりす早く行われるため、
短時間で、均一な保温が提供できる。
【0041】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明に加え、熱伝導体と人体との間には断熱材を
介装したものであり、この構成により、不要な熱拡散が
防止され、横方向への熱伝達が効率よく行われることに
より、す早く衣服内部を暖房することができる。
【0042】本発明の請求項3記載の発明は、請求項1
又は2記載の発明に加え、燃焼装置に複数の放熱フィン
を設けたものであり、この構成により、燃焼装置より発
生する熱を効率よく、熱伝導体へ伝達し、上下方向、横
方向の熱移動をまんべんなく行い、均一な衣類内の暖房
をす早く実施できるものである。
【0043】本発明の請求項4記載の発明は、請求項1
又は2記載の発明に加え、熱伝導体は、ポリエステル糸
と銅線とで製織した繊維で構成したものであり、この構
成により、人体の動きにあわせた柔軟な動きに対応でき
る暖房衣類が提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の暖房衣類の概略斜視図
【図2】図1に示した暖房衣類で用いたヒーターの概略
断面図
【図3】図1に示した暖房衣類で用いた管の概略断面図
【図4】(a)図1に示した暖房衣類で用いたヒーター
が衣類に取り付けられる前の状態と、取り付けられた後
の状態とを示した取付け装置の概略断面図 (b)図1に示した暖房衣類で用いたヒーターが衣類に
取り付けられる前の状態と、取り付けられた後の状態と
を示した取付け装置の概略断面図
【図5】本発明の第2の実施例の暖房衣類の概略斜視図
【図6】図5に示した暖房衣類で用いたヒーターを示す
部分拡大断面図
【図7】本発明の第3の実施例の暖房衣類の概略斜視図
【図8】図7に示した暖房衣類におけるヒーターの部分
を示した拡大断面図
【図9】本発明の第4の実施例の暖房衣類におけるヒー
ターとそれを担持する断熱帯を示した概略平面図
【図10】図9に示したヒーターの外観を示す概略平面
【図11】図9に示したヒーターの概略断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日下 貴晶 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣類内部の背面に設けられた燃焼装置
    と、前記燃焼装置により、加熱された暖気を対流作用に
    より、衣類下方から上方へ導く熱伝達経路と、前記熱伝
    達経路と交叉する方向に延設した熱伝導体とを具備した
    暖房衣類。
  2. 【請求項2】 熱伝導体と人体との間には断熱材を介装
    した請求項1記載の暖房衣類。
  3. 【請求項3】 燃焼装置に複数の放熱フィンを設けた、
    請求項1又は2記載の暖房衣類。
  4. 【請求項4】 熱伝導体は、ポリエステル糸と銅線とで
    製織した繊維で構成した請求項1又は2記載の暖房衣
    類。
JP9296766A 1996-10-29 1997-10-29 暖房衣類 Pending JPH10183412A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113498889A (zh) * 2021-06-21 2021-10-15 温州法派服饰股份有限公司 一种新型具有抗辐射保暖的修身西服

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