JPS633571Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自転車用フロントバツグに関するも
ので、いわゆるドロツプハンドルの上部を把持し
てもバツグが支障とならず容易にハンドル把持が
できると共に、安定した装着ができるフロントバ
ツグを提供することを目的とするものである。

従来、フロントバツグをドロツプハンドルに取
付バンドで取付けた場合、ハンドルとフロントバ
ツグとの間隙が少なく、ハンドル上部を握る楽な
姿勢の走行時には間隙にむりやりに手をこじ入れ
てハンドル把持をしなければならないため、手の
自由な動作を困難にし、自転車走行を非常に危険
なものとしていた。

第１図、第２図は、従来形状のフロントバツグ
１をドロツプハンドルに取付けた状態を示してい
る。第１図の間隙部Ａの個所に手をこじ入れてハ
ンドル上部２ａを把持することとなるのである。

また、装着されたフロントバツグの浮き上がり
防止として、バツグ底面にバンド４を付設し、バ
ンド４でフロントキヤリヤ５を巻着して取付けて
いた。

しかし、この取付方法はバツグを載置したフロ
ントキヤリヤ５と泥除け１１との間が狭いため取
付けが困難であり、確実な装着ができず走行中の
振動で外れたり、躍つたりして事故につながるお
それがあつた。

本考案は、こうした問題を解決すべく提案され
るもので以下図面に従い実施例を説明してゆく。

本考案は、フロントキヤリヤ５とハンドル２を
介して装着するフロントバツグ本体６の背面上角
部にハンドル上部付近遊動用のカツト部７を形成
し、底部適宜位置にフロントキヤリヤへ止着可能
に構成したテープ状面フアスナー８に付設したこ
とを要旨とする。

第３図は、本考案のフロントバツグ１を自転車
に装着した状態を示す斜視図であるが、ハンドル
上部２ａ付近に当るフロントバツグ本体６の背面
上角部に略三角体のカツト部７を左右対称に形成
する。

このように構成することにより、フロントバツ
グを取付バンド３でハンドル２へ直接取付けても
カツト部７がハンドル上部２ａを握つた手の逃げ
場となり、支障とならず容易に確実に握ることが
できることとなる。

また、いつたん握つた手の位置を変えることも
容易にできるので、本来のドロツプハンドルの把
持体制をとることも迅速かつ安全にできることと
なつた。

更にブレーキ操作をするための手の移動をも自
在に行なわせ、走行安全性に寄与すること大とな
つた。

第４図は、ハンドル上部２ａを把持した状態を
示している。

フロントバツグ本体６の底部６ａの左右適宜位
置には、第６図に示すごとく両面が相互に着脱自
在に係止できるテープ状の面フアスナー（ベルベ
ツト式フアスナー）８の外側一端部８ａを縫着し
ている。

従つて、この面フアスナー８を用いてフロント
キヤリヤ５の左右ロツドを巻くように折り返して
止着でき、ワンタツチ操作で簡単にフロントバツ
グをキヤリヤ５に確実に装着できることとなる。

フロントバツグの装着後の浮上がりは、こうし
て容易に防止でき走行安全を向上できる。

なお、面フアスナー８の外側一端部間は、フロ
ントキヤリヤ５の左右幅より広い方が適当であ
る。これは、フロントキヤリヤ５への止着を容易
にするためである。

また、面フアスナー８の間に小さな面フアスナ
ー９を縫着固定しておくことにより、ここへ面フ
アスナー８の内側一端部８ｂを止着することがで
きるので、フロントバツグを自転車へ装着せず単
独で持ち運びする際には、面フアスナー８を面フ
アスナー９へ止着でき、面フアスナー８が重れ下
がらず邪魔にならないという利点が生じる。

以上のごとく本考案によれば、バツグが支障と
ならずドロツプハンドルでありながら、ハンドル
上部を握る楽な姿勢をとることができると共に安
定した装着固定のできる自転車用フロントバツグ
を提供できることとなつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来形状のフロントバツグを取付け
た状態の斜視図。第２図は、同平面図。第３図
は、本考案に係るフロントバツグを取付けた状態
の斜視図。第４図は、同平面図。第５図は、同正
面図。第６図は、フロントバツグの底面斜視図。 図中１……フロントバツグ、２……ハンドル、
２ａ……ハンドル上部、３……取付バンド、４…
…バンド、５……フロントキヤリヤ、６……フロ
ントバツグ本体、６ａ……底部、７……カツト
部、８……面フアスナー、８ａ……外側一端部、
８ｂ……内側一端部、９……面フアスナー、１０
……止着用取付具、１１……泥除け、Ａ……間隙
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フロントキヤリヤとハンドルを介して装着する
   フロントバツグ本体の背面上角部にハンドル上部
   付近遊動用のカツト部を形成し、底部適宜位置に
   フロントキヤリヤへ止着可能に構成したテープ状
   面フアスナーを付設したことを特徴とする自転車
   用フロントバツグ。