JPS6215111Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自転車にフロントバツグを取り付
けるための金具に関する。

従来、フロントバツグはハンドルバーにベルト
を用いて取り付けるようにしており、ハンドルバ
ーの中間部を握ろうとするとフロントバツグが邪
魔になり、特にドロツプタイプのハンドルを備え
た自転車で問題があつた。この考案は、このよう
な問題のない、フロントバツグの取付具を得るこ
とを目的とする。

この考案を、図示した実施例に基づいて説明す
ると、符号１は自転車のフレーム、３はこれに取
り付けられた操向ハンドルであり、ハンデルステ
ム５とハンドルバー７（第１図では右側のものが
切り欠いて示されている）からなる。このハンド
ルにフロントバツグ９を取り付けるための取付具
１１は、ハンガー１３とソケツト１５からなる。
ハンガー１３は、たとえばアルミニユームの線状
体を左右対称に屈曲したものであり、ハンドルス
テム５の下を回り、ハンドルバー７の上を越えて
前方に延びており、その両端部１３ａは上を向く
よう屈曲されている。なお、ハンドル３に傷がつ
かないよう、ハンドルに当接する部分に合成樹脂
の被覆を施すとよい。

ソケツト１５は、ハンガーの両端部１３ａが嵌
入する孔１７を有し、フロントバツグ９の背面に
固定されている。この実施例のソケツトは、四角
形断面の筒体の中に管１９が固定されており、こ
の管の中にハンガー１３が嵌入するようになつて
いる。

走行時の振動でソケツト１５が外れるのを防止
するため、ハンガーの両端部１３ａの間隔は、ソ
ケツトの孔１７の間隔より大きく形成しておき、
ハンガーの両端部の間隔を狭めながらソケツトを
取り付けるとよい。

フロントバツグ９を自転車から外したときは、
ハンガー１３もハンドルから外し、ソケツト１５
に嵌入しておくか、フロントバツグ９の中にしま
つておく。

このように構成された取付具１１によれば、フ
ロントバツグ９の着脱が容易になるだけでなく、
該バツグがハンドル３から隔たつた位置に保持さ
れるので、ハンドルバー７を握るのにバツグ９が
邪魔にならないという効果がある。また同様の理
由で、第１図に鎖線で示すように、バツグ９の背
面下部にポケツト２１を突出させ、収納量を増加
させることもできる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すものであり、
第１図は取付具の使用状態を示す側面図、第２図
は同じく正面図であつてバツグは省略されてい
る。 ３……ハンドル、５……ハンドルステム、７…
…ハンドルバー、９……フロントバツグ、１１…
…取付具、１３……ハンガー、１３ａ……端部、
１５……ソケツト、１７……孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドルステムの下を回り、ハンドルバーの上
   を越えて前に延び、両端部が上を向いている、一
   本の左右対称に曲げられた線状体からなるハンガ
   ーと、このハンガーの両端部が嵌入する孔を有す
   る、バツグの背面に取り付けられたソケツトから
   なる、自転車のフロントバツグの取付具。