JPS633563B2 - - Google Patents

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JPS633563B2
JPS633563B2 JP56137397A JP13739781A JPS633563B2 JP S633563 B2 JPS633563 B2 JP S633563B2 JP 56137397 A JP56137397 A JP 56137397A JP 13739781 A JP13739781 A JP 13739781A JP S633563 B2 JPS633563 B2 JP S633563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
medium
culture medium
parts
absorbing
Prior art date
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Expired
Application number
JP56137397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5840015A (ja
Inventor
Yorio Sugimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
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Publication of JPS5840015A publication Critical patent/JPS5840015A/ja
Publication of JPS633563B2 publication Critical patent/JPS633563B2/ja
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Mushroom Cultivation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は食用きのこ類の人工栽培に適する培地
に関する。 茸類を人工栽培する場合、植菌後の菌糸成育か
ら子実体形成に到る過程で培地に含有される水分
含量が子実体収量に大きく影響を与えている。 食用茸類は、一般に鋸屑に米糠糖を混ぜ、水を
加えてビン等の容器に詰め殺菌したものを培地と
して使用している。鋸屑と米糠の混合比率は栽培
する茸類の種類により変化するが、たとえばエノ
キタケ、ヒラタケ等の培養では容積比で鋸屑3に
対し、米糠1の割合で混合され60〜65%になるよ
うに水が添加されいる。培地に加えられる水分が
少ない場合、菌糸成長が遅く、発茸日数が遅延
し、子実体形成に悪影響を及ぼす。また、水分過
多の場合は、培地がベとつき、培地内の気相部が
閉塞され、酸素不足により菌糸成長が抑えられた
り、繁殖が不可に陥いる。加えてバクテリア等の
害菌の侵入が多くなる。このように、水の含有量
の管理は、茸栽培においては厳になされなればな
らない。培地に用いられる鋸屑は培地の通気性と
保水性を付与し、菌糸成長の場を提供する支持体
であり、米糠は茸類の栄養源として利用されてい
るものと考えられるが、子実体の収量は使用され
る鋸屑、米糠成分(栄養化学的要因)の相違と培
地の固さ、含水率等の物理的要因により左右され
ている。しかるに茸菌糸が培地に植菌されたの
ち、収穫まで50〜70日間培養されるため、この間
特に上述した培地の物理的性質が著しく変動す
る。この培地の物理的性質の変動は菌糸繁殖から
子実体形成に到る一連の培養過程で、菌糸の成育
不良、発茸個体の低下など悪影響を及ぼしてい
る。このように茸類の栽培には、培地環境を管理
することが必須条件であるが、従来から用いられ
ている培地、例えば鋸屑、米糠より成る培地で
は、培地環境を適正に維持するには困難であり、
高収量を望むことはできない。 係る背景を鑑み、培地内の物理環境―特に保水
性と通気性の観点から、菌糸の成長、子実体形成
に良好な培地を得るべく、鋭意努力研究した結
果、吸水性高分子物質を培地の組成成分として加
えることにより、菌糸成育、子実体形成が著しく
促進され、高収量で高品質の収獲物を得られる事
を見出し、本発明の完成に到つた。 即ち、本発明は、支持体、栄養物、水及び自重
の30倍以上の吸水能を有し、かつ吸水して膨潤し
適度な弾性を持つようになる吸水性高分子物質を
必須構成成分とする食用きのこ類の培地を提供す
るものである。 本発明に係る吸水性高分子物質とは、水に不溶
で、水に接して多量の水を吸収し、自重の30倍以
上の吸水能を有する物質である。例えば、特公昭
49−43395号公報が開示する澱粉―ポリアクリロ
ニトリルグラフト共重合体、特公昭51−39672号
公報が開示する架橋ポリアルキレンオキシド、特
公昭53−13495号公報が開示するビニルエステル
―エチレン系不飽和カルボン酸共重合体ケン化
物、特公昭54−30710号公報が開示する逆相懸濁
重合法によつて得られる自己架橋ポリアクリル酸
塩、特開昭54−20093号公報が開示するポリビニ
ルアルコール系共重合体と環状酸無水物との反応
生成物、特開昭55−84304号公報が開示するポリ
アクリル酸塩架橋物などを挙げることができる。
なかでも、特公昭54−30710号公報が開示する逆
相懸濁重合法によつて得られる自己架橋ポリアク
リル酸塩は、耐熱性に優れ、通常培地殺菌の為に
使用される高温下でも、その固有の性質を失うこ
となく、当該目的に適するものである。吸水性高
分子の形状は、粉状、粒状、フレーク状不定形の
小片のものが用いられる。 本発明に係る支持体とは、栄養物及び吸水性高
分子物質を保持し培床を形成するものであつて、
分解して養分となりうるものであればよく、例え
ば鋸屑、パルプ、紙、腐植土壌、チツプダスト、
バーク、イナわら、麦わら等を挙げることができ
る。上記支持体は単独でも組合せて用いることが
できる。 本発明に係る栄養物として、例えば米糠、トウ
モロコシぬか、サトウキビかす、おから、パン
粉、たい肥等の有機物で、菌糸生長、子実体形成
の栄養源として利用できるものであればよい。ま
た、糠分、タンパク質系栄養物も利用できる。 培地を構成する組成の混合比率は、それ自体保
持している水分量により、大きく異なるが、例え
ば支持体2―80部、栄養物1―80部、当該吸水性
高分子0.1〜30部混合し、培地全体がベトつかな
い程度に水を加えたものである。 本発明の培地の調製方法は特に限定されるもの
でないが、例えば下記の方法が挙げられる。 支持体として鋸屑40重量部、栄養物として米糠
10重量部及び吸水性高分子物質0.25重量部を均一
に混合した後、水を60重量部加え撹拌混合し、ビ
ン容器に詰め滅菌する方法、または、吸水性高分
子物質を予め吸水膨潤した後に鋸屑及び米糠を加
え殺菌する方法である。 本発明の培地が用いられる食用きのこ類として
は、エノキタケ、シメジ、ナメコ、シイタケ、ヒ
ラタケ、キクラゲ、タモギタケ等を挙げることが
出来る。 本発明の培地を使用することにより、 (1) 培地調製時に、添加水分量を従来用いられて
いる量の数倍量を加えることができるが、過湿
状態にならず菌糸の生育が促進される。 (2) 培地保水量の改善に伴ない、長期培養期間中
に生ずる急速な水分減少を防ぎ、菌糸生育、子
実体形成を促進させる。 (3) 培地内に含まれる過剰水分を吸収し、高湿度
による害菌の繁殖を防ぐことができる。 (4) 当該培養基材は吸水して膨潤し、適度な弾性
を持つようになる為培地が固くならず、通気性
が改善される。 (5) 長期に渡り、適当な水分を供給するため、子
実体の収獲を2〜3回行なうことができる。 等の優れた効果が得られる。 また、本発明に用いられる吸水性高分子物質は
適度の粘結性を有するため、菌床を造るのに好都
合であるという利点も有する。 以下に実施例により本発明の培地の特性を具体
的に説明するが、本発明はこられ実施例に限定さ
れるものではない。 実施例 1 鋸屑40g及び米糠10gの混合物に所定量の吸水
性高分子物質(特公昭54−30710号の方法により
製造した自己架橋ポリアクリル酸塩。平均粒形
50μの乾燥粉末。吸水能500g水/g)を混合し、
更に所定量の水を加え混合し、直径10.5cm、深さ
7cmのシヤーレ内に充填し、105℃、10分間殺菌
した。こうして調製した培地表面に、予め寒天培
地で培養しておいたヒラタケ菌糸の4mm円板状片
を植えつけた。菌糸生長のため25℃の恒温室で16
日間培養後、芽かきをし15℃の恒温室に移し、子
実体を形成させた。結果を表1に示す。
【表】 定した。
実施例 2 鋸屑40g及び米糠10gの混合物に所定量の多孔
性物質又は吸水性高分子物質を用い実施例1と同
様の実験を行つた。結果を表2に示す。 多孔性物質 A:ウレタン樹脂発泡体(粒径1〜3mm) B:不織布(レーヨン/ポリエステル、5mm×5
mm) C:軽石の粉砕物(粒径1〜3mm)
【表】 実施例 3 実施例2の試験と同じ組成成分を含み、水分60
重量%とした培地を直径10.5cm、深さ7cmのシヤ
ーレ内に充填し、120℃15分間殺菌した。この無
菌の培養基にシイタケ菌糸を接種し、22℃で菌糸
をまんえんさせた。こうして得たシイタケ菌床を
シヤーレよりとり出した。この菌床に、予め調製
しておいたトリコデルマ菌の胞子懸濁液(約4×
106個の胞子/ml)1mlを菌床の内部へ接続した
区と、菌床の表面に1ml噴霧接種した区を作成し
た。 これらの区を3日間25℃でインキユベートした
のち、ベノミル1000倍液でこれらの菌床を浸漬処
理した。さらにこれらを25℃14日間インキユベー
トしたのちトリコデルマ菌胞子のシイタケ菌床表
面への発現を観察して害菌防除の効果を調査し
た。各試験は5回行つた。試験結果(平均値)を
表3に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 支持体、栄養物、水及び自重の30倍以上の吸
    水能を有し、かつ吸水して膨潤し適度な弾性を持
    つようになる吸水性高分子物質を必須構成成分と
    する食用きのこ類の培地。 2 支持体2〜80部、栄養物1〜80部、当該吸水
    性高分子0.1〜30部を混合し、培地全体がベトつ
    かない程度に水を加えたものである特許請求の範
    囲第1項記載の食用きのこ類の培地。
JP56137397A 1981-08-31 1981-08-31 食用きのこ類の培地 Granted JPS5840015A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56137397A JPS5840015A (ja) 1981-08-31 1981-08-31 食用きのこ類の培地

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56137397A JPS5840015A (ja) 1981-08-31 1981-08-31 食用きのこ類の培地

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Publication Number Publication Date
JPS5840015A JPS5840015A (ja) 1983-03-08
JPS633563B2 true JPS633563B2 (ja) 1988-01-25

Family

ID=15197702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56137397A Granted JPS5840015A (ja) 1981-08-31 1981-08-31 食用きのこ類の培地

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JP (1) JPS5840015A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0346209Y2 (ja) * 1987-02-24 1991-09-30

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62224211A (ja) * 1986-03-24 1987-10-02 第一工業製薬株式会社 食用キノコのおがくず栽培法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5460146A (en) * 1977-10-20 1979-05-15 Nippon Catalytic Chem Ind Germ bed cultivating method of edible mushroom

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JPS5840015A (ja) 1983-03-08

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