JPH1094326A - 担子菌培養用培地組成物および培養法 - Google Patents
担子菌培養用培地組成物および培養法Info
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- JPH1094326A JPH1094326A JP8272976A JP27297696A JPH1094326A JP H1094326 A JPH1094326 A JP H1094326A JP 8272976 A JP8272976 A JP 8272976A JP 27297696 A JP27297696 A JP 27297696A JP H1094326 A JPH1094326 A JP H1094326A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 担子菌を培養して子実体を形成させるにあた
り、子実体形成までの培養期間を短縮でき、子実体の収
量を増加させ得る担子菌の培養用培地組成物および培養
方法を提供する。 【解決手段】 大豆皮殻、好ましくは8タイラーメッシ
ュの篩を通過し24タイラーメッシュの篩を通過しない
前記皮殻に加水した膨潤化物を配合してなる培地組成
物。また該培地組成物を用いて担子菌を培養し子実体を
形成させる。
り、子実体形成までの培養期間を短縮でき、子実体の収
量を増加させ得る担子菌の培養用培地組成物および培養
方法を提供する。 【解決手段】 大豆皮殻、好ましくは8タイラーメッシ
ュの篩を通過し24タイラーメッシュの篩を通過しない
前記皮殻に加水した膨潤化物を配合してなる培地組成
物。また該培地組成物を用いて担子菌を培養し子実体を
形成させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシイタケ、エノキタ
ケ等の担子菌の培養期間を短縮でき、該子実体の収量を
増加し得る担子菌の培養用培地組成物および培養方法に
関する。
ケ等の担子菌の培養期間を短縮でき、該子実体の収量を
増加し得る担子菌の培養用培地組成物および培養方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】担子菌を培養して子実体を形成させるた
めに、従来、木材類のオガクズ、コーンコブ(とうもろ
こしの穂軸)等の培養基(固体培地基材)に米糠、フス
マ、コーン糠等の栄養源を混合し、該混合物に加水して
水分量を60〜70%になるように調整した後、これを
培養用のビン、袋、トロ箱等の容器に入れ、殺菌ないし
滅菌処理後、担子菌を接種し、概ね20〜30℃で35
〜45日間培養して、子実体(いわゆるキノコ)を形成
させ、収穫するという方法が採用されてきた。
めに、従来、木材類のオガクズ、コーンコブ(とうもろ
こしの穂軸)等の培養基(固体培地基材)に米糠、フス
マ、コーン糠等の栄養源を混合し、該混合物に加水して
水分量を60〜70%になるように調整した後、これを
培養用のビン、袋、トロ箱等の容器に入れ、殺菌ないし
滅菌処理後、担子菌を接種し、概ね20〜30℃で35
〜45日間培養して、子実体(いわゆるキノコ)を形成
させ、収穫するという方法が採用されてきた。
【0003】担子菌は通常好気性菌の一種であり、その
培養方法は液体培養される他の微生物と異なり、一般に
前記のような倍容器を用いる固体培地を使用して培養さ
れるため、培養時間を可能な限り短縮し、また培地単位
量当たりの子実体の収量をできるだけ増加させることが
重量課題である。
培養方法は液体培養される他の微生物と異なり、一般に
前記のような倍容器を用いる固体培地を使用して培養さ
れるため、培養時間を可能な限り短縮し、また培地単位
量当たりの子実体の収量をできるだけ増加させることが
重量課題である。
【0004】かかる課題に対して、これまでにも培地組
成物の種類と含有量、担子菌の培養および子実体の形成
のための条件(温度、湿度、時間等)が種々検討されて
きた。例えば特開昭62−3716号公報には栄養源と
して大豆皮殻を用いてキノコを人工栽培することが開示
されているが、子実体の収量の点では必ずしも満足でき
るものではない。また特開平4−8230号公報には脱
脂紅花種子を含有する担子菌子実体培養用培地および培
養方法が開示されているが、培養期間および子実体収量
は対照培地に比べて10〜20%の向上にとどまるもの
であった。
成物の種類と含有量、担子菌の培養および子実体の形成
のための条件(温度、湿度、時間等)が種々検討されて
きた。例えば特開昭62−3716号公報には栄養源と
して大豆皮殻を用いてキノコを人工栽培することが開示
されているが、子実体の収量の点では必ずしも満足でき
るものではない。また特開平4−8230号公報には脱
脂紅花種子を含有する担子菌子実体培養用培地および培
養方法が開示されているが、培養期間および子実体収量
は対照培地に比べて10〜20%の向上にとどまるもの
であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明で
は、担子菌を培養して子実体を形成させるにあたって、
子実体形成までの培養期間を短縮でき、子実体の収量を
増加させ得る担子菌の培養用培地組成物および培養方法
を提供することを目的とした。
は、担子菌を培養して子実体を形成させるにあたって、
子実体形成までの培養期間を短縮でき、子実体の収量を
増加させ得る担子菌の培養用培地組成物および培養方法
を提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために鋭意検討した結果、以下に詳述するよう
な大豆皮を配合してなる培地組成物を用いて担子菌を培
養すると、培養期間の短縮および子実体の増収の点で顕
著な効果を奏することを見い出し、この知見に基づき本
発明を完成するに至ったのである。
解決するために鋭意検討した結果、以下に詳述するよう
な大豆皮を配合してなる培地組成物を用いて担子菌を培
養すると、培養期間の短縮および子実体の増収の点で顕
著な効果を奏することを見い出し、この知見に基づき本
発明を完成するに至ったのである。
【0007】すなわち本発明によれば、大豆皮に加水し
た膨潤化物を配合してなる担子菌培養用培地組成物が提
供される。ここで、大豆皮のサイズすなわち粒度は8タ
イラーメッシュの篩を通過するものが好ましく、さらに
は24タイラーメッシュの篩を通過しないものがより好
ましい。また加水する水は糖類および/またはアミノ酸
類を含有するものがなおさら好ましい。また、本発明に
よれば、前記培地組成物に担子菌を接種し、培養して担
子菌の子実体を形成させることを特徴とする担子菌の培
養方法が提供される。
た膨潤化物を配合してなる担子菌培養用培地組成物が提
供される。ここで、大豆皮のサイズすなわち粒度は8タ
イラーメッシュの篩を通過するものが好ましく、さらに
は24タイラーメッシュの篩を通過しないものがより好
ましい。また加水する水は糖類および/またはアミノ酸
類を含有するものがなおさら好ましい。また、本発明に
よれば、前記培地組成物に担子菌を接種し、培養して担
子菌の子実体を形成させることを特徴とする担子菌の培
養方法が提供される。
【0008】本発明において、担子菌は特に限定される
ものではなく、食用あるいは薬用等に供せられるものを
対象とすることができる。また大豆皮は大豆種子の皮殻
の部分のことをいい、食用あるいは工業用その他に供せ
られる大豆種子の皮殻を利用できる。糖類は公知の単糖
類、糖アルコール、二糖類、オリゴ糖類および多糖類を
包含し、アミノ酸類は公知のアミノ酸、その水溶性塩の
ほか水溶性のペプチド、蛋白質加水分解物および蛋白質
を包含する。
ものではなく、食用あるいは薬用等に供せられるものを
対象とすることができる。また大豆皮は大豆種子の皮殻
の部分のことをいい、食用あるいは工業用その他に供せ
られる大豆種子の皮殻を利用できる。糖類は公知の単糖
類、糖アルコール、二糖類、オリゴ糖類および多糖類を
包含し、アミノ酸類は公知のアミノ酸、その水溶性塩の
ほか水溶性のペプチド、蛋白質加水分解物および蛋白質
を包含する。
【0009】
【発明の態様】まず本発明の担子菌培養用培地組成物
(以下、単に培地組成物または培地ということがあ
る。)について説明する。本発明の培地組成物は、公知
の担子菌培養用培地に大豆皮に加水した膨潤化物を配合
してなることを必須とするものである。
(以下、単に培地組成物または培地ということがあ
る。)について説明する。本発明の培地組成物は、公知
の担子菌培養用培地に大豆皮に加水した膨潤化物を配合
してなることを必須とするものである。
【0010】大豆皮は前述のように食用等に供せられる
大豆種子から皮殻を剥離いわゆる脱皮処理することによ
り得られる。大豆皮は大豆種子を原料として油脂を製造
する工程において副産物として大量に発生するものであ
り、これを利用するのが至便である。
大豆種子から皮殻を剥離いわゆる脱皮処理することによ
り得られる。大豆皮は大豆種子を原料として油脂を製造
する工程において副産物として大量に発生するものであ
り、これを利用するのが至便である。
【0011】大豆皮の形状は特に限定されるものではな
く、乾燥したものから加湿、加水したものまで、また大
豆種子から脱皮したままのものからこれを公知の手段で
細断、粗粉砕あるいは微粉砕したものまで使用できる
が、そのサイズについては8タイラーメッシュ(以下、
単にメッシュと表示する)の篩を通過するものが好まし
い。8メッシュの篩を通過しないような粗大サイズのも
のでは、大豆皮さらにはその膨潤化物の単位量当たりの
表面積が小さくなり、担子菌が栄養成分を効率的に利用
しづらくなり、その結果として培養時間の長期化を招
き、また子実体の収量が減少する傾向が大きくなる。ま
た本発明で使用する大豆皮のサイズは8メッシュの篩を
通過するものであって、かつ24メッシュの篩を通過し
ないものがさらに好ましい。本発明では後述するように
大豆皮に加水した膨潤化物を他の培地成分と混合するた
め、大豆皮のサイズが細かすぎるとその膨潤化物がスラ
リー化するようになり、他の培地成分と均質に混合する
ための作業性を低下させるようになる。また培地組成物
中の空隙を減少および局在化させ、担子菌の増殖を抑制
する方向に作用する。
く、乾燥したものから加湿、加水したものまで、また大
豆種子から脱皮したままのものからこれを公知の手段で
細断、粗粉砕あるいは微粉砕したものまで使用できる
が、そのサイズについては8タイラーメッシュ(以下、
単にメッシュと表示する)の篩を通過するものが好まし
い。8メッシュの篩を通過しないような粗大サイズのも
のでは、大豆皮さらにはその膨潤化物の単位量当たりの
表面積が小さくなり、担子菌が栄養成分を効率的に利用
しづらくなり、その結果として培養時間の長期化を招
き、また子実体の収量が減少する傾向が大きくなる。ま
た本発明で使用する大豆皮のサイズは8メッシュの篩を
通過するものであって、かつ24メッシュの篩を通過し
ないものがさらに好ましい。本発明では後述するように
大豆皮に加水した膨潤化物を他の培地成分と混合するた
め、大豆皮のサイズが細かすぎるとその膨潤化物がスラ
リー化するようになり、他の培地成分と均質に混合する
ための作業性を低下させるようになる。また培地組成物
中の空隙を減少および局在化させ、担子菌の増殖を抑制
する方向に作用する。
【0012】ついで、大豆皮に水を添加あるいは大豆皮
を水に浸漬して吸水させ、膨潤化物となす。乾燥した大
豆皮は、通常、それ自体の重量の約150〜250重量
%の水分を吸収して膨潤する。したがって大豆皮とその
含水率および吸水率から算出される所要の水とを共存さ
せ、常温、常圧下で0.1〜0.5時間静置、必要に応
じてゆるやかに混合すれば大豆皮の膨潤化物が得られ
る。なおこのとき、大豆皮の吸水能力を超える水分を大
豆皮に供給すると、大豆皮中に含有されるヘキソース
類、ウロン酸等の糖成分やその他担子菌増殖作用のある
成分等が水側へ溶出するようになるため、前記吸水所要
量を大きく超えない水量とすることが重要である。
を水に浸漬して吸水させ、膨潤化物となす。乾燥した大
豆皮は、通常、それ自体の重量の約150〜250重量
%の水分を吸収して膨潤する。したがって大豆皮とその
含水率および吸水率から算出される所要の水とを共存さ
せ、常温、常圧下で0.1〜0.5時間静置、必要に応
じてゆるやかに混合すれば大豆皮の膨潤化物が得られ
る。なおこのとき、大豆皮の吸水能力を超える水分を大
豆皮に供給すると、大豆皮中に含有されるヘキソース
類、ウロン酸等の糖成分やその他担子菌増殖作用のある
成分等が水側へ溶出するようになるため、前記吸水所要
量を大きく超えない水量とすることが重要である。
【0013】また大豆皮に水を共存させて膨潤化物を調
製するとき、水はイオン交換水、上水、工業用水のいず
れでもよいが、これに糖類および/またはアミノ酸類を
含有せしめておくことにより、本発明の効果はさらに顕
著に発揮される。
製するとき、水はイオン交換水、上水、工業用水のいず
れでもよいが、これに糖類および/またはアミノ酸類を
含有せしめておくことにより、本発明の効果はさらに顕
著に発揮される。
【0014】糖類としては公知の単糖類、糖アルコー
ル、二糖類、オリゴ糖および多糖類を利用でき、このう
ち1種または任意の2種以上を用いることができる。非
水溶性ないし難水溶性の糖類でもさしつかえないが、水
溶性糖類が望ましい。かかる糖類としてグルコース、ガ
ラクトース、マンニトール、ショ糖、グリセリン、ジグ
リセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、果
糖、果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖、マルトー
ス、キシロース、アラビノース、還元澱粉糖化物、セル
ロース粉末、トレハロース等を例示できる。これらの糖
類の使用量は、大豆皮に加水する溶液中の含量として3
〜20重量%、より好ましくは3〜8重量%である。
ル、二糖類、オリゴ糖および多糖類を利用でき、このう
ち1種または任意の2種以上を用いることができる。非
水溶性ないし難水溶性の糖類でもさしつかえないが、水
溶性糖類が望ましい。かかる糖類としてグルコース、ガ
ラクトース、マンニトール、ショ糖、グリセリン、ジグ
リセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、果
糖、果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖、マルトー
ス、キシロース、アラビノース、還元澱粉糖化物、セル
ロース粉末、トレハロース等を例示できる。これらの糖
類の使用量は、大豆皮に加水する溶液中の含量として3
〜20重量%、より好ましくは3〜8重量%である。
【0015】アミノ酸類としては公知のアミノ酸やその
水溶性塩類(Na塩、K塩等)のほか水溶性のペプチ
ド、蛋白質加水分解物および蛋白質のうちから選ばれる
1種または任意の2種以上を用いることができる。蛋白
質の例として大豆、菜種等の植物性のもの、カゼイン、
卵白等の動物性のものをあげることができ、より好まし
くは大豆蛋白は大豆粉、低変性脱脂大豆、分離大豆蛋
白、酸沈大豆蛋白、濃縮大豆蛋白等の中から適宜に選択
できる。また前記の動植物性蛋白質を酸または酵素を用
いて加水分解したもの、ペプチド等を用いてもよい。こ
れらのアミノ酸類の使用量は、大豆皮に加水する水溶液
中の含量として1〜6重量%、より好ましくは1〜2重
量%である。
水溶性塩類(Na塩、K塩等)のほか水溶性のペプチ
ド、蛋白質加水分解物および蛋白質のうちから選ばれる
1種または任意の2種以上を用いることができる。蛋白
質の例として大豆、菜種等の植物性のもの、カゼイン、
卵白等の動物性のものをあげることができ、より好まし
くは大豆蛋白は大豆粉、低変性脱脂大豆、分離大豆蛋
白、酸沈大豆蛋白、濃縮大豆蛋白等の中から適宜に選択
できる。また前記の動植物性蛋白質を酸または酵素を用
いて加水分解したもの、ペプチド等を用いてもよい。こ
れらのアミノ酸類の使用量は、大豆皮に加水する水溶液
中の含量として1〜6重量%、より好ましくは1〜2重
量%である。
【0016】大豆皮に加える水を前記糖類および/また
はアミノ酸類の水溶液ないしは水分散液とすることによ
り、これらの成分が水分とともに大豆皮に吸収ないしは
吸着され、担子菌が資化しやすい栄養供給源となる。な
お大豆皮に加える水には糖類および/またはアミノ酸類
と併用して、あるいはこれらを使用せずpH調節剤として
乳酸、酢酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン
酸、酒石酸等を単独または複数種を添加してもよい。
はアミノ酸類の水溶液ないしは水分散液とすることによ
り、これらの成分が水分とともに大豆皮に吸収ないしは
吸着され、担子菌が資化しやすい栄養供給源となる。な
お大豆皮に加える水には糖類および/またはアミノ酸類
と併用して、あるいはこれらを使用せずpH調節剤として
乳酸、酢酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン
酸、酒石酸等を単独または複数種を添加してもよい。
【0017】かくして得られる大豆皮の膨潤化物は、培
地組成物中の水分を維持するために役立ち、また大豆皮
中に本来含有される前記栄養分、さらには加水時に添加
する糖類やアミノ酸類の補助栄養分が担子菌にとって資
化しやすい状態にあるため、本発明の効果を奏するうえ
で極めて有用である。かかる大豆皮の膨潤化物の培地組
成物中への配合量は3〜15容量%、より好ましくは3
〜6容量%、最も好ましくは4〜5容量%である。3容
量%未満では本発明の所望の効果が得られ難く、逆に1
0容量%を超えて多量に配合してもさらなる顕著な効果
は認められない。
地組成物中の水分を維持するために役立ち、また大豆皮
中に本来含有される前記栄養分、さらには加水時に添加
する糖類やアミノ酸類の補助栄養分が担子菌にとって資
化しやすい状態にあるため、本発明の効果を奏するうえ
で極めて有用である。かかる大豆皮の膨潤化物の培地組
成物中への配合量は3〜15容量%、より好ましくは3
〜6容量%、最も好ましくは4〜5容量%である。3容
量%未満では本発明の所望の効果が得られ難く、逆に1
0容量%を超えて多量に配合してもさらなる顕著な効果
は認められない。
【0018】本発明の培地組成物は概ね、以上に述べた
ような本発明の大豆皮の膨潤化物:3〜5容量%、オガ
クズやコーンコブなどの培養基材:70〜85容量%、
および米糠、フスマ、コーン糠等の栄養源材:15〜3
0容量%の割合の混合物であって、使用に際して大豆皮
の膨潤化物を除く全体の水分量を50〜80重量%、よ
り好ましくは60〜70重量%に調整してなるものであ
る。
ような本発明の大豆皮の膨潤化物:3〜5容量%、オガ
クズやコーンコブなどの培養基材:70〜85容量%、
および米糠、フスマ、コーン糠等の栄養源材:15〜3
0容量%の割合の混合物であって、使用に際して大豆皮
の膨潤化物を除く全体の水分量を50〜80重量%、よ
り好ましくは60〜70重量%に調整してなるものであ
る。
【0019】次に、上述した本発明の培地組成物を用い
て担子菌を培養し、子実体を形成させる担子菌の培養方
法について説明する。まず本発明の培地組成物を前記の
ように水分調整し、これをビン、袋、トロ箱等の高地の
適当な培養容器に入れ、常圧または加圧下に乾式加熱ま
たは湿式加熱処理を施して滅菌ないしは殺菌して後、担
子菌を植菌する。
て担子菌を培養し、子実体を形成させる担子菌の培養方
法について説明する。まず本発明の培地組成物を前記の
ように水分調整し、これをビン、袋、トロ箱等の高地の
適当な培養容器に入れ、常圧または加圧下に乾式加熱ま
たは湿式加熱処理を施して滅菌ないしは殺菌して後、担
子菌を植菌する。
【0020】本発明に利用できる担子菌は特に限定され
るものではなく、その子実体が食用あるいは薬用等に供
せられるものでよく、具体的にはシイタケ、エノキタ
ケ、シメジ、マンネンタケ、ヒラタケ、ブナシメジ、ヤ
ナギマツタケ、等を例示できる。これらの菌体原料は、
公的微生物寄託機関やキノコ栽培専門業者等から分譲を
うけまたは入手できるものを利用すればよい。例えば日
本農林種菌、森産業、ホクト産業、宝酒造等をあげるこ
とができる。
るものではなく、その子実体が食用あるいは薬用等に供
せられるものでよく、具体的にはシイタケ、エノキタ
ケ、シメジ、マンネンタケ、ヒラタケ、ブナシメジ、ヤ
ナギマツタケ、等を例示できる。これらの菌体原料は、
公的微生物寄託機関やキノコ栽培専門業者等から分譲を
うけまたは入手できるものを利用すればよい。例えば日
本農林種菌、森産業、ホクト産業、宝酒造等をあげるこ
とができる。
【0021】担子菌を植えつけた培地組成物は、ついで
温度20〜30℃、湿度60〜80%の雰囲気中で、暗
培養(20〜50ルックス照光)、菌かき子実体形成刺
激を与えることにより、芽出し明培養(50〜80ルッ
クス照光)を行い、担子菌の子実体が形成される。
温度20〜30℃、湿度60〜80%の雰囲気中で、暗
培養(20〜50ルックス照光)、菌かき子実体形成刺
激を与えることにより、芽出し明培養(50〜80ルッ
クス照光)を行い、担子菌の子実体が形成される。
【0022】
実施例1 市販の大豆種子(丸大豆)1kgにイオン交換水2000
mlを加え、時折かきまぜ、室温で24時間維持し、大豆
種子に吸水させた。膨潤して軟化した皮殻部分を剥ぎと
り、これを集めてカッターナイフで細断した後、8メッ
シュの篩で分粒処理し、この篩を通過したものを集めて
大豆皮の膨潤化物1800gを得た。この膨潤化物の乾
燥減量を105℃、2時間の条件下で測定したところ6
9重量%であった。前記膨潤化物5リットル、オガクズ
75リットルおよび米糠5リットルを混合して本発明の
培地組成物を得た。
mlを加え、時折かきまぜ、室温で24時間維持し、大豆
種子に吸水させた。膨潤して軟化した皮殻部分を剥ぎと
り、これを集めてカッターナイフで細断した後、8メッ
シュの篩で分粒処理し、この篩を通過したものを集めて
大豆皮の膨潤化物1800gを得た。この膨潤化物の乾
燥減量を105℃、2時間の条件下で測定したところ6
9重量%であった。前記膨潤化物5リットル、オガクズ
75リットルおよび米糠5リットルを混合して本発明の
培地組成物を得た。
【0023】ついでこの培地組成物に加水して含水率が
65重量%になるように調整した。なお膨潤化物の乾燥
減量が65重量%より高いため、膨潤化物中の過剰水分
は前記調整物の対象外とした。水分調整した培地組成物
を容量800mlのポリプロピレン製ビンに入れ、滅菌処
理後、ヒラタケ中温性菌を植菌し、温度23〜25℃、
湿度75〜80%、50ルックス照光下の明培養および
暗培養の12時間サイクルで静置培養して形成された子
実体を収穫した。なお対照としてオガクズ75リットル
および米糠5リットルのみからなる培地(従来培地)を
用いて同様に培養を行った。
65重量%になるように調整した。なお膨潤化物の乾燥
減量が65重量%より高いため、膨潤化物中の過剰水分
は前記調整物の対象外とした。水分調整した培地組成物
を容量800mlのポリプロピレン製ビンに入れ、滅菌処
理後、ヒラタケ中温性菌を植菌し、温度23〜25℃、
湿度75〜80%、50ルックス照光下の明培養および
暗培養の12時間サイクルで静置培養して形成された子
実体を収穫した。なお対照としてオガクズ75リットル
および米糠5リットルのみからなる培地(従来培地)を
用いて同様に培養を行った。
【0024】両培養方法で各5回試験を行った結果を表
1に示す。表1から、本発明の培地組成物を用いると培
養期間が短縮され、1ビン当りの子実体の収穫量も増え
ることが認められた。
1に示す。表1から、本発明の培地組成物を用いると培
養期間が短縮され、1ビン当りの子実体の収穫量も増え
ることが認められた。
【0025】
【表1】 注)*5回試験結果の平均値。
【0026】実施例2 食用大豆油の製造工程で発生する大豆皮(日清製油
(株)製、商品名:ビンフレの原料)を粉砕し、篩にか
けて8メッシュの篩を通過し、かつ24メッシュの篩を
通過しないものを集め、この35gに上水65mlを加え
て浸し、吸水させ、大豆皮の膨潤化物100gを得た。
この膨潤化物の乾燥原料(実施例1と同条件で測定)は
68重量%であった。前記膨潤化物0.05リットル、
オガクズ0.8リットルおよび米糠0.15リットルを
混合して本発明の培地組成物を得た。ついでこの培地組
成物を用いて実施例1と同様に処理してヒラタケの培養
試験を行った。また実施例1と同じ対照の培養試験も行
った。両試験結果(表2参照)から、本発明の培地組成
物を用いると培養期間が短縮され、かつ1ビン当りの子
実態の収量も増加することが明らかになった。
(株)製、商品名:ビンフレの原料)を粉砕し、篩にか
けて8メッシュの篩を通過し、かつ24メッシュの篩を
通過しないものを集め、この35gに上水65mlを加え
て浸し、吸水させ、大豆皮の膨潤化物100gを得た。
この膨潤化物の乾燥原料(実施例1と同条件で測定)は
68重量%であった。前記膨潤化物0.05リットル、
オガクズ0.8リットルおよび米糠0.15リットルを
混合して本発明の培地組成物を得た。ついでこの培地組
成物を用いて実施例1と同様に処理してヒラタケの培養
試験を行った。また実施例1と同じ対照の培養試験も行
った。両試験結果(表2参照)から、本発明の培地組成
物を用いると培養期間が短縮され、かつ1ビン当りの子
実態の収量も増加することが明らかになった。
【0027】
【表2】 注)*表1と同じ。
【0028】実施例3〜6 実施例2で使用した大豆皮各35gに、以下に述べる水
溶液各65mlを加えて浸し、吸水させ、大豆皮の膨潤化
物各100gを得た。すなわち実施例3:グルコース3
重量%を含む水溶液、実施例4:ショ糖3重量%および
グルタミン酸1重量%を含む水溶液、実施例5:グルタ
ミン酸ソーダ1重量%を含む水溶液、実施例6:キシロ
オリゴ糖(サントリー(株)製、商品名:)3重量%、
クエン酸2重量%および塩化第二鉄0.1重量%の範囲
内であった。各膨潤化物0.05リットルのそれぞれに
オガクズ0.8リットルおよび米糠0.15リットルを
混合して本発明の培地組成物を得た。ついで前記各培地
組成物を用いて実施例1と同様に処理してヒラタケの培
養試験を行った。また実施例1と同じ対照の培養試験も
行った。各試験結果(表3参照)から、本発明の培地組
成物を用いるといずれも培養期間が短縮され、かつ1ビ
ン当りの子実体の収量も増加することが明らかになっ
た。
溶液各65mlを加えて浸し、吸水させ、大豆皮の膨潤化
物各100gを得た。すなわち実施例3:グルコース3
重量%を含む水溶液、実施例4:ショ糖3重量%および
グルタミン酸1重量%を含む水溶液、実施例5:グルタ
ミン酸ソーダ1重量%を含む水溶液、実施例6:キシロ
オリゴ糖(サントリー(株)製、商品名:)3重量%、
クエン酸2重量%および塩化第二鉄0.1重量%の範囲
内であった。各膨潤化物0.05リットルのそれぞれに
オガクズ0.8リットルおよび米糠0.15リットルを
混合して本発明の培地組成物を得た。ついで前記各培地
組成物を用いて実施例1と同様に処理してヒラタケの培
養試験を行った。また実施例1と同じ対照の培養試験も
行った。各試験結果(表3参照)から、本発明の培地組
成物を用いるといずれも培養期間が短縮され、かつ1ビ
ン当りの子実体の収量も増加することが明らかになっ
た。
【0029】
【表3】 注)*表1と同じ。
【0030】実施例7 実施例2に記載の本発明の培地組成物を用い、エノキタ
ケ菌を植菌し、培養温度を25〜28℃とする以外は実
施例1と同様に処理してエノキタケの培養試験を行っ
た。また前記エノキタケ菌を用いて実施例1と同様の対
照の培養試験を行った。両試験結果(表4参照)から、
本発明の培地組成を用いると培養期間が短縮され、かつ
1ビン当りの子実体の収量も増加することが明らかにな
った。
ケ菌を植菌し、培養温度を25〜28℃とする以外は実
施例1と同様に処理してエノキタケの培養試験を行っ
た。また前記エノキタケ菌を用いて実施例1と同様の対
照の培養試験を行った。両試験結果(表4参照)から、
本発明の培地組成を用いると培養期間が短縮され、かつ
1ビン当りの子実体の収量も増加することが明らかにな
った。
【0031】
【表4】 注)*表1と同じ。
【0032】比較例1 実施例2に記載の大豆皮を篩にかけ、8メッシュの篩を
通過しないもの5リットル、オガクズ75リットルおよ
び米糠20リットルを混合し、その含水率が65重量%
になるように加水した。この混合培地を用いて実施例1
と同様に処理してヒラタケの培養試験を行った。また実
施例1と同じ対照の培養試験も行った。両試験結果(表
5参照)から、前記混合培地の場合には対照に比べて、
培養期間および1ビン当りの子実体の収量の点で有意な
差がないことが認められた。
通過しないもの5リットル、オガクズ75リットルおよ
び米糠20リットルを混合し、その含水率が65重量%
になるように加水した。この混合培地を用いて実施例1
と同様に処理してヒラタケの培養試験を行った。また実
施例1と同じ対照の培養試験も行った。両試験結果(表
5参照)から、前記混合培地の場合には対照に比べて、
培養期間および1ビン当りの子実体の収量の点で有意な
差がないことが認められた。
【0033】
【表5】 注)*表1と同じ。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、大豆皮殻の特定加工物
を配合してなる担子菌培養用培地組成物を提供できる。
また該培地組成物を用いて担子菌を培養することによ
り、子実体形成までの培養時間が顕著に短縮され、かつ
子実体の収量も大幅に増加する。したがって従来の培地
に比べて、培地の単位量当りの生産性が飛躍的に向上す
る。
を配合してなる担子菌培養用培地組成物を提供できる。
また該培地組成物を用いて担子菌を培養することによ
り、子実体形成までの培養時間が顕著に短縮され、かつ
子実体の収量も大幅に増加する。したがって従来の培地
に比べて、培地の単位量当りの生産性が飛躍的に向上す
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 大豆皮に加水した膨潤化物を配合してな
る担子菌培養用培地組成物。 - 【請求項2】 大豆皮の粒度が8タイラーメッシュの篩
を通過するものである請求項1に記載の培地組成物。 - 【請求項3】 大豆皮の粒度が8タイラーメッシュの篩
を通過し、かつ24タイラーメッシュの篩を通過しない
ものである請求項2に記載の培地組成物。 - 【請求項4】 加水する水が糖類および/またはアミノ
酸類を含有するものである請求項1に記載の培地組成
物。 - 【請求項5】 大豆皮に加水した膨潤化物を配合してな
る担子菌培養用培地組成物に担子菌を接種し、培養して
担子菌の子実体を形成させることを特徴とする担子菌培
養法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8272976A JPH1094326A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 担子菌培養用培地組成物および培養法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8272976A JPH1094326A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 担子菌培養用培地組成物および培養法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1094326A true JPH1094326A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17521421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8272976A Pending JPH1094326A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 担子菌培養用培地組成物および培養法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1094326A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006197863A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Yukiguni Maitake Co Ltd | ブナシメジの栽培用培地 |
JP2007259731A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Chiba Prefecture | トレハロース高含有キノコ類の栽培方法 |
CN113025504A (zh) * | 2021-05-06 | 2021-06-25 | 西藏职业技术学院 | 一种培养食线虫真菌的液体培养基 |
CN113940234A (zh) * | 2020-09-04 | 2022-01-18 | 山东省农业科学院农业资源与环境研究所 | 促进金针菇增产的添加剂及增产方法 |
-
1996
- 1996-09-24 JP JP8272976A patent/JPH1094326A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006197863A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Yukiguni Maitake Co Ltd | ブナシメジの栽培用培地 |
JP2007259731A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Chiba Prefecture | トレハロース高含有キノコ類の栽培方法 |
CN113940234A (zh) * | 2020-09-04 | 2022-01-18 | 山东省农业科学院农业资源与环境研究所 | 促进金针菇增产的添加剂及增产方法 |
CN113025504A (zh) * | 2021-05-06 | 2021-06-25 | 西藏职业技术学院 | 一种培养食线虫真菌的液体培养基 |
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A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040701 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050121 |
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A02 | Decision of refusal |
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