JPS6335339A - 金属調光沢を有する化粧板とその製造方法 - Google Patents

金属調光沢を有する化粧板とその製造方法

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JPS6335339A
JPS6335339A JP18050086A JP18050086A JPS6335339A JP S6335339 A JPS6335339 A JP S6335339A JP 18050086 A JP18050086 A JP 18050086A JP 18050086 A JP18050086 A JP 18050086A JP S6335339 A JPS6335339 A JP S6335339A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属調光沢を有する化粧板とその製造方法に
関し、さらに詳しくはショー・ウィンドウ又はデイスプ
レー用天板などの用途に主として使用される金・銀・銅
色系統の金属調光沢を有する熱硬化性樹脂化粧板および
その製造方法に関する。
〔従来の技術〕
メラミン樹脂、ジ・アリルフタレート樹脂、ポリエステ
ル樹脂及びアクリル樹脂などの熱硬化性樹脂表面層から
成る化粧板において、従来その表面化粧層にメタリック
感があり、かつ深みのある外観の化粧板としては、例え
ば特公昭59−178252号に開示された熱硬化性樹
脂化粧板がある。
この化粧板は、表面化粧層が熱硬化性樹脂を化粧用厚紙
に塗布ないし含浸した化粧板であって、その表面化粧紙
層に粒度が10〜50μmの雲母粉と複数個の顔料を混
合して抄紙した化粧用原紙を用いることにより、メタリ
ック感があり、かつ深みのある外観にすることを特徴と
するものである。
〔発明が解決すべき問題点〕
上記従来のメタリック怒があり、かつ深みのある外観の
熱硬化性樹脂化粧板は、その明細書並びに図面の記載に
よれば、化粧用原紙であるパターン紙(模様紙)に一定
の粒子径の雲母片と顔料とを抄き込むことによりパター
ン表面自体にメタリック感を付与するものであって、オ
ーバーレイ紙中に抄造することは何ら記載されていない
。それゆえ、オーバーレイ紙を省略した、いわゆるノン
オーバーレイタイプの化粧板であることが第1U!J〜
第4図に例示されている。このタイプの化粧板は表面保
護層であるオーバーレイ層がないために、オーバーレイ
層を有する通常の熱硬化性樹脂化粧板に比較して耐摩耗
性、表面樹脂硬度、耐薬品性および耐熱性などの諸性質
が劣り、テーブル又はカウンターなどの水平面の化粧板
としてデイスプレー又はショーウィンド用天板として使
用するに当り、美観の面では優れているが、品質上、特
に化粧板の使用である耐久性に乏しい欠点があり、メラ
ミン樹脂又はジ・了りルフタレート樹脂の長所が活かせ
ない欠点があった。
〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明は、
上記従来の熱硬化性樹脂化粧板の欠点を除去・改善する
ことを目的とし、前記特許請求の範囲に記載の金属調光
沢を有する化粧板とその製造方法を提供することによっ
て、前記本発明の目的を達成するものである。
すなわち、熱硬化性樹脂化粧板の表面保!!!層となる
オーバーレイ紙中にパール片又は雲母片微粒状物表面に
酸化チタンを溶融被覆した顔料を主成分とする光沢付与
剤を混入抄造した混抄紙を最表層にS!置し、その下に
酸化チタンを含有した遮蔽性のある熱硬化性樹脂化粧板
用の模様紙を載置し、その下にコアー祇又は基材を載置
し、前記混抄紙と模様紙とコアー祇には熱硬化性樹脂が
含浸・塗布され、これら一体積履物を加熱加圧成形して
成る金属調光沢を有する化粧板を提供することにより、
従来の化粧板の欠点である耐摩耗性、耐薬品性、耐熱性
などの諸性質を改善することができる。
また、本発明は上記金属調光沢を有する化粧板を具体的
に製造する方法として下記の方法を提案するものである
すなわち、表面保護層となるオーバーレイ紙中にパール
片又は雲母片微粒状物表面に酸化チタンを溶融被覆した
顔料を主成分とする光沢付与剤を混入抄造した混抄紙に
メラミン樹脂、ジ・アリルフタレート樹脂、アクリル樹
脂の少なくとも1種を含浸「・塗布した最表面オーバー
レイ含浸」紙と、その下に酸化チタンが含有され遮蔽性
のある熱硬化性樹脂化粧板用の模様紙にメラミン樹脂、
ジ・了りルフタレート樹脂、アクリル樹脂の少なくとも
1種を含浸・塗布した中間層パターン含浸紙と、その下
にフェノール樹脂、ジ・アリルフタレート樹脂のいずれ
か少なくとも1種を含浸・塗布したコアー含浸紙又は基
材とを一体積層し、これら一体を加熱加圧プレスを用い
て120@〜170℃、50kg/−の加熱加圧下で熱
圧着することを特徴とする金1t11光沢を存する化粧
板の製造方法を提供し、オーバーレイ表面層IIによっ
て、表面の耐摩耗性、耐薬品性、耐熱性及び耐久性など
の品質を向上し、かつ美観は従来の化粧仮に勝るとも劣
らないものとすることができる。
本発明を更に具体的に説明すると次のようになる。すな
わち、本発明において使用する表面保護層となるオーバ
ーレイ原紙は、平均粒度がおおよそlO〜・50μのパ
ール片は雲母片微粒状物を天然のパルプ繊維に対して、
1〜25重世%混入抄造させたものである。
上記パール片は、天然真珠、合成真珠の切削片又は各種
の貝ガラ片を平均粒度がおおよそ10〜50μとなるよ
う粉砕したもの、或いは天然雲母片、パルプ化膨張ひる
石、モンモリロナイト、ベントナイト、ヘクトライト、
サボー石、カオリナイト、ボールクレー、さらには石フ
レーク又はハイドロバイオタイトのような類似材料、水
で膨潤する合成四ケイ化フッ素型雲母粗片などを微粉細
して平均粒度を10〜50μ位にしたものの表面に酸化
チタンを溶融被覆したものを有利に使用することができ
る。そして、これらを2種以上適宜混合して配合使用す
ることにより、各種の金[1N光沢をオーバーレイ紙層
中に具現化することができる。また、酸化チタンを溶融
被覆する理由は、オーバーレイ紙自体に遮蔽性を付与し
、金属調光沢を鮮明に具現化するためである。なお、上
記ひる石は雲母に類似した層状構造の含水鉱物で、これ
を加熱すると脱水のため膨張し凹凸立体金属調模様を呈
することができる。また、雲母には黒雲母、白雲母、金
雲母などの各種のものが含まれるが、金雲母と黒雲母と
はMgとFeの置換により後者の屈折率および複屈折率
は増大するが、金雲母はOHよりFeを多く含むため金
属調光沢が鮮明に具現化できるものと考えられる。また
、1:1型粘土鉱物であるカオリナイトは酢酸カリウム
、尿素、ヒドラジン、ホルムアミドなどと複合体をつく
るので、これらを併用することによりオーバーレイ紙中
の定着率を高めることができる。このように本発明で使
用される雲母片には各種のものが含まれるがそれらのい
ずれの雲母片も粉砕し、これらの微粉末の平均径は10
〜50μm位が好ましい。10μm以下であると抄造ス
ラリー溶液中で浮遊して沈澱しにくい利点はあるが、金
属調光沢付与剤としての機能は低下する0反面、50μ
m以上となると抄造スラリー溶液中で沈降し易く、また
混抄紙の着色や不透明さが著しくなるので好ましくない
一方、前記天然パルプは木材パルプ、マニラ麻パルプ、
その他の天然のαセルローズの含有率の高いものが使用
される。木材パルプとしては針葉樹パルプ、広葉樹パル
プのいずれであってもよいが、ソーダ法、クラフト法、
SP法などによってパルプ化された原料を使用し、異物
や着色物を十分除去し晒効果が大きく、化粧板表面に使
用し樹脂含浸して加熱加圧後に、無色透明性の高いもの
が特に好ましい。
なお、オーバーレイ紙中に上記パール片又は雲母片を分
散混入抄造するに当っては次のような方法を採用するこ
とができる。すなわち、雲母片やパール片などの金属調
光沢付与剤を偏在させる方法としては、これらの光沢付
与剤を混入添加した紙原料のスラーとこれらの光沢付与
剤を混入添加しないか或いは混入量がきわめて少ないス
ラリーの2種以上を準備しておき、2個又は2個以上の
抄網の上に別個に紙屑を形成し、これらを重ね合ねる方
法がある。このようにすれば、これらの光沢付与剤が原
紙に含有される天然パルプ繊維に対し、10%以下含有
される層と5〜25!11%含有される2層以上から成
る混抄紙を得ることができる。
一方、その他の方法として1個の抄網上に2個以上のス
ラリー吐出口(フリット)を設け、これらから出るスラ
リーを前記の方法の通りこれらの光沢付与剤の混入量を
それぞれ異にしておき、これら二種以上のスラリーが混
合しないよう前記スラリー吐出口を配置して抄造するこ
ともできる。
なお、前記光沢付与剤が混抄紙中に留まる機構としては
定着作用が主なものであると考えられるが、定着率を高
めるために雲母片と複合体を形成する化合物、たとえば
、アルキルアンモニウム又は酢酸カリウム、尿素などを
主成分とする微粉末を混入することもできる。また、天
然パルプ繊維や上記が抄網上でアルミナ微粉末などと絡
合して紙を形成してから濾過効果によって紙の構造中に
留まることも考えられる。要するところ、可能な限り、
これら両作用が最大となるよう適度なパルプ叩解と最適
の定着剤を使用することが重要である。また、定着剤と
してはカチオン系の硫酸アルミニウム、明パン、塩化ア
ルミニウムなどの水溶性アルミニウム塩およびその他の
多価金属塩、並びにカチオン化ポリアクリルアミドなど
の水溶性カチオン塩高分子物質を使用することができ、
前記光沢付与剤のうち微粉末状のものの定着率を高める
上で有利である。なお、定着助剤としては、高分子量の
水溶性非イオン凝集剤やアニオン性ポリアクリルアミド
などの水溶性アニオン系高分子物質を使用することがで
きる。また、その他の添加剤としては、湿強度向上剤又
は消泡剤などを前記スラリー中に混入添加して使用する
ことがある。
〔実施例〕
オーバーレイ紙の原料となるα−セルローズパルプ繊維
100重量部に対し、表面に酸化チタンを溶融被覆した
平均粒径が26μmの金雲母片の微粒状光沢付与剤を3
.6重量%混入抄造したところの坪量が24g/rrf
のオーバーレイ混抄紙にメラミン樹脂を含浸した。この
含浸紙の樹脂含浸率は68重量%であった。一方、メラ
ミン樹脂化粧板用の坪量が126 g / rdの青色
系無地色の模様紙にメラミン樹脂を含浸した。この含浸
紙の樹脂含浸率は45重量%であり、この模様紙中には
予め56g#の酸化チタンが混入抄造され遮蔽性を十分
有するものである。他方坪量が181 g / rr?
のクラフト紙にフェノール樹脂を含浸した。このフェノ
ール樹脂を含浸したクラフト紙の樹脂は33重量%であ
り、その3枚をコアー祇として使用し、通常のメラミン
樹脂化粧板の製造法により、オーバーレイ含浸紙を最上
層とし、その下にメラミン樹脂含浸の模様紙を載置し、
その下にフェノール樹脂コアー紙3枚をti!!した後
これらを積層してホットプレス機により、148℃で8
0kg/−の成形条件下でこれらを一体成形して、本発
明のメラミン化粧板を得た。このようにして得られた本
発明の化粧板は、濃色の青系無地パターン紙の上にオー
バーレイ紙中に混入抄造した金雲母の微粉が無数散在し
、極めて鮮明な金属調光沢を有するメラミン樹脂化粧板
であった。
(比較例) 雲母粉(25〜35μ)とブルー系、ブラック系及び黄
色系統の顔料を混合し、抄造した化粧用原紙で坪量10
0 g / nrOものにメラミン樹脂を含浸した。
この樹脂含浸率は55重量%であり、表面に雲母粉が無
数散在した濃紺色無地系のパターン紙であった。一方、
未晒クラフト(200g / rd)にフェノール樹脂
を含浸した。この樹脂含浸率は31重量%であり、その
3枚をコアー祇として使用した。
最上層に前記メラミン樹脂を含浸した濃紺色無地系のパ
ターン紙の下にフェノール樹脂を含浸したクラフトコア
ー祇を3枚II装置し、これらを積層し、ホントプレス
機により、145℃で50kg/−の成形条件下でこれ
らを一体成形して、比較例のメラミン樹脂化粧板を得た
。このようにして得られた化粧板は、濃紺色の無地パタ
ーン紙上にメタリック感の深みがある状態が顕出されて
おり、いわゆるノンオーバーレイのメラミン樹脂化粧板
であった・ 前記本発明の実施例により得られたオーバーレイ有りの
メラミン樹脂化粧板と、比較例により得られたオーバー
レイ無しのメラミン樹脂化粧板との諸物性を測定して比
較した結果は、第1表の通りであった。
第1表 物性比較表 第1表から明らかなように、本発明の化粧板は、金属調
光沢が比較例の化粧板よりも鮮明であると共に、耐汚染
性、耐摩耗性、耐熱性などの物性は、いずれも比較例の
ものよりも優れており、美感と品質特性との双方におい
て従来品よりも改良されていることが判明した。これは
、本発明の化粧板はオーバーレイ紙中に金属調光沢付与
剤を混入抄造したものであることによるものである。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば金属調光沢が極めて鮮明
な化粧表面の化粧板であって、オーハーレイ紙中に金属
調光沢付与剤が混入抄造されているため、耐摩耗性、耐
汚染性、耐熱性などを損なうことなく耐久性の優れた品
質と美感を有する化粧板を得ることができる。特にデイ
スプレーやシ3−ウィンドなどの天板用化粧板として、
通常の模様紙のパターン柄とオーバーレイ紙中に混抄さ
れた金属調光沢付与剤との組合せ模様によって、従来の
化粧板では得られなかったツートンメタリック調光沢を
有する化粧板を提供することができる。
特許出願人 イ ビ デ ン 株式会社代表者   多
賀潤一部 手続補正”!!F(自船 昭和61年09月30日 特許庁長官  黒 1)明 雄 殿 1、事件の表示 昭和61年 特許願第180500号 2、発明の名称 金属調光沢表面を有する化粧板とその製造方法3、補正
をする者 事件との関係      出願人(本人)居 所  〒
503   岐阜県大垣市神田町2丁目1番地イビデン
株式会社 4、補正の対象                  
    −ノ(1)明細書全体 訂   正   明   細   書 1、発明の名称 金属調光沢を有する化粧板とその製造方法2、特許請求
の範囲 1)熱硬化性樹脂化粧板の表面保護層となるオーバーレ
イ紙中にパール片又は雲母片微粒状物表面に酸化チタン
を溶融被覆した顔料を主成分とする光沢付与剤を混入抄
造した混抄紙を最表層に載置し、その下に酸化チタンを
含有した遮蔽性のある熱硬化性樹脂化粧板用の模様紙を
載置し、その下にコアー紙又は基材を載置し、前記混抄
紙と模様  。
紙とコアー紙には熱硬化性樹脂が含浸・塗布され、これ
ら一体積履物を加熱加圧成形して成る金属調光沢を有す
る化粧板。
2)表面保護層となるオーバーレイ紙中にパール片又は
雲母片微粒状物表面に酸化チタンを溶融被覆した顔料を
主成分とする光沢付与剤を混入抄造した混抄紙にメラミ
ン樹脂、ジ・アリルフタレート樹脂、アクリル樹脂の少
なくとも1種を含浸・塗布した最表層オーバーレイ含浸
紙と、その下に酸化チタンが含有され遮蔽性のある熱硬
化性樹脂化粧板用の模様紙にメラミン樹脂、ジ・アリル
フタレート樹脂、アクリル樹脂の少なくとも1種を含浸
・塗布した中間層パターン含浸紙と、その下にフェノー
ル樹脂、ジ・アリルフタレート樹脂のいずれか少なくと
も1種を含浸・塗布したコアー含浸紙又は基材とを一体
積石し、これら一体を加熱加圧フレスを用イテ120°
〜170℃、50=100kg/ajの加熱加圧下で熱
圧着することを特徴とする金属光沢を有する化粧板の製
造方法。
3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属調光沢を有する化粧板とその製造方法に
関し、さらに詳しくはショーウィンドウ又はデイスプレ
ー用天板などの用途に主として使用される金・銀・銅色
系統の金属調光沢を有する熱硬化性樹脂化粧板およびそ
の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
メラミン樹脂、ジ・アリルフタレート樹脂、ポリエステ
ル樹脂及びアクリル樹脂などの熱硬化性樹脂表面層から
成る化粧板において、従来その表面化taにメタリック
感があり、かつ深みのある外観の化粧板としては、例え
ば特公昭59−178252号に開示された熱硬化性樹
脂化粧板がある。
この化粧板は、表面化粧層が熱硬化性樹脂を化粧用厚紙
に塗布ないし含浸した化粧板であって、その表面化粧紙
層に粒度が10〜50μの雲母粉と複数個の顔料を混合
して抄紙した化粧用原紙を用いることにより、メタリッ
ク感があり、かつ深みのある外観にすることを特徴とす
るものである。
〔発明が解決すべき問題点〕
上記従来のメタリック怒があり、かつ深みのある外観の
熱硬化性樹脂化粧板は、その明細書並びに図面の記載に
よれば、化粧用原紙であるパターン紙(模様紙)に一定
の粒子径の雲母片と顔料とを抄き込むことによりパター
ン表面自体にメタリック惑を付与するものであって、オ
ーバーレイ紙中に抄造することは何ら記載されていない
、それゆえ、オーバーレイ紙を省略した、いわゆるノン
オーバーレイタイプの化粧板であることが第1図〜第4
図に例示されている。このタイプの化粧板は通常の印刷
パターン紙を使用して同様の効果を得ることはできず、
テーブル又はカウンターなどの水平面の化粧板としてデ
イスプレー又はショーウィンド用天板として使用するに
当り、美観の面では優れているが、木目パターン、抽象
パターン等の意匠効果が出せず、従来のメラミン樹脂又
はジ・アリルフタレート樹脂の長所が活かせない欠点が
あった。
〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明は、
上記従来の熱硬化性樹脂化粧板の欠点を除去・改善する
ことを目的とし、前記特許請求の範囲に記載の金属調光
沢を有する化粧板とその製造方法を提供することによっ
て、前記本発明の目的を達成するものである。
すなわち、熱硬化性樹脂化粧板の表面保護層となるオー
バーレイ紙中にパール片又は雲母片微粒状物表面に酸化
チタンを溶融被覆した顔料を主成分とする光沢付与剤を
混入抄造した混抄紙を最表層に載置し、その下に酸化チ
タンを含有した遮蔽性のある熱硬化性樹脂化粧板用の模
様紙を載置し、その下にコアー祇又は基材を!i!置し
、前記混抄紙と模様紙とコアー祇には熱硬化性樹脂が含
浸・塗布され、これら一体積履物を加熱加圧成形して成
る金属調光沢を有する化粧板を提供することにより、従
来の化粧板の欠点である意匠効果が大巾に改善すること
ができる。
また、本発明は上記金属調光沢を有する化粧板を具体的
に製造する方法として下記の方法を提案するものである
すなわち、表面保護層となるオーバーレイ紙中にパール
片又は雲母片微粒状物表面に酸化チタンを溶融被覆した
顔料を主成分とする光沢付与剤を混入抄造した混抄紙に
メラミン樹脂、ジ・アリルフタレート樹脂、アクリル樹
脂の少なくとも1種を含浸・塗布した最表面オーバーレ
イ含浸紙と、その下に酸化チタンが含有され遮蔽性のあ
る熱硬化性樹脂化粧板用の模様紙にメラミン樹脂、ジ・
アリルフタレート樹脂、アクリル樹脂の少なくとも1種
を含浸・塗布した中間層パターン含浸紙と・その下にフ
ェノール樹脂、ジ・アリルフタレート樹脂のいずれか少
なくとも1種を含浸・塗布したコアー含浸紙又は基材と
を一体積層し、これら一体を加熱加圧プレスを用いて1
20°〜170℃、50〜100kg/c+4の加熱加
圧下で熱圧着することを特徴とする金属調光沢を有する
化粧板の製造方法を提供し、かつ美観は従来の化粧板に
勝るとも劣らず更に意匠効果を大幅に改善することがで
きる。
本発明を更に具体的に説明すると次のようになる。すな
わち、本発明において使用する表面保護層となるオーバ
ーレイ原紙は、平均粒度がおおよそ10〜60μのパー
ル片は雲母片微粒状物を天然のバルブ繊維に対して、0
.1〜25重量%混入抄造させたものである。
上記パール片は、天然真珠、合成真珠の切削片又は各種
の貝ガラ片を平均粒度がおおよそ10〜60μとなるよ
う粉砕したもの、或いは天然雲母片、バルブ化膨張ひる
石、モンモリロナイト、ベントナイト、ヘクトライト、
サポー石、カオリナイト、ボールクレー、さらには石フ
レーク又はハイドロバイオタイトのような類似材料、水
で膨潤する合成四ケイ化フッ素型雲母粗片などを微粉細
して平均粒度を10〜60μ位にしたものの表面に酸化
チタンを溶融被覆したものを有利に使用することができ
る。そして、これらを2種以上適宜混合して配合使用す
ることにより、各種の金属調光沢をオーバーレイ紙層中
に具現化することができる。また、酸化チタンを溶融被
覆する理由は、鱗片状の雲母光の屈折反射率を任意の酸
化チタンの膜厚で、金属調光沢を鮮明に具現化するため
である。なお、上記ひる石は雲母に類似した層状構造の
含水鉱物で、これを加熱すると脱水のため膨張し凹凸立
体金属調模様を呈することができる。また、雲母には黒
雲母、白雲母、金雲母などの各種のものが含まれるが、
金雲母と黒雲母とはMgとFeの1漠により後者の屈折
率および複屈折率は増大するが、金雲母はOHよりFe
を多く含むため金属調光沢が鮮明に具現化できるものと
考えられる。また、1:1型粘土鉱物であるカオリナイ
トは酢酸カリウム、尿素、ヒドラジン、ホルムアミドな
どと複合体をつくるので、これらを併用することにより
オーバーレイ紙中の定着率を高めることができる。
このように本発明で使用される雲母片には各種のものが
含まれるがそれらのいずれの雲母片も粉砕し、これらの
微粉末の平均粒径は10〜60n位が好ましい0粒径が
Ion以下であると抄造スラリー溶液中で浮遊して沈澱
しにくい利点はあるが、金属調光沢付与剤としての機能
は低下する0反面、粒径が60n以上となると抄造スラ
リー溶液中で沈降し易く、また混抄紙の着色や不透明さ
が著しくなるので好ましくない。
一方、前記天然パルプは木材パルプ、マニラ麻パルプ、
その他の天然のαセルローズの含有率の高いものが使用
される。木材パルプとしては針葉樹パルプ、広葉樹パル
プのいずれであってもよいが、ソーダ法、クラフト法、
SP法などによってパルプ化された原料を使用し、異物
や着色物を十分除去し晒効果が大きく、化粧板表面に使
用し樹脂含浸して加熱加圧後に、無色這明性の高いもの
が特に好ましい。
なお、オーバーレイ紙中に上記パール片又は雲母片を分
散混入抄造するに当っては次のような方法を採用するこ
とができる。すなわち、雲母片やパール片などの金属調
光沢付与剤を偏在させる方法としては、これらの光沢付
与剤を混入添加した紙原料のスラーとこれらの光沢付与
剤を混入添加しないか或いは混入量がきわめて少ないス
ラリーの2種以上を準備しておき、2個又は2個以上の
抄網の上に別個に紙層を形成し、これらを重ね合わる方
法がある。このようにすれば、これらの光沢付与剤が原
紙に含有される天然パルプ繊維に対し、10%以下含有
される層と5〜25重量%含有される2層以上から成る
混抄紙を得ることができる。
一方、その他の方法として1個の抄網上に2個以上のス
ラリー吐出口(フリット)を設け、これらから出るスラ
リーを前記の方法の通りこれらの光沢付与剤の混入量を
それぞれ異にしておき、これら二種以上のスラリーが混
合しないよう前記スラリー吐出口を配置して抄造するこ
ともできる。
なお、前記光沢付与剤が混抄紙中に留まる機構としては
定着作用が主なものであると考えられるが、定着率を高
めるために雲母片と複合体を形成する化合物、たとえば
、アルキルアンモニウム又は酢酸カリウム、尿素などを
主成分とする微粉末を混入することもできる。要すると
ころ、可能な限り、これら両件用が最大となるよう適度
なパルプ叩解と最適の定着剤を使用することが重要であ
る。また、定着剤としてはカチオン系の硫酸アルミニウ
ム、明パン、塩化アルミニウムなどの水溶性アルミニウ
ム塩およびその他の多価金属塩、並びにカチオン化ポリ
アクリルアミドなどの水溶性カチオン塩高分子物質を使
用することができ、前記光沢付与剤のうち微粉末状のも
のの定着率を高める上で有利である。なお、定着助剤と
しては、高分子量の水溶性非イオン凝集剤やアニオン性
ポリアクリルアミドなどの水溶性アニオン系高分子物質
を使用することができる。また、その他の添加剤として
は、?W強度向上剤又は消泡剤などを前記スラリー中に
混入添加して使用することがある。
〔実施例〕
オーバーレイ紙の原料となるα−セルローズパルプ繊維
100重量部に対し、表面に酸化チタンを溶融被覆した
平均粒径が26nの金雲母片の微粒状光沢付与剤を3.
6重世%混入抄造したところの坪量が24g/ n?の
オーバーレイ混抄紙にメラミン樹脂を含浸した。この含
浸紙の樹脂含浸率は68重量%であった。一方、メラミ
ン樹脂化粧板用の坪量が126 g / Triの青色
系無地抽象柄の模様紙にメラミン樹脂を含浸した。この
含浸紙の樹脂含浸率は45重量%であり、この模様紙中
には予め36g/ rdの酸化チタンが混入抄造され遮
蔽性を十分有するものである。他方坪量が181 g 
/ n(のクラフト紙にフェノール樹脂を含浸した。こ
のフェノール樹脂を含浸したクラフト紙の樹脂は33重
景気であり、その3枚をコアー紙として使用し、通常の
メラミン樹脂化粧板の製造法により、オーバーレイ含浸
紙を最上層とし、その下にメラミン樹脂含浸の模様紙を
載置し、その下にフェノール樹脂コアー祇3枚を載置し
た後これらを積層してホットプレス機により、148℃
で80kg/cnlの成形条件下でこれらを一体成形し
て、本発明のメラミン化粧板を得7こ。このようにして
得られた本発明の化粧板は、濃色の青果無地抽象柄パタ
ーン祇の上にオーバーレイ紙中に混入抄造した金雲母の
微粉が無数数在し、極めて鮮明な金属調光沢を有するメ
ラミン樹脂化粧板であった。
(比較例) 雲母粉(25〜35μ)とブルー系、プラック系及び黄
色系統の顔料を混合し、抄造した化粧用原紙で坪量10
0 g / cdのものにメラミン樹脂を含浸した。
この樹脂含浸率は55重量%であり、表面に雲母粉が無
数散在した濃紺色無地系のパターン紙であった。一方、
未晒クラフト(181g / m)にフェノール樹脂を
含浸した。この樹脂含浸率は31重量%であり、その3
枚をコアー紙として使用した。
最上層に前記メラミン樹脂を含浸した濃紺色無地系のパ
ターン紙の下にフェノール樹脂を含浸したクラフトコア
ー紙を3枚載置し、これらを積層し、ホットプレス機に
より、145℃で80kg/−の成形条件下でこれらを
一体成形して、比較例のメラミン樹脂化粧板を得た。こ
のようにして得られた化粧板は、濃紺色の無地パターン
紙上にメタリック恣の深みがある状態が顕出されており
、いわゆるノンオーバーレイのメラミン樹脂化粧板であ
った。
前記本発明の実施例により得られたオーバーレイ有りの
メラミン樹脂化粧板と、比較例により得られたオーバー
レイ無しのメラミン樹脂化粧板との!?物性を測定して
比較した結果は、第1表の通りであった。
第1表 物性比較表 第1表から明らかなように、本発明の化粧板は、金[!
II光沢が比較例の化粧板よりも鮮明であると共に、耐
汚染性、耐摩耗性、耐熱性などの物性は、いずれも比較
例のものよりも優れており、美感と品質特性との双方に
おいて従来品よりも改良されていることが判明した。こ
れは、本発明の化粧板はオーバーレイ紙中に金属調光沢
付与剤を混入抄造したものであることによるものである
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば金属調光沢が掻めて鮮明
な化粧表面の化粧板であって、オーバーレイ紙中に金属
調光沢付与剤が混入抄造されているため、耐摩耗性、耐
汚染性、耐熱性などを損なうことな(耐久性の優れた品
質と美感を有する化粧板を得ることができる。特にデイ
スプレーやショーウィンドなどの天板月化粧板として、
通常の模様紙のパターン柄とオーバーレイ紙中に混抄さ
れた金属調光沢付与剤との組合せ模様によって、従来の
化粧板では得られなかったツートンメタリック調光沢を
有する化粧板を提供することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)熱硬化性樹脂化粧板の表面保護層となるオーバーレ
    イ紙中にパール片又は雲母片微粒状物表面に酸化チタン
    を溶融被覆した顔料を主成分とする光沢付与剤を混入抄
    造した混抄紙を最表層に載置し、その下に酸化チタンを
    含有した遮蔽性のある熱硬化性樹脂化粧板用の模様紙を
    載置し、その下にコアー紙又は基材を載置し、前記混抄
    紙と模様紙とコアー紙には熱硬化性樹脂が含浸・塗布さ
    れ、これら一体積層物を加熱加圧成形して成る金属調光
    沢を有する化粧板。 2)表面保護層となるオーバーレイ紙中にパール片又は
    雲母片微粒状物表面に酸化チタンを溶融被覆した顔料を
    主成分とする光沢付与剤を混入抄造した混抄紙にメラミ
    ン樹脂、ジ・アリルフタレート樹脂、アクリル樹脂の少
    なくとも1種を含浸・塗布した最表層オーバーレイ含浸
    紙と、その下に酸化チタンが含有され遮蔽性のある熱硬
    化性樹脂化粧板用の模様紙にメラミン樹脂、ジ・アリル
    フタレート樹脂、アクリル樹脂の少なくとも1種を含浸
    ・塗布した中間層パターン含浸紙と、その下にフェノー
    ル樹脂、ジ・アリルフタレート樹脂のいずれか少なくと
    も1種を含浸・塗布したコアー含浸紙又は基材とを一体
    積層し、これら一体を加熱加圧プレスを用いて120°
    〜170℃、50kg/cm^2の加熱加圧下で熱圧着
    することを特徴とする金属光沢を有する化粧板の製造方
    法。
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