JPS6334417B2 - - Google Patents

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JPS6334417B2
JPS6334417B2 JP57217564A JP21756482A JPS6334417B2 JP S6334417 B2 JPS6334417 B2 JP S6334417B2 JP 57217564 A JP57217564 A JP 57217564A JP 21756482 A JP21756482 A JP 21756482A JP S6334417 B2 JPS6334417 B2 JP S6334417B2
Authority
JP
Japan
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rotating
rotating shaft
vibration
rotating body
turbine wheel
Prior art date
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Application number
JP57217564A
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English (en)
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JPS59107233A (ja
Inventor
Tadashi Obara
Shogo Kagosaki
Hirokazu Samata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP21756482A priority Critical patent/JPS59107233A/ja
Publication of JPS59107233A publication Critical patent/JPS59107233A/ja
Publication of JPS6334417B2 publication Critical patent/JPS6334417B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M1/00Testing static or dynamic balance of machines or structures
    • G01M1/30Compensating imbalance
    • G01M1/36Compensating imbalance by adjusting position of masses built-in the body to be tested

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Of Balance (AREA)
  • Supercharger (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、内燃機関用過給機の一種であるター
ボチヤージヤの回転体の動バランスを調整する装
置に関するものである。
この回転体は回転軸によつて互いに同心に結合
されたタービンホイールとブロワインペラとを含
んでおり、タービンホイールが内燃機関の排気に
よつて回転駆動されることにより、ブロワインペ
ラが空気をその内燃機関の燃焼室へ過給するもの
である。この回転体は極めて高速で回転するた
め、動バランスが不良である場合には使用できな
い。そのため、従来からこの回転体は全数につい
て振動試験を行い、振動が過大であるものについ
てはタービンホイールとブロワインペラとの相対
回転位相を変更することによつて動バランスを改
善し、振動が基準値以下となるようにすることが
行われていた。
しかしながら、従来は回転体を振動試験機に取
り付けて振動試験を行い、不合格品についてはタ
ービンホイールとブロワインペラとの相対回転位
相を変更した後再び振動試験を行うという面倒な
作業を繰返す必要があつて多大の工数を要し、ま
た、振動の大きい回転体が連続して発生した場合
には上記のような振動低減作業が間に合わないた
め、予定の台数を生産し得ない事態が発生するこ
とすらあつた。
本発明は上記のような事情を背景として、ター
ビンホイールとブロワインペラとのいずれか一方
が回転軸に対して相対回転不能に固定され、他方
が回転軸に相対回転可能に嵌合されるとともに回
転軸に螺合されたねじ部材の締付けにより回転軸
に固定されるターボチヤージヤの回転体の動バラ
ンスを迅速に調整し得る装置を提供することを目
的としてなされたものである。
そのために本発明に係る動バランス調整装置
は、(a)タービンホイールとブロワインペラとのう
ち、回転軸と相対回転不能なもののハウジングの
機能を果たすハウジング部および回転軸を回転可
能に支持する軸受部を備えた支持治具と、(b)ハウ
ジング部にそのハウジング部に収容されたタービ
ンホイールまたはブロワインペラを回転させる圧
力気体を供給する圧力気体供給装置と、(c)回転中
の回転体の振動を検出する振動検出ヘツドと、(d)
停止中の回転軸に係合してそれの回転を阻止する
回転阻止装置と、(e)その回転阻止装置により回転
体の回転が阻止された状態でねじ部材に係合して
そのねじ部材を緩めかつ締め付けるねじ部材操作
装置と、(f)ねじ部材が緩められた状態でタービン
ホイールとブロワインペラとのうち回転軸に対し
て回転可能なものに係合し、それを所定角度回転
させることによりタービンホイールとブロワイン
ペラとの相対位相を変更する位相変更装置と、(g)
上記圧力気体供給装置、振動検出ヘツド、回転阻
止装置、ねじ部材操作装置および位相変更装置に
接続され、それらを所定の時期に作動させて、回
転体の回転駆動および振動検出を行わせ、検出結
果を予め設定されている基準値と比較して基準値
以下であれば合格の判定をする一方、基準値を超
える場合には回転軸の回転阻止、ねじ部材の緩め
操作、タービンホイールとブロワインペラとの相
対位相変更、ねじ部材の締付操作、回転体の回転
駆動、振動検出および検出結果と基準値との比較
を検出結果が基準値以下となるまで自動的に繰り
返させる制御装置とを含むように構成される。
このように構成された装置によれば、回転体の
振動測定とその振動品質の合否判定とが自動的に
行われるのみならず、不合格品については動バラ
ンスの調整が自動的に行われて合格品とされる。
従つて、作業者は回転体の装置への着脱と制御装
置の操作のみを行えばよいこととなり、作業工数
が大幅に低減される。また、必要であればこれら
の作業をも自動化して無人化することも可能であ
る。
しかも、回転体が一旦とりつけられれば振動測
定から動バランス調整の終了まで取り外しの必要
がなく、動バランス調整に要する時間が著しく短
縮されるため、万一、振動の大きい回転体が連続
して現れた場合でも、従来のようにそのために生
産台数の低下をきたすようなことがなくなるので
ある。
また、本装置はタービンホイールまたはブロワ
インペラを圧力気体によつて回転させることによ
り、回転体を回転させるものであるため、電動モ
ータ等により回転させる場合のように回転駆動装
置の振動が回転体に伝わることがなく、動バラン
ス不良による回転体の振動を精度良く測定するこ
とができる。その上、圧力気体として工場エアを
使用する場合には、支持治具のハウジング部を流
量調整弁等のバルブを介して工場エアの配管に接
続すればよく、回転体を回転させるための駆動装
置を安価に構成することができる。
また、タービンホイールとブロワインペラとの
うち回転軸に対して相対回転不能なものを圧力気
体で駆動することとしたため、その駆動されるも
のは支持治具のハウジング部によつて覆われるが
駆動されないものは覆われないこととなる。そし
て、その覆われないものを位相変更装置により回
転させることとしたため、位相変更装置の配設が
容易である効果が得られる。さらに、ねじ部材操
作装置もタービンホイールとブロワインペラとの
うちハウジング部によつて覆われないものの側に
設ければよいこととなるため、その配設が容易で
ある効果が得られる。
以下、本発明の一実施例であるターボチヤージ
ヤの回転体の動バランス調整装置を図面に基づい
て詳細に説明する。
第1図にターボチヤージヤのセンタアツセンブ
リを示すが、これはセンタハウジング2に回転体
4が回転可能に保持されたものである。回転体4
は中間部が軸受けを介してハウジング2に回転可
能に支持された回転軸6と、その両端部にそれぞ
れ同心に固定されたタービンホイール8およびブ
ロワインペラ(以下、単にインペラという)10
とから成つている。タービンホイール8は回転軸
6に取り外し不能に固定されて1個の回転部材を
構成しており、他の回転部材としてのインペラ1
0は回転軸6の一端部に形成された小径部11に
回転可能に嵌合されたうえ、その回転軸に螺合さ
れたねじ部材としてのナツト12によつて回転軸
6の段付面13に押し付けられて固定されてい
る。従つて、ナツト12が締め付けられた状態で
はインペラ10は回転軸6およびタービンホイー
ル8と一体化されているのであるが、ナツト12
が緩められた状態ではインペラ10は回転軸6お
よびタービンホイール8に対して相対的に回転可
能となる。
このセンタアツセンブリの振動試験および動バ
ランス調整を行うための装置を第2図に示す。図
において14は支持治具本体であり、ブラケツト
16を介してベース18に固定されている。支持
治具本体14はターボチヤージヤのタービンハウ
ジングと類似のものであり、前述のセンタハウジ
ング2がこの支持治具本体14に固定されること
によつて前記回転体4がセンタハウジング2と支
持治具本体14とから成る支持治具によつて回転
可能に支持されるとともに、給気管20を経て供
給される圧縮空気によつてタービンホイール8が
回転駆動される状態となる。すなわち、本実施例
においてはセンタハウジング2が支持治具本体1
4に固定されることによつて支持治具の一部とし
て機能することとなるが、ターボチヤージヤ自身
のタービンハウジングをセンタハウジング2と共
にブラケツト16に対して着脱し、支持治具とし
て機能させることも可能である。いずれにして
も、支持治具はセンタハウジング2等軸受部と支
持治具本体14等ハウジング部とを備えることと
なる。タービンホイール8を回転駆動した後の空
気は支持治具本体14に接続された排気管22を
経て排出される。給気管20には流量調整弁24
が設けられて、これらが圧力気体供給装置を成し
ており、この流量調整弁24は制御装置26に接
続されている。制御装置26はこの流量調整弁2
4を制御することによつて回転体4を予め定めら
れている回転速度パターンに従つて回転させるの
であるが、この回転体4の回転はインペラ10の
半径方向外側に設けられたレーザービーム利用の
回転計28によつて検出され、制御装置26へフ
イードバツクされるようになつている。
上記支持治具本体14には振動検出ヘツド30
がとりつけられており、このヘツド30は制御装
置26に接続されて支持治具本体14の振動レベ
ルに対応した大きさの信号が制御装置26に送ら
れるようになつている。
支持治具本体14の前方にはねじ部材操作装置
としてのナツトランナ32が設けられる一方、後
方には回転阻止装置34が設けられている。ナツ
トランナ32は圧縮空気によつて駆動されるイン
パクトレンチ36を備え、このインパクトレンチ
36はガイドレール38によつて案内され、エヤ
シリンダ40によつて進退させられる移動台42
上に支持治具本体14と同心となるように固定さ
れている。インパクトレンチ36の回転軸の先端
にはレンチソケツト44が取り付けられており、
インパクトレンチ36が支持治具本体14に向か
つて前進させられるとき、このレンチソケツト4
4が第一図に示した回転体4のナツト12に係合
し、これを緩めまたは締め付け得るようにされて
いる。インパクトレンチ36およびエヤシリンダ
40への圧縮空気の供給は、それぞれ電磁弁46
および48によつて制御される。一方、回転阻止
装置34はベース18に固定されたエヤシリンダ
50とそのピストンロツドに固定された回転阻止
部材52とを備えており、回転阻止部材52は前
記排気管22に形成された軸方向のスロツトを経
て排気管22内に挿入された後、直角に曲げられ
排気管22の中心線に沿つて前記支持治具本体1
4に向かつて延びている。この回転阻止部材52
の先端にはセレーシヨン穴を備えた係合部材54
が固定されており、エヤシリンダ50によつて回
転阻止部材52が支持治具14に向かつて前進さ
せられるとき、係合部材54が第1図に示す回転
軸6の一端に形成されたセレーシヨン部56と係
合して回転軸6の回転を阻止し得るように構成さ
れている。回転阻止部材52にはまた、ガイトロ
ツド57が固定されており、このガイドロツド5
7がエヤシリンダ50を固定するためのブラケツ
ト58をエヤシリンダ50のピストンロツドと平
行に貫通することによつて、回転阻止材52がピ
ストンロツドの軸心まわりに回転することを阻止
している。59は電磁弁である。
ベース18上には、更にインペラ10を所定角
度回転させてタービンホイール8との相対位相を
変更する位相変更装置60が設けられている。位
相変更装置60は第3図に示すようにベース18
に固定のガイドレール62上に案内され、エヤシ
リンダ64によつて支持治具本体14の中心線に
平行な方向に移動させられる移動台66を備えて
いる。移動台66は前記支持治具本体14と同心
のリングフレーム68を備えており、このリング
フレーム68内には円環状のかさ歯車70が回転
可能に配設されている。このかさ歯車70は移動
台66に固定されたパルスモータ72の出力軸に
固定された別のかさ歯車74と噛み合わされてお
り、パルスモータ72の回転に伴つてリングフレ
ーム68内において所定角度回転させられる。か
さ歯車70の中心穴周縁にはゴム等から成る弾性
リング76が固定されており、移動台66がエヤ
シリンダ64によつて支持治具本体14に向かつ
て前進させられるとき、この弾性リング76が第
1図に二点鎖線で示すようにインペラ10の羽根
に係合してこれをかさ歯車70と接続するように
構成されている。なお、78はストツパボルトで
あり、弾性リング76が上記のようにインペラ1
0の羽根に係合したとき、移動台66の前進を阻
止するために設けられているものである。また、
エヤシリンダ64への圧縮空気の供給は電磁弁8
0によつて制御される。第2図の符号81は動バ
ランス調整装置の機構部全体を覆うカバーを示
す。
上記電磁弁80を始め、前記電磁弁46,48
および59ならびにパルスモータ72はいずれも
前記制御装置26に接続されており、この制御装
置26によつて制御される。この制御装置26は
操作盤をかねており、回転体4の振動基準値を設
定するための設定器82と、その設定された値を
表示するための表示装置84と、前記振動検出ヘ
ツド30によつて検出された実測振動値を表示す
るための表示装置86とを備えている。また、8
8は装置を起動させるための起動ボタン、90は
非常停止ボタンであり、92は電源投入状態を表
示するための電源ランプ、94は装置が作動中で
あることを表示するための作動表示ランプ、96
は振動試験の結果が合格である旨を表示する合格
表示ランプ、98は不合格表示ランプである。
次に、上記装置による振動試験および動バラン
ス調整作業を説明する。
まず、組立の完了したセンタアツセンブリを支
持治具本体14に取り付ける。取付けはセンタハ
ウジング2を支持治具本体14に図示を省略する
所定の結合具によつて結合することによつて行う
が、この結合によつてセンタアツセンブリのナツ
ト12がナツトランナ32のレンチソケツト44
と同心的に対向し、且つセレーシヨン部56が回
転阻止装置34の係合部材54と同心的に対向す
る状態となる。
続いて制御装置26の起動ボタン88を操作す
れば、流量調整弁24が開かれて給気管20から
タービンハウジングを兼ねる支持治具本体14に
圧縮空気が供給され、タービンホイール8を回転
駆動する。その結果、インペラ10も一体的に回
転することとなるが、この回転速度は回転計28
で測定され制御装置26にフイードバツクされ
る。制御装置26はこのフイードバツクされる回
転速度と予め予定されている回転速度パターンと
の差が零となるように流量調整弁24を調整し、
その結果、センタアツセンブリの回転体4は所定
の回転速度パターンに従つて回転速度を上昇させ
られる。そして、この回転中に振動検出ヘツド3
0によつて支持治具本体14の振動、すなわち回
転体4の半径方向振動が検出される。検出結果は
制御装置26に供給され、記憶される。
タービンホイール8もインペラ10もそれぞれ
動的アンバランスが極力生じないように制作され
ているものではあるが、微少なアンバランスが生
ずることを避け得ず、回転体4の回転に伴つてこ
れらはそれぞれ半径方向に振動する。尚、回転軸
6の曲がり、ナツト12のアンバランス等も回転
体4の振動の原因となり、この振動もインペラ1
0の位相調整によつて除かれるのであるが、理解
を容易にするために、ここではタービンホイール
8とインペラ10とに起因する振動のみが存在す
る場合を例として説明することとし、タービンホ
イール8の振動を実線で表わし、インペラ10の
振動を破線で表わすこととすれば、これらは第4
図乃至第10図に例示するように種々の相対位相
差をもつてあらわれる。
今、仮にこれらの振動が第4図に示すように
180度の位相差をもつて表れたとすれば、これら
は相殺し合うこととなる。もつとも両者の振幅は
相異なるのが普通であり、しかもタービンホイー
ル8とインペラ10とは幅方向に一定距離離れて
いるため、振動が完全に相殺されるわけではな
く、回転体4全体としての振動が最も小さくなる
のである。そして、このような状態では振動検出
ヘツド30によつて検出される振動のレベルは設
定器82によつて制御装置26に設定されている
基準値より小さいのが普通であるため、制御装置
26は合格の判定を行い、合格表示ランプを点燈
させるとともに、動バランス調整装置の作動を停
止させる。すなわち、流量調整弁24を閉じて、
回転体4の回転を停止させるのである。停止後、
センタアツセンブリを取り外せば、1個のセンタ
アツセンブリに対する振動試験作業が終了する。
以上はセンタアツセンブリが組立てられたまま
の状態で振動試験に合格する場合の作動である
が、最初の振動試験の結果が不合格であつた場合
には次のような作動が行われる。たとえば、第5
図に示すようにタービンホイール8とインペラ1
0との振動の位相がちようど一致した場合には、
回転体4の振動が最も大きくなる。従つて、制御
装置26によつて不合格の判定がなされる可能性
があるが、この判定がなされた場合には不合格表
示ランプが点燈するとともに流量調整弁24が閉
じられて回転体4の回転が停止させられる。この
回転体4の減速過程の末期において制御装置26
から指令が発せられて回転阻止装置34のエヤシ
リンダ50が作動させられ、回転阻止部材52の
先端に設けられた係合部材54を回転体4のセレ
ーシヨン部56に係合させて回転体4の回転を阻
止する。
続いて制御装置26の指令に基づいて位相変更
装置60のエヤシリンダ64が作動させられ、か
さ歯車70の弾性リング76をインペラ10の羽
根に係合させる。それと同時にナツトランナ32
のエヤシリンダ40も作動させられ、インパクト
レンチ36の先端に取り付けられているレンチソ
ケツト44を回転体4のナツト12に係合させ
る。この係合はレンチソケツト44が軸方向に移
動するのみでは行われない場合もあるが、続いて
インパクトレンチ36の回転が開始させられれ
ば、その回転の初期には確実に係合が行われる。
インパクトレンチ36の回転は短時間のみ行わ
れ、それによつてナツト12が所定量緩められ
る。この状態ではインペラ10と回転軸6とは相
対回転が可能な状態となる。
この状態において制御装置26からの指令に基
づいてパルスモータ72が回転させられ、かさ歯
車74を介してかさ歯車70を90度回転させる。
かさ歯車70は弾性リング76によつてインペラ
10と係合しており、また、回転軸6の回転は回
転阻止装置34によつて阻止されているため、イ
ンペラ10は回転軸6に対して90度回転させら
れ、インペラ10はタービンホイール8との相対
回転位相が90度変更されることとなる。この位相
調整が行われた後、再びナツトランナ32のイン
パクトレンチ36が前述の方向とは逆の方向に回
転させられ、ナツト12が締め付けられる。
その後、制御装置26からの指令に基いてナツ
トランナ32、回転阻止装置34および位相変更
装置60が一斉に回転体4から離間させられる。
続いて流量調整弁24が開かれ、回転体4が回転
させられて再び振動試験が行われる。第1回の振
動試験の結果が第5図のようであつた場合には、
タービンホイール8とインペラ10との位置変更
によつて両者の振動位相は第6図に示すように変
化するはずであるが、この場合には、まだ回転体
4全体の振動が基準値以下にはならない。従つ
て、制御装置26は不合格の判定をなし、上述し
たのと同様の作動が繰返されてタービンホイール
8とインペラ10との相対位相が更に90度変更さ
れる。その結果、両者の振動位相は第4図に示す
ように180度ずれた状態となるため回転体4の振
動レベルが基準値以下となり、制御装置26が振
動試験合格の判定を行ない、合格表示ランプ96
が点燈するとともに回転体4の回転が停止させら
れる。そこで、センタアツセンブリを支持治具本
体14から取り外せば1サイクルの振動試験およ
び動バランス調整作業が終了する。
以上、タービンホイール8とインペラ10との
相対位相が、振動上最も都合の良い状態にある場
合と都合の悪い状態にある場合との2つの極端な
場合について説明したが、一般にはこの両者の中
間的な状態にあるのが普通である。たとえば、最
初に組み付けられた状態で第6図、第7図、第8
図、第9図または第10図の状態等にあることと
なる。そして、たとえば第6図の状態にあつた場
合には90度の位相変更を1回行えば第4図の状態
となつて合格となるばずであるし、第7図の状態
にあつた場合には90度の位相変更を3回行えば第
5図および第6図の状態を経て第4図の状態とな
つて合格となるはずである。また、第8図に示す
ように約45度位相がずれていた場合には90度の位
相調整を1回行えば第9図の状態となる。この状
態で実測振動レベルが基準値以下となれば、その
回転体4は合格品となる。しかし、第9図の状態
で不合格であつた場合には再び90度の位相変更が
行われる。しかし、この位相変更がおこなわれて
も両者の振動位相が第10図に示すように変わる
だけで、回転体全体の振動レベルは殆ど変わらな
いはずである。この場合には小さくなる状態は第
9図の状態と第10図の状態との中間にあると判
断してパルスモータ72を通常とは逆の方向に45
度回転させる。その結果、タービンホイール8と
インペラ10との振動位相は第4図に示す状態と
なり、その回転体4は合格品となる。更に、組付
けられたままの回転体4の振動位相が第4図乃至
第10図に示す以外の状態にある場合には、これ
らのいずれかに近いこととなるため、最終的には
第4図の状態を中心にして第9図に示す状態まで
の間の状態に調整されて合格品となることとな
る。
以上の説明から明らかなように、本実施例にお
いては位相変更の結果振動レベルが大きく変動す
る間はインペラ10を90度ずつ正方向へ回転さ
せ、前後2回の位相変更による振動レベルの変動
がそれほど大きくない場合には、インペラ10を
逆方向へ45度回転させるようにされているのであ
り、それによつて通常は全回転体4が合格品とな
る。ただし、万一上記のような操作によつても実
測振動レベルが基準値以下とならない場合には制
御装置26はこの回転体4を動バランス調整不可
能なものと判定し、不合格表示ランプ98を点燈
させたままで動バランス調整装置の作動を停止さ
せる。
以上、本発明の一定実施例を詳細に説明した
が、本発明はこれに限定されるべきものではな
い。たとえば振動検出ヘツドとして非接触型のも
のを使用すれば、回転体自体の振動を測定するこ
とも可能であり、回転体の振動を振動モードが判
明するように測定すれば、その回転体の回転部材
相互の位相をどのように変更すれば振動防止上最
適な状態となるかを計算によつて求めることがで
きる。従つて、制御装置をこの計算が可能である
とともにその計算結果に基いて相対回転装置を制
御し得るものとすれば、1度の位相変更によつて
すべての製品を合格品とすることが可能となり、
動バランス調整作業の能率が一段と向上する。
その他、本発明はその趣旨を逸脱することな
く、当業者の知識に基いて種々の変更・改良を施
した態様で実施し得るものであることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例装置によつて動バラ
ンス調整が行われるターボチヤージヤのセンタア
ツセンブリの正面図(一部切欠)である。第2図
は本発明の一実施例である動バランス調整装置の
系統図であり、且つ主要機構部の平面図を兼ねる
ものである。第3図は第2図に示した装置におけ
る位相変更装置の要部を断面にして示す平面図で
ある。第4図乃至第10図は、第1図に示したセ
ンタアツセンブリにおけるタービンホイールとイ
ンペラとの種々の振動位相差を示すグラフであ
る。 2:センタハウジング、4:回転体、6:回転
軸、8:タービンホイール、10:ブロワインペ
ラ、12:ナツト、14:支持治具本体、20:
給気管、22:排気管、24:流量調整弁、2
6:制御装置、28:回転計、30:振動検出ヘ
ツド、32:ナツトランナ、34:回転阻止装
置、44:レンチソケツト、54:係合部材、5
6:セレーシヨン部、60:位相変更装置、7
0:かさ歯車、72:パルスモータ、76:弾性
リング、82:設定器、84,86:表示装置、
96:合格表示ランプ、98:不合格表示ラン
プ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 タービンホイールとブロワインペラとのいず
    れか一方が回転軸に対して相対回転不能に固定さ
    れ、他方が回転軸に相対回転可能に嵌合されると
    ともに回転軸に螺合されたねじ部材の締付けによ
    り回転軸に固定されるターボチヤージヤの回転体
    の動バランスを調整する装置であつて、 前記タービンホイールとブロワインペラとのう
    ち、前記回転軸と相対回転不能なもののハウジン
    グの機能を果たすハウジング部および前記回転軸
    を回転可能に支持する軸受部を備えた支持治具
    と、 前記ハウジング部にそのハウジング部に収容さ
    れたタービンホイールまたはブロワインペラを回
    転させる圧力気体を供給する圧力気体供給装置
    と、 回転中の回転体の振動を検出する振動検出ヘツ
    ドと、 停止中の回転軸に係合してそれの回転を阻止す
    る回転阻止装置と、 その回転阻止装置により回転体の回転が阻止さ
    れた状態で前記ねじ部材に係合してそのねじ部材
    を緩めかつ締め付けるねじ部材操作装置と、 ねじ部材が緩められた状態で前記タービンホイ
    ールとブロワインペラとのうち前記回転軸に対し
    て回転可能なものに係合し、それを所定角度回転
    させることによりタービンホイールとブロワイン
    ペラとの相対位相を変更する位相変更装置と、 前記圧力気体供給装置、振動検出ヘツド、回転
    阻止装置、ねじ部材操作装置および位相変更装置
    に接続され、それらを所定の時期に作動させて、
    回転体の回転駆動および振動検出を行わせ、検出
    結果を予め設定されている基準値と比較して基準
    値以下であれば合格の判定をする一方、基準値を
    超える場合には回転軸の回転阻止、ねじ部材の緩
    め操作、タービンホイールとブロワインペラとの
    相対位相変更、ねじ部材の締付操作、回転体の回
    転駆動、振動検出および検出結果と基準値との比
    較を、検出結果が基準値以下となるまで自動的に
    繰り返させる制御装置と を含むことを特徴とするターボチヤージヤの回転
    体の動バランス調整装置。
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