JPS6333798Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は箱の組立てに際しての接合を行なう接
合部材に関するものである。

従来よりカートン、段ボール等の箱を作る場
合、かさなる面を有しその部分に接着剤を用いて
接着をするか、またはハトメ、針、ビヨウ等を用
いて止めていた。また端面を突き合わせ上部にテ
ープを接着させていたりした。

本考案は上記の点に鑑みなされたものであり、
上記接着剤を用いず完全に端面どうしが突き合せ
状態で接合が簡単に出来る様にした接合部材を提
供するものである。

以下図面を参照して本考案を詳細に説明する。

接合部材１０は、第１図に示すように、平板状
の台部２の上にまるめ込むように曲がつた肩部４
があり、さらに前記肩部４の先端には、鋭角的に
内側に曲がつた突部６がある。中央部は台部２、
肩部４、突部６により内空８が形成されている。

なお接合部材１０はプラスチツクの弾性を有す
る素材より成り、突部６は弾性により底部２を押
圧するようになつている。

第２図は被接合部材の断面を示す説明図であ
る。段ボールより成る箱の先端をおり曲げて、接
着剤により固定して、凸部２２を有して被接合部
材２０は形成されている。また箱は段ボールの他
に折紙、アルミ等でも良い。

前記接合部材１０を第３図に示されるように箱
３０の端に接着剤により固定させておき、被接合
部材２０の凸部２２を内空８に挿入させることに
より接合は行なわれる。

また接合部材は、第４図Ａに示す、左右に突部
６を設けてなる接合部材、Ｂに示す、上下の突部
６どうしが押圧するようになつて左右についた接
合部材などとしても良い。

実際に第２図に示す接合部材１０を用いての箱
の組み立てを説明する。第５図に示す箱の一端に
対し、あらかじめ接合部材１０が固定されてお
り、このような箱を組立てる場合、箱の一端に対
して、凸部を設けた被接合部材ａを挿入すると、
簡単にしかも確実に接合を行なうことができる。
また第４図Ａの接合部材を用いる場合Ａの左右部
に凸部２２を設けた被接合部材ｏを第６図に示す
ように左右より挿入することにより接合が行なわ
れる。

本考案は以上の如きであるので以下の様な効果
を生ずる。

接着剤等を使用せず完全に端面どうしが突き合
せ状態で接合が簡単に出来、作業も貼り合せによ
る接着剤塗工、貼り合せ作業、圧着作業等が無
く、かつ一番の問題である貼合せ部材の材質の違
いによる接着剤の選定等がなく、また経時による
接着剤はづれ等が絶対になく、いかなる材質異質
の材質でも全て接合が可能である。作業もこれら
複雑な作業工程がないため作業スペースも小さ
く、塗工機、プレス等機械を使用せず簡単に組立
箱等が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は接合部材の断面を示す説明図、第２図
は被接合部材の断面を示す説明図、第３図は被接
合部材を接合材に結合した所を示す断面の説明
図、第４図は接合部材の色々な形を示す簡単な断
面の説明図、第５図は第１図の接合部材を用いた
箱の説明図、第６図は第４図Ａに示す接合部材を
用いた箱の説明図。 ２……台部、４……肩部、６……突部、８……
内空、１０……接合部材、２０……被接合部材、
２２……凸部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プラスチツク、スチール、アルミ等の弾性を有
   する素材より成り、台部２、内側に折り曲がつて
   いる肩部４、さらに鋭角的に内側に折れ曲つてい
   て、前記台部２を押圧している突部６を有して、
   凸部を有する被接合部材を咬み合わせるようにし
   た接合部材。