JPS633197Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は各種電子部品を搭載した複数枚のプリ
ント板をその両側部を複数対のガイドレールに案
内させて挿抜可能に収納してなる電子機器におけ
るプリント板実装構造に関するものである。

この種の従来の電子機器を第１図および第２図
に示す。第１図は正面図、第２図は平面図で、図
中、１は筐体、２は筐体１内に挿抜可能に収納さ
れた複数枚のプリント板、３は筐体１内の底部に
設けられたマザープリント板である。マザープリ
ント板３には、各プリント板２を接続するための
複数個のコネクタ４と、多数の中継端子５と、コ
ネクタ４と中継端子５とを接続する回路パターン
（図示省略）とが設けられ、かつ各プリント板２
を案内するための複数対のガイドレール６，６′
が取り付けられている。プリント板２は、ガイド
レール６，６′に案内させて筐体１内に挿入され、
第３図に示すようにその先端に設けられたコネク
タ７をコネクタ４に接続して筐体１内に収納され
ている。筐体１には複数個の外線接続用コネクタ
８が固定されており、該コネクタ８は中継端子５
と布線９を介し接続されている。１０はプリント
板２に搭載された電子部品である。

上述のように構成された電子機器に対する外線
１１の接続は、該外線１１に接続されたコネクタ
１２をコネクタ８に接続することにより行われ
る。

ところが、この場合、本来プリント板２より直
接筐体外に出るべき線もマザープリント板３、中
継端子５、布線９、コネクタ８を介すことにな
り、接続部分が多いため、信頼性が低下するとと
もにコスト高となつている。

本考案は上述の問題を解決するたのもので、接
続部分を少なくすることによつて信頼性向上、コ
スト低減をはかつたプリント板実装構造を提供す
ることを目的としている。

以下、第４図乃至第８図に関連して本考案の実
施例を説明する。

第４図は本考案を適用した電子機器の正面図、
第５図は同平面図で、図中、２１は筐体、２２は
プリント板、２３はマザープリント板、２４はプ
リント板保持金具、２５は外線接続用コネクタで
ある。

プリント板保持金具２４は、第６図に詳細を示
すように、底板２６に側板２７，２８を一体に形
成してなるＰ字型のもので、底板２６にはねじ穴
２９が設けられ、側板２７にはねじ穴３０が設け
られ、側板２８の先端には底板２６に平行なガイ
ド部３１が形成されている。またプリント板保持
金具２４には、底板２６、側板２８にまたがつて
コネクタ２５の端子を逃げるための穴３２が設け
られている。

プリント板保持金具２４とコネクタ２５は、第
７，８図に詳細を示すように、プリント板２２
に、その一方の側端部を表裏から挾んでねじ３３
により共締めで固定されているが、この固定に際
し、コネクタ２５は各端子３４をプリント板２２
の回路パターンの端子部のスルーホールに挿入、
半田付けすることによりプリント板２２に接続さ
れる。プリント板保持金具２４には上述のように
端子３４を逃げるための穴３２が設けられている
ため、上記共締めが可能である。

筐体２１の側板３５には、プリント板２２を筐
体２１内に挿入する際にコネクタ２５の移動を可
能にするための複数個のスリツト３６（第７図参
照）が設けられている。

このように一側端にコネクタ２５とプリント板
保持金具２４とを取り付けたプリント板２２の筐
体２１内への収納は次の手順により行われる。

すなわち、コネクタ２５をスリツト３６に嵌合
させ、プリント板保持金具２４のガイド部３１お
よびプリント板２２の他方の側端部をガイドレー
ル６および６′に案内させてプリント板２２を筐
体２１内に挿入し、プリント板２２の先端に設け
られたコネクタ７をマザープリント板２３に設け
られたプリント板４に接続してプリント板２２は
収納される。

収納を完了したプリント板２２は筐体の側板３
５に挿入されるねじ３７をプリント板保持金具２
４の側板２７に設けられたねじ穴３０に螺合さ
せ、締め付けることにより確実に固定される。

このように構成された電子機器に対する外線３
８の接続は、該外線３８に接続されたコネクタ３
９をコネクタ２５に接続することにより行われる
が、プリント板２２の一方の側端は上述のように
プリント板保持金具２４を介しねじ３７により確
実に固定されているため、外線接続時にプリント
板２２に無理な力が加わることはない。

以上述べた実施例の説明においても明らかなよ
うに、本考案によれば、次のような各種の優れた
効果を奏することが可能である。

(1) 外線をコネクタを介し直接プリント板に接続
できるため、従来用いられていた中継端子、内
部布線が不要となり、接続部分減小による信頼
性向上がはかれかつ低コスト化が実現できる。

(2) プリント板は収納完了状態でプリント板保持
金具を介しねじにより確実に固定されるため外
線接続時にプリント板に無理な力がかかるのを
防止することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の電子機器の正面図
および平面図、第３図はその筐体内に収納される
プリント板の正面図、第４図乃至第８図は本考案
に係るプリント板実装構造の実施例を示すもの
で、第４図は本考案を適用した電子機器の正面
図、第５図は同平面図、第６図はプリント板保持
金具の斜視図、第７図は第５図の要部拡大図、第
８図は第７図図の−断面図である。 図中、４はプリント板接続用コネクタ、６，
６′はガイドレール、７はコネクタ、１０は電子
部品、２１は筐体、２２はプリント板、２３はマ
ザープリント板、２４はプリント板保持金具、２
５は外線接続用コネクタ、２６は底板、２７，２
８は側板、２９，３０はねじ穴、３１はガイド
部、３３，３７はねじ、３４は端子、３８は外線
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体に設けられた複数対のガイドレールにそれ
   ぞれ複数枚のプリント板の両側部を案内させて挿
   入して該プリント板の先端に設けられたコネクタ
   を前記筐体内底部のマザープリント板に設けられ
   たプリント板接続用コネクタに接続し、該各プリ
   ント板をそれぞれ外線接続用コネクタを介し外線
   ケーブルに接続してなる電子機器において、底板
   の両側に前記筐体に固定するための第１の側板と
   先端に前記底板に平行なガイド部を有する第２の
   側板とを一体に形成したほぼＰ字型プリント板保
   持金具を設け、該プリント板保持金具の底板を前
   記プリント板の一方の側端の一面に固定するとと
   もに、前記プリント板の一方の側端の他面に前記
   外線接続用コネクタを接続固定してなり、前記プ
   リント板の前記筐体内への挿入は、該プリント板
   の他端部および該プリント板に固定された前記プ
   リント板保持金具のガイド部を前記対のガイドレ
   ールに案内させることにより行われ、挿入を完了
   した前記プリント板の固定は、該プリント板に固
   定された前記プリント板保持金具の第１の側板を
   前記筐体に取り付けることにより行われるように
   構成されたことを特徴とするプリント板実装構
   造。