JPS6331720Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は薬液タンクとノズルとの間にポンプ
が介在される管路によつて連結される防除機に関
し、特に前記管路の端部とノズルとを接続するた
めのノズル接続金具に関するものである。

［従来の技術］ 従来のこの種のノズル接続金具は、全体がほぼ
筒状の接続金具本体の基端部が円筒状の係合部と
されるとともに、先端部がねじ部が備えられると
同時に円筒状の連結部とされて成り、前記係合部
が、ポンプを介して薬液タンクに連通されかつ黄
銅管製の管路の先端部に挿入され、銀ロウ付又は
ハンダ付等によつて固着され、前記連結部には、
薬液を散布し得るノズルがねじ結合される構成で
ある。

［考案が解決しようとする問題点］ しかし、前述した従来の接続金具では、銅管製
の前記管路の先端部に銀ロウ付又はハンダ付等に
よつて個着しなければならず、組付け作業が大変
困難で、また組付け後水圧試験等の水漏試験を行
つた際に、水漏れが確認された場合には、再度ロ
ウ付又はハンダ付をする必要があり、大変面倒で
あつた。更に、組付完成後、クロームメツキ等の
処理を行ない製品の外観を良くしなければなら
ず、作業工程の増加を来たしている等の問題があ
る。

［問題点を解決するための手段］ この考案は以上に述べた事情に鑑みなされたも
ので、全体が筒状の接続金具本体に、前記管路の
端部に挿入かしめ止めされる基端部に周状に凸部
が形成され、この凸部に周溝が形成され、この周
溝にパツキング手段が内設され、前記凸部に続く
基端部に、前記かしめ止めの際に管路の端部が膨
隆嵌合される凹部が周状に形成され、この凹部の
外周部にローレツト溝を形成すると共にこの凹部
に続いて先端部に、前記ノズルをねじ結合するね
じ部を備える連結部が形成されて成る防除機のノ
ズル接続金具を提案し、これによつて前述した従
来の金具の問題点を解消し、より便利なノズル接
続金具を提供することにある。

［作用］ 以下添付図面に基づいてこの考案を詳細に説明
する。

第１図及び第２図はこの考案による接続金具を
示す縦断面図及び正面図で、図面中、１は全体が
断面円形の筒状をした接続金具本体で、接続金具
本体１の基端部２の開口端部には円周状に凸部３
が形成される。凸部３には周溝４が形成され、周
溝４内にはパツキング手段であるＯリング５が内
設される。前記基端部２の凸部３に続く部分に
は、外周部にローレツト溝が施こされた円周状の
凹部６が形成される。凹部６に続いて先端部８が
形成され、先端部８の前記凹部６に続く部分に
は、円周状に突出された断面が六角形の把手部９
が形成される。先端部８の把手部９に続く部分に
は、外周にねじ部１０が形成される円筒状の連結
部１１が形成される。

この考案による接続金具は以上のような構成で
あるから、第３図に示すように、図示を省略する
ポンプを介して薬液タンクに連通される黄銅管製
の管路Ａの先端部に、前記接続金具本体１の基端
部２が挿入され、かしめ止めされる。

この際、Ｏリング５によつて確実に水漏れが防
止され、凸部３は接続金具本体１が管路Ａから軸
方向に脱落するのを防ぐのに寄与する。また凹部
６内に管路Ａの先端かしめ部分が膨隆されるとと
もに凹部６の外周部にローレツト溝が施こされる
ため、接続金具本体１と管路Ａとの間に相対的な
回動がなく、かしめ止めがより確実になされる。
そして、先端部８の連結部１１にノズルＢがねじ
結合され、その際、把手部９にスパナを係合して
確実にねじ結合がなされる。

［考案の効果］ この考案による接続金具は以上に述べたようで
あるから、かしめ止めによつて管路の端部に固着
されるため、従来のもののように、ロウ付又はハ
ンダ付等の熟練を要する手作業を減らすことがで
き、外観もかしめ止めのままで良いため、メツキ
工程を減らすことができる等により、コストダウ
ンを図ることができ、また、かしめ止めは未熟練
者でも製造することができ、なおかしめ止めの際
にＯリングが介在されているため、水漏れが確実
に防止できる等の効果を有するもので、品質の安
定した製品を提供することができるほか、この考
案では、基端部２の凹部６にローレツト溝が切つ
てあるため、かしめた際に管路Ａとローレツト溝
との間の摩擦抵抗が大であつて、接続金具本体１
と管路Ａとの間に周方向の関係変位が生ずること
がなく、したがつてノズルＢからの噴霧の向きを
規製することができるという実質上の効果が得ら
れるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はこの考案による接続金具を
示す縦断面図及び正面図、第３図は前記接続金具
を管路に固着した状態を示す下半分を断面にした
側面図である。 なお図において、Ａ……管路、Ｂ……ノズル、
１……接続金具本体、２……基端部、３……凸
部、４……周溝、５……パツキング手段（Ｏリン
グ）、６……凹部、８……先端部、１０……ねじ
部、１１……連結部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 薬液タンクとノズルが管路によつて連結され、
   前記管路に配設されるポンプによつて前記ノズル
   から薬液が散布される防除機において、全体が筒
   状の接続金具本体に、前記管路の端部に挿入かし
   め止めされる基端部に周状に凸部が形成され、こ
   の凸部に周溝が形成され、この周溝にパツキング
   手段が内設され、前記凸部に続く基端部に、前記
   かしめ止めの際に管路の端部が膨隆嵌合される凹
   部が周状に形成され、この凹部の外周部にローレ
   ツト溝を形成すると共にこの凹部に続いて先端部
   に、前記ノズルをねじ結合するねじ部を備える連
   結部が形成されて成る防除機のノズル接続金具。