JPS6349335Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、塗料供給用ホースから供給される塗
料を把手に支持された塗装ローラー本体に供給す
るようにした塗料圧送型塗装ローラーに関するも
のである。

（従来の技術及びその問題点） 従来の塗料圧送型塗装ローラーは、ローラー本
体を回転可能に支持する塗料供給管兼用支持杆の
遊端に装着されている把手の端部に、自在流体継
手とホースニツプルとを介して塗料供給用ホース
を接続し、このホースから供給される塗料を、前
記ホースニツプル、自在流体継手、把手内の塗料
通路、及び塗料供給管兼用の支持杆を介して前記
ローラー本体に供給するように構成されていた。

このような従来の構成では、把手の後部に自在
流体継手とホースニツプルとが突出するため、把
手を握つてローラー本体を操作する作業者の手元
にその突出部分が接触することになり、作業がし
難くなるばかりでなく、自在流体継手やホースニ
ツプルが他物に強く接触して破損したり故障する
等の恐れもあつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記のような従来の問題点を解決し得
る塗料圧送型塗装ローラーを提供するものであつ
て、その特徴は、筒状把手から連設された塗料供
給管兼用の支持杆に塗装ローラー本体を支承した
塗料圧送型塗装ローラーに於いて、前記筒状把手
の先端部に塗料流路接続部材を着脱自在に螺嵌さ
せ、この塗料流路接続部材の内端に、前記筒状把
手に対し抜き取り可能に内嵌する自在流体継手と
ホースニツプルとを順次接続すると共に、前記ホ
ースニツプルの遊端に、前記筒状把手の後端から
延出する塗料供給用ホースを接続し、このホース
から供給される塗料を前記ホースニツプル、自在
流体継手、塗料流路接続部材、及び塗料供給管兼
用の支持杆を介して前記塗装ローラー本体に供給
するように構成した点にある。

（実施例） 以下に本考案の一実施例を添付の例示図に基づ
いて説明する。

第１図に於いて、１はローラー本体であつて、
塗料供給管兼用の支持杆２の先端に回転可能に支
持されている。３は把手であつて、その先端に取
り付けられた開閉弁４を介して前記支持杆２が結
合されている。第２図に於いて、５は塗料流路接
続部材であつて、前記開閉弁４を接続する雌ねじ
孔部６、自在流体継手接続用雄ねじ部７、及び把
手接続用雄ねじ部８を備えており、この把手接続
用雄ねじ部８に前記把手３の先端雌ねじ孔部９が
螺嵌結合されている。１０は自在流体継手であつ
て、その先端の接続用雌ねじ孔部１１を前記自在
流体継手接続用雄ねじ部７に螺合することによ
り、把手３内に於いて前記塗料流路接続部材５に
結合されている。１２はホースニツプルであつ
て、その先端の接続用雌ねじ孔部１３を前記自在
流体継手１０の後端に形成されているホースニツ
プル接続用雄ねじ部１４に螺合することにより、
把手３内に於いて前記自在流体継手１０に結合さ
れている。１５は前記ホースニツプル１２に接続
されている塗料供給用ホースである。即ち、前記
塗料流路接続部材５は筒状把手３の先端部に着脱
自在に螺嵌し、この塗料流路接続部材５の内端
に、前記筒状把手３に対し抜き取り可能に内嵌す
る自在流体継手１０とホースニツプル１２とが順
次接続されると共に、前記ホースニツプル１２の
遊端に、前記筒状把手３の後端から延出する塗料
供給用ホース１５が接続されている。

上記の構成により塗料供給用ホース１５から供
給される塗料は、ホースニツプル１２内の塗料流
路１２ａ、自在流体継手１０内の塗料流路１０
ａ、及び塗料流路接続部材５内の塗料流路５ａを
経由して開閉弁４まで供給されるので、当該開閉
弁４をその開閉レバー４ａで開路状態に切り換え
ることにより、塗料をして塗料供給管兼用の支持
杆２を介してローラー本体１内に供給することが
出来、当該ローラー本体１を被塗装面上で転動す
ることにより前記塗料による塗装を行うことが出
来る。そしてこの塗装作業時に於いて、ホース１
５と把手３とは、自在流体継手１０の存在により
把手３の軸心の周りで相対回転させることが出来
るので、ホース１５に捩じりを与えることなく作
業し得る。

（考案の作用及び効果） 以上のように実施し得る本考案の塗料圧送型塗
装ローラーによれば、自在流体継手とホースニツ
プルとを使用するものでありながら、これらが把
手から後方に長く突出することはないので、塗装
作業時に自在流体継手やホースニツプルが作業者
の手元に接触して作業を妨げるような恐れが解消
する。しかも自在流体継手やホースニツプルを把
手によつて保護し得るので、これらに他物が強く
接触して破損したり故障するようなこともなくな
る。

更に本考案の構成によれば、把手内に自在流体
継手やホースニツプルが内装されているにも拘わ
らず、その組立分解が極めて簡単容易に行える利
点がある。

即ち、組立に際しては塗料供給用ホースの先端
にホースニツプルと自在流体継手とを接続してお
き、これを筒状把手内に後端から挿入して当該筒
状把手の先端から前記自在流体継手を突出させ、
係る状態で前記塗料流路接続部材を前記自在流体
継手の先端に接続した後、当該塗料流路接続部材
を筒状把手の先端に螺嵌させることにより、自在
流体継手及びホースニツプルを筒状把手に内装固
定することが出来る。換言すれば、、塗料供給用
ホース、ホースニツプル、自在流体継手、及び塗
料流路接続部材の相互間の接続は全て筒状把手の
外で容易に行うことが出来、最後に塗料流路接続
部材を筒状把手の先端に螺嵌させるだけで良いの
で、組立作業が極めて簡単容易に行えるのであ
る。又、点検修理等のための分解作業も、上記組
立時とは逆の手順で、筒状把手内の各部品を簡単
に取り出して相互の接続を解き、分解することが
出来るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は要部の縦断側面図で
ある。 １……ローラー本体、２……塗料供給管兼用の
支持杆、３……把手、４……開閉弁、５……塗料
流路接続部材、１０……自在流体継手、１２……
ホースニツプル、１５……塗料供給用ホース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状把手３から連設された塗料供給管兼用の支
   持杆２に塗装ローラー本体１を支承した塗料圧送
   型塗装ローラーに於いて、前記筒状把手３の先端
   部に塗料流路接続部材５を着脱自在に螺嵌させ、
   この塗料流路接続部材５の内端に、前記筒状把手
   ３に対し抜き取り可能に内嵌する自在流体継手１
   ０とホースニツプル１２とを順次接続すると共
   に、前記ホースニツプル１２の遊端に、前記筒状
   把手３の後端から延出する塗料供給用ホース１５
   を接続し、このホース１５から供給される塗料を
   前記ホースニツプル１２、自在流体継手１０、塗
   料流路接続部材５、及び塗料供給管兼用の支持杆
   ２を介して前記塗装ローラー本体１に供給するよ
   うに構成した塗料圧送型塗装ローラー。